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インビザラインで治療できない症例について考える人

インビザラインで治療できない症例と治療できない場合の対応を解説!

2024年1月31日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

目立ちにくい矯正方法をお探しの方は、インビザラインという矯正方法を耳にしたことがあるかもしれません。「インビザラインってどんな治療?」「インビザラインで治療できない時は代わりの方法ってあるのかな?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

今回は、インビザラインのメリットやインビザラインで治療できない症例、インビザラインで治療できない時の対応方法などについてご紹介します。

インビザラインとは?

インビザラインのマウスピース

インビザラインとはアメリカのアライン・テクノロジー社が開発した、透明なマウスピースを使った歯科矯正方法の一つです。2週間ごとに新しいマウスピースに交換して、徐々に歯を動かしていきます。

インビザラインのメリット

インビザラインのメリットは、以下のとおりです。

・目立ちにくい
・型取りが一回だけ
・歯の動く様子を事前に確認できる

インビザラインは透明なマウスピースを使用するため、ワイヤー矯正のように装置が目立つ心配は少ないでしょう。1日の装着時間を守れば、一時的にマウスピースを外すことも可能です。仕事の都合上、人前で話す機会が多い人でも挑戦しやすい矯正方法でしょう。

インビザラインでは、専用の口腔内スキャナーを用いて型取りをします。治療に使用するすべてのマウスピースを一度の型取りで製作可能です。

従来の矯正方法では、歯が動くたびにシリコン剤を口内に入れて型取りをしていました。口腔内スキャナーであれば、口腔内を撮影するだけなので苦しい思いをする必要はありません。

ほかにも、インビザラインではクリンチェックと呼ばれるソフトを使用します。治療計画を立てるための専用のソフトです。

従来の矯正方法では、型取りをした模型を使って歯の動きを予測しながら治療計画を立てていました。インビザラインはコンピュータ上で歯がどのように動くかを予測できるため、より高精度の治療計画を立てられるのです。

治療のゴールを患者様と確認できることもメリットでしょう。

インビザラインのデメリット

メリットの多い治療ですが、デメリットも存在します。

・自己管理が重要
・治療期間が長くなる可能性がある

インビザラインは、マウスピースを1日20〜22時間ほど装着して歯を移動させる方法です。装着時間が短いと歯が計画どおりに動かず、治療期間が長くなる可能性があります。

また、食事や歯磨きの時はマウスピースを外さなければなりません。マウスピースを洗浄し、歯磨きをしてから再装着しなければ虫歯のリスクが高まります。

装着時間の管理やお手入れなど、インビザラインは自己管理が非常に重要な治療といえます。

インビザラインで治療できない症例はある?

叢生の人

以下のような方は、インビザラインで治療できない可能性が高いです。

・重度の歯並びの乱れがある方
・重度の歯周病の方
・インプラントの治療歴がある方

理由もあわせて詳しく解説していきます。

重度の歯並びの乱れがある方

重度の歯並びの乱れがある方は、インビザラインでの治療が適さない場合があります。例えば、重度の叢生(歯が重なっている、凹凸がある歯並び)、重度の出っ歯、重度の受け口は、インビザラインでは治療できないことが多いです。

重度の叢生や出っ歯は、歯が並ぶためのスペースが足りないことが原因の場合が多いです。そのため、抜歯をして歯を並べるスペースを作り出してから矯正装置で歯を並べなくてはなりません。

インビザラインは大きく歯を動かすことはあまり得意としていないため、ほかの矯正方法の方が向いている可能性があるのです。重度の受け口(下顎が上顎よりも前に出ている状態)も、抜歯をして大きく歯を動かす必要があるでしょう。

また、出っ歯や受け口の場合、骨格に問題があるケースもあります。その場合は外科手術が必要になるでしょう。そのため、インビザラインでは治療できない可能性が高いです。

重度の歯周病の方

歯周病が重度な方も、インビザラインでは治療が難しいことがあります。歯周病とは、細菌感染によって歯茎が炎症を起こす病気です。

歯周病が進行すると、歯を支える顎の骨が溶かされます。顎の骨が溶けると歯がグラグラになるので、矯正装置で力を加えると歯が抜け落ちる恐れがあるのです。

インビザライン以外の矯正方法も、歯周病の症状が進行している場合は同様の理由で受けられない可能性が高いです。

インプラントの治療歴がある方

インプラントが入っていると、インビザライン治療ができないことがあります。インプラントとは、虫歯や怪我などで歯を失った時に行う治療です。顎の骨にインプラント体と呼ばれるパーツを埋め込み、その上に人工歯を被せます。

インプラントは天然の歯とは違い、顎の骨に金属を埋め込んで固定します。矯正装置で力をかけても、移動しません。

動かしたい場所にインプラントが埋まっていると、治療ができない可能性があるでしょう。複数本のインプラントが入っていると理想の歯列を実現できない可能性があります。

インプラント以外の歯を移動させることは可能なので、インプラントを除いて治療計画を立てることは可能です。

インビザラインで治療できない場合は

ワイヤー矯正をする人

「歯並びのがたつきが大きいからインビザラインは無理かも」「インビザラインができなければどうしたらいいの?」と不安に思う方もいるかもしれません。

インビザラインでの治療ができない時は、ワイヤー矯正で治療する方法か、ワイヤー矯正とインビザライン矯正を併用する方法を選択するのが一般的です。

インビザラインで治療できない場合の対処法は、以下のとおりです。

ワイヤー矯正で治療する

重度の叢生や出っ歯など、抜歯が必要となるような歯並びでは、ワイヤー矯正のほうが向いていると判断されることがあります。ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットを接着剤で取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす方法です。

インビザラインに比べて歯に強い力をかけることができるため、歯を大きく動かすことが得意です。インビザラインのように患者様自身でつけ外しはできませんが、より多くの症例に対応できます。

「ワイヤー矯正は矯正していることが目立ちやすいのがイヤ」という方には、裏側矯正という方法があります。歯の裏側に装置を取り付けるため、前からはほとんど装置が見えません。周りの人に矯正をしていることを気づかれたくないという方から選ばれています。

表側矯正に比べて裏側矯正のほうが費用はかかるため注意しましょう。見た目の良さを重視する方は、裏側矯正を検討してはいかがでしょうか。

ワイヤー矯正とインビザライン矯正を併用する

インビザラインで治療が難しいケースでは、ワイヤー矯正とインビザラインを併用することもあります。はじめにワイヤー矯正で歯列をある程度改善させて、インビザラインで細かい調整を行う方法です。

この方法であれば、難しい症例でも対応できる可能性が高まるでしょう。見た目が気になるという人でも、ワイヤー矯正の期間を短縮できます。

歯周病を治療する

歯周病が原因でインビザライン矯正ができないと言われた場合は、歯周病を改善すると良いでしょう。軽度の歯周病なら矯正治療が受けられる場合もあります。

まとめ

インビザラインのマウスピース

インビザラインとは、透明なマウスピースを使用した目立ちにくい矯正方法です。

従来の矯正方法に比べて型取りの負担もが少ないことが特徴でしょう。デジタル技術の活用で、歯がどのように動いていくのかを患者様が確認できることも大きな特徴です。

ただし、重度の歯並びの乱れがある方や歯周病の方、インプラント治療をしたことがある方などは、インビザラインでの治療ができないことがあります。

インビザライン矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

考える人

インビザラインで歯が動いている気がしないのはなぜ?対処法も解説!

2024年1月24日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

「インビザラインで治療をはじめたけれど、歯が動いているように感じない」とお悩みの方もいるかもしれません。「歯が動いていないなら、別の治療を検討したほうがいいのでは?」と不安に思うこともあるでしょう。

本記事では、なぜインビザラインで歯が動いているように感じないのか、いつ歯が動いていると実感できるようになるのかを解説します。インビザラインで歯が動いているかどうか不安という方は、ぜひ参考にしてみてください。

インビザラインとは?

インビザライン治療

改めて、インビザラインとはどのような矯正治療か確認しましょう。インビザラインは、1999年にアメリカの会社が発表したマウスピース矯正のブランドです。世界1400万人以上の治療実績をほこります。

現在では世界100か国以上で、10歳未満の小児から成人まで幅広い世代が治療を受けています。

着脱可能な透明のマウスピースを1〜2週間ごとに交換して歯を動かす治療です。痛みが少ないことが特徴でしょう。

また、マウスピースの厚さは0.5mm程度と薄く、装着時の違和感が少ないことも特徴です。これまでの歯科矯正による患者さまのデメリットを解消した、新しい歯科矯正治療と言えるでしょう。

インビザラインで歯が動いている気がしないのはなぜ?

インビザラインについて考える人

インビザラインでは、マウスピースを交換しながら徐々に歯を動かしていきます。すぐに歯が動いていると実感できるケースは少ないでしょう。

とはいえ、人によっては長期的に治療を続けているにも関わらず歯が動いている気がしないと感じるかもしれません。インビザラインで歯が動いている気がしないと思ってしまうのは、次のような原因が考えられます。

マウスピースの装着時間を守れていない

歯が動いている気がしないケースでもっとも考えられる理由が、マウスピースの装着時間を守れていないことです。マウスピースは1日20時間以上装着しなければなりません。

装着時間が守れていなかった場合、歯が動いていないように感じるかもしれません。1か月に1回装着時間が短くなったという程度であれば問題ないケースが多いですが、数日おきに装着時間が短くなっているという場合には、歯が十分に動きません。

マウスピースを正しく装着できていない

マウスピースが歯に密着せずに浮いていると、歯に矯正力がかかりません。歯が動いていると実感しにくいでしょう。

インビザラインでは、本来マウスピースの装着後にチューイーという器具を噛む必要があります。シリコン製のロール状の器具を噛むことで、マウスピースと歯を密着させるのです。

しかし、装着後にチューイーを使用しないと、マウスピースが歯の根元までフィットしない可能性があります。見た目ではしっかりと装着できているように感じても、歯を適切に動かせる矯正力がかかっていない場合があるのです。

マウスピースの変形

マウスピースが変形していた場合には、歯としっかり密着しないため、歯の動きを感じられないでしょう。

マウスピースが変形する理由はさまざまありますが、とくに多いのが強い力がかかったことによる変形です。熱に弱いマウスピースに熱湯をかけてしまったことによる変形も多いでしょう。

変形したマウスピースを無理に装着しても、歯は動きません。治療計画にない動きをする可能性もあります。

変形したマウスピースは使用せず、歯科医院へ相談しましょう。

アタッチメントが外れている

アタッチメントとは、歯に直接つける小さな突起物です。アタッチメントにマウスピースがひっかかることで、マウスピースを密着させたり、力の方向をコントロールできたりします。

アタッチメントはとても小さく目立たない色をしているので、外れていても気づかないことがあります。アタッチメントが外れたままマウスピースを装着していても、計画通りの力がマウスピースに加わりません。

実際に歯がうまく動かないので、動いている気がしないと感じるでしょう。

インビザラインで歯が動いていると実感できるのはいつ?

インビザラインの治療期間

インビザラインでは、マウスピースを交換しながら1か月で約1mmずつ歯を動かしていきます。そのため、効果を実感するまでには2~6か月はかかるでしょう。

ただし、効果を実感できる期間には個人差があります。6か月経過しても、歯が動いていると実感できないこともあるでしょう。

インビザラインで歯が動いている気がしない場合には

インビザラインのマウスピースを正確につける人

インビザラインで歯が動いている気がしない場合には、まず次の方法を試してください。歯が動くように、環境を整えてみましょう。

装着時間と交換時期を守る

インビザラインで歯を動かすために最も重要なのが、装着時間を守ることです。1日22時間以上の装着が望ましいですが、まずは1日20時間の装着から始めましょう。

また、装着時間とあわせて守りたいのが交換時期です。早く歯を動かしたいからと適切でないタイミングでマウスピースを交換すると、歯をうまく動かすことができません。

歯科医から指示されているタイミングでマウスピースを交換しましょう。

正しく装着する

装着時間を守れているという方は、装着方法を見直してください。正しくマウスピースを装着することが重要です。

面倒だからとチューイーを使っていなかった方は、必ずチューイーを使用してください。チューイーを前歯から奥歯に向かって均等に噛んでいくことで、しっかりとマウスピースを装着できます。

とくに、マウスピースを交換したばかりの頃は、チューイーを活用してしっかりと装着しましょう。

歯科医院へ相談する

マウスピースの装着時間や装着方法を守っているのに歯が動いていている気がしないという場合は、歯科医院へ相談しましょう。専門家が確認すれば、マウスピースの軽微な変形やアタッチメントの脱落など、歯が動いていない理由がすぐに分かるかもしれません。

そのため、歯が動いていないと感じたら、なるべく早く歯科医院へ相談しましょう。

歯が動きやすい人には特徴がある?

歯が動きやすい人のポイントイメージ

インビザラインをしている人のなかには、同じくらいの時間マウスピースを装着していてもほかの人と比べて歯が動きやすいという人もいます。歯が動きやすい人の特徴は、次のとおりです。

新陳代謝が活発な人

新陳代謝が活発な人は、歯根膜や歯を支える骨の代謝がよいため、歯が動きやすい傾向にあります。規則正しい生活をしている人は、代謝が活発になりやすいです。

歯をしっかり動かしたいと考えている方は、規則正しい生活をして代謝を高めるとよいかもしれません。

口周りの癖がない人

舌で歯を押し出すなど、歯並びに影響を与える癖がある場合、歯が動きにくいかもしれません。インビザラインで矯正力をかけても、うまく歯が移動しないことがあります。

また、癖が改善されていなければ、インビザライン治療後、後戻りしやすいといわれています。口周りの癖ある人は、それらを治してから治療を始めると歯が動きやすいかもしれません。

歯科医師の指示を守れている人

歯科医師の指示や指導を守ったうえでマウスピースを装着している人は、そうでない人よりも歯が動きやすいです。口周りの癖がある方や、新陳代謝が活発でない方は、歯科医院の指示を守って装着すれば歯が動きやすくなるかもしれません。

まとめ

インビザラインのマウスピースを持つ女性

インビザラインをしていて歯が動いている気がしない場合、装着時間や装着方法が関係していることが多いです。まずは、装着方法や装着時間を見直してみましょう。

それでも歯が動いている気がしないという場合には、自分では気づけない原因が隠れている可能性があります。原因を見つけて対応するために、歯科医院へ相談してみましょう。

正しくマウスピースを装着し、治療計画通りに治療を進めていきましょう。

インビザライン矯正中の歯の移動でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

アライナーが追加になるイメージ

インビザライン矯正での追加アライナーとは?作製の流れも解説!

2024年1月17日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザライン矯正では「アライナー」と呼ばれる透明なマウスピース型の矯正装置を使用します。インビザライン矯正は、歯の動きに合わせて1~2週間に1回ほどのペースで新しいアライナーに交換しながら歯を少しずつ動かしていく矯正方法です。

治療計画を立てる段階で歯並びが整うまでに必要になるアライナーの枚数が決まります。

しかし、追加でアライナーを作製するケースも珍しくありません。

今回は、インビザライン矯正で追加アライナーが必要になるケースや作製の流れを解説します。インビザライン矯正を検討されている方やインビザライン矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。

インビザライン矯正での追加アライナーとは?

インビザラインのアライナー

追加アライナーとは、治療計画を立てた段階で予定していた枚数のアライナーでは治療が完了しなかった場合に、アライナーを追加することをいいます。

計画どおりに治療が進まなかった場合や、アライナーの欠け・割れなど破損のトラブルが起きた場合に追加アライナーの作製が必要です。

インビザライン矯正は、精密なデータをもとに治療計画が立てられますが、歯の動きには個人差があるため、治療が進むにつれてわずかな誤差が生まれることがよくあります。

追加するアライナーの枚数には個人差があり、1枚で済む方もいれば、複数枚必要な方もいるため予想が難しいです。歯が動きにくい方や、理想の歯並びにこだわりがある方は、どうしても追加アライナーの枚数が増えてしまうでしょう。

理想の歯並びに近づけるためには、追加アライナーの作製は非常に重要な工程なのです。

追加アライナーが必要になるケース

追加アライナーについて考える女性

インビザライン矯正で追加アライナーが必要になるケースは、主に以下の5つです。

・アライナーの装着時間が不足している
・歯が動きにくい
・抜歯が必要な歯並びである
・奥歯の噛み合わせにズレが生じている
・理想の歯並びを追求する

詳しく解説します。

アライナーの装着時間が不足している

インビザライン矯正では、アライナーを1日20〜22時間装着する必要があります。基本的には食事や歯磨きをする時間以外はアライナーを装着しなければなりません。

しかし、1日のアライナーの装着時間が短い場合や、アライナーの装着を怠る日が多い場合は、当初の計画どおりに歯を動かすことができないため、追加アライナーでの対応が必要です。

歯が動きにくい

歯が動きにくい場合も追加アライナーが必要になることがあります。

歯列矯正は、歯を支えている骨の吸収と再生を繰り返すことにより歯を動かします。歯の動きには個人差があり、もともと歯が動きにくい体質の方もいれば、生活習慣により身体の代謝が悪く、骨の吸収と再生に時間がかかる方もいるのです。

また、年齢が若いほど歯は動きやすく、年を重ねるごとに歯は動きにくくなります。

抜歯が必要な歯並びである

歯が重なり合っている場合や、顎が小さく歯を動かすスペースが不足している場合は、抜歯が必要になることがあります。抜歯をすると、歯を動かす距離が長くなるため、計画どおりに治療が進まないことが多いです。

歯を動かす距離が長いほど治療に時間がかかるため、追加アライナーが必要となる場合があります。

奥歯の噛み合わせにズレが生じている

インビザライン矯正では、歯を動かしていく過程で噛み合わせがわずかに変化することがあります。当初の計画どおりに歯が動き、一見きれいに並んだ歯並びであっても、奥歯の噛み合わせにズレが生じることは珍しくありません。

ある程度治療が進み、歯並びが整ってきた頃に奥歯の噛み合わせにズレが生じることが多いです。奥歯の噛み合わせにズレが生じた場合には、追加アライナーで修正する必要があります。

奥歯の噛み合わせのズレは、矯正治療が終了したあとの歯並びの乱れの原因となるため、追加アライナーでしっかりと対処しなければなりません。

理想の歯並びを追求する

インビザライン矯正では、治療が進み、歯並びが整ってくると、より理想の歯並びを追求される方も少なくありません。当初予定していた歯並びに加えて要望がある場合は、治療計画の修正と追加のアライナーが必要です。

治療途中で要望がある場合は、早めに歯科医師に相談することで、治療計画を大幅に変更することなくインビザライン矯正を進められるでしょう。

追加アライナーを作製する流れ

追加アライナーを作製する流れイメージ

追加アライナーを作製する流れは、以下のとおりです。

1.精密検査
2.診断・説明
3.追加アライナーの作製依頼
4.治療再開

詳しく解説します。

1.精密検査

追加アライナーを作製するためには、初めに治療計画を立てたときと同じように精密検査を行い、口腔内のレントゲン撮影や写真の撮影、スキャナーで歯型の採取をしなければなりません。

精密検査の情報をアライン・テクノロジー社に送り、結果を待ちます。

2.診断・説明

アライン・テクノロジー社から結果が届いたら、その情報をもとに歯科医師が今後の治療計画を立て、患者様に説明します。説明を受け、疑問点や不明点があれば確認しましょう。

3.追加アライナーの作製依頼

患者様にご納得いただけたら、アライン・テクノロジー社にデータを送り、追加アライナーの作製を依頼します。

追加アライナーの作製依頼から到着までは数週間かかるため、到着するまでは最後に使用していたアライナーを装着して後戻りを防ぐ必要があるのです。アライナーの装着を怠り、後戻りを起こすと新しいアライナーが合わなくなる可能性があるため注意しましょう。

4.治療再開

新しいアライナーが到着したら、患者様に装着してもらい治療を再開します。今までと同様に決められた期間ごとにアライナーを交換しながら治療を続けましょう。

追加アライナーの作製費用

追加アライナーの作製費用イメージ

追加アライナーの作製費用は、インビザライン治療を受ける歯科医院によって異なります。

最初に支払う治療費用に追加アライナーの費用が含まれている場合と、追加アライナーが必要なときにその都度支払う場合があるため、治療前のカウンセリングで確認しておくと安心です。

追加アライナー作製にかかる平均的な費用は、1回につき8,000~20,000円程度でしょう。

追加アライナー作製後の注意点

追加アライナー作製後の注意点イメージ

追加アライナー作製後は、以下の3つのことに注意しましょう。

・装着時間をしっかり守る
・指示された時期と順番で新しいアライナーに交換する
・アライナーを正しく装着する

詳しく解説します。

装着時間をしっかり守る

インビザライン矯正は、アライナーの装着時間を守ることで初めて適切な効果が得られます。基本的には食事や歯磨きをするとき以外は装着することが推奨されており、1日20〜22時間装着する必要があるのです。

矯正期間が長引くと、気が緩んでアライナーの装着を怠る方も少なくありません。計画どおりにインビザライン矯正を進めるためにも、毎日決められた時間、アライナーを装着しましょう。

指示された時期と順番で新しいアライナーに交換する

インビザライン矯正では、1~2週間に1回の頻度で新しいアライナーに交換しながら歯を少しずつ動かします。アライナーの順番や交換する時期を守らないと歯は計画どおりに動きません。

早く治療を進めたいからといって、自己判断で交換時期や順番を変更することはやめましょう。

アライナーを正しく装着する

アライナーは歯にきっちりと密着するように装着することが非常に重要です。アライナーと歯がしっかり密着せず、アライナーが少しでも浮いていると歯に適切な力が加わらないため、歯が計画どおりに動きません。

特に新しいアライナーに交換したときは装着しにくく、アライナーが浮きやすいです。アライナーと歯をしっかり密着させるために「チューイー」と呼ばれる補助用具を使用するとよいでしょう。

チューイーとは、シリコンでできたチューブです。アライナーを装着する際にチューイーを噛むことで、アライナーと歯をしっかりと密着させることができ、アライナーの浮きを防げます。

まとめ

インビザラインのアライナー

今回は、インビザライン矯正で追加アライナーが必要になるケースや作製の流れを解説しました。

インビザライン矯正で追加アライナーが必要なケースは珍しくありません。歯の動きには個人差があり、当初の計画どおりに歯が動かないことは比較的よくあるのです。また、治療が進むにつれて理想の歯並びを追求する方も多くいます。

インビザライン矯正では、枚数に個人差はあるものの、ほとんどの方は追加アライナーが必要になることを理解しておきましょう。追加アライナーは、理想の歯並びを実現させるために重要な工程の一つなのです。

インビザライン矯正を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

インビザラインのマウスピース

前歯のねじれを矯正!インビザラインを選択するメリットとは?

2024年1月10日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

前歯のねじれを放置すると、さまざまな悪影響を及ぼします。虫歯や歯周病になりやすい、噛み合わせが悪化するなどの問題につながることが多いです。そのため、前歯のねじれは放置せず、なるべく早く治療したほうがよいでしょう。

今回は、前歯のねじれの原因や、インビザラインで治療するメリット・デメリットについて解説します。インビザラインで前歯のねじれを矯正するための期間や費用もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

前歯がねじれて生える原因

前歯がねじれている女性

前歯がねじれて生える原因は、以下のとおりです。

顎が小さい

前歯がねじれて生える主な原因は、歯に対して顎が小さいことです。歯がきれいに並ぶスペースが足りないと、本来まっすぐに生えるはずの前歯がねじれて生えます。

永久歯は乳歯と比べると大きいため、顎の発達途中の段階ではスペースが足りずに前歯がねじれてハの字に生える場合があります。前歯が乳歯から永久歯へと生え変わるのは7~8歳頃ですが、顎の成長とともにまっすぐ生えるようであれば問題ありません。

しかし、永久歯が生え揃ったあとも前歯のねじれが改善されない場合は、矯正治療が必要になるでしょう。

親知らずがある

親知らずがまっすぐに生えず、横向きや斜めに生えていると、前歯がねじれることがあります。

親知らずはほかの歯よりも生えてくる時期が遅く、18歳前後に生えるのが一般的です。こどもの頃は問題がなくても、親知らずが原因で大人になってから前歯がねじれることもあるでしょう。

顎に十分なスペースがあればまっすぐに生えますが、日本人は顎が小さい傾向にあります。横向きや斜めに生える場合や、歯茎の中に埋まったままになる場合も珍しくありません。

乳歯が重度の虫歯になった

乳歯が重度の虫歯になると、神経が死んで根の先に膿が溜まることがあります。永久歯に生え変わる際、乳歯の根は吸収されるのが正常ですが、乳歯の先に膿があると膿を避けて永久歯が生えます。

まっすぐに生えられないので、乳歯の虫歯が原因で永久歯がねじれることがあるのです。「乳歯はいつか抜けるから」と虫歯を放置する方もいますが、前歯のねじれにつながる可能性があるので治療しましょう。

前歯のねじれは治したほうがいい?

前歯のねじれについて疑問がある人

前歯のねじれは見た目だけでなく、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。前歯のねじれを放置するリスクは、以下のとおりです。

虫歯・歯周病のリスクが高まる

前歯がねじれると、隣り合う歯との重なりが大きくなるため磨き残しが増えます。歯並びがよい方と比べると、虫歯や歯周病になりやすいでしょう。

見た目をコンプレックスに感じる

歯のねじれは上下の前歯に起こりやすいですが、前歯は人目につきやすいです。ご自身の歯並びにコンプレックスを感じることも少なくありません。

口元を手で隠す、大きな口で笑えない、人前に立つことに抵抗を感じるなど、生活をきたすこともあるでしょう。歯並びを整えることは自信を持つことにもつながるため、前歯のねじれは治療するべきといえます。

噛み合わせが悪化する

前歯がねじれているということは、全体的な噛み合わせも悪いということです。前歯が本来の位置に生えていないことで、前歯で食べ物を噛み切りにくくなるでしょう。

ねじれた前歯で唇を傷つける場合や、噛み合わせの悪さからほかの歯に負担がかかる場合もあります。過度な負担がかかると、歯がすり減る・欠けるなどの問題につながる可能性があるでしょう。

インビザラインで前歯のねじれは治せる?

インビザライン

前歯のねじれの治療は、インビザラインで可能です。インビザラインには部分矯正と全体矯正があり、歯並びの乱れが軽度な場合は部分矯正、重度な場合は全体矯正を選択します。

前歯のみに問題がある場合は、部分矯正で治療可能でしょう。前歯のねじれだけでなく、全体的な歯並びや噛み合わせも整える必要がある場合は、全体矯正が適しています。

患者様の歯並びに合わせたオーダーメイドのマウスピースを使用し、1日20~22時間装着することで歯並びを整えます。

前歯をねじれの矯正にインビザラインを選択するメリット

前歯をねじれでインビザライン矯正をするメリットイメージ

前歯のねじれの矯正にインビザラインを選択するメリットは、以下のとおりです。

口元が目立たない

インビザラインで使用するマウスピースは透明なので、口元が目立ちません。近くで見ても、口元に注目しなければマウスピースを装着していることに気づかれにくいです。

矯正治療中の見た目が気になる方や、接客業・営業職など人前に立つ機会の多い方に適した治療法です。

違和感や痛みが少ない

インビザラインでは、1日20~22時間マウスピースを装着し、1~2週間ごとに新しいものに交換して歯並びを整えます。ワイヤー矯正と違い、マウスピースを交換しながら徐々に歯を移動させるため、違和感や痛みが出にくいことがメリットです。

薄く表面がなめらかなマウスピースを使用するため、口内炎ができにくいこともメリットでしょう。

マウスピースを取り外せる

インビザラインのマウスピースは、食事や歯磨きの際に取り外せます。食事や歯磨きをふだんどおり行えるので、虫歯や歯周病のリスクは低いでしょう。

金属アレルギーの方でも治療できる

インビザラインのマウスピースには金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がある方でも治療可能です。ワイヤー矯正は歯の表面に金属を固定するため、金属アレルギーが理由で矯正治療を断念した方もいるのではないでしょうか。

インビザラインのマウスピースはポリウレタン製なので、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられます。

通院回数が少ない

インビザラインは、ワイヤー矯正に比べると通院回数が少ないです。

ワイヤー矯正は、歯科医師が矯正装置を調整しなければ治療が進まないため、1か月に1回は通院しなければいけません。インビザラインの場合、患者様ご自身でマウスピースを管理して治療を進めるため、通院回数は2か月に1回が一般的です。

前歯をねじれの矯正にインビザラインを選択するデメリット

歯をねじれにインビザライン矯正をするデメリットイメージ

前歯のねじれの矯正にインビザラインを選択するデメリットは、以下のとおりです。

症例によっては対応できない

インビザラインは、歯を大きく動かす必要のある症例には適していません。前歯のねじれが重度な場合や、本来生える位置から前歯が大きくずれている場合、インビザラインでは治療できないことがあるでしょう。

マウスピースを管理しなければならない

マウスピースの装着時間や交換時期を守れない場合、インビザラインの治療がうまく進まない可能性があります。好きなタイミングでマウスピースを取り外せることはメリットですが、1日の装着時間が20時間未満の場合、歯が移動せず前歯のねじれが改善しないことがあります。

また、治療が予定どおりに進まないと、追加でマウスピースが必要になるかもしれません。治療期間が延びる、費用がかかるなど、患者様の負担が増加することがあります。

インビザライン治療をスムーズに進めるためには、患者様ご自身でマウスピースを管理する必要があるのです。

症例によっては歯を削ることがある

症例によっては、前歯のねじれを改善するために歯を削ることがあります。歯の側面を少し削ることで、ねじれを治すためのスペースを確保して効率的に治療を進めるのです。

歯を削るだけではスペースを確保できない場合、抜歯することもあります。

効率的に治療を進められるものの、健康な歯を傷つける・失うことがデメリットでしょう。

ただし、前歯のねじれを改善する際に必ず歯を削る・抜歯をするわけではありません。患者様の歯並びや希望を考慮して決定するので、事前に歯科医師とよく相談しましょう。

インビザラインで前歯のねじれを矯正するための期間

インビザラインで前歯のねじれを矯正するための期間イメージ

インビザラインで前歯のねじれを矯正するための期間の目安は、以下のとおりです。

・部分矯正:6か月~1年
・全体矯正:1~3年

前歯のねじれを治すためにかかる期間は、部分矯正か全体矯正かによって異なります。前歯のねじれが軽度な場合は、早ければ6か月程度で治療できるでしょう。

インビザラインで前歯のねじれを矯正するための費用

インビザラインで前歯のねじれを矯正するための費用イメージ

インビザラインで前歯のねじれを矯正するための費用の目安は、以下のとおりです。

・部分矯正:300,000~500,000円
・全体矯正:600,000~1,000,000円

前歯のねじれだけでなく、全体的な歯並び・噛み合わせを改善する必要がある場合、費用が高くなります。歯を動かす範囲が狭ければ、必要なマウスピースの枚数が少なくなるため費用を抑えられるでしょう。

まとめ

前歯のねじれを矯正した人

前歯のねじれは、インビザラインでも治療可能です。前歯のねじれのみに問題がある場合は部分矯正、前歯のねじれだけでなく全体的な歯並び・噛み合わせも整える必要がある場合は全体矯正で治療します。

前歯のねじれでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

マウスピース矯正をつける女性

インビザライン矯正を途中で中断したら返金される?リスクも解説!

2023年12月27日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザライン矯正中、やむを得ない事情で治療を中断しなければならないケースがあります。「インビザライン矯正を途中で中断するとリスクはある?」「治療を途中で中断した場合、返金される?」など気になる方もいるでしょう。

今回は、インビザライン矯正が途中で中断になるケースやリスクについて解説します。インビザライン矯正を中断した場合に返金されるのかについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インビザライン矯正が途中で中断になるケース

母親の指を握る赤ちゃん

インビザライン矯正が途中で中断になるケースは、以下のとおりです。

・引っ越し・留学
・妊娠・出産
・病気・入院
・歯周病や虫歯などのトラブル
・装着時間の確保が困難
・ストレス

一つひとつ詳しく解説します。

引っ越し・留学

県外への引っ越しや、留学などで距離的に通院が難しくなるケースです。

転居先にインビザライン矯正ができる歯科医院があれば、紹介状を書いてもらい、転院ができることもありますが、転院前と転院後の歯科医院で治療方針が違う場合や、料金が異なる場合があります。

また、留学の場合は短期間であれば一時的に治療を中断し、帰国してから治療を再開することもあるでしょう。

妊娠・出産

インビザライン矯正は、基本的に妊娠中でも治療を続けることは可能です。

しかし、患者様によってはマウスピースをつけることで吐き気を催すことや、気分が悪くなることもあります。吐き気を催す・気分が悪くなる場合は、一時的に治療を中断することや、固定式のリテーナー(保定装置)で保定することもあるでしょう。

出産前や出産直後は通院が難しくなるため、出産を控えている場合は通院頻度など歯科医師に相談しましょう。妊娠中は体調の変化が起こりやすいため、妊娠がわかった時点で歯科医師に共有しておくと安心です。

病気・入院

やむを得ない事情には、ほかにも何か病気を患った場合や入院が必要となった場合も考えられます。病気を患った場合や入院が必要となった場合は、病気の治療が優先のため、インビザライン矯正を一時中断するか歯科医師と相談して決めましょう。

歯周病や虫歯などのトラブル

矯正治療中に、歯周病や虫歯などのトラブルがあれば、歯周病・虫歯の治療が優先されるため、インビザライン矯正を一時中断しなければなりません。

虫歯治療で歯を抜いた場合や歯を大きく削った場合は、作製したマウスピースが合わなくなる可能性があるため、新しいものに作り直さなければいけないこともあるでしょう。

装着時間の確保が困難

インビザライン矯正では、歯をしっかりと動かすためにマウスピースを1日に20〜22時間装着する必要があります。

インビザライン矯正は患者様ご自身でマウスピースを取り外しできるため、話にくさから仕事中に何度も取り外すなどすると、装着時間が短くなることがあるのです。

マウスピースの装着時間を確保できない場合は、固定式のワイヤー矯正のほうが向いている可能性もあります。歯科医院によっては、ワイヤー矯正に変更できることもあるため、勝手に中断するのではなく、一度歯科医師に相談しましょう。

ストレス

矯正治療中は以下のようなストレスが予想されます。

・痛み
・装置のケア
・装置の持ち運び
・装置の取り外し

このように痛みや、食事のたびに取り外さなければいけないなどのストレスから中断したいと感じる方もいるでしょう。

インビザライン矯正は矯正歯科治療のなかでも、比較的痛みを感じにくい治療方法だといわれていますが、治療をスタートした直後や、新しいマウスピースに交換してすぐは痛みを感じることがあります。

ほかにも、外出先での装置の取り外しにストレスを感じることや、持ち運びが面倒だと感じることもあるでしょう。

インビザライン矯正を途中で中断するリスク

インビザライン矯正を途中で中断するリスクイメージ

インビザライン矯正を途中で中断するリスクにはどのようなものがあるのでしょうか。

インビザライン矯正を途中で中断するリスクは、以下のとおりです。

・後戻りを起こすことがある
・再開時に治療期間が延びる可能性がある
・噛み合わせが悪くなることがある

一つひとつ詳しく解説します。

後戻りを起こすことがある

後戻りとは、矯正治療後に歯が元の位置に戻ることです。インビザライン矯正に限らず、すべての矯正方法で、動かした歯を固定するための「保定」という処置を行わなければ、後戻りを起こす可能性が高くなります。

保定にはマウスピースを使うケースやワイヤーを使うケースなど、歯科医院によって異なります。治療途中で勝手に中断すると、保定の処置ができないため、後戻りする恐れがあるのです。

再開時に治療期間が延びる可能性がある

矯正治療中に歯周病や虫歯になると、歯周病・虫歯の治療が優先されるため、インビザライン矯正を一時中断しなければなりません。歯周病・虫歯の治療を終えてからインビザライン矯正を再開するため、治療期間が延びるのです。

また、虫歯治療では歯を削ることや詰め物をすることがあります。歯を削ることや詰め物をすることで、歯の形が変わることもあるでしょう。

歯の形が変わるとマウスピースが合わなくなり、マウスピースの作り直しが必要になります。新しいマウスピースが手元に届くまでは1〜2か月程度かかるため、その分治療期間も延びるのです。

また、インビザライン矯正を中断している間に歯が後戻りを起こしてマウスピースが合わなくなる可能性もあります。上述のとおり、マウスピースの作り直しには時間がかかり、また元の位置に戻った歯を再び動かす必要があるため、その分治療期間が延びるのです。

噛み合わせが悪くなることがある

インビザライン矯正を途中で中断すると噛み合わせが悪くなるリスクもあります。

インビザラインでは歯並びだけでなく噛み合わせの改善も含めた治療計画が立てられますが、治療を途中で中断すると噛み合わせが悪いままになることがあるのです。噛み合わせが悪いままだと、食事がしづらく、また肩こりや頭痛の原因になる恐れがあります。

そのため、最後まで治療を続けることが重要なのです。

インビザライン矯正を途中で中断したら返金される?

インビザライン費用の返金イメージ

インビザライン矯正を途中で中断する場合、返金されないことがほとんどです。特に、装着時間が守れないためやめる・ストレスでやめるなど、自己都合で中断する場合は、返金されない可能性が高いでしょう。

引っ越しが理由で転院する場合でも、転院先の歯科医院で追加の費用が必要になることもあります。そのため多少遠方であっても1〜2か月に1回程度の通院が可能な距離であれば、転院しないほうが治療がスムーズに進み、トータルの費用も抑えられるでしょう。

インビザライン矯正を途中で中断しないためにできること

インビザラインを中断しないためのチェックポイント

インビザライン矯正を途中で中断すると、さまざまなリスクが考えられ、治療期間や治療にかかる費用も無駄になります。

引っ越しや病気などやむを得ない事情である場合は仕方がありませんが、自己都合が理由での中断を防ぐためにできることを最後に確認しましょう。

インビザライン矯正を途中で中断しないためにできることは、以下のとおりです。

・インビザライン矯正の特徴を事前に理解しておく
・治療開始時期を検討する

一つひとつ詳しく解説します。

インビザライン矯正の特徴を事前に理解しておく

インビザライン矯正にはメリットだけでなくデメリットも存在します。マウスピースをご自身で取り外しできるのは、一見メリットに感じるでしょう。

しかし、マウスピースの装着時間を守らなければ計画どおりに治療は進みません。また、毎日マウスピースのケアを行う必要があります。

ご自身の性格やライフスタイルをよく考え、インビザライン矯正が向いているかを考えてから治療を開始しましょう。

自己管理が難しくストレスを感じるのであれば、ワイヤー矯正のように取り外しや調整をすべて歯科医院で行う矯正方法のほうが向いている場合もあります。

治療開始時期を検討する

将来的に引っ越しや妊娠・出産の予定がある場合は、治療開始時期を慎重に検討しましょう。また、返金の制度がある歯科医院を探すことや、引っ越しの際に紹介制度があるかなどを事前に確認しておくと安心でしょう。

まとめ

インビザラインのマウスピースを持つ女性

今回は、インビザライン矯正を途中で中断するケースや考えられるリスクについて解説しました。

引っ越しや妊娠、病気などのやむを得ない事情で、インビザライン矯正を途中で中断しなければならないことがあります。また、装着時間が守れないなどの理由で治療が中断になるケースもあるでしょう。

インビザライン矯正を途中で中断すると、後戻りや噛み合わせの悪化などのリスクがあります。歯科医院によって返金の制度は異なりますが、自己都合で治療を中断する場合は返金されないことがほとんどです。

インビザライン矯正を途中で中断すると、治療期間や治療にかかる費用が無駄になります。インビザライン矯正の特徴を事前に理解したうえで治療を開始し、将来的に引っ越しや出産の予定がある場合には治療開始時期を検討しましょう。

インビザライン矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

開咬(オープンバイト)を3ヶ月で治したインビザライン矯正症例

 開咬(オープンバイト)を3ヶ月で治したインビザライン矯正症例

2023年12月27日

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

今回は、「開咬(オープンバイト)を3ヶ月で治したインビザライン矯正症例」です。

矯正治療と言われるとどれくらいの期間を想像されますか?

2年や3年と想像される方が多いと思われます。

今回はなんと3ヶ月で治った症例です。

当院は、全国でも1%しか獲得できないダイヤモンドプロバイダーです。

他院で難しい、抜歯しないといけないと言われた方も当院ではインビザラインで治療可能です。是非、お問い合わせ下さい。

歯並びが気になる方、噛み合わせが気になる方は必見です。最後まで読んで頂けますと幸いです。

まず、インビザラインとは?

まず、インビザラインとは?

インビザラインは、近年急速に人気を集めている歯列矯正治療法です。従来のブラケットやワイヤーを使用しない、透明なプラスチック製のアライナー(マウスピース)を用いて歯の位置を調整するものです。

インビザライン矯正の特徴

インビザライン矯正の特徴

インビザライン矯正の一番の特徴は、アライナー(マウスピース)が透明であることです。つまり、装着していることが目立ちにくく、外見上の美観を損なうことなく歯を矯正することができるのです。これは、特に成人やプロフェッショナルな環境で働く人々にとって非常に魅力的です。

インビザラインは、個々の患者に合わせてカスタムメイドされるため、矯正の過程が非常に効率的で正確です。矯正計画は、先進的な3Dテクノロジーを活用して歯科医師によって立案され、患者には透明なアライナー(マウスピース)が一連のステップごとに交換されることによって歯列の移動が進められます。

ワイヤー矯正との比較

ワイヤー矯正との比較

従来の矯正方法であるワイヤー矯正と比較して、インビザラインにはいくつかの利点があります。まず、食事の際にアライナー(マウスピース)を外すことができるため、普段の食事や歯磨きが簡単に行えます。また、ブラケットやワイヤーがないため、口内への刺激や違和感も少なく、快適な矯正体験が期待できます。

ただし、すべてのケースに対して適しているわけではありません。治療が複雑な場合や重度の歯列不正がある場合には、他の矯正治療法が選択されることもあります。そのため、インビザラインを検討する際には、歯科医師との十分な相談と評価が必要です。

「開咬(オープンバイト)を3ヶ月で治したインビザライン矯正症例」

インビザライン矯正初診

インビザライン矯正前(初診時)

インビザライン矯正初診時です。

患者さんの主訴は前歯で噛みきれないことでした。

前歯は噛み合っていなく隙間がありました。

また、上の前歯は重なりもあり、見た目的にも悩みがありました。

問題点として

1、前歯が噛めていない

2、前歯の歯並び

この2つの問題点を軸に治療計画を立てて行きました。

インビザライン矯正3ヶ月

インビザライン矯正 3カ月後

インビザライン矯正3ヶ月後です。

初診時に悩まれていた

1、前歯で噛めない

2、前歯の歯並び

この2点は3ヶ月後に解消することが出来ました。

ここまで3ヶ月で治すことが出来ます。

開咬(オープンバイト)は奥歯の負担が強く、80歳で20本が残る確率は0%と言われています。

しっかり早期に治すことで歯の負担も減らすことが出来ます。歯の寿命は健康にも影響が出てきてしまいます。歯並びを正して全身の治療も出来ます。

顎の位置のよりいびき、偏頭痛、肩こりなど不定愁訴にも影響があります。

歯並び、顎の位置、全身まで考えてインビザライン矯正の治療計画を立てることが大切になります。

患者さんの声

開咬(オープンバイト)が3カ月で改善

「インビザライン矯正をすることで3ヶ月でここまで変化すると思ってなかった。

矯正治療は2年くらいかかるイメージがあったけどとにかく早く治ってびっくりしました。

これで笑顔にも自信を持てるようになりました。」とのことでした。

いかがだったでしょうか?

今回は、「開咬(オープンバイト)を3ヶ月で治したインビザライン矯正症例」でした。

前歯が噛み合っていないと矯正相談にこられる方は多いです。

奥歯の負担は年々積み重なっていき、歯の寿命にも影響が出てきてしまいます。

歯並びは気になるが時間がかかるのでは?や自分の歯並びがインビザライン矯正で治るの?と勇気が出ずに一歩踏み出せない方は

勇気を振り絞って是非、お問合せ下さい。

当院は、全国でも1%も獲得する事が出来ないダイヤモンドプロバイダーですので安心してご相談ください。

インビザライン矯正にご興味ある方はこちらからお問合せ下さい。

インビザライン治療の詳しい内容はこちら

八尾No. 1ダイヤモンドプロバイダー森川康司

もりかわ歯科のこどもの矯正の考え方

もりかわ歯科のこどもの矯正の考え方

2023年12月25日

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

今回は、「もりかわ歯科のこどもの矯正の考え方」をご説明させて頂きます。

こどもの成長はその瞬間しかありません。

このブログでは、歯並びが悪くなる原因や矯正の考え方など小児矯正への考え方を詳しくご説明させて頂きます。

こどもの成長大丈夫かな?と心配されているママに必見です。

内容としては

1、成長に大切なこと

2、手遅れになる前にチェックする項目

3、小児矯正で大切なこと

4、実際の変化

この4つの内容について深堀りしていきます。

是非、最後までご覧頂けますと幸いです。

成長に大切なこと

成長に大切なことは

1、呼吸

2、嚥下

3、成長曲線を理解する

この3つが大切だと考えています。1つ1つを説明させて頂きます。

1.呼吸について

鼻呼吸の大切さ

皆様のお子様は口がポカンと空いていませんか?

口が空いていると危険です。それは、口呼吸の可能性があります。

 

口呼吸の問題点は

1、免疫力の低下が起こってしまいます。

口から細菌が体内に入ってしまうため風邪を引きやすくなってしまいます。

2,脳の機能障害

日々、脳は動いています。脳が熱くならないために頸動脈から熱を放熱しています。

それだけでは足りなく、鼻呼吸することで脳を冷やしてくれる機能があります。

ただ、口呼吸になると脳が冷まされなくなり40.5度を超えてしまうと機能障害が引き起こされてしまいます。

3、舌の位置

口呼吸になると舌の位置が低くなる『低位舌』という状態になってしまいます。

そうすると、気道が狭くなり『いびき』にも関係してきてしまいます。

 

口が空いていることは些細なことですが成長にすごく影響を与えてしまいます。

例えば、風邪を引いて鼻が詰まっている場合はどうしても口呼吸になってしまいます。

当院では、成長を考慮して耳鼻科の受診をお勧めしています。

まず、お子様が口呼吸の原因を探る必要がありますので些細なことでも当院にお問い合わせください。

その、些細なことが将来大きな問題につながる危険性があります。

2.嚥下(えんげ)

嚥下(えんげ)とは:口から入った食べ物や飲み物を、喉を通って食道に送り込み、胃に運ぶ一連の動作のことをいいます。

飲み込む時の筋肉の使い方、舌の使い方などがすごく大切です。

ごはんを飲み込むときにべろの力とほっぺの力が均等だと歯並びは崩されないが、もしべろの力が弱いとくちびるの力とほっぺの力に負けてしまい歯並びが崩れてしまいます。嚥下の仕方で歯並びに影響を与えてしまいます。正しい嚥下、間違っている嚥下をしっかり認識することが成長に影響してきます。

正しい嚥下の方法

筋肉や舌の位置が正しくなければ顎は小さく歯並びが悪くなってしまいます。

顎を広げてあげて舌の位置や唇の癖を取ることによって正しい歯列を6か月程で手に入れることが可能です。

3.成長曲線

スキャモンの発育曲線

身長や脳などそれぞれに成長の仕方が違います。

顎の成長において上顎、下顎の成長の違いを知っておく事は大切なことです。

上顎は『脳の成長』下顎は『身長の成長』がポイントです。

発育曲線をみると

神経型は10歳までにほとんど成長が終わります。

上顎も同様に10歳までに80%の成長が終わってしまいます。

下顎は身長が伸びるタイミング10歳から14歳にかけて成長します。

上顎と下顎は成長するタイミングが違います。

10歳までに成長を考える事が大切になってきます。

まだ、大丈夫で時が進んでしまうと気づいたときに成長が終わっていることもあります。

悩みがある時に解消しておくことが大切になってきます。

手遅れになる前にチェックする項目

歯並び相談に来られた方が「子供の歯並びが悪くなったのは自分の歯並びが悪いことの遺伝だ」と仰る方が多いです。

しかし、歯並びが悪くなる主な原因は『悪習癖』です。

歯並びが悪くなる原因はどこから始まっていくのかを知ることで予防策などがわかってきます。詳しくご説明させて頂きます。

チェック項目ごとに説明させて頂きますので該当しないかしっかり見て下さい。

乳歯の時の歯並びをチェック

乳歯の時の正しい歯並び

乳歯の時の正しい歯並びってご存じですか?

このように前歯に隙間があることが乳歯の時の正しい歯並びです。

上は7ミリ、下は5ミリ大きい歯が萌えてきます。

そのために前歯と前歯の間にスペースがあります。

もし、乳歯の時点で歯並びがキツい状態だと永久歯に生え変わった時に歯並びが悪くなってしまいます。

まず、乳歯の時は正しく前歯に隙間があるかをチェックすることが大切です。

鼻呼吸?口呼吸?

口がポカンと空いていませんか?

自分のお子様は口がポカンと空いていませんか?

このように口が空いてしまうと成長に影響してしまいます。

口呼吸により上顎の成長、脳の成長などに影響が出てきてしまい、将来歯並びのことですごく苦労してしまいます。

口呼吸で上顎の成長がしっかり出来ないと…

口呼吸で上顎の成長がしっかり出来なければ『反対咬合』や『八重歯』になってしまい治療が難しくなってしまいます。

歯並びを治す前に耳鼻科を受診頂き『鼻呼吸』を確立させることから取り組む必要がございます。

お子様の年齢は?

歯医者さんでお子様の歯並びは様子みましょうと言われて心配になって当院にご相談下さる方がいます。

成長において様子見して良くなることは御座いません。

上顎に関しては10歳までに成長は80%が終わります。

その瞬間、瞬間で成長が進み終わっていきます。

些細なことでも気になることは歯医者に相談するべきです。

覚えていてほしいことは

『子供の歯並びの相談は歯医者に10歳までにするしましょう。』ということです。

上顎の成長が80%終わる前にしっかり現状の把握をする必要があります。

小児矯正で大切なこと

もりかわ歯科当院の小児矯正で大切にしていることをしっかりご説明させて頂きます。

機能が形態を作る『機能母体説』という言葉があります。

歯並びが悪くなったのは結果であって必ず原因があります。

成長が出来ていない理由はなぜなのか?

呼吸、姿勢が悪いのはなぜなのか?

鼻呼吸ではなく、口呼吸になったのはなぜなのか?

など原因をしっかり追及してそこにアプローチすることが小児矯正では大切な事だと考えます。

当院で大切にしていることは

『歯並びを整える』

『歯並びを悪くしている原因を治療する』

この2本柱だと考えます。

小児矯正の目的としては

1、顎を広げて、歯のスペースを作ること

2、脳を成長を促すこと

この2つが目的だと考えています。

成長を阻害している要因をしっかり考えてそこを取り除くことで原因治療をする事ができます。

歯並びが悪いから治すというのではなく、歯並びが悪くなった原因を探すことが当院での小児矯正において大切にしていることです。

実際の小児矯正での変化は?

インビザライン矯正初診の状態

インビザライン矯正初診の状態

インビザライン矯正初診の状態です。

下顎は狭く3番目の大人の歯が生えてくるスペースがありません。

上顎は左上の2番目の歯が内側に入ってしまい歯並びが悪い状態でした。

インビザラインで顎を広げながら歯並びを綺麗にしていきました。

インビザライン矯正10ヶ月後

インビザライン矯正10ヶ月後

10ヶ月でここまで変化する事ができます。

顎の成長がしっかりできて歯並びも綺麗になりました。

このようにインビザライン矯正で変化することが出来ます。

いかがだったでしょうか?

小児矯正の目的は顎を広げる事で脳の成長を促すことが一番の目的です。

成長はその瞬間しかありません。

少しでも成長に不安を感じる場合はすぐにご相談ください。

時間は戻らないので是非、その瞬間を逃さないで下さい。

当院は、全国でも1%も獲得する事が出来ないダイヤモンドプロバイダーですので安心してご相談ください。

もりかわ歯科の小児矯正ページをご覧ください。

3年連続ダイヤモンドプロバイダーの森川歯科

抜歯をしない?インビザライン治療で遠心移動をするメリットを解説!

2023年12月20日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

「インビザラインは抜歯が不要って聞いたけど本当?」「抜歯の代わりにどんな処置をするの?」など、インビザラインに関する疑問をお持ちの方もいるでしょう。インビザラインは、取り外しができて目立ちにくいマウスピースを使った矯正歯科治療の一つです。

インビザラインでは、抜歯の代わりとして遠心移動を行うことがあります。

今回は、インビザラインの遠心移動について解説します。遠心移動のメリット・デメリット、遠心移動でスペースが確保できない場合の対処法などもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

遠心移動とは?

歯の治療

遠心移動とは、歯を後方(奥歯の方向)へ移動させることを指します。歯並びを改善するためには、乱れて生えた歯を歯列に収めるスペースが必要です。奥歯を後方へ動かすことで、手前の歯が並ぶためのスペースを作ります。

遠心移動は、特にインビザラインで治療するときに用いることが多いです。マウスピースを使って行うインビザラインは、遠心移動が得意なためです。

遠心移動の条件

遠心移動の条件イメージ

インビザライン治療をするすべての人が、遠心移動で歯のスペースを作り出せるわけではありません。遠心移動によって歯並びを改善するには、以下の条件を満たす必要があります。

・奥歯の後ろに十分なスペースがある
・顎間ゴムを適切に使用できる

それぞれ詳しく確認しましょう。

奥歯の後ろに十分なスペースがある

歯は、顎の骨の上に並んでいます。そのため、奥歯の後ろにしっかりと歯を並べられる顎の骨がなければ、遠心移動は行えません。

顎が小さい場合などは、遠心移動をしても期待する効果が得られない可能性が高いです。

顎間ゴムを適切に使用できる

インビザラインで遠心移動をする際は、顎間ゴムやエラスティックゴムとよばれる医療用のゴムを使用することがあります。ゴムを装着するためのボタンに、上下のマウスピースをつなぐようにゴムをかけます。

顎間ゴムは1日20時間以上装着しなければなりません。大きく口を開けると切れる可能性があるため、予備を持ち歩く必要があります。また、ゴムは消耗品なので、毎日新しいものに交換しなければなりません。

決められたルールを守らなければ、歯が計画どおりに移動しないでしょう。そのため、遠心移動が可能な条件として、顎間ゴムを適切に使用できることも挙げられます。

インビザライン治療で遠心移動をするメリット

インビザライン治療で遠心移動をするメリットイメージ

インビザラインで遠心移動をするメリットは、抜歯する可能性を下げられることです。一般的に、歯列矯正では歯をきれいに並べるスペースを作るために、抜歯を検討します。

しかし、健康な歯を抜くことに抵抗や恐怖を感じる方は少なくありません。遠心移動で十分なスペースを確保できれば、健康な歯を抜かずに治療を進められる可能性が高いです。

インビザライン治療で遠心移動をするデメリット

インビザライン治療で遠心移動をするデメリットイメージ

インビザラインで遠心移動をするデメリットは、以下のとおりです。

・親知らずが生えている場合は抜く必要がある
・治療に時間がかかることがある
・症状が改善されないことがある
・後戻りする可能性がある

それぞれ詳しく解説します。

親知らずが生えている場合は抜く必要がある

メリットとして、抜歯する可能性を下げられるとお伝えしましたが、親知らずが生えている場合は抜かなければなりません。親知らずがあると奥歯の後ろにスペースがないので、遠心移動ができないためです。

治療に時間がかかることがある

遠心移動を行う場合、治療期間が長くなる傾向にあります。インビザラインによる遠心移動は、一度にすべての歯を後方に下げるのではなく、少しずつ奥歯を動かしてスペースを確保してから、最後に前歯を並べるためです。

また、顎間ゴムの装着時間や使い方を守らないと、歯が計画どおりに動かないでしょう。

遠心移動だけでは症状が改善されないことがある

遠心移動は、多くのスペースを作り出せる方法ではありません。矯正治療において、スペースを最も作り出せる方法は抜歯です。

遠心移動では十分なスペースを確保できず、理想とする歯並びにならない場合もあるでしょう。遠心移動でスペースを確保できなかった場合は、抜歯やほかの方法でスペースを作り出す必要があります。

後戻りする可能性がある

インビザライン治療を始めたときに親知らずが生えていなくても、治療後に親知らずが生えてくることがあります。親知らずが歯列を後ろから押すことで、後戻りが起こる可能性があるのです。

後戻りとは、インビザライン治療を含むすべての歯列矯正で起こる可能性のある現象です。ワイヤーやマウスピースを使って歯を移動させたあと、もとの位置に歯が戻ろうとする力のことを指します。

リテーナーを長期間使用して後戻りを防ぎますが、リテーナーの装着時間が足りない場合、後戻りが起こる可能性が高まります。

インビザライン治療で遠心移動が必要な症例

インビザライン治療で遠心移動が必要な症例について考える女性

遠心移動が必要となる可能性の高い症例は、以下のとおりです。

・叢生(ガタガタした歯並び)
・出っ歯
・受け口

上記の症例でも、歯科医師によってはインビザラインによる遠心移動が向かないと判断される場合があります。また、インビザラインの遠心移動に向いているのは、軽度な症例であることが多いです。

重度の出っ歯や、歯の重なりが強い症例、顎の骨格に問題がある症例などは、遠心移動では改善できないでしょう。

遠心移動でスペースを確保する方法

遠心移動でスペースを確保する治療

遠心移動では、まず1番奥の歯を動かします。1番奥と奥から2番目の歯の間にスペースができたら、次は奥から2番目の歯を動かし、3番目の歯との間にスペースを作ります。

順番に繰り返し、最終的に歯列からはみ出した歯を歯列に収める流れで進めるのが一般的です。

遠心移動でスペースを確保できない場合の対処法

歯を抜く

遠心移動でスペースを確保できない場合の対処法は、以下のとおりです。

・抜歯
・IPR
・側方拡大

それぞれ解説します。

抜歯

抜歯は、最も大きなスペースを作り出せる方法です。抜歯をする際は、前から4番目、または5番目の歯を抜くことが多いです。

IPR

IPRとは、歯と歯の間を少量ずつ削ることでスペースを確保する処置です。ディスキング、ストリッピングともよばれます。

虫歯治療のように大きく歯を削るのではなく、歯の表面にあるエナメル質を0.2〜0.5mm程度削ります。IPR処置後に、大きく見た目が変化する、虫歯になりやすくなる、削った部分がしみるなどの心配はほとんどありません。

1本あたりの歯を削る量は少ないですが、複数の歯にIPRを施すことで、歯を動かすスペースを確保します。

側方拡大

側方拡大とは、歯列を横に広げることで歯と歯のすき間を増やし、歯を並べるスペースを確保する方法です。取り外し式の装置を使って、徐々に顎の幅を広げます。

遠心移動の失敗例

遠心移動が失敗した女性

インビザライン治療による遠心移動の失敗例を確認しましょう。

・治療前よりも歯が前に出る
・噛み合わせが悪くなる

奥歯の後ろにスペースがないにも関わらず遠心移動を行った場合、歯を並べるスペースを確保できません。無理に矯正治療を進めたことで、前歯が前方に突き出すことがあります。

また、矯正治療は歯並びだけでなく、噛み合わせも考えて治療計画を立てる必要がありますが、遠心移動がうまくできず噛み合わせが悪くなることがあるでしょう。前歯だけしか噛み合わない、上下の歯と歯の間にすき間が生まれるなど、噛み合わせに不具合が出ることがあるのです。

インビザラインに限らず、矯正治療中は歯を動かすため、噛み合わせが悪くなることはあります。基本的には一時的なもので、治療後は改善されるのが一般的です。

治療完了時にも不具合があれば、歯科医師に相談しましょう。

まとめ

インビザラインのマウスピース

遠心移動とは、後方へ歯を動かして歯を並べるためのスペースを確保する処置です。抜歯せずに歯列矯正できる可能性が高まるメリットがあります。

奥歯の後ろにスペースがあること、顎間ゴムを問題なく使用できることが、遠心移動を行う条件です。遠心移動が必要となる症例には、軽度な叢生、出っ歯、受け口などが挙げられます。

遠心移動を行ってインビザライン治療を進められるかどうかは、歯科医師が判断します。気になる方は、一度歯科医院を受診して相談しましょう。

インビザライン治療を検討している方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

叢生の女性

インビザライン矯正で叢生は治療できる?必要となる処置とは?

2023年12月13日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

「インビザラインで叢生を治療できるの?」と疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。装置が目立たないインビザラインで叢生を治療したいとお考えの方もいるでしょう。

今回は、インビザライン矯正で叢生は治療できるのか解説します。叢生を放置してはいけない理由や必要となる処置についても解説しますので、インビザラインで叢生を治療したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

叢生(そうせい)とはどのような歯並び?

叢生のイメージ

叢生(そうせい)とは、顎の大きさに対して歯の大きさが合わないことから、歯が部分的に重なっている状態を指します。「乱ぐい歯」とも呼ばれ、凸凹した歯並びが特徴です。

柔らかいものばかり食べると、顎が成長しません。顎が成長せずに小さいと、歯が生えるスペースを確保できないため、叢生になりやすいのです。

また、犬歯が歯列からはみ出る「八重歯」も叢生の一種として知られています。

叢生の原因

叢生の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。叢生の原因には、先天的な原因と後天的な原因があります。

それぞれ詳しく解説しましょう。

先天的な原因

先天的な原因とは、主に遺伝によるものです。両親のどちらかが叢生の場合、こどもも叢生になるリスクが高くなります。

また、両親に以下の特徴がある方は、叢生になりやすいです。

  • 顎が小さい
  • 歯が大きい

後天的な原因

後天的な原因は、大きく分けて以下の2つです。

歯の生えかわりがうまくいかなかった

乳歯から永久歯への生えかわりがうまくいかなかった場合、叢生になるリスクがあります。乳歯の下には永久歯があり、乳歯が抜けたあとに永久歯が生えるのが通常の流れです。

しかし、乳歯が抜けてから永久歯が生えるまでに時間が空くと、そのスペースに隣の歯が移動します。隣の歯が移動すると、永久歯が生えるスペースがなくなり、叢生になるのです。

お子様の歯並びが心配な方は、早めに歯科医院で相談するとよいでしょう。

歯並びに影響を与える癖がある

ふだん何気なく行なっている癖が原因で叢生になる場合もあります。

具体的には、以下のとおりです。

・指しゃぶりをする
・爪を噛む
・舌を前に突き出す
・頬杖をつく

どの癖も歯や顎に力が加わり、叢生をはじめ、歯並びが悪くなる原因になります。上記のような癖は意識することで改善できることがほとんどです。叢生や歯並びが悪くなるのを防ぐためにも改善しましょう。

叢生を放置してはいけない理由

叢生について悩む女性

叢生を放置すると、さまざまなリスクがあります。

叢生を放置してはいけない理由は、以下の3つです。

虫歯や歯周病になりやすい

叢生は虫歯や歯周病のリスクを高めます。歯と歯が重なり合っているため歯磨きがしにくく、汚れが溜まりやすいためです。汚れが溜まり、歯石になると歯磨きでは除去できません。歯科医院のクリーニングで除去してもらう必要があるのです。

咀嚼機能が低下する

叢生の方の多くは、上下の歯の噛み合わせが悪いです。叢生によって噛み合わせが悪い場合、咀嚼機能が低下することがあります。

咀嚼がうまくできずに食べ物をそのまま飲み込むと、胃腸など消化器への負担が大きくなり、消化不良や体全体の不調を招きかねません。

顎関節症を引き起こすことがある

叢生によって噛み合わせが悪くなると、顎関節症を引き起こすリスクもあります。噛むときに顎関節に負担がかかるためです。

インビザラインとは?

インビザライン治療をする女性

インビザラインとは、透明のマウスピースを装着して歯を動かす矯正方法です。マウスピースを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに交換することで、少しずつ歯を動かして歯列に収めます。

メリット

インビザラインのメリットは、以下のとおりです。

目立ちにくい

インビザラインで使用するマウスピースは透明のため、目立ちにくいです。矯正装置が目立つことが気になり、治療を諦めていた方に適した矯正方法といえます。

取り外しができる

インビザラインのマウスピースは取り外し可能です。そのため、矯正治療前と変わらず食事や歯磨きができます。マウスピースを取り外して歯磨きができるため、ワイヤー矯正などの別の矯正方法に比べて虫歯・歯周病になりにくい点もメリットといえるでしょう。

痛みや違和感が少ない

痛みや違和感が少ない点もインビザラインのメリットです。ワイヤー矯正の場合、歯に装着した矯正装置に力をかけて歯を動かすため、強い痛みが生じることがあります。

一方、インビザラインは一定期間ごとにマウスピースを交換して、少しずつ歯を動かすため、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないのです。また、薄いマウスピースを使用するため、装着時の違和感も少ないでしょう。

デメリット

インビザラインのデメリットは、以下のとおりです。

自己管理が必要である

インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに交換して歯を動かします。装着時間と交換時期を守らないと計画どおりに歯を動かせません。そのため、自己管理ができない方には向かないでしょう。

適応症例が限られる

インビザラインはすべての症例に対応できるわけではありません。歯を動かす必要がある症例や骨格に問題がある症例には対応が難しいのです。インビザラインで治療できない場合は、ワイヤー矯正などの別の矯正方法で治療する必要があるでしょう。

インビザライン矯正で叢生は治療できる?

インビザラインの治療への疑問イメージ

軽度な叢生であれば、インビザライン矯正で治療可能です。

一方、重度の叢生の場合は、歯を動かすスペースを確保するために抜歯が必要になります。抜歯をする本数が多いと歯を動かす距離が長くなるため、インビザラインでは治療が難しい場合があるのです。

インビザライン矯正で叢生を治療する際に必要となる処置

インビザライン治療の説明をする歯科医師

インビザライン矯正で叢生を治療する際、歯を動かすスペースを確保するために、以下の処置を行う場合があります。

・側方拡大(歯の並びを横に広げてスペースを確保する方法)
・遠心移動(奥歯をうしろに動かしてスペースを確保する方法)
・前方移動(歯を前に移動してスペースを確保する方法)
・IPR(歯と歯の間を削ってスペースを確保する方法)

上記の処置を組み合わせて、歯を並べるためのスペースを確保します。上記の処置で歯を動かすスペースが確保できない場合は抜歯が必要になるでしょう。抜歯をする本数が多いと、歯を動かす距離が長くなるため、インビザライン矯正で治療できない場合もあります。

重度の叢生もインビザライン矯正で治療可能?

重度の叢生はワイヤー矯正

重度の叢生の場合、インビザライン矯正では治療できない場合があります。無理にインビザラインだけで治療を進めると、治療期間の長期化や治療の失敗に繋がるでしょう。

そのため、重度の叢生を治療する場合は、以下の矯正方法を選択する場合が多いです。

・ワイヤー矯正
・インビザラインとワイヤー矯正の併用

それぞれ詳しく解説します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置にワイヤーを通し、力を加えることで歯を動かす矯正方法です。インビザラインに比べて歯に強い力をかけられるため、歯を大きく動かす必要がある重度の叢生にも向いています。

インビザラインとワイヤー矯正の併用

インビザラインとワイヤー矯正を併用することも可能です。ワイヤー矯正で歯を大きく動かしたあとに、細かい部分をインビザラインで整えます。併用することでワイヤー矯正の期間を短縮できるため、見た目や衛生面のデメリットを軽減できるのです。

まとめ

インビザラインのマウスピース

今回は、インビザライン矯正で叢生は治療できるのか、また必要となる処置について解説しました。

叢生とは、顎の大きさに対して歯の大きさが合わないことから、歯が部分的に重なっている状態を指します。虫歯や歯周病のリスクを高め、咀嚼機能が低下する恐れがあるため治療したほうがよいでしょう。軽度の叢生であればインビザライン矯正で治療ができます。

しかし、叢生の場合、歯を動かすスペースが不足しているケースがほとんどです。歯を動かすスペースを確保するために、歯を削るなどの処置を行います。歯を削るなどの処置をしても歯を動かすスペースが確保できない場合には、抜歯が必要になるでしょう。

抜歯をする本数が多いと歯を動かす距離が長くなるため、インビザライン矯正では治療が難しい場合もあります。

インビザライン矯正で叢生の治療を検討している方は、一度歯科医院で相談しましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

インプラントの模型を持つ歯科医師

インプラントがあってもインビザライン治療はできる?メリットを解説

2023年12月6日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インプラントとインビザライン治療は、どちらも審美的・機能的に非常に優れた治療法です。インプラントを入れたあとにインビザライン治療を受けたいと考える方も多いのではないでしょうか。

今回は、インプラントがあってもインビザライン治療はできるかどうか解説します。ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

インビザラインのマウスピース

インビザラインとは、透明なマウスピースを使用する矯正治療のことです。マウスピースを1日20~22時間装着し、約1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換することで歯並びを整えます。

薄く透明なマウスピースを使用するため、ワイヤー矯正のように矯正装置が目立つことはありません。マウスピースを何枚も交換しながら徐々に歯を動かすため、歯の移動に伴う違和感や痛みが少ないことがメリットでしょう。

マウスピースは自由に取り外せるため、食事や歯磨きをしやすいこともメリットです。装置に食べ物が挟まることがないため、虫歯や歯周病になりにくいといえるでしょう。

マウスピースの着脱回数が多い場合や装着時間が短い日が続いた場合、歯が十分に移動しない可能性があります。自己管理が必要なことが、インビザラインのデメリットといえます。

インプラントとは?

インプラント

インプラントとは、歯を失った顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、人工歯を被せて歯を補う治療法です。チタンには骨と結合する特性があるため、インプラント治療を受けるとご自身の歯のようにしっかり噛めるようになります。

人工歯にはセラミックやジルコニアなどの素材を使用するため、白くて透明感のある自然な歯が手に入ることも特徴でしょう。非常に審美性が高いので、ご自身の歯と見分けがつかないことも珍しくありません。

歯を失った際の治療法には、インプラント以外に入れ歯やブリッジが挙げられます。どちらも周りの歯に負担をかけ、見た目が悪いなどのデメリットがあるでしょう。

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込むため、単独した歯を作れます。見た目も美しいため、審美的にも機能的にも優れた治療といえるでしょう。

ただし、インプラント治療は麻酔を伴う外科治療が必要になるため、健康状態によっては受けられないことがあります。保険適応外のため、治療にかかる費用が高額になることもデメリットです。

インプラントがあってもインビザライン治療はできる?

インプラントがあってもインビザラインができるか疑問の女性

結論からお伝えすると、インプラントがあってもインビザライン治療は可能です。

しかし、インプラントは顎の骨としっかりと結合しているため、矯正治療を行っても移動しません。インビザラインを含めた矯正治療では、歯の周りにある歯根膜(しこんまく)という組織の性質を利用して歯を移動させます。

インプラントは人工物で歯根膜がないので、ご自身の歯のように移動させられないのです。インプラントがあってもインビザライン治療は受けられますが、インプラント以外の歯を移動させることになります。

以下のような症例の場合、インビザライン治療ができないことがあるでしょう。

・インプラントが複数本ある場合
・歯を動かしたい位置にインプラントがある場合

インプラントは動かせないため、お口の中にインプラントが複数本ある場合、インビザライン治療が難しいことがあります。インビザライン治療によって動かない歯が複数本あるということなので、理想の歯並びを実現できない可能性が高いでしょう。

インプラントの部位によっても、インビザライン治療が受けられないことがあります。例えば、出っ歯をインビザライン治療によって改善したい場合、前歯にインプラントがあると歯を動かせないため改善できないでしょう。

インプラントの人工歯を変更して、角度や歯の形態を修正することで改善されることもありますが、大きな変更は難しいです。

インプラントがあってもインビザライン治療は可能ですが、可能であればインビザライン治療を受けてからインプラントを受けるのが望ましいでしょう。インビザライン治療では治療前に歯の動き方をシミュレーションできるため、インプラントを埋入する位置を考慮してインビザライン治療の計画を立てられます。

「インプラント治療とインビザライン治療を同時に行いたい」という方もいますが、どちらも長期間の治療で患者様の負担が大きいため、同時には行えません。

インプラント治療は外科的治療が必要になるだけでなく、インプラントと顎の骨が結合するために3〜6か月程度待つ期間が必要になります。インプラントが安定するまではマウスピースによる負荷をかけられないため、同時に行うことは難しいのです。

インプラントがある状態でインビザラインをするメリット

インプラントがある状態でインビザライン矯正をするメリットイメージ

インプラントはインビザラインで動かせませんが、動かせないインプラントを利用することで効率的にインビザライン治療を進められることがあります。

例えば、出っ歯をインビザライン治療で改善したい場合、奥歯を支えにして歯並び全体を後方に引っ込め、前歯を移動させるためのスペースを確保するのが一般的です。奥歯にインプラントがあって出っ歯を改善する場合、インプラントを支えにしてほかの歯を動かせるでしょう。

インプラントは顎の骨としっかりと固定されているため、ご自身の歯を支えにするよりも安定しやすいです。

歯を動かす距離や本数が多い症例の場合、インプラントを支えにすることで、短期間で歯を移動できることがあります。効率的に歯並びを改善できることが、インプラントがある状態でインビザラインをするメリットです。

インプラントがある状態でインビザラインをするデメリット

インプラントがある状態でインビザライン矯正をするデメリットイメージ

インプラントがある状態でインビザライン治療をする場合、お口の状態によっては治療できないことがデメリットでしょう。先述したとおり、インプラントが複数本ある場合や歯を動かしたい位置にインプラントがある場合などが挙げられます。

インビザライン治療を受ける前にインプラント治療を受けている場合、整っていない歯並びに合わせてインプラントが作成されています。そのため、インプラント後にインビザライン治療を受ける場合、よい歯並びに合わせてインプラントの噛み合わせや歯の形態を調整しなければならないでしょう。

インプラントの人工歯の噛み合わせの再調整や作り直しなどで対応できる場合もありますが、インプラントの埋入手術のやり直しが必要になることもあります。患者様の負担が非常に大きくなるため、あまり推奨できません。

まとめ

インプラントの説明

今回は、インプラントがあってもインビザライン治療を受けられるのかどうか解説しました。インプラント治療を受けたことがある方でも、インビザライン治療は可能です。

しかし、インプラントは矯正治療で動かすことができません。

インプラントは顎の骨としっかり結合しているため、インプラントの本数や位置によってはインビザライン治療が難しい場合があるでしょう。インプラントの位置や本数によっては、理想の歯並びにならない可能性もあります。

また、インビザライン治療が可能な場合でも、インプラントの人工歯の噛み合わせの調整や作り直し、インプラントの埋入手術のやり直しが必要になることがあるでしょう。そのため、可能であればインビザライン治療で歯並びを整えたあとに、インプラントを入れるのが理想です。

インプラントがある状態でインビザライン治療を受けるメリットもあります。インプラントを支えにすることで、効率的にインビザライン治療を進められることがあるのです。

インプラントがあってインビザライン治療を検討している方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

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所長写真 マイデンタルクリニック(アリオ)
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