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インビザライン矯正中の便利グッスとは

インビザライン矯正中の便利グッスとは

2024年6月7日

こんにちは。大阪府八尾市の歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の事やそれに関連する様々な疑問に勝手に答えていく「もりかわ歯科の勝手に解説!ブログ」です!

 

今回は、インビザライン矯正中に使う必需品やあると便利なグッズについて詳しく解説いたします!

はじめに

この記事では、インビザライン矯正中の口内環境を清潔に保ち、快適に過ごすための便利グッズをご紹介します。インビザライン矯正を検討している方や、現在矯正中の方も、ぜひ参考にしてみてください。

インビザライン矯正とは

インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使って歯並びを矯正する方法です。従来のワイヤー矯正とは異なり、目立ちにくいのが特徴です。しかし、マウスピースを清潔に保つためには、いくつかのアイテムが必要になり、加えてあると快適にインビザライン矯正生活がおくれる便利グッズをご紹介します!

インビザライン矯正の便利グッズについて

インビザライン矯正中の便利グッズとは、矯正ライフをより快適に、そして効果的にするためのアイテムです。大きく分けて以下の3つのカテゴリーに分けられます。

  • マウスピースの保管・洗浄グッズ

    • ケース: マウスピースを清潔に保管し、持ち運びやすくします。通気性が良く、洗浄しやすいものを選びましょう。
    • 洗浄剤: マウスピースの汚れや細菌を除去し、清潔に保ちます。錠剤タイプ、液体タイプ、ジェルタイプなどがあります。
    • 超音波洗浄機: 超音波の振動で、細かい汚れや隙間の汚れも落とします。

 

  • マウスピースの着脱・装着補助グッズ

      • リムーバー: マウスピースを簡単に取り外せるようにサポートします。アタッチメントが付いている場合に特に便利です。
      • チューイー: 噛み合わせを補助し、マウスピースをしっかりと装着するのを助けます。
      • エラスティックホルダー:インビザライン矯正において、エラスティックホルダーは、マウスピースに装着する小さなゴム(エラスティック)を簡単にかけたり外したりするための補助器具です。
  • その他

    • デンタルフロス: 歯間を清潔に保ち、虫歯や歯周病を予防します。インビザライン矯正中は、歯間がより汚れやすくなるため、特に重要です。
    • マウスウォッシュ: 口腔内を清潔に保ち、虫歯や歯周病のリスクを軽減します。マウスピース装着中の乾燥対策にもなります。
    • 携帯用歯ブラシ・歯磨き粉: 外出先での歯磨きを可能にし、口腔内を清潔に保ちます。
    • ウェットティッシュ: マウスピースや手を清潔に保つのに便利です。
    • リップクリーム: マウスピース装着による唇の乾燥を防ぎます。

これらのグッズを活用することで、インビザライン矯正中の不快感を軽減し、より快適に治療を進めることができます。 下記で詳しく解説していきます!

インビザライン矯正中、快適な矯正ライフを送るためのアイテム必需品4選!

インビザライン矯正中は、マウスピースの衛生管理と丁寧なオーラルケアが欠かせません。そこで、快適な矯正ライフをサポートする4つの必需品をご紹介します。

1. マウスピースケース(紛失・破損防止の強い味方)

マウスピースケース

食事や歯磨きでマウスピースを外す際に、専用のケースに入れて保管しましょう。ティッシュやポケットに入れたままにすると、うっかり紛失したり、破損したりするリスクがあります。外出時には忘れずに持ち歩き、清潔な状態を保つように心がけましょう。

ケースの選び方

ケースは、通気性が良く、洗浄しやすいものを選びましょう。また、持ち運びやすいコンパクトなサイズもおすすめです。

ケースの持ち運び方

ケースは、バッグやポーチなどに入れて持ち運びましょう。高温多湿になる場所や、直射日光が当たる場所での保管は避けましょう。

ケースの衛生管理

ケースも定期的に洗浄することが大切です。洗浄方法は、ケースの種類によって異なるため、説明書を確認しましょう。

2. マウスピース用洗浄剤(清潔なマウスピースで爽やかな息を)

マウスピース用洗浄剤

インビザラインのマウスピースは、毎日長時間装着するため、汚れや細菌が溜まりやすい環境です。そのまま放置すると、口臭や虫歯、歯周病の原因になることも。洗浄剤を使って清潔を保ち、爽やかな息をキープしましょう。歯科医院で推奨されているものを選ぶのがおすすめです。

洗浄剤の使い方

洗浄剤は、マウスピースを浸け置きするだけで簡単に使用できます。使用頻度や方法は、製品によって異なるため、説明書をよく読んでから使用しましょう。

洗浄剤の種類

洗浄剤には、錠剤タイプ、液体タイプ、ジェルタイプなどがあります。自分のライフスタイルや好みに合わせて選びましょう。

3. デンタルフロス(歯間の汚れもしっかり除去)

デンタルフロス

歯列矯正中は、歯と歯の間に隙間ができやすく、食べ物が挟まりやすくなります。歯ブラシだけでは落としきれない歯間の汚れを、デンタルフロスを使って丁寧に除去しましょう。自分に合ったフロスの種類を選ぶために、歯科医師や歯科衛生士に相談してみるのも良いでしょう。

 

デンタルフロスには、大きく分けて以下の3つの種類があります。

  1. ホルダータイプ

    • Y字型とF字型があり、Y字型は奥歯、F字型は前歯に使いやすい形状です。
    • 初心者の方や、手先の不器用な方におすすめです。
    • 糸の交換が必要ないため、手軽に使用できます。
  2. ロールタイプ

    • 糸を必要な長さに切って使用するタイプです。
    • コストパフォーマンスに優れています。
    • 歯間に合わせてフロスの太さを調整できます。
    • ある程度慣れが必要ですが、細かく歯間を掃除できます。
  3. テープタイプ

    • 糸ではなく、平たいテープ状のフロスです。
    • 歯の側面を広い範囲で掃除できます。
    • 詰め物やブリッジの周りも掃除しやすいです。
デンタルフロス選びのポイント
  • 歯間の広さ: 歯間が狭い場合は、細い糸のフロスを選びましょう。歯間が広い場合は、テープタイプや太めの糸のフロスがおすすめです。
  • 使いやすさ: 初心者の方や、手軽に使いたい方はホルダータイプがおすすめです。細かい部分まで丁寧に掃除したい方は、ロールタイプがおすすめです。
  • 素材: ワックスタイプとノンワックスタイプがあります。ワックスタイプは滑りが良く、歯間に通しやすいため、初心者の方におすすめです。ノンワックスタイプは、ワックスタイプよりも汚れを落としやすいのが特徴です。
  • フレーバー: ミントやフルーツなど、様々なフレーバーがあります。自分の好みのフレーバーを選ぶと、フロスを使うのが楽しくなります。
歯科医師や歯科衛生士に相談する

最適なデンタルフロスの種類や使い方については、歯科医師や歯科衛生士に相談するのがおすすめです。 お口の状態に合わせて、適切なアドバイスを受けることができます。

ぜひ、自分に合ったデンタルフロスを見つけて、歯間ケアを習慣化しましょう。

詳しくは当院の「予防歯科ページ」をご覧ください。

4. マウスウォッシュ(虫歯リスクを軽減)

マウスウォッシュ

マウスピースを長時間装着していると、唾液の分泌が減り、虫歯のリスクが高まります。毎日のオーラルケアにマウスウォッシュを取り入れることで、虫歯や歯周病を予防し、お口の健康を守りましょう。ホワイトニング効果など、様々な種類から自分に合ったものを選んでみてください。

インビザライン矯正をもっと快適に!あると便利なおすすめグッズ4選

インビザライン矯正に必要な基本アイテムに加えて、矯正ライフをさらに快適にする便利グッズを3つご紹介します。

1.アライナーリムーバー(スムーズな着脱でストレスフリー)

アライナーリムーバー

マウスピースの着脱に手間取っていませんか?アライナーリムーバーを使えば、簡単にスムーズにマウスピースを外せます。特に、アタッチメントが付いている場合は、リムーバーがあると便利です。爪を傷つけたり、マウスピースを破損したりする心配もありません。

2.超音波洗浄機(プロ級の洗浄力で清潔なマウスピースをキープ)

超音波洗浄機

出典:Amazon

いつもの洗浄では落としきれない汚れも、超音波洗浄機ならスッキリ!微細な振動で、目に見えない汚れや細菌を徹底的に除去します。清潔なマウスピースで、口内環境も爽やかに保ちましょう。コンパクトで使いやすいモデルもたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。

3.エラスティックホルダー(ゴムかけもスムーズに)

エラスティックホルダー

出典:Amazon

インビザライン矯正中にゴムかけが必要な場合、エラスティックホルダーがあると便利です。フックを使って簡単にゴムをかけられるので、時間短縮になるだけでなく、正しい位置にゴムをかけることができます。治療の効率を上げるためにも、ぜひ活用してみましょう。

4.噛み合わせ補助グッズ

噛み合わせ補助グッズ

チューイーと呼ばれる噛み合わせ補助グッズは、マウスピースをしっかりと装着するために役立ちます。

インビザライン矯正中、外食でも安心!お口のケアをサポートする3選

インビザライン矯正中は、外食時でもお口のケアを怠ると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。そこで、外出先でも手軽にケアできる3つのアイテムをご紹介します。

1.携帯用歯ブラシ

食事の後は、歯磨きをしてからマウスピースを装着するのが理想的。外出先でも歯磨きができるように、携帯用歯ブラシを常備しておきましょう。もしすぐに歯磨きができない場合は、うがいをしてからマウスピースを装着し、帰宅後すぐに歯磨きとマウスピースの洗浄を行いましょう。

2.ウェットティッシュ

外出先で水が使えない時に便利なのが、ウェットティッシュ。マウスピースを外す前後に手を拭いて清潔にしたり、マウスピースについた汚れや唾液をサッと拭き取ったりできます。個包装タイプなら、持ち運びにも便利です。

3.携帯用マウスウォッシュ

外食後、すぐに歯磨きができない時でも、マウスウォッシュで口内をすすぐことで、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。歯磨き後でも、マウスピース装着前に使用すれば、より清潔な状態を保てます。コンパクトな携帯用マウスウォッシュなら、バッグに入れてもかさばりません。

 

これらのアイテムを上手に活用して、インビザライン矯正中でも、外食を楽しみながらお口の健康を守りましょう。

まとめ「便利グッズを上手に使って矯正治療を続けましょう」

インビザライン矯正を快適に、そして効果的に進めるためには、今回ご紹介したアイテムを活用することが大切です。ぜひ、これらのアイテムを使って、快適に矯正治療を続けましょう!

 

もりかわ歯科ではインビザライン矯正を扱う全国の歯科医院で1%しか獲得できない「ダイヤモンドプロバイダー」の認定を受けております。

それだけ治療実績があり様々な症例をインビザラインで治療してきております。

これから歯列矯正をご検討される方は勿論、今治療中だけど歯列矯正について不安がある方も遠慮なくご相談ください。

 

もりかわ歯科のインビザライン矯正は「歯並びを治して全身を正す」”口腔内から全身へ。”をコンセプトに歯列矯正治療を行っております。

詳しくはもりかわ歯科の矯正ページをご覧ください。

 

正しい治療で歯並びを改善すると様々な恩恵が得られます。

インビザライン専門ドクター 森川 康司(もりかわ こうじ)が、お一人お一人の患者様に合わせた治療プランを丁寧にご提案いたします。

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歯茎を気にする女性

インビザライン治療で歯肉退縮を起こしてしまったときの対処法を解説

2023年9月27日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

「歯茎が下がってきたように感じるけど、これって歯肉退縮?」「インビザラインで歯肉退縮が起こることってあるのかな……」と、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。歯を覆っている歯茎が減ってしまうことを「歯肉退縮」と呼びます。歯肉退縮が起こる理由はいくつかあり、放置しておくと最悪のケースでは歯が抜けてしまうこともあるのです。

今回は、歯肉退縮を予防するためにできることや、インビザライン治療で歯肉退縮が起こった時の対処法などについて解説します。

歯肉退縮とは?

歯磨き粉のクエスチョンマークと歯科器具

歯肉退縮とは、歯を覆っている周りの歯茎が減ってしまい、歯の根っこの部分が出ている状態のことを指します。歯肉退縮が起こると「歯が長くなった」「歯と歯のすき間に黒い三角形(ブラックトライアングル)が目立つようになってきた」などの見た目の変化を感じることがあります。

歯肉退縮を起こす原因

タブレットに表示されたレントゲン写真

歯肉退縮を起こす原因には、おもに以下のようなものがあります。

 

・矯正治療

・歯周病

・過剰なブラッシング

・歯ぎしり・食いしばり

 

詳しく解説します。

矯正治療

矯正治療における歯の移動距離や移動方向によっては、歯肉退縮が起こることがあります。

歯を並べるスペースがなく歯列の拡大を行うときは、前方や外側に向かって歯を移動することがあります。その際に抜歯をせず、狭いスペースに歯を並べようと無理な力をかけて歯を移動させると、歯肉の退縮が起こることがあるのです。

また、歯列のガタガタが原因で歯ブラシによるケアが不十分になり、歯周病がすでに生じているケースもあります。このような状態で矯正治療を行うと、薄くなった歯槽骨にさらに矯正による力が加わってしまい、歯槽骨の吸収が進んでしまうことも考えられるのです。

歯周病

歯周病とは、細菌感染により歯茎が炎症を起こしてしまい、重症化すると歯を支えている顎の骨が溶かされてしまう病気です。

顎の骨が溶けると歯茎も下がるため、徐々に歯の根っこがでてきます。歯周病になってしまう原因には「喫煙」や「磨き残しが多く歯に汚れが溜まっている」などがあります。

過剰なブラッシング

歯肉退縮は、研磨剤の多く入った歯磨き粉を使用することや、強すぎる力でのブラッシングで起こります。これらの刺激で歯や歯茎を削ってしまい、歯茎が下がってしまう恐れがあるのです。

磨き残しが多いことも歯や歯茎にとってよくない影響を与えてしまいますが、過剰なケアの方法も歯肉退縮の原因となります。

歯ぎしり・食いしばり

歯列矯正で歯にかかる力によっても歯肉退縮が起こるリスクがあるとお話ししましたが、歯ぎしりや食いしばりによって歯や歯茎に強い力がかかることで歯肉退縮の原因になることがあります。

歯ぎしりや食いしばりは、多くの場合に無意識で行われるため、患者様自身では気付かないことがあります。そのため、長期間にわたって歯茎に負担がかかり、気付いたときには歯肉退縮が起こっていることがあるのです。

歯肉退縮を起こすとどうなる?

歯の痛みに耐える女性

歯肉退縮を起こすと、以下のようなトラブルが予想されます。

 

虫歯や歯周病になるリスクが高まる

・知覚過敏になりやすい

・歯が抜ける可能性がある

・見た目が悪くなる

 

それぞれ詳しく解説します。

虫歯や歯周病になるリスクが高まる

歯の根っこは、通常、歯肉によって守られています。

歯の根っこは、歯茎から出ている歯の部分とは異なり、歯をあらゆる刺激から保護する役割を果たす「エナメル質」がありません。歯肉退縮によって歯茎からでてきてしまった歯の根っこの部分は、より繊細であるため細菌感染しやすい状態になってしまいます。その結果、細菌感染が原因で起こる症状である「虫歯」や「歯周病」になるリスクを高めてしまうのです。

ほかにも、歯茎が下がったことで、歯と歯の間や歯と歯茎の間のすき間が増えます。すると、そのすき間に汚れが溜まりやすくなり、十分なブラッシングができていないと虫歯や歯周病になるリスクが高まるでしょう。

知覚過敏になりやすい

歯の根っこには、歯を刺激から守るためのエナメル質がありません。そのため、冷たいものや温かいものなどのわずかな刺激でも、歯がピリッとするような感覚になることがあります。

歯が抜ける可能性がある

歯肉退縮が始まったからといって、すぐに歯が抜けることはありません。

しかし、歯がグラグラし始めるなどの症状がでてくると、歯を支えている歯槽骨まで吸収されている恐れがあります。最終的に、歯が自然に抜けてしまったり抜歯をしなければならなくなったりすることがあるでしょう。

見た目が悪くなる

歯肉退縮が起こると、歯が長くなることや歯と歯の間や歯と歯茎の間のすき間が目立ちやすくなるなど、見た目の変化を感じることがあります。

それ以外にも、歯と歯茎のバランスが変わってしまうことで、人によっては「老けた」と感じる人もいます。

インビザライン治療をすると歯肉退縮が起こりやすくなる?

インビザラインと収納ケース

「インビザライン治療」は、マウスピース型矯正の一つです。インビザライン治療では歯肉退縮が起こる可能性はあるのでしょうか。

すべての矯正方法で歯肉退縮は起こる可能性がある

インビザライン治療に関わらず、ワイヤー矯正やほかのマウスピース型矯正など、すべての矯正治療を行ううえで、歯肉退縮が起こるリスクがあります。その中でも、抜歯をせずにスペースがないところに無理に歯を並べようとする矯正や、顎の骨を拡大させる矯正では、特に歯肉退縮が起こる可能性が高いといわれているのです。

また、もともとの歯茎が薄い方は歯肉退縮が起こる可能性が高いとされています。

デジタル矯正治療では場合によっては歯肉退縮が起こることもある

インビザライン治療のようなシミュレーションソフトを使ったデジタル矯正治療では、場合によっては歯肉退縮が起こることがあります。

シミュレーションではうまく歯の移動ができていても、実際には歯周組織のない位置へ歯を動かしてしまう可能性もゼロではありません。CTによる十分な精密検査や、歯槽骨・歯根の検査が不十分であると、歯肉退縮のリスクが高まります。

インビザライン治療で歯肉退縮を起こしてしまったときの対処法

対策を考える人

インビザライン治療で歯肉退縮が起きた時は、すぐに歯科クリニックへ相談してください。歯肉退縮が起きているときの症状としては、以下のようなものがあります。

 

・知覚過敏の症状がある

・歯茎が下がった、歯茎が痩せて見えると感じる

・歯がグラグラする

・歯茎に強い痛みがある

 

このような兆候がある方は、歯肉退縮が起こっている可能性があります。歯肉退縮が起こりそう、または起こっている場合、歯科医師の判断により、インビザライン治療の中断・インビザラインの調整・治療計画の変更などで対応するでしょう。また、歯根部を歯茎に戻すなどの治療を行うこともあります。

いずれの場合も、歯肉退縮を放置すると自然に回復することはありません。歯肉退縮に気づいたときや「歯肉退縮かもしれない」と不安に感じた時は、歯科クリニックへ相談するようにしましょう。

歯肉退縮の予防方法

笑顔で3をつくる男性

ここまで、歯肉退縮が起こる原因や対処法について紹介しました。最後に、歯肉退縮の予防方法について解説します。以下の3つに注意しましょう。

 

・矯正装置の不具合を放置しない

・汚れを溜めない

・やわらかめの歯ブラシを使用する

 

それぞれ詳しく説明します。

矯正装置の不具合を放置しない

矯正装置の歪みや歯茎の一部に強くあたるなどの不具合がある場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。そのまま使い続けると歯茎が傷つくなど、歯肉退縮を引き起こすことがあります。

ほかにも、マウスピースなどの矯正装置に汚れが残ったまま使用を続けると、細菌が繁殖し、歯周病などの歯肉退縮につながるトラブルになることがあります。矯正装置はつねに清潔に保つように、マウスピース用のクリーナーで洗うことや、水ですすぐなどしてケアすることを忘れないようにしましょう。

汚れを溜めない

歯茎が下がってしまう原因の大部分は歯周病だといわれています。毎日の歯磨きをきちんと行い汚れを残さないようにしたり、歯科クリニックでの定期的なクリーニングが効果的です。食後は歯ブラシを使って歯を丁寧に磨き、歯と歯茎の境目の汚れにも注意が必要です。歯間ブラシやフロスなどを使って細かい部分の掃除を行うと、さらによいでしょう。

毎日丁寧にセルフケアを行っていても、歯石やプラークなどを完全に取り除くことはできません。歯科クリニックでの定期的なクリーニングを行うことで、より口内の衛生状態を保つことができます。

特に、ワイヤー矯正のように取り外しができない矯正装置をつけている場合は、装置が邪魔で歯ブラシを当てにくく、汚れが残りやすい傾向にあります。歯列矯正中は、特に磨き残しに注意しましょう。

やわらかめの歯ブラシを使用する

自宅で歯磨きをする際は、歯茎を必要以上に傷つけないために、やわらかめの歯ブラシを使うのがおすすめです。研磨剤の多く入った歯磨き粉も歯茎を傷つける恐れがあるため、避けるほうがよいでしょう。力をかけずに優しく磨くのがポイントです。

まとめ

インビザラインを持って笑顔の女性

今回は、歯肉退縮が起こる原因やインビザラインで歯肉退縮が起こるかどうかについて解説しました。

歯肉退縮が起こる原因はいくつかありますが、歯に汚れが溜まることやインビザラインを含む矯正器具で歯に無理な力が加わることで起こることが多いです。歯肉退縮の症状を放っておくと、最悪の場合、歯が抜けてしまうことも考えられます。不安がある方は、歯科医院に相談してみましょう。

インビザライン治療による歯肉退縮でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

マウスピースを装着する女性

マウスピースを清潔に保つための洗い方と適切な頻度を解説!

2023年9月6日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピース矯正で使用するマウスピースの正しい洗い方をご存じでしょうか。マウスピースを毎日洗浄することを大変だと思う方がいるかもしれませんが、洗浄を習慣化すればあっという間に終わります。

今回は、近年人気が高まっている矯正器具「マウスピース」の洗い方や洗う頻度などを解説します。マウスピース矯正を検討している方やマウスピース矯正を受けている方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピースを洗う理由

マウスピースを洗面台で洗う

マウスピースは完全オーダーメイドで作成されるので、歯にぴったりと密着します。そのため、虫歯菌や汚れから歯を守り、口腔環境を整える自浄作用のある唾液が歯に行き渡りません。

マウスピースを装着することで自浄作用が抑えられると、虫歯・歯周病になりやすいです。口腔内にトラブルが起きると、マウスピース矯正を中止して治療を優先する場合もありえます。マウスピース洗浄は非常に重要な作業といえるでしょう。

マウスピースを洗わないで使い続けるとどうなる?

顎に手を当てて考える女性

マウスピースは長時間装着する必要があります。プラスチックやレジンでできているため、汚れを吸着しやすいです。

マウスピースを洗わないで使い続けると、さまざまなトラブルが発生します。マウスピース矯正を中断しなければならないトラブルにつながる可能性もあります。

マウスピースを洗わずに使い続けることで起きる代表的なトラブルは、以下のとおりです。

マウスピースにカビが生える

マウスピースを汚れた状態で放置すると、カビが生える可能性があります。カビの生えたマウスピースは原則使用できません。

口臭の原因になる

マウスピースと歯のすき間に汚れが付着した状態が続くと、残った食べカスが腐敗して口臭の原因になることがあります。マウスピースは汚れやにおいを吸着する性質があるので、マウスピースに口臭がうつり、異臭を放つこともあるでしょう。

マウスピースが変色する

マウスピースを洗わずに使用し続けると、変色することがあります。マウスピースを装着したまま飲み物を飲む、喫煙するなどを行うと、変色することが多いです。

目立ちにくいことがマウスピース矯正の大きなメリットですが、変色すると目立つので注意しましょう。

虫歯や歯周病の原因になる

虫歯は、歯に汚れや糖が長時間付着することで引き起こされます。マウスピースは歯に密着させる矯正器具なので、洗わないで使用すると汚れも一緒に密着させることになります。

治療が必要な虫歯が発生した場合、マウスピース矯正を中断して治療を優先することがあるので注意しましょう。

マウスピースを装着できなくなる

歯垢がマウスピースに付着した状態で放置すると、時間の経過とともに歯石に変化します。「歯石は歯につくもの」というイメージがあるかもしれませんが、歯石はマウスピースにも付着します。

わずかでも歯石がつくと、マウスピースが歯にフィットしなくなるかもしれません。治療の効果を十分に得られない可能性があるので注意しましょう。

マウスピースの洗い方

洗面台でマウスピースを洗う女性の手元

マウスピースの基本的な洗い方は、以下のとおりです。

流水で洗う

水道水や、40度程度までのぬるま湯で洗い流します。目に見える汚れがあれば、流水と指で落としましょう。

マウスピース専用の洗浄剤を使用して磨く

洗浄剤などを使用して、マウスピースを磨きます。歯ブラシを使用する場合は、やわらかめのものを使用してください。

洗浄剤を洗い流す

再度口に入れるものなので、洗浄剤が残らないようにしっかりと洗い流します。

乾燥させる

洗浄後すぐに再装着しない場合は、自然乾燥でしっかりと乾燥させましょう。乾燥機に入れると変形する可能性があるので、必ず自然乾燥させてください。

マウスピースは透明なものが多いため、乾燥中に紛失することが多いです。自宅で洗浄する際は、乾燥させる場所を決めておきましょう。

マウスピースを洗う適切な頻度

カレンダーに赤いペンで印をつける

マウスピースは、少なくとも1日1回は必ず洗浄剤などを使用して洗浄してください。歯磨きのタイミングで洗うように習慣化すれば、忘れにくいでしょう。

また、飲食の際など、1日数回マウスピースを外すことがあるでしょう。マウスピースを外したときは、流水で洗うだけでもよいので必ず汚れを落としてください。可能であれば、マウスピースを外すたびにしっかりと洗浄するのが理想です。

マウスピースを洗うときの注意点

青い背景に置かれた!マーク

マウスピースを洗うときの注意点は、以下のとおりです。

お湯を使わない

マウスピースはプラスチックでできているため、60度以上のお湯で洗うと変形する可能性があります。水、もしくはぬるま湯を使用して洗浄してください。

マウスピースが変形すると、歯に密着しなくなり十分な治療効果を得られなくなります。装着時に強い痛みを伴うこともあるので、注意してください。

やわらかめの歯ブラシを使用する

かための歯ブラシを使用すると、マウスピースの表面が傷つくことがあります。歯ブラシでついた細かな傷に細菌やプラークが入り込むと、虫歯や口臭の原因になるでしょう。やわらかい歯ブラシで丁寧にブラッシングしてください。

力を入れない

マウスピースは装着時の違和感を減らすため、非常に薄く作られています。汚れを落としたいからと力を入れて洗うと、割れる可能性があるので注意しましょう。

マウスピースが割れると、再作成が必要になり治療期間が延びます。マウスピースは、優しく丁寧に洗いましょう。

マウスピース用の洗浄剤を使用する

マウスピース用の洗浄剤が販売されています。つけ置きするタイプや泡タイプなどがありますが、使いやすいものを選択しましょう。

「入れ歯用の洗浄剤で代用できるのでは」と思うかもしれませんが、入れ歯洗浄剤に含まれる成分がマウスピースを白濁させる可能性があります。マウスピースの洗浄には、マウスピース用の洗浄剤を使用してください。

研磨剤の入った歯磨き粉は使用しない

研磨剤の入った歯磨き粉で磨くと、マウスピースを傷つける可能性があります。天然歯ほどの強度があれば効率よく汚れを落とせますが、マウスピースはプラスチックでできているため、研磨剤の刺激に耐えられません。

マウスピースの洗い方に関するQ&A

机に置かれた?マークが書かれた紙

マウスピースの洗い方に関する質問に回答します。

着色汚れの落とし方は?

漂白作用の強いマウスピース用洗浄剤を選択しましょう。

キッチンハイターなどで漂白させる方もいます。歯科医院のホームページなどでも紹介されている方法なので、使用することには問題ありませんが、塩素系のにおいが付着するので不快に感じる方もいます。

洗浄剤は代用できない?

宿泊の際に持っていくのを忘れたなど、洗浄剤がない場合があるでしょう。

マウスピース用の洗浄剤は、中性洗剤(食器用洗剤)で代用できます。重曹をペースト状に練って使用しても問題ありません。

洗浄剤は毎日使用する?

毎日洗浄剤を使用してもよいですが、経済的な負担を考慮して、2〜3日に1回洗浄剤につけるとよいでしょう。

流水と歯ブラシでほとんどの汚れは落とせますが、除去しにくい歯垢や汚れを落とすために、定期的に洗浄剤を使用してください。

超音波洗浄機は使用できる?

超音波洗浄機は使用可能です。入れ歯用やマウスピース用と明記されている商品を選ぶとよいでしょう。

超音波洗浄機は洗浄剤や歯磨き粉などと比較すると高額ですが、目に見えない汚れをしっかり落とせます。ご自身で洗う手間を省けるので、うまく活用することでマウスピース矯正の負担を減らせるでしょう。

まとめ

マウスピースを両手に持って歯に装着する女性

今回は、マウスピースの洗い方や洗う頻度、洗う際の注意点などをご紹介しました。

マウスピースは1〜2週間に1回交換します。短期間の使用だからと洗浄を怠る方がいますが、マウスピースを清潔に保つことは非常に重要です。虫歯や歯周病など、口腔内に問題が生じると、矯正を中断して治療を優先することになるかもしれません。

マウスピースの洗浄を習慣化し、口内を清潔に保ってマウスピース矯正を進めてください。

マウスピース矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

マウスピースを持った女性の手元

破損を防ぐ!マウスピースの正しい外し方や付け方を解説!

2023年8月12日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピースの外し方や付け方を誤ると、破損や変形を招き、治療期間が延びる可能性があります。再作成する場合、追加で費用がかかることもあるため注意が必要です。

今回は、マウスピースの正しい外し方や付け方、お手入れの方法について解説します。

マウスピースを正しい方法で外さないとどうなる?

顎に手を当てて考える女性

マウスピースを正しい方法で外さないと、マウスピースの破損や変形を招く可能性があります。治療が中断されることもあるため、マウスピースは正しく外しましょう。

マウスピースが破損する

無理に取り外すと、マウスピースが割れる可能性やヒビが入る可能性があります。治療効果を大きく損なうだけでなく、破損したマウスピースを装着することで口腔内を傷つけるリスクもあるでしょう。

マウスピースに異常を感じた場合、特に割れやヒビに気づいた場合は、自分で解決しようとせずに、歯科医院に連絡してアドバイスを受けてください。

マウスピースが変形する

正しくない方法で外すと、マウスピースが変形する可能性があります。変形したマウスピースを強引に装着すると歯に適切でない力が加わり、歯列から浮くこともあるでしょう。歯茎を痛める原因となるため、避けなければなりません。

マウスピースが適切に装着されないと、治療計画どおりに歯が動かない可能性もあります。マウスピースが意図しない方向に力を与え、治療期間が延びることがあるのです。

アタッチメントが取れる

歯の表面に設置されるアタッチメントは、歯に適切な力を加える役割を果たします。マウスピースを間違った方法で強引に外すと、アタッチメントが取れることがあるのです。

アタッチメントが取れると、予定している力が歯に加わらず、治療の効果が十分に得られません。アタッチメントが取れること自体が、マウスピースの破損や歯と歯茎にダメージ与えるリスクもあります。

マウスピースの正しい外し方

マウスピースを装着する女性

マウスピースの正しい外し方を解説します。治療期間を延ばさないためにも、正しくマウスピースを取り外して破損や変形を防ぎましょう。

上顎のマウスピースを外す場合

上顎のマウスピースを外す際は、左右どちらかの奥歯から外すのが基本です。マウスピースと歯の間に指を引っかけ、指を下に向かって押し出すと、マウスピースが浮き上がります。

次に、反対側の奥歯部分も同様に指で下に押し出し、マウスピースを浮かせます。マウスピースの両端が浮き上がり、中央部分だけが歯に引っかかっている状態になるでしょう。中央だけが歯に引っかかっている状態で、前歯部分に手を添えて下方向に軽く引っ張ると、マウスピースがスムーズに外れます。

上記の外し方を行えば、マウスピースを破損させずに取り外せます。アタッチメントが取れることもないでしょう。

下顎のマウスピースを外す場合

上顎のマウスピースと同様に、左右の奥歯部分から外し始めます。

下顎のマウスピースは、上に押し出すように外してください。上に押し出すように力をかけると、マウスピースが歯から浮きます。次に、前歯部分に指を添えて上方向に引っ張ります。

アタッチメントを装着している場合

アタッチメントが設置されている場合も、マウスピースの取り外し方は基本的に同じです。

まず、奥歯の内側から外し、そのあと前歯部分を外しましょう。奥歯の外側から外そうとするとアタッチメントが取れる可能性があるため、必ず内側から外してください。アタッチメントが引っかかってマウスピースを外しづらい場合は、マウスピースを広げるようにすると、無理なく外せます。

上記の手順で外せば、アタッチメントを傷つけずにスムーズにマウスピースを外すことが可能です。

マウスピースの正しい付け方

マウスピースを両手で持って笑う女性

治療効果を最大限に発揮するには、外し方だけでなく、付け方にも気を付けなければなりません。

以下、マウスピースの正しい付け方をご紹介します。

マウスピースの上下を確認する

マウスピースの装着前に、上下を確認しましょう。一般的に、前歯部分が大きいマウスピースが上側、小さいマウスピースが下側に対応します。人間の顎の形状で、上顎の前歯のほうが大きく、下顎の前歯は上顎の前歯よりも小さいからです。

上下を逆に装着すると、マウスピースの破損や変形につながる可能性があります。治療効果に影響を及ぼすだけでなく、新たなマウスピースの作成が必要になるかもしれません。マウスピースの再作成には費用が発生する場合もあるため、十分に注意してください。

マウスピースを装着する

マウスピースを装着する際は、前歯から始めて奥歯に向かって指で押さえます。マウスピースを歯列にしっかりと密着させましょう。

マウスピース矯正を始めたばかりの段階では装着に慣れていないため、鏡を見て確認しながら装着してください。

マウスピースを歯列に馴染ませる

マウスピースを装着する際に直接噛んで装着しようとすると、マウスピースが割れる危険性があります。

マウスピースを装着する際は、チューイーというシリコンゴム製のロールを使用して、マウスピースを歯列に密着させることが推奨されています。特に、前歯部分はマウスピースが浮きやすいため、注意して装着してください。

マウスピースを装着した直後は、多少の圧迫感があることがあります。マウスピースが正しく装着され、適切な圧力が歯にかかっている証拠なので、心配する必要はありません。圧迫感は、時間の経過とともに減少します。

インビザラインのお手入れの仕方

床に置かれたマウスピースとフロスと歯ブラシ

インビザラインを破損・変形させないためには、適切なお手入れが必要です。マウスピースを清潔に保つためのお手入れの仕方を解説します。

装着前にマウスピースを水で洗う

マウスピースを装着する前は、必ず清潔な流水で洗浄しましょう。マウスピースに付着した細菌が増殖し、虫歯や歯周病の原因となる可能性があるからです。

特に、食後の口腔内は食べ物の残りかすなどによって細菌が増えやすい状態になっています。食後すぐにマウスピースを洗浄できない場合でも、できるだけ早く洗いましょう。

やわらかめの歯ブラシで優しく磨く

マウスピースの細かな汚れを落とすには、歯ブラシの使用が効果的です。特に、マウスピースの歯型部分に溜まった汚れは、手指だけでは取り除くことが難しい場合があります。そのため、歯ブラシを用いて優しくブラッシングしてください。

力を入れすぎて磨くと、マウスピースに傷がつく可能性があります。毛先がやわらかい歯ブラシでゆっくりと丁寧に磨くことで、傷を防ぎながら清潔にできるでしょう。

マウスピース専用洗浄剤を使用する

基本的に水で洗浄するだけでも十分に汚れが落ちますが、さらに清潔に保ちたい場合は専用の洗浄剤を使用するとよいでしょう。洗浄剤を使うことで、水洗いだけでは取り除くことが難しい汚れやにおいを効果的に除去できます。

ただし、使用する洗浄剤は、マウスピース専用のものを選びましょう。入れ歯用の洗浄剤とマウスピース用の洗浄剤は成分が異なるため、適切なものを用いないとマウスピースが損傷する可能性があります。

マウスピースを乾燥させる

マウスピースを洗浄したあとは、水分をしっかりと取り除くことが大切です。

濡れた状態で放置すると細菌が繁殖し、口臭の原因となる可能性があります。ティッシュペーパーや乾燥タオルを使用して、マウスピース全体を丁寧に拭いて完全に乾燥させましょう。マウスピースの衛生状態を保ち、口腔内環境も良好に維持することができます。

マウスピース専用のケースで保管する

マウスピースは小さく繊細なため、取り外したあとに無造作に放置すると、紛失や破損につながるおそれがあります。特にペットを飼っている場合、遊び道具と誤認され噛まれる可能性があるでしょう。外出先での着脱の際には、ティッシュに包んで捨てるなどのトラブルも考えられます。

マウスピースを外したあとは、必ず専用のケースで保管しましょう。ケースで保管することで、マウスピースの安全性を確保すると同時に清潔さも維持できます。日頃から専用のケースで保管する習慣を身につけることで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

お湯を使用しない

マウスピースは熱に敏感で、高温の環境下では変形するリスクがあります。

洗浄の際に40度以上の熱湯を使うことは避けましょう。マウスピースが変形するとフィット感を損ない、治療の効果を阻害する可能性があります。

歯磨き粉を使用しない

歯磨き粉は、歯の汚れを落とすために研磨剤という成分を含んでいます。研磨剤は歯の汚れを除去するのに効果的ですが、マウスピースに微細な傷をつけてしまいます。

微細な傷は、肉眼では確認しにくいものの汚れが溜まりやすくなり、マウスピースの黄ばみやにおいの原因になるでしょう。マウスピースの清掃には歯磨き粉を使用せず、専用の洗浄剤や水で洗ってください。

まとめ

床に置かれた2枚のマウスピース

マウスピースを正しい方法で外さないと、破損や変形を招きます。マウスピースが破損や変形をすると、治療が中断する可能性があり、治療期間が延びたり追加の費用が必要になったりすることがあります。治療効果を最大限に発揮させるために、マウスピースの正しい外し方と付け方を習得しましょう。

治療を順調に進めるためには、適切なお手入れも欠かせません。食後は必ず流水で洗い、清潔にしてからマウスピースを装着してください。正しい外し方や付け方ができているか不安な場合は、一度歯科医院で確認してもらうとよいでしょう。

マウスピースの取り扱いでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

マウスピースを両手で持って装着する女性

インビザライン矯正中の食事で気を付けることを詳しく解説!

2023年5月19日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザライン矯正中の食事では治療を妨げないために、硬い食べ物や糖分の多い飲み物を避けなければなりません。また、食後のお手入れも徹底する必要があるでしょう。

今回は、インビザライン矯正中の食事で気を付けることを詳しく解説します。

インビザライン矯正中にマウスピースを付けたまま食事しても大丈夫?

笑顔で食事をする女性

インビザライン矯正は、透明なマウスピースを使用して歯を矯正します。マウスピースを装着したまま食事をしてもいいか、悩む方もいるでしょう。

インビザライン矯正中にマウスピースを付けたまま食事をすることは、絶対にやめてください。食事をする際には、マウスピースを必ず外しましょう。

ここでは、マウスピースを付けたまま食事をすると生じる問題と、予防する方法をご紹介します。

マウスピースを付けたまま食事をすると生じる問題

インビザライン矯正で使用するマウスピースは透明なプラスチックでできており、食べ物や飲み物によって変色することがあります。特に、コーヒーや紅茶などの色の濃い飲み物や、カレーなどの食べ物は、マウスピースに色が付着しやすくなるのです。

また、マウスピースを使用する矯正治療では、マウスピースが歯を覆うため、唾液の自浄作用が十分に働かない可能性があります。そのため、口内を清潔に保つことが非常に重要です。

マウスピースを付けたまま食事をすると、食べ物がマウスピースと歯の間に詰まり、細菌が繁殖しやすくなります。細菌が繁殖すると、虫歯や歯周病のリスクが高まるため注意しましょう。

問題を予防する方法

食事の際には必ずマウスピースを外して、専用のケースに保管しましょう。ティッシュペーパーやペーパータオルで包んで保管する方がいますが、破損や紛失のリスクが高まるため、専用のケースを使用してください。

食事が終わったら、念入りに歯磨きを行いましょう。歯磨きを怠ると、マウスピースに付着した食べ物や細菌が、歯に悪影響を及ぼすことがあります。歯磨きが終わったら、マウスピースも流水で洗浄して装着しましょう。

インビザラインや口腔内を清潔に保つことは、矯正をスムーズに進めるために非常に重要です。

インビザライン矯正中に食べてもいいもの・避けるもの

OK?とNG?の積み木

マウスピースを外して食事を行えば、基本的には食べ物の制限はありません。

しかし、矯正に影響を与えないように避けたほうがいいものもあります。

食べてもいいもの

インビザラインの特徴として、食事の際にマウスピースを外せることが挙げられます。そのため、矯正治療を始める前と同じように食事が可能で、食べ物を制限する必要はありません。

避けるもの

インビザライン矯正では、食事の際にマウスピースを外すため、食べ物の制限はありませんが、避けたほうがいい食べ物はあります。

矯正中の痛みや虫歯などのリスクを下げるために、避けたほうがいい食べ物を以下にご紹介します。

硬い食べ物

歯根膜が敏感になる矯正中は、硬い食べ物を噛むと強い痛みを感じる方が多いです。

痛みを避けるには、硬い食べ物は控えましょう。

糖分の多い食べ物

糖分の多い食べ物は虫歯のリスクを高めます。インビザライン矯正中に虫歯になると、治療期間が延びるだけでなく、マウスピースの再作成が必要になることもあります。

虫歯のリスクを下げるには、糖分の多い食べ物は控え、食事後の口腔ケアをしっかりと行いましょう。

粘着性のある食べ物

ガムなどの粘着性のある食べ物は、食後も歯に残りやすいため注意が必要です。粘着性のある食べ物が歯に付着した状態でマウスピースを装着すると、マウスピースの破損や虫歯の原因になることがあります。

ガムは唾液の分泌を促し、口腔内を清潔に保つ効果がありますが、インビザライン矯正中は避けたほうがいいでしょう。

インビザライン矯正中に飲んでもいいもの・避けるもの

丸とバツが書かれた札

マウスピースを装着していても、飲み物であればなにを飲んでもいいと思われる方も多いです。

しかし、マウスピースの着色や虫歯になることを避けるためには、避けたほうがいい飲み物も存在します。インビザライン矯正中に飲んでもいいものと、避けるものをご紹介します。

飲んでもいいもの

マウスピースの装着中に飲めるものは、基本的には水だけです。無糖の炭酸水であれば飲んでも構いませんが、レモンやオレンジなど柑橘系のフレーバーが加えられたものは酸性度が高いため、虫歯を引き起こす可能性があります。

無糖でも味があるものは、マウスピース装着中に摂取することは避けましょう。

避けるもの

マウスピースの装着中に避けたほうがいい飲み物を詳しく解説します。

甘い飲み物

甘い飲み物とは、ジュースや炭酸飲料、スポーツドリンクなど、糖分が含まれているものです。

マウスピースと歯の間に糖分がとどまり、虫歯のリスクを高めます。マウスピースをつける前に甘い飲み物を摂取した場合は、口をよくすすいでから装着しましょう。

色の濃い飲み物

色の濃い飲み物も、インビザライン矯正中は避けましょう。コーヒーや紅茶、赤ワインなどの飲み物は、マウスピースを変色させる可能性があります。

インビザラインのメリットとして、矯正装置が目立たないことが挙げられますが、マウスピースが変色すると、マウスピースを装着していることを周囲に気付かれるかもしれません。コーヒーや紅茶を飲むときはマウスピースを外し、飲み終わったら口をすすいでから再装着しましょう。

熱い飲み物

熱い飲み物も避けなければなりません。

お湯や熱いコーヒー、紅茶は、マウスピースを変形させる恐れがあります。水を飲むときも、冷水または常温の水を選びましょう。

飲食後は必ず歯磨きをしよう!

鏡を見ながら歯磨きをする女性

飲食後に歯磨きを怠ると、食べかすがついたままマウスピースを装着することになります。食べかすがついたままマウスピースを装着すると、細菌が繁殖しやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。インビザライン矯正中のトラブルを防ぐには、歯磨きが非常に重要です。

唾液には口腔内の細菌の繁殖を抑える働きがありますが、マウスピースを装着していると、唾液が歯と直接触れることが減るため、自浄作用が低下します。唾液中のカルシウムやリン酸が歯の表面に沈着し、エナメル質を再び硬くする現象を再石灰化といいますが、マウスピース装着中は再石灰化作用も十分に働きません。

虫歯や歯周病が発生すると矯正治療を一時的に中断し、治療を優先するため、矯正期間が延びる可能性があります。矯正治療の効果や仕上がりに影響を与える場合もあり、患者さまにとっても不本意な結果になりかねません。

適切なケアを心がけることで、矯正治療が円滑に進み、最大限の治療結果を期待できます。矯正期間中も健康な口腔環境を維持しましょう。

インビザライン矯正中に気をつけるべきことは、以下のとおりです。

・食後の歯磨き

・マウスピースの洗浄

・定期的な通院

それぞれ解説します。

食後の歯磨き

インビザライン矯正中の食後は、必ず歯磨きを行って口腔内を清潔に保ちましょう。

適切な口腔ケアを心がけることで、インビザライン矯正中の虫歯や歯周病を防ぎ、効果的な矯正治療が期待できます。歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間のケアも行いましょう。

マウスピースの洗浄

マウスピースも定期的に洗浄し、細菌の繁殖を防ぐことが大切です。

マウスピースの洗浄方法は、手指や歯ブラシを使って汚れを落とし、水で洗い流します。強い力を加えるとマウスピースが破損する恐れがあるため、やさしく丁寧に扱いましょう。

定期的な通院

インビザライン矯正中は、定期的に歯科医院での診察を受けることが重要です。

歯科医師による検診で、虫歯や歯周病の早期発見につながり、適切な処置を迅速に行えます。治療中の問題が早期に発見されることで、矯正期間の延長を防ぐことができるでしょう。

インビザライン矯正中の外食時に気を付けること

カフェで雑談しながら食事する3人の女性

外食時は自宅と違って、歯磨きやマウスピースの洗浄ができないこともあるでしょう。

しかし、治療を効果的に進めるには、外食時でも歯磨きなどのお手入れをしっかりと行うことが大切です。

インビザラインを外したら専用ケースに入れる

食事の際はマウスピースを外しますが、ティッシュペーパーなどに包むとゴミと一緒に捨ててしまう危険性があります。そのままの状態やティッシュペーパーなどに包んだ状態でバッグやポケットに入れると、紛失や破損する危険性があるため、やめましょう。

インビザライン専用のケースに保管すれば、紛失や破損のリスクを避けることが可能です。専用ケースは、マウスピースのサイズに合った形状のため、インビザラインをしっかりと保護してくれます。ケースに入れていれば一目でインビザラインであることがわかるため、間違って捨てることもありません。

専用ケースは少々かさばるかもしれませんが、外出時にも必ず持ち歩きましょう。インビザラインを安全に保管し、紛失や破損から守ることができます。また、日常的にインビザラインを丁寧に管理する習慣をつけることで、矯正治療をスムーズに進めることができるでしょう。

インビザラインを装着する前に歯磨きをする

食事をすると食べかすが口腔内に残りますが、そのままにしていると細菌が繁殖しやすくなります。また、食事をすることで、口内環境が一時的に酸性に傾き、虫歯の原因となる細菌の活動が活発になります。

通常であれば、唾液の働きによって口内環境は中性に戻されますが、インビザラインを装着していると唾液が歯に直接触れにくく、酸性の状態が長く続くでしょう。唾液には食べかすを洗い流す、歯の再石化を助けるなどの自浄作用があります。

しかし、マウスピースに覆われた歯は、唾液の作用を十分に受けられません。そのため、食べかすを歯に残したままマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病になるリスクが高まるのです。

食後は必ず歯磨きをして、食べかすを取り除くことが大切です。歯間ブラシやデンタルフロスを使用して、歯ブラシだけでは届かない歯間部分の掃除も忘れずに行いましょう。外出時など、時間をかけて歯磨きを行うことが難しい場合は、就寝前のみでもいいので歯間ブラシやデンタルフロスを使って清潔にしましょう。

食後に時間が取れず歯磨きができない場合は、なるべく早く歯を磨くように心掛けてください。歯磨きができなくても、食後にしっかりと口をゆすぐことで一部の食べかすは取り除けます。

食後の歯磨き・うがいを習慣化することで、インビザラインの効果を最大限に引き出し、虫歯や歯周病から歯を守ることができるのです。

インビザラインを外したら装着する前に洗浄する

食後の口腔内に残った食べかすや細菌は歯磨きによって取り除かれますが、マウスピースが汚れたままだと、細菌が再び歯に付着して繁殖する可能性があります。マウスピースを定期的に洗浄しないと、細菌によって不快な臭いも発生します。

細菌の増殖を予防するには、歯磨きを行うと同時にマウスピースも洗浄することが大切です。流水でマウスピース全体をよく洗いましょう。マウスピースを洗う際、お湯を使うのは避けてください。お湯はマウスピースを変形させる可能性があります。

基本的にマウスピースは指で洗浄するのが望ましいですが、歯型の細かい溝は歯ブラシを使うと、よりきれいに汚れを落とせます。

ただし、歯磨き粉を使うのは避けましょう。歯磨き粉には研磨剤が含まれていることが多く、マウスピースに細かな傷をつける可能性があります。

まとめ

洗面台に置かれたマウスピースとケアグッズ

インビザライン矯正中は、マウスピースの装着中に食事ができない、飲めるものは水のみなど、さまざまな制限があります。

しかし、インビザラインを外せば、ほとんど食事に制限はありません。基本的に自由に食事をして問題ないですが、食後の歯磨きは徹底しましょう。インビザラインを外して食事をしても、糖分や食べかすが付着したままマウスピースを装着すると、マウスピースの破損や、虫歯・歯周病のリスクを高めます。虫歯や歯周病などのトラブルを避けるには、食後の歯磨き・インビザラインの洗浄を必ず行いましょう。

インビザラインでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

歯の模型にマウスピースをはめこんでいる

インビザライン治療中に歯磨きができないときは!お役立ちアイテムもご紹介!

2023年3月26日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザライン治療中は、口腔内を清潔に保つことが大切です。

ただし、生活していくうえで、やむを得ず歯磨きができないこともあるでしょう。今回は、インビザラインを装着する前の歯磨きが重要な理由や、インビザライン治療中のお役立ちアイテムについて解説します。

インビザラインを装着する前には歯磨きをしましょう!

マウスピースをブラッシングしている

インビザラインを装着する前には、正しい方法で歯磨きをしましょう。

マウスピースは食事前に外し、歯を磨いてから装着する

インビザラインはマウスピース矯正であるため、食事や歯を磨く際に、取り外しが可能です。マウスピースを装着したまま食事をすると、破損や変形する恐れがあるため、外しましょう。

また、食後は歯を磨き、口腔内が清潔な状態でマウスピースを装着してください。食べかすが残ったままマウスピースを装着すると、汚れや細菌が歯に密着した状態となります。細菌がマウスピース内で繁殖し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

インビザライン治療中における歯磨きのポイントに注意する

インビザライン治療中に気をつける歯磨きのポイントは、以下のとおりです。

・歯と歯の間・アタッチメントの周りに注意して磨く

・フッ素入りの歯磨き粉を使用する

・マウスピースを洗浄する

・歯磨き後はすぐにマウスピースを装着する

以下、それぞれ解説します。

歯と歯の間・アタッチメントの周りに注意して磨く

矯正中は、歯を動かす過程で、歯間部にすき間ができる期間があります。すき間には食べ物が詰まりやすく、放置していると細菌が繁殖し、虫歯や歯周病の原因となります。

歯ブラシの毛先がすき間に入るよう、歯ブラシを細かく動かして磨いてください。フロスや歯間ブラシを併用することで、より効果的に食べかすやプラークを除去できます。

また、インビザラインでは、歯をより動かしやすくする目的でアタッチメントを使用することがあります。アタッチメントはレジン製の突起物で、歯の表面に接着するため、周囲の歯磨きが難しく、磨き残しが多くなりがちです。アタッチメントに対して、歯ブラシの毛先を45度の角度で当て、境目までしっかり磨きましょう。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する

フッ素入りの歯磨き粉を使用して、虫歯を予防しましょう。

フッ素には、以下の働きがあります。

<フッ素の働きについて>

再石灰化の促進 食べかすなどをエサに細菌が生成した酸で溶かした歯を、元の健康な状態に修復し、再石灰化を促進する
歯質の強化 歯の表面を酸に強く溶かされにくい性質に強化し、虫歯への抵抗力を高める
細菌の働きを抑制 酸をつくる細菌の活動を抑制する

また、マウスピースを装着していると、口全体に唾液が行き渡りにくくなります。そのため、唾液がもつ、細菌が溶かしたエナメル質を補う再石灰化作用や、細菌から歯を守る抗菌作用が弱まるのをフッ素によって補いましょう。

マウスピースを洗浄する

歯磨きをしても、不衛生なマウスピースを装着していれば細菌が繁殖します。マウスピースは、流水下で歯ブラシを使って優しく洗いましょう。歯磨き粉に含まれている研磨剤は、マウスピースが傷つく原因となるため使用しないでください。

不衛生なマウスピースを装着していると、口臭の原因にもなるため注意が必要です。

歯磨き後はすぐにマウスピースを装着する

歯磨き後は、そのまま就寝するといったことがないよう、すぐにマウスピースを装着しましょう。マウスピースを装着していない時間が長くなると、歯並びが元に戻ろうとする「後戻り」が起こりやすくなります。

インビザライン治療中に歯磨きをしないと

歯茎から血が出ている

インビザライン治療中に歯磨きを怠ると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。インビザラインはマウスピース矯正であるため、ある程度の虫歯や歯周病の治療はマウスピースを外して行えます。

ただし、詰め物や被せ物で歯の形や噛み合わせが大きく変わる治療となると、マウスピースが合わなくなり、作り直しが必要です。治療期間が長引き、追加費用がかかるといった悪影響を及ぼしかねません。

インビザライン治療中に歯磨きができないときは

マウスウォッシュを注いでいる

外食などですぐに歯が磨けないときは、うがいをするだけでも食べかすや汚れなどを洗い流せます。このときにマウスウォッシュを使用すると、爽快感が得られ、口臭を予防できます。ミントやフルーツの香味などさまざまな種類があるため、お好みのものを選びましょう。

マウスウォッシュの一部には、アルコールが配合されています。使用して刺激が強すぎる、口腔内が乾燥するなどの違和感がある場合は、低刺激のノンアルコールタイプをお試しください。

ただし、マウスウォッシュはあくまで補助的に使うものです。食後はできるだけ早いタイミングで歯を磨きましょう。

インビザライン治療中のお役立ちアイテム

さまざまな電動歯ブラシ

インビザラインは、取り外し可能なのが特徴ですが、マウスピースの装着や取り扱いを自己管理しなければなりません。

以下のようなお役立ちアイテムを上手に使って、治療をスムーズに進めましょう。

・洗浄剤

・超音波洗浄機

・電動歯ブラシ

・マウスピースケース

・フロス、歯間ブラシ

以下、それぞれ解説します。

洗浄剤

インビザラインは、歯科医師の指示内容にもよりますが、同じマウスピースを1~2週間使用します。外した際は、流水下で洗うのはもちろんですが、週に1~2回ほど洗浄剤を使用すると、より清潔な状態を保てるでしょう。

洗浄剤には、細菌の繁殖をおさえる効果や、着色やにおいの元を取りのぞく効果があります。入れ歯用洗浄剤でも除菌効果はありますが、成分によっては合わない可能性もあるため、マウスピース専用のものを使用するか、歯科医師に確認するとよいでしょう。

洗浄剤には、使用方法が異なる、以下の種類があります。

<洗浄剤の種類について>

洗浄剤の種類 特徴
つけ置きタイプ ・錠剤や顆粒を溶かした水にマウスピースをつけ置きする
・つけ置き時間は5~30分程と商品によって異なる
・つけ置き後は水で洗い流す
泡タイプ ・マウスピース全体が覆われるよう泡をのせる
・指定された時間放置後、水で洗い流す
スプレータイプ ・マウスピース全体にかかるようスプレーをかける
・指定された時間放置後、水で洗い流すか、ふき取る

家ではつけ置きタイプ、外出先では手軽な泡やスプレータイプなど、ライフスタイルによって使い分けるのもよいでしょう。

超音波洗浄機

超音波洗浄機は、眼鏡やアクセサリーの洗浄にも使用されます。超音波による、高速振動で発生させた気泡が弾けるときに出る衝撃波によって、手洗いでは落とせない微細な汚れを除去します。マウスピースに適した洗浄機の大きさや、タイマー機能などの特徴を考慮して選んでください。

ただし、着色やにおいは取りのぞけないこともあるため、洗浄剤を併用するとよいでしょう。

電動歯ブラシ

電動歯ブラシは短時間で効率的に歯を磨けます。

電動歯ブラシには、以下の種類があります。目的や予算を考慮して選びましょう。

<電動歯ブラシの種類について>

種類 振動数 特徴
高速運動電動歯ブラシ 2~7千回/分 ・ヘッドの動き方が往復運動する振動式や、回転運動する回転式がある
音波歯ブラシ 3~5万回/分 ・音波振動による振動で、毛先が接していない部分のプラークまで除去できる
超音波歯ブラシ 100~150万回/分 ・超音波による振動で、プラークだけではなく、細菌のかたまりであるバイオフィルムまで除去できる

電動歯ブラシは、以下に注意して使用しましょう。

・ゴシゴシとこすらない

・研磨剤入りの歯磨き粉を使用しない

電動歯ブラシはヘッド部分が振動しているため、通常の歯ブラシ同様に磨くと、歯が削れる、歯茎が傷つくといった原因になります。また、電動歯ブラシは高速で振動するため、研磨剤の歯磨き粉を使用すると歯が削れてしまいます。研磨剤無配合の歯磨き粉を使い、ヘッドをそっと当てて磨きましょう。

マウスピースケース

食事などでマウスピースを外す際は、マウスピースケースに入れて保管しましょう。ティッシュにくるんで保管する方がいますが、間違えて捨てる恐れや、破損する恐れがありますので、避けてください。。

まとめ

女性が笑顔でポイントを指さしている

インビザライン治療中は、虫歯や歯周病にならないよう口腔内を清潔にする必要があります。すぐに歯磨きができないときは、うがいなどで対処し、その後はできるだけはやく歯磨きをしましょう。

インビザライン治療でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。