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マウスピースが装着された歯の模型

インビザライン矯正でやり直しになるケースとその原因、対策を解説

2023年11月8日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

「インビザライン矯正でやり直しになった」という話を聞いて、インビザライン矯正をするか迷っている方もいらっしゃるでしょう。安心して治療を続けるためには、インビザライン矯正がやり直しになるケースと原因について知ることが大切です。

今回は、インビザラインがやり直しになるケースや原因、対策を解説します。インビザライン矯正中の方も検討中の方も、ぜひ最後までお読みください。

インビザライン矯正でやり直しになるケース

頭に手を当て考えている女性

インビザライン矯正でやり直しになるのは、まれなケースです。

しかし、まったくないとは限りません。では、どのようなときにやり直しになるのでしょうか。

インビザライン矯正でやり直しになるケースと原因について、以下に解説します。

計画どおりに歯が動いていない場合

計画どおりに歯が動いていないとやり直しになることがあります。インビザラインは、はじめに歯型を取り3Dシミュレーションで分析をしたあと、すべてのマウスピースをまとめて作成します。

しかし、治療を進めていく途中で、当初の計画どおりに歯が動かないことや違う方向に歯が動くことがあるのです。

計画どおりに歯が動かない・違う方向に歯が動く原因は、主に以下のとおりです。

・マウスピースの装着時間が短い

・マウスピースをきちんと装着できていない

・舌や口唇の癖が歯の動きを邪魔している

・マウスピースが歯にフィットしていない

計画どおりに歯が動かないことで治療がやり直しになる可能性があるため、マウスピースの装着時間は守り、少しでも違和感を覚えたら歯科医師に相談しましょう。

矯正中に後戻りした場合

矯正中に後戻りした場合もやり直しになることがあります。矯正中に後戻りする原因には、マウスピースを装着していないことが挙げられます。では、どのようなときにマウスピースを装着できないのでしょうか。

マウスピースを装着できない理由には、以下のことが挙げられます。

・妊娠中のつわり

・病気やけが

・マウスピースの紛失・破損

インビザライン矯正の治療期間は、部分矯正では2か月〜1年程度、全体矯正では2〜3年程度です。

インビザライン矯正中に妊娠し、つわりがひどく、マウスピースを装着できないこともあります。また、病気やけがの影響で矯正治療が中断することもあるでしょう。

マウスピースの紛失・破損は、ご自身でしっかり管理することで防げます。矯正中に後戻りして、治療自体がやり直しにならないよう、マウスピースはしっかり管理しましょう。

矯正後に後戻りした場合

矯正後に後戻りしてやり直しになることもあります。矯正後は、歯並びを固定させるためにリテーナーを装着しなければなりません。リテーナーを装着しないと、歯は後戻りするのです。

また、以下の癖も後戻りする原因になります。

・舌で歯を押す

・頬杖をつく

・唇を噛む

・横向きで寝る

上記のような癖があると歯に一定の圧力がかかるため、後戻りの原因になるのです。後戻りを防ぐためにも、意識して改善しましょう。

奥歯の噛み合わせがずれた場合

矯正中に奥歯の噛み合わせがずれることによって、やり直しになることもあります。

インビザラインで歯並びを整える過程で奥歯の噛み合わせも少しずつ変化します。矯正中に奥歯の噛み合わせがずれ、調整が必要な場合にはインビザライン矯正がやり直しになるケースがあるのです。

審美性だけでなく、噛み合わせを治療するために必要な過程ですが、計画当初より治療期間が延長になります。インビザライン矯正を始める際、治療期間が延長になる可能性も見越しておいたほうがよいでしょう。

インビザライン矯正でやり直しにならないための対策

歯の模型とマウスピースを持っている女性

インビザライン矯正がやり直しになると、治療期間が延び、追加料金も発生します。

インビザライン矯正でやり直しにならないための対策は、以下のとおりです。

マウスピースの装着ルールを守る

インビザライン矯正でやり直しにならないために、マウスピースの装着ルールを守りましょう。

マウスピースの装着ルールは、主に以下のとおりです。

・1日20〜22時間以上装着する

・マウスピースを歯にしっかりフィットさせる

インビザラインではマウスピースを1日20〜22時間以上装着する必要があります。装着時間が短いと計画どおりに歯が動かないため、装着時間は必ず守りましょう。

また、マウスピース装着時、歯にしっかりフィットさせる必要があります。マウスピースが浮くなど、フィットしない状態のまま装着し続けると、計画どおりに歯は動きません。チューイーを噛むことでマウスピースを歯にフィットさせることができます。

通院日を守る

インビザライン矯正でやり直しにならないために、矯正中の通院日は守りましょう。

2〜3か月に1回の頻度で通院し、計画どおりに歯が動いているか歯科医師に確認してもらいます。定期的に通院することで虫歯や歯周病などのトラブルが起きている場合でも早期に発見・治療することが可能です。

通院頻度は少ないですが、通院日を先延ばしすると問題が発生していても発見・対処が遅れ、治療が延長ややり直しになる可能性があります。理由がない限り、通院日は守りましょう。

マウスピースの交換日を守る

インビザライン矯正でやり直しにならないために、マウスピースの交換日は守りましょう。マウスピースの交換日を守らなければ、歯が正しい位置へと誘導されません。

また、早く矯正を終わらせたいからといって、マウスピースの交換ペースを早めてはいけません。歯が計画どおりの位置まで動いていない状態で新しいマウスピースに交換すると、痛みや思わぬトラブルの原因になります。

マウスピースの交換日を守らないことで歯が正しい位置へと誘導されない、また思わぬトラブルが発生することで、治療自体がやり直しになる可能性があるのです。

マウスピースを適切に保管する

インビザライン矯正では取り外し可能なマウスピースを使用します。食事や歯磨きなどでマウスピースを取り外したら、ケースに入れて保管しましょう。ティッシュに包むなど、マウスピースが適切に保管されていないと、紛失・破損の原因になります。

前述のとおり、紛失・破損するとマウスピースを装着できなくなるため、後戻りを起こします。インビザライン矯正がやり直しになるケースもあるため、マウスピースを取り外したときには適切に保管することが大切です。

リテーナーを装着する

矯正後は、必ずリテーナーを装着しましょう。

前述のとおり、リテーナーを装着しないと歯が後戻りを起こし、やり直しになるケースがあります。歯科医師の指示に従って、装着してください。

インビザライン矯正のやり直しの費用

バインダー・電卓・ペン・コーヒーが置かれている

インビザライン矯正のやり直しには、費用が発生します。特に、矯正後にやり直しになった場合は、新たに治療を開始するという扱いになる可能性が高いです。

やり直しの費用の目安は、以下のとおりです。

・軽度のやり直しの場合:通常矯正の4〜6割程度

・歯を大きく動かす場合:通常矯正の7割程度

歯を大きく動かす場合にはワイヤー矯正が必要になる可能性もあります。ワイヤー矯正になると費用も高額になるでしょう。上記の費用はあくまで目安のため、詳しくは歯科医院に確認してください。

インビザライン矯正のやり直しの費用を抑える方法

インビザライン矯正のやり直しにかかる費用設定は、歯科医院によって異なります。また、通院のたびに調整料が必要であることも多く、治療が長引くほど費用が発生するのです。

一方で歯科医院によっては、トータルフィー制度を採用しているところもあります。治療期間が延長になる場合や、追加のマウスピースをオーダーする場合でも追加料金は発生しません。

追加料金が心配な場合は、トータルフィー制度を採用している歯科医院を選ぶとよいでしょう。

納得して治療を受けるための対策

歯科医師と患者が話をしている

トラブルを避けるためにも矯正開始前に追加費用について確認しましょう。

矯正治療は長期に及ぶため、妊娠・病気・引っ越しなど、当初予定していなかったことが起こる可能性も否定できません。マウスピースの装着ルールを守り、また定期的に歯科医院に通院していたとしても、治療が延長になる症例もあります。

やり直しや延長になった場合の追加費用の目安をあらかじめ確認し、納得したうえで治療を開始しましょう。

まとめ

歯科医院でカウンセリングを受ける女性

今回は、インビザライン矯正でやり直しになるケースや原因、対策について解説しました。

インビザライン矯正は、マウスピースの装着時間や装着方法が守られていないことなどが原因で、やり直しになることがあり、やり直しになった場合には追加費用が発生します。

インビザライン矯正がやり直しにならないためにも、マウスピースの装着時間を守ることや、リテーナーを装着することなど、基本的なことを守りましょう。

インビザラインでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

マウスピースをはめて笑う女性

インビザライン治療では歯を削る必要がある?メリットを解説!

2023年10月4日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザラインは、マウスピースを使って歯並びを整える矯正治療ですが、歯を削る処置が必要になることがあります。健康な歯を削ることに抵抗がある方もいるのではないでしょうか。

今回は、インビザライン治療で歯を削る理由や、メリット・デメリットなどを解説します。歯を削る量や痛みなども解説するので、歯を削ることに不安がある方はぜひ参考にしてください。

インビザライン治療では歯を削る必要がある?

歯科医院で治療を受ける男性患者

インビザライン治療では、歯並びや歯の形などによって歯を削る処置が必要になることがあります。歯を削る処置は、IPRやディスキングとよばれ、インビザラインだけでなく矯正治療全般で行われる処置です。

歯を削ると聞くと、虫歯治療のように大きく削るイメージをもつかもしれません。

しかし、インビザラインで行う歯を削る処置は、紙やすりや機械で歯の側面を研磨するというイメージが近いといえます。

虫歯治療などで大きく歯を削ると、歯の寿命が縮む可能性や、しみるなどの症状が現れる可能性があります。インビザラインで削る歯の量はごくわずかなので、歯に与える影響は限りなく少ないでしょう。

インビザライン治療で歯を削るのはなぜ?

歯科医院でカウンセリングを受ける女性

ガタガタした歯並びや、出っ歯など、歯並びが悪くなる原因の多くは、顎が小さいことや歯のサイズが大きいことで、歯がきれいに並ぶためのスペースが足りないことです。スペースが足りないままインビザライン治療を行っても、歯並びは改善されません。そのため、歯を削って歯を並べるスペースを確保するのです。

歯を削る方法以外に、歯を抜くことで歯を並べるスペースを確保することもあります。抜歯すると1本あたり7mm程度のスペースを確保できるため、歯を並べるスペースが大きく足りない場合は効率的に治療を進められるでしょう。

歯を並べるスペースがわずかに足りない場合は、抜歯するとすき間が大きくなりすぎるため、歯と歯の間を少しずつ削ることで歯を並べるスペースを確保します。

もともと顎が大きくすきっ歯になっている場合などは、歯を削る必要がないこともあります。抜歯が必要と判断された場合でも、歯を削る処置によって抜歯を避けられるケースもあるでしょう。

インビザライン治療で歯を削る処置が必要になるかどうかは、もともとの歯並びや口内の状態によって異なるため、歯科医師と相談して治療方針を決めてください。

インビザライン治療で歯を削るメリット・デメリット

merit demeritと書かれたメモが机に置かれている

インビザライン治療で歯を削るメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

インビザライン治療で歯を削るメリットは、以下のとおりです。

抜歯せずに歯並びを整えられる

歯を削ることで、抜歯しなくてもスペースを確保できます。抜歯すると歯を並べるスペースを確保できますが、虫歯や歯周病になっていない健康な歯を抜くことは避けたいと思う方が多いです。

インビザライン治療において健康な歯を抜くことを避けたい方は、歯を削る処置を受けるとよいでしょう。

効率的に出っ歯を改善できる

出っ歯を改善するには、歯を後方に引っ込める必要があります。そのため、後方にスペースを確保しなければなりません。

しかし、出っ歯になる原因の多くは、歯を並べるスペースが足りないことです。歯を削る処置を行うことで歯を引っ込めるスペースを確保できるため、効率的に出っ歯を改善できるでしょう。

歯の見た目を整えられる

上下左右の歯の大きさや形が均一である状態が、美しい歯並びとされています。

しかし、歯の大きさが左右非対称な方や、形が整っていない方もいるでしょう。インビザライン治療では歯の見た目を整えるために歯を削ることがあります。口元のバランスが整うため、矯正後の仕上がりが美しくなるでしょう。

ブラックトライアングルを改善できる

加齢によって歯茎が下がったことや歯並びが影響して、歯と歯の間に黒い三角形のすき間(ブラックトライアングル)が生じることがあります。

歯を削って歯の形を整えながらインビザライン治療を進めることで、ブラックトライアングルを改善できるでしょう。

インビザライン治療後の後戻りを防止できる

歯を削る処置を行うことで、インビザライン治療後の後戻りを防止する効果を期待できます。

通常、歯は根本に向かって細くなっているので、歯と歯は点で接します。歯と歯が接する部分を面になるように削ることで、隣り合う歯の密着度が高まるでしょう。密着度が高まれば、歯が動きづらくなります。

デメリット

インビザライン治療で歯を削るデメリットは、以下のとおりです。

健康な歯を削る必要がある

歯を削る処置では、健康な歯を削ります。歯と歯の間をわずかに研磨する程度なので、歯に与える影響は限りなく少ないとされていますが、健康な歯を削ることには変わりありません。

健康な歯を削ることに抵抗がある方は、担当の歯科医師としっかりと相談して治療方針を決めましょう。

対応できない症例がある

インビザライン治療で歯を削る量はごくわずかであるため、歯を削ることで得られるスペースには限度があります。そのため、歯を削っても十分なスペースを確保できない場合があるため注意してください。

歯の重なりが大きい重度の叢生や重度の出っ歯などは、歯を削るだけでは対応できず、抜歯が必要になることが多いでしょう。抜歯してもわずかにスペースが足りない場合や、歯の向きの微調整が必要な場合、抜歯と併せて歯を削る処置が必要になることもあります。

歯茎から出血することがある

インビザライン治療で歯を削る場合、歯と歯が隣り合う側面を削ります。歯の先端から歯茎に近い部分まで削るため、歯茎の状態によっては出血することがあるでしょう。

特に、もともと歯磨きが不十分で歯茎が腫れている方や、歯周病によって歯茎の状態が悪い方は、器具が歯茎に少し触れるだけでも出血する可能性があります。歯を削ることによる歯茎の出血は、すぐに治まるので心配ありません。

インビザライン治療で歯を削る量

歯科医院で治療を受ける男性患者

インビザライン治療で歯を削る量は、0.1~0.2mm程度、最大でも0.25mmです。歯は、外側に人体で最も硬いエナメル質があり、エナメル質の中に神経を守る柔らかい組織の象牙質、象牙質の中に神経があるという3層から成り立ちます。

エナメル質の厚さは2mm程度なので、インビザライン治療で削る歯の量はエナメル質の厚さの1/10程度です。歯への影響は限りなく少ないでしょう。

歯を削ったことで虫歯になりやすくなるのでは、と不安に思う方もいるかもしれません。歯を削る処置をしたあと、そのままの状態ではザラザラした歯面に汚れが溜まりやすくなるため、虫歯のリスクは上がります。

しかし、歯を削ったあとは、歯面が滑らかになるように研磨します。研磨のあとは、歯を強くする効果と虫歯予防の効果があるフッ素を塗布するので、虫歯になるリスクについても心配ないでしょう。

歯を削るのは痛くないのか?

顎に指を当てて悩む女性

インビザライン治療で行う歯を削る処置は、麻酔なしでも行えます。歯を削る処置をしても、しみる・痛む症状が現れることは少ないでしょう。

エナメル質の内部にある象牙質から神経に刺激が伝わることで、初めて「歯が痛い」と感じます。インビザライン治療で行う歯を削る処置では、エナメル質の1/10程度のわずかな量しか歯を削りません。

エナメル質の表層部分をわずかに削るだけなので、神経まで刺激が伝わることはないでしょう。痛いと感じることは少ないといえます。

ただし、歯を削る際の研磨の摩擦による熱で、痛みや不快感をおぼえるかもしれません。歯茎に近い部分の歯を削った際は、一時的に知覚過敏のような症状が出ることも考えられます。

歯を削る処置中にしみる・痛む症状がある場合は、我慢せずに歯科医師に伝えましょう。知覚過敏の症状を抑える薬を塗布することで、改善が見込めます。

まとめ

マウスピースを持って笑う女性

インビザライン治療では、ガタガタした歯並びや出っ歯などを改善する際、歯を並べるスペースを確保するために歯を削ることがあります。

歯を削ることで、抜歯しなくても歯並びを整えられる、効率的に出っ歯を改善できるなど、さまざまなメリットがあるでしょう。歯の形を整えるために歯を削ることで、口元のバランスが整い、インビザライン治療の仕上がりが美しくなります。

しかし、健康な歯を削ることや、歯を削るだけでは対応できない症例があるなど、デメリットも存在します。歯がしみる・痛むなど、一時的に知覚過敏のような症状が出る方もいるでしょう。

削る歯の量は最大で0.25mmと、歯と歯の間をわずかに研磨する程度のため、歯に与える影響は限りなく少ないといわれています。

しかし、虫歯や歯周病になっていない健康な歯を削ることには変わりありません。担当の歯科医師としっかりと相談して治療方針を決めましょう。

インビザライン治療を検討している方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

マウスピースをかむ女性

マウスピース型矯正は夜だけ装着しても効果はある?正しい装着時間とは

2023年9月20日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

透明なマウスピースを装着して歯並びを矯正するマウスピース型矯正は、装置が目立ちにくいことkから人気の矯正方法です。

しかし、慣れないうちはマウスピースだけでも煩わしく感じ「夜だけ装着しても効果はあるの?」と疑問を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、マウスピース型矯正は夜だけ装着しても効果はあるのか、正しい装着時間について解説します。マウスピースの正しい利用方法と、守らなかった場合のデメリットもご紹介しますので、この記事を参考に、マウスピースを適切に使用し、マウスピース型矯正を成功させましょう。

マウスピース型矯正は夜だけ装着しても効果はある?

時計とクエスチョンマーク

マウスピース型矯正は、夜だけの装着では効果はありません。

マウスピースは日中も装着することを前提に作られているので、用法を守らないと計画通りに矯正治療が進みません。必ず装着時間を守る必要があります。

同じマウスピースでも、歯ぎしりや食いしばり防止のためのマウスピースは、夜間だけ装着するように指導されることがありますが、矯正用のマウスピースはまったく別のものです。日中も装着して初めて矯正治療の効果が現れるものです。

マウスピースを装着している時間は歯を動かしている状態ですが、装着していない時間は歯にまったく力がかかっていない状態です。夜だけの装着では計画通りに歯は動きませんので、次のマウスピースが装着できなくなったり、強い痛みが出たりする可能性もあるのです。

万が一日中に装着できなかった場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

マウスピースの正しい装着時間

20という数字

マウスピース型矯正で必要な1日の装着時間は20〜22時間です。

食事の時間と歯磨きの時間以外は、常に装着していることが多いため、基本的にはマウスピースを装着したままの生活が続きます。食事や歯磨きの時は外す必要がありますが、終わったらすぐに装着するようにしましょう。

マウスピースの装着時間を守らないとどうなる?

多くの砂時計と闇と煙

マウスピースの装着時間を守らないと、計画どおりに治療が進まないだけでなく、次のようなトラブルが発生する可能性があります。

 

・噛み合わせが悪化する

・歯の位置が後戻りする

・痛みが出る

・歯の根っこが露出する

・マウスピースがはまらなくなる

 

それぞれ詳しく解説します。

噛み合わせが悪化する

マウスピースを外している時間が長いと、歯が動かないだけでなく計画通りに歯が動かず、噛み合わせが悪化してしまうことがあります。噛みにくくなるなど、違和感が強くなることもあるでしょう。

歯の位置が後戻りする

歯は、力がかかっていない状態では元の場所に戻ろうと動く「後戻り」が起こります。

マウスピースを外している時間が長いと、歯の位置の「後戻り」が起きてしまう可能性があります。後戻りが起きると矯正治療はやり直しになってしまうので、注意しましょう。

痛みが出る

マウスピースは装着した時にだけ力がかかるので、外している時間が長くなると装着した時に必要以上に強い力がかかってしまうことがあります。強い力がかかり過ぎると歯に痛みが出る可能性があります。

歯の根っこが露出する

装着した時に強い力がかかるようになると、歯の根っこが露出してしまうことがあります。見栄えが悪くなってしまうほか、知覚過敏が起きてしまうことがあります。

マウスピースがはまらなくなる

マウスピースを外している時間が長いと、歯の位置が変わってしまい、マウスピースがはまらなくなってしまうことがあります。マウスピースがはまらないと、予定していたマウスピースが使えなくなり、治療計画を立て直さなくてはなりません。

マウスピースの装着を忘れてしまった場合の対処方法

「マウスピースをつけるのを忘れたまま寝てしまった」「飲み会で長い時間マウスピースを装着しなかった」「装着しないまま外出してしまった」など、マウスピースを装着し忘れてしまうことがあるかもしれません。このような場合には、まず歯科医院に装着し忘れたことを伝えるようにしましょう。

誰でも忘れてしまうことはあるので、連絡することを躊躇せず、相談をして対処方法を聞くことが大切です。歯科医師の判断により、次のような対処が必要なケースがあります。

 

・次のマウスピースの交換時期を延ばす

・1つ前のマウスピースに戻る など

 

そのまま治療を進めてしまうと、治療計画と異なった歯並びになってしまう可能性があります。治療計画の立て直しが必要になると、マウスピースの作り直しなど、別途費用がかかってしまうことがあります。治療期間が長くなってしまうこともありますので、必ず歯科医師に相談するようにしましょう。

マウスピースの装着時間を守るためにおすすめの方法

3つの単語帳

マウスピースの装着時間を守れない場合の理由には、次の3つが考えられます。

 

・1日の食事時間や歯磨き時間が4時間で収まらない

・痛みを感じて外したくなってしまう

・マウスピースを外したあと、つけるのを忘れてしまう

 

それぞれ、装着時間を守るためのおすすめの方法を紹介していきます。

1日の食事時間や歯磨き時間が4時間で収まらない場合の対処方法

マウスピースの装着時間は1日20〜22時間とされています。マウスピースを外している時間が4時間以内であれば許容範囲内だといえますが、4時間をオーバーしてしまうことが多い場合には、検診時などに伝えておくようにしましょう。

飲み会などで食事をする時間が長くなってしまうこともあると思います。マウスピースは、交換直後〜3日間が特に重要といわれています。マウスピースを交換してから3日間は、飲み会などのイベントを入れないように調整しましょう。

また、間食の回数が多いなどの理由で外している時間が長い場合には、間食を見直す必要があります。間食の回数が多いと虫歯のリスクも高くなります。この機会に間食回数を減らすなどして、ダラダラと食べないように食生活を見直してみましょう。

痛みを感じて外したくなってしまう場合の対処方法

マウスピース交換直後は、外したくなってしまうほど痛みを感じてしまうことがあるでしょう。そのような場合は、市販の痛み止めを服用するのがおすすめです。

マウスピースを外している時間が長いと、それだけ痛みを感じる可能性も高くなります。装着時間が守れず痛みが強い場合などは、歯科医院に相談するようにしましょう。場合によっては、1つ前のマウスピースに戻すことやマウスピースの交換時期をずらして対処することがあります。

マウスピースを外したあと、つけるのを忘れてしまう場合の対処方法

マウスピースを外したあと、つけるのを忘れてしまう場合は、マウスピースを入れたケースを目に見えるところに置くようにし、つけ忘れのないようにしましょう。

習慣になると忘れにくくなります。特に、マウスピース型矯正を始めたばかりの頃はまだ習慣化されていないため、つけ忘れることがあるので注意しましょう。また、スマートフォンなどのリマインダー機能やアプリなどを活用するのもよいでしょう。食事のあと・歯磨きのあと・寝る前など、おおよその時間に通知がくるようにしておくと便利です。

まとめ

親指を立てる女性医師

マウスピース型矯正は、夜だけの装着では効果がありません。日中を含む1日20〜22時間の装着を想定して、治療計画が作られています。正しい装着時間を守り、矯正治療を進めるようにしましょう。

万が一装着し忘れてしまった時には、計画どおりに治療が進まなくなってしまったり、痛みなどのトラブルが起きてしまったりすることがあります。このような場合は必ず歯科医師に相談し、対処方法を聞くようにしましょう。

マウスピース型矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

インビザラインが割れた!対処法と注意点を詳しく解説!

2023年7月18日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

薄いプラスチックでできているインビザラインは、どんなに気をつけていても割れてしまうことがあります。インビザラインが割れたときの対処法がわからないというも、いらっしゃるのではないでしょうか。歯列矯正中はインビザラインを毎日装着しなくてはならないため、割れないように取り扱う必要があります。割れた際には適切に対処しなくてはいけません。

今回は、インビザラインが割れたときの対処法と注意点を解説します。

インビザラインが割れる原因

顎を抑えて痛みに耐える女性

インビザラインは、薄いプラスチックでできているため衝撃に弱いです。インビザラインが割れる原因を解説します。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

インビザラインが割れる原因として、歯ぎしりや食いしばりが挙げられます。

歯ぎしりや食いしばりは無意識に行う方が多いですが、なるべく歯と歯を強くぶつけないように意識しましょう。就寝時の歯ぎしりや食いしばりによってインビザラインが割れる場合は、歯科医師に相談してください。

装着したまま食事する

食事や歯磨きの際は、インビザラインを外さなければいけません。インビザラインをいちいち外すのが面倒だと感じる方もいるでしょう。

しかし、インビザラインを外すように指示されている場面では、必ず外してください。食事の際は、食べ物を細かくするために咀嚼します。咀嚼は歯に強い力がかかるので、インビザラインが割れる原因になります。

インビザラインを無理に外す

インビザラインを外すときは、インビザラインと歯の間にすき間を作って徐々に外します。無理に引っ張ると、余計な力が加わりインビザラインが割れることがあります。

特に、時間に余裕がないときなどは注意しましょう。どんなときも丁寧に外すことが大切です。

インビザラインを無理に装着する

インビザラインを装着する際に無理な力を加えると、割れることがあります。

矯正を始めたばかりの頃は、鏡を見てチューイーを使用するなど丁寧に装着していても、着脱に慣れることで大雑把に装着することもあるでしょう。特に、インビザラインの装着時に噛んで密着させると割れる原因になります。

適切に保管していない

インビザラインは、適切に保管しないと割れる可能性があります。

食事や歯磨きなどでインビザラインを外した際は、専用ケースに入れましょう。ケースに入れずにテーブルや洗面台に置くと、振動で落ちることや手が当たって落ちることもあります。少しの時間でも、インビザラインを外したら必ずケースに入れて保管してください。

インビザラインが割れたときの対処法

電球を浮かべて閃いた女性

インビザラインが割れた場合は、速やかに歯科医院に連絡しましょう。歯やインビザラインの状態などを確認し、歯科医師から適切な指示をもらってください。

インビザラインが割れたときの応急処置として、1つ前のインビザラインを装着するように指示されることが多いです。破損・紛失した際に再度装着することもあるため、使用したインビザラインはすぐに捨てず、一定期間保管しましょう。

インビザラインの交換のタイミングや歯列矯正の進捗具合によっては、次のインビザラインを装着するよう指示されることもあります。次のインビザラインが入らない場合や装着できても違和感がある場合は、歯科医師に相談しましょう。

インビザラインが割れたときは自己判断せず、必ず歯科医師に連絡して指示をもらってください。

インビザラインが割れたときにしてはいけないこと

体の前でバツを作る女性

インビザラインが割れたときに適切な対応を取らなかった場合、歯列矯正のペースが乱れ、予定どおりに進まなくなるおそれがあります。インビザラインが割れたときは、以下の行動は避けましょう。

歯科医院に報告せずにそのまま装着する

「割れたインビザラインの状態はそこまで悪くない」と勝手に判断してそのまま装着したり、「もうすぐ次のインビザラインに交換だから」と歯科医院に相談せずに次のインビザラインを装着したりすることはやめましょう。

インビザラインは、少しでも割れると矯正力が弱まる可能性があります。インビザラインが割れたことによる治療の遅れを最小限にするために、迷わず歯科医院に報告しましょう。

自分で修理する

割れた部分を自分で修理することはやめましょう。

割れたインビザラインは、歯科医院の判断によって継続して装着する指示が出ることがあります。自分で修理してしまうと、使えなくなることが多いです。割れたインビザラインを修理しようとせず、速やかに歯科医院に報告して、指示を仰ぎましょう。

何も装着しないで過ごす

「割れたインビザラインは使えないから」と何も装着しないで過ごすことは避けましょう。

矯正が進まないだけでなく、歯がもとの位置に戻る後戻りが起きる可能性があります。

インビザラインが割れたら修理や作り直しはできる?

顎に手を当てて考える女性

インビザラインが割れたら、修理や作り直しが必要な場合がありますが、追加で費用がかかることがあります。契約時に保証があると、修理費や作り直しにかかる費用が必要ない場合もあるため、歯科医院で確認しましょう。

インビザラインの修理や作り直しにかかる費用の相場は、修理は10,000円以下、作り直しは10,000円以上かかるケースが多いです。

新しいインビザラインが完成するまでには、1か月〜1か月半程度の時間がかかります。作り直しには時間がかかるので、インビザラインが割れないように注意しましょう。

インビザラインが割れないように気をつけること

注意マークが書かれたふだを出す手元

インビザラインは衝撃に弱いため、なるべく強い衝撃を与えないことが大切です。詳しく解説します。

着脱を丁寧に行う

インビザラインを装着する際、噛んで無理やり密着すると割れる原因になります。チューイーを使用するか、指で押さえながら装着しましょう。

外す際は、インビザラインと歯の間に指をひっかけ、押し出します。インビザラインを指で掴んで、無理に引っ張らないよう注意してください。

ケースで保管する

インビザラインを外したら、すぐに専用のケースに入れましょう。

外したインビザラインをケースに入れずに放置すると、誤って上に物を置く、床に落として踏むなどのトラブルが起こりかねません。紛失にもつながるため、ふだんからケースに入れる習慣をつけましょう。

インビザラインを丁寧に扱う

インビザラインは衝撃に弱いため、歯ぎしりや食いしばり、無理な着脱などによって割れます。

食事や歯磨きの際に着脱するときは、丁寧に扱いましょう。

まとめ

インビザラインとケースと説明書

インビザラインは好きなタイミングで着脱ができますが、取り扱いや管理が難しい矯正方法です。どんなに丁寧に扱っていても、割れることがあるかもしれません。

インビザラインが割れた際は、すぐに歯科医師に相談しましょう。インビザラインが割れた場合の対処法はいくつかあるため、どの対処法が適しているかは歯科医師でないと判断できません。トラブルが起きたときにすぐに連絡を取れる、信頼できる歯科医院を選びましょう。

インビザラインでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

インビザラインをはめようとしている女性

インビザラインは後戻りしやすいのか?後戻りの原因と対処法を解説

2023年7月4日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザラインは後戻りしやすいのか、矯正治療をご検討中の方なら気になると思います。矯正治療はさまざまな種類がありますが、治療法によって後戻りのしやすさに変わりはあるのでしょうか。

今回は、インビザラインは後戻りしやすいのか、後戻りする理由や対処法・対策法を解説します。矯正治療後の後戻りについて理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてください。

後戻りとは?

クエスチョンマーク

後戻りとは、インビザラインなど矯正治療で整えた歯並びがもとの状態に戻ろうとする現象のことです。

矯正治療で歯が動く仕組みは、矯正装置を使って歯に一定の力を加えると、歯を支えている土台の骨が吸収と再生を繰り返すことで移動します。矯正治療が完了した直後の歯は、土台の骨が不安定な状態で動きやすいです。そのため、歯がしっかりとあごの骨に定着するまでの期間は、外部からの力の影響を受けやすい状態となります。

歯があごの骨に定着するまでの期間は、後戻り対策をしっかり行わないと歯は少しずつ移動してしまうのです。

インビザラインは後戻りしやすいのか?

インビザラインのイメージ

結論から述べると、インビザラインはワイヤー矯正と比較して後戻りしやすいことはありません。矯正治療が完了したら保定装置で歯の後戻りを防ぎます。どの方法で矯正を行っても、しっかり保定していれば後戻りを防ぐことが可能です。インビザラインでもワイヤー矯正でも後戻りのリスクは変わりません。

インビザラインは、マウスピースを使って歯並びを整えます。そのため、ワイヤー矯正の方と比較してマウスピース型の保定装置に抵抗を感じにくい方が多いと考えられます。インビザラインで矯正を行った方は、マウスピースをつける習慣ができているため、途中で怠ってしまうリスクも低いでしょう。

インビザラインで後戻りする理由

頭を抱えて悩んでいる女性

時間をかけて整えた歯並びが、なぜ後戻りしてしまうのか疑問に感じる方も多いでしょう。インビザラインで後戻りする理由は、大きく分けて以下の3つがあります。

・リテーナーの装着時間が不十分である

・悪習癖がある

・インビザラインでは適応外の症例である

以下、詳しく解説します。

リテーナーの装着時間が不十分である

歯列矯正が完了したら、整った歯並びを維持するために歯を固定する「保定期間」に入ります。歯を保定するためには、リテーナーとよばれる保定装置を装着するのが一般的です。

マウスピース型の保定装置の場合、装着時間など自己管理が必要です。装着時間が不十分だと、後戻りするリスクが高くなるため注意が必要です。歯科医師に指示された装着時間は、必ずリテーナーを装着しましょう。

また、保定期間は矯正期間と同じ期間行うケースが多いです。自己判断で保定装置の使用をやめてしまうと後戻りするため、必ず歯科医師の指示があるまで保定装置を使用しましょう。

悪習癖がある

舌癖や口呼吸、爪噛み、頬杖などの癖は歯並びに影響を与えます。このような悪習癖は、弱い力が継続的に歯にかかるため、矯正治療で歯並びを整えても後戻りするリスクが高く注意が必要です。

悪習癖がある場合は、矯正期間中にトレーニングを行うことや日常生活で意識することで改善できるように努めましょう。また、どちらか片方だけで噛んでしまう噛み癖も、歯並びの悪化や歪みの原因となるため注意しましょう。

インビザラインでは適応外の症例である

インビザラインでは歯並び・噛み合わせを整えられない症例にもかかわらず、インビザライン治療を行うと後戻りのリスクが高くなります。スペースが不足している部分に無理に歯を並べると年数の経過とともに歪みが生じてくるでしょう。

矯正治療は、あごの骨と歯のバランスを考えたうえで治療する必要があります。

後戻りしたときの対処法

ドミノが倒れるのを指でおさえている

インビザライン矯正後に後戻りを感じたら、必ず歯科医師の指示をあおぎましょう。後戻りの状態によって適切な対処法が異なります。

後戻りは、放置するとさらに進んでしまう可能性があるため、早めに対処することが大切です。後戻りが起こってしまった際の対処法は、後戻りの状態によって大きく分けて以下の2つがあります。

後戻りが軽度の場合

後戻りが軽度でリテーナーが装着できる場合は、リテーナーを装着して様子を見ることが多いです。歯が少し動いているため、はじめはリテーナーがきつく感じますが、後戻りが改善されれば解消されます。

リテーナーを装着した際に痛みや違和感が大きい場合は、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。

後戻りが重度の場合

後戻りが大きくリテーナーが装着できないケースでは、再度矯正治療します。早い段階で対処すれば矯正期間も短く済む場合が多いでしょう。費用に関しては歯科医院によって対応が異なるため、再治療の際はトラブルを回避するためにも事前に費用を確認しましょう。

また、症例によってはワイヤー矯正に切り替える方がよいと判断される場合もあります。再治療の際は、治療方法・期間・費用など気になる点は質問し、納得したうえで治療を受けましょう。

後戻りさせないための対策

リテーナーを装着しようとしている女性

インビザラインで後戻りすると、後戻りの程度によっては再治療が必要です。再治療の場合、追加で費用と時間がかかるため、日頃から後戻りしないように心がけることが大切です。以下、後戻りを防ぐ対策法を3つご紹介します。

保定をしっかり行う

後戻りを防ぐためには、歯科医師の指示どおりリテーナーを装着する必要があります。十分な保定期間を設けることで、後戻りのリスクをおさえることが期待できるでしょう。

リテーナーは、1日の装着時間をしっかり守ることで十分な効果を得ることができます。面倒だからと装着を怠ったり自己判断で装着をやめたりすることがあると、後戻りのリスクが高くなるでしょう。

悪習癖を改善する

舌癖や口呼吸・爪を噛むなどの悪習癖は、矯正期間中になるべく改善するようにトレーニングや意識して生活してください。悪習癖は、一度にかかる力は小さいですが、習慣化することで歯に断続的に力がかかる状態となります。断続的に力がかかる環境は、矯正治療と同じ条件となるため後戻りの大きな原因となるのです。

悪習癖は、無意識に行っていることが多いため、ご家族や周囲の方に協力してもらいながら直しましょう。

歯科医院の定期検診に通う

後戻りを防ぐためには、定期的に歯科医院を受診して歯並び・噛み合わせを確認してもらいましょう。特に、歯周病や親知らずには注意が必要です。

歯周病が進行すると、歯の支えとなる土台の骨が溶けてしまうため、歯が動きやすくなります。親知らずは、生える際にスペースが不足していると、真っ直ぐ生えることができずに手前の歯を押してしまう可能性が高いです。

定期的に歯科医院を受診することで、歯周病・虫歯の有無やトラブルが起きていないか確認できます。万が一、トラブルが見つかっても早期に対処できるため、後戻りするリスクは低いでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる女性

インビザラインだからといって後戻りしやすいことはありません。インビザラインでもワイヤー矯正でも、後戻りのしやすさは変わりないといえるでしょう。

後戻りは、保定を行っていない場合や歯並びに影響を与える悪習癖がある場合に起こりやすいです。矯正治療が完了したら保定期間に入り、歯があごの骨に定着するのを待つのが一般的な流れです。リテーナーを歯科医師の指示通りに装着し、歯並びに影響する悪習癖がある場合は、改善するように心がけましょう。また、歯並び・噛み合わせの異常を早期に発見するためにも、歯科医院を定期的に受診して、お口のなか全体を確認してもらう習慣をつけましょう。

後戻りは、しっかり対策すれば防ぐことが可能です。インビザラインで整えた歯並びを保つためには、歯科医師の指示のもと保定をしっかり行いましょう。

インビザラインの後戻りでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

リテーナーを手に持ち笑顔の女性

後戻りを起こさない!インビザライン治療後の保定装置の重要性!

2023年6月13日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザラインでの矯正治療が終了したあと、歯は元の位置に戻ろうとする力(後戻り)が働きます。対策をしないと、せっかく手に入れた理想の歯並びが後戻りしてしまうことがあるのです。後戻りを予防するために、インビザライン治療後の保定装置が重要な役割を果たします。

本記事では、インビザライン治療後に後戻りが起こる原因や保定装置について詳しく解説します。せっかく手に入れた理想の歯並びを維持できるよう、ぜひ参考にしてください。

インビザライン治療後に後戻りが起こる原因

頭をかしげる女性

歯科矯正でいう「後戻り」とは、歯科矯正できれいにした歯並びが元の状態に戻ってしまう現象をさします。歯科矯正直後は、歯や歯槽骨が不安定な状態であるため、装置を外して放置してしまうと後戻りしやすい状態です。

以下、後戻りを起こす原因をいくつか解説します。

保定処置が不十分である

「保定」とは、歯科矯正で動かした歯を定着させることをさします。保定処置が不十分だと歯が定着せず後戻りすることがあります。

矯正治療後も、保定期間とよばれる時期はしっかり歯を定着させるために保定処置を行うことが重要です。

歯並びに影響をおよぼす口腔習癖がある

「口腔習癖」とは、口に関係する癖のことをさします。歯並びに影響をおよぼす可能性がある口腔習癖として、爪や唇を噛む・舌を突き出す・頬杖などがあげられます。これらの癖により、矯正治療でせっかくきれいになった歯並びが後戻りすることがあるのです。

矯正前や矯正中に口腔習癖を改善するよう心がけることが重要です。矯正治療と並行して、口腔習癖を改善するトレーニングを続ける必要があります。

歯周病が進行している

歯周病が進行すると、感染が歯を支えている歯槽骨にまで感染が広がることがあります。やがて、歯がグラグラした状態となり、歯が定着できず後戻りしやすくなります。

歯周病にならないよう、しっかりと口腔ケアを行うことが重要です。また、毎日の歯磨きだけでなく、歯科医院で定期的にクリーニングを受け、口腔内を清潔に保ちましょう。

保定装置を装着する重要性

キーポイント

動かした歯を定着させるために、保定期間にしっかり保定装置(リテーナー)を装着することが重要です。

人為的に移動させた歯は、矯正が終了すると本来の位置へ戻ろうとする力(後戻り)が働きます。インビザライン矯正の終了後、保定装置を指示どおり装着することで、動いた歯がその場に定着し、後戻りを防いでくれます。

きれいな歯並びを維持するために、指示どおりに保定装置を装着することが重要です。

保定装置の種類

リテーナーの種類

次に、保定装置の種類について解説します。

取り外し可能な種類

取り外し可能な保定装置(リテーナー)は、以下のとおりです。

ビベラリテーナー

ビベラリテーナーは、インビザライン専用のマウスピース型のリテーナーです。

通常、リテーナーを作製する際は歯型をとる必要がありますが、ビベラリテーナーはインビザライン治療のデータから作製することができます。そのため、歯型をとる工程を減らすことができ、患者さまの負担軽減につながります。

インビザラインで装着していたアライナーと同じく透明なマウスピースのため、審美性に優れているのが特徴です。

スプリングリテーナー

スプリングリテーナーは、後戻りしやすいとされている下の前歯に装着するリテーナーです。ワイヤーとプラスチックでできています。

前歯のみを保定することができ、全ての歯を囲う必要がないため負担が軽減されます。

QCMリテーナー

QCMリテーナーは、一部ワイヤーを使用していますが、前歯の部分はプラスチックを使用しています。

審美性に優れているといえるでしょう。

ベッグタイプリテーナー

ベッグタイプリテーナーは、歯全体をワイヤーで囲んで保定するものです。

口を開ける際にワイヤーがみえますが、歯全体をワイヤーでしっかり支えることができます。

ホーレータイプリテーナー

ホーレータイプリテーナーは、主に前歯をワイヤーで取り囲みます。

トゥースポジショナー

トゥースポジショナーとは、ゴム製のマウスピース型の保定装置です。

ボクシングの際に使用するマウスピースのような見た目をしています。弾力があり、保定のみでなく歯列矯正の仕上げでも用いられることがあります。

取り外し不可能な種類

取り外し不可能な保定装置(リテーナー)は、以下のとおりです。

ポンデッドワイヤー

ポンデッドワイヤーは、前歯の裏側にワイヤーを接着することで歯を固定させます。

ワイヤーが歯に直接接着しているため、ご自身で取り外すことはできません。ポンデッドワイヤーのみで保定する場合と、ほかの取り外し可能なリテーナーと組み合わせて保定する場合があります。

リンガルアーチ

リンガルアーチは、歯の裏側にアーチ状にした太いワイヤーを添わせることで歯を固定します。

ワイヤーの固定は、奥歯や大臼歯などにバンドとよばれる輪のものをひっかけることで行います。バンドがセメントで固定されているため、ご自身で外すことはできません。

ビベラリテーナーの特徴は?

透明なマウスピース

ビベラリテーナーは、インビザライン専用のリテーナーであると上述しました。では、ビベラリテーナーにはどのような特徴があるのでしょうか。以下、詳しく解説します。

クリンチェックのデータから作製できる

ビベラリテーナーとほかのリテーナーの大きな違いとして、クリンチェックのデータから作製できることがあげられます。

クリンチェックとは、インビザライン治療の際に用いるアライン社が開発したソフトウェアのことです。ビベラリテーナーは、インビザライン治療で使用したクリンチェックのデータから作製できるため、リテーナーを作製するために歯型をとる必要がありません。

耐久性に優れている

ビベラリテーナーは、強い強度があり耐久性に優れているため、自己管理がしやすいです。

見た目はインビザラインで使用したアライナーと似ていますが、強度はビベラリテーナーの方が高いです。衝撃などで割れにくく、着色汚れもしにくいため、長持ちしやすいとされています。

多少の後戻りの修正ができる

リテーナーをしっかり装着していても、後戻りが100%防げるわけではありません。

しかし、ビベラリテーナーは、0.25㎜程度の後戻りであれば修正が可能です。そのため、ビベラリテーナーは、後戻りの修正と保定を同時に行うことができるのです。

ホワイトニングもできる

ビベラリテーナーは、インビザライン治療と同様、保定しながらホワイトニングも同時に進めることができます。理想の歯並びと共に、理想の歯の色も手に入れることができるかもしれません。

保定期間はどれくらい?

クエスチョンマーク

基本的には、歯を動かしていた「矯正期間」と同じくらい「保定期間」が必要とされています。そのため、矯正期間が終了後、1~3年程度の保定期間が必要といえるでしょう。

また、矯正期間が終了した直後は歯が後戻りしやすいため、保定装置を食事と歯磨き以外の時間装着することが求められます。その後は、定期的に歯の固定具合に合わせて、保定装置の装着時間を徐々に減らしていきます。

仮に、リテーナーの使用を中断して、リテーナーの装着が不可能となってしまった場合は、無理に装着せず早めに歯科医師に相談しましょう。

まとめ

ポイントを指さす男性

インビザライン治療でやっと手に入れた理想の歯並びでも「矯正期間」と同じように「保定期間」が今後の歯並びを左右します。後戻りを起こさないために、決められた期間にしっかり保定装置を使用して歯を定着させることが重要です。また、保定装置もさまざまな種類があるため、ご自身に合った装置を使用し快適な矯正ライフを送りましょう。

インビザライン治療後の後戻りでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

手でマウスピースを持っている

マウスピース矯正の失敗する原因と対処法を徹底解説!

2023年5月26日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

近年、利用する人が増えている矯正方法に「マウスピース矯正」があります。マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着して歯を動かしていく治療法で、装置が目立たないという特徴が人気です。

しかし「目立たない」というメリットばかりに目がいってしまい、デメリットを理解していない場合、また正しくマウスピースを装着していない場合、それらが原因でうまく矯正治療が進まないことがあります。

今回は、マウスピース矯正を失敗してしまう原因とその対処法について解説していきます。

マウスピース矯正とは

オレンジの背景の前で手を口元に当てている女性

マウスピース矯正は、ワイヤーやブラケットなどを使わず、透明なマウスピースを装着して歯を動かす矯正治療方法です。

マウスピースは、現在の歯並びから歯を動かしたい方向は少しずらした状態で作られており、装着することで少しずつ歯を動かしていく仕組みです。1日20〜22時間程度の装着が必要で、決められた期間が経過すると次のマウスピースに交換して装着します。マウスピースの種類と治療計画によりますが、およそ1週間程度経過後に交換することが多いです。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正の一番のメリットは、とにかく目立たないことです。

矯正治療というと、歯に金属の装置を付けなければいけないイメージをもっている方も多いのではないでしょうか。マウスピース矯正は、矯正装置が目立つのが嫌だという理由で、矯正治療をしようか悩んでいる人におすすめの矯正方法です。

そのほかにも、食事や歯みがきの時に装置を外すことができること、痛みや違和感が少ないことが挙げられます。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピースは、取り外しができるというメリットがある一方で、装着時間や次のマウスピースへの交換時期をご自身で管理しなくてはなりません。自己管理が苦手な人には向いてない治療法といえるでしょう。

また、マウスピースは多くの症例に適応できる矯正方法ですが、歯の移動距離が大きい症例や重度の不正咬合、顎の骨格そのものに問題がある症例には向いていない場合があります。場合によっては歯に装置を取り付けるブラケット矯正の方が向いていることもありますので、歯科医師とよく相談のうえ、マウスピース矯正を始める必要があるでしょう。

マウスピース矯正の種類

「インビザライン」という矯正方法を聞いたことがあるかもしれません。インビザラインは、マウスピース矯正の種類の一つです。

インビザライン以外のマウスピース矯正は、アソアライナー、エシックスなどがあります。それぞれマウスピースの作りが違ったり、治療計画のやり方が異なったりしますが、透明のマウスピースを交換しながら装着していく点は同じです。

マウスピース矯正の失敗例

黄色の背景の前で両手を頬に当てて驚いている女性

マウスピース矯正で起こりえる失敗例を紹介していきます。

矯正に時間がかかってしまった

マウスピース矯正は、計画通りに矯正が進まず、時間がかかってしまうことがあります。

マウスピースの装着時間が短かったり、正しくマウスピースを交換できていないと治療に時間がかかる場合が多いでしょう。また、計画していた状態よりも歯が動きにくいことも考えられます。このような場合には、治療計画を立て直すことがあります。

歯ぐきが下がってしまった

歯を無理な力で動かしていたり、合わないマウスピースを使っていると、歯ぐきが下がってしまう場合があります。また、歯の形・歯ぐきの形・顎の骨の状態によっても、歯ぐきが下がりやすくなる可能性がないわけではありません。

歯ぐきが下がってしまうリスクは誰にでもありえます。事前に自分の歯ぐきの下がりやすさについて相談しておくとよいでしょう。

噛み合わせが悪くなってしまった

本来の矯正治療では、歯並びの見た目と噛み合わせの両方を整えることが目的ですが、見た目がきれいになっても、噛み合わせが悪化してしまうことがあります。

噛み合わせなどを考慮しながら治療を行ってもらえる歯科医院で矯正治療を行うことが大切です。実際に矯正治療を始める前にしっかりと相談をし、納得をしたうえで矯正治療を始めるようにしましょう。

歯並びが後戻りをしてしまった

矯正治療で歯を動かした後は、必ず「保定」という歯の位置を固定するための治療が必要です。

保定をしないと、もとの場所に戻ろうとする力が働き、歯並びが戻ってしまいます。マウスピース矯正で歯を動かした後は、必ず保定装置をつけるようにしましょう。

虫歯や歯周病になってしまった

矯正治療自体の失敗ではありませんが、矯正治療をして虫歯や歯周病になってしまうことがあります。これは、治療中にお口の清掃状態が悪いことが原因です。

マウスピース矯正の場合は、歯みがきの時にマウスピースを外すことができるため、固定式の矯正装置と比べて清掃自体はしやすくなります。自分の歯とマウスピースは必ず清掃をし、虫歯や歯周病にならないようにしましょう。

失敗の原因と対処法

右手に歯の治療器具を持っている歯科助手

マウスピース矯正は、取り外しができるというメリットがある一方、自己管理が必要だというデメリットもあります。装着時間や交換時期を守らないと矯正の失敗につながります。また、適応しにくい症例に対して無理やりマウスピース矯正を行うことも失敗してしまう可能性が上がるでしょう。

マウスピース矯正が失敗しないために、使用方法・管理方法をしっかり守るようにしましょう。歯科医師としっかりコミュニケーションを取り、納得したうえでマウスピース矯正を始める必要があります。疑問を感じたまま矯正治療を始めないことが大切です。

また、マウスピースに何か不具合を感じた場合や歯に異常を感じた場合は、すぐに歯科医院を受診することも重要です。治療計画を立て直す場合、早めに相談することでスムーズに仕切り直すことができるでしょう。

マウスピース矯正で失敗しないためのポイント

黄色の服を着た女性が右手の人差し指を立てている

マウスピース矯正で失敗しないためのポイントは、以下のとおりです。

信頼できる歯科医院で治療を行う

矯正治療は、歯科医院であれば行うことができます。矯正治療の経験がない歯科医院でもマウスピース矯正を行うことができるのです。

しかし、矯正治療は、虫歯治療と異なる特殊さがあります。マウスピース矯正の実績がある歯科医院を選ぶようにしましょう。

矯正治療は、検査を行い、綿密な治療計画を立てたあとに治療が始まります。マウスピース矯正には適応しにくい症例もありますので、計画の段階で仕上がりなどについてよく確認してから始めるようにしましょう。場合によっては、ほかの矯正方法を選択する方がよいこともあるでしょう。

マウスピースの装着時間、交換時期をきちんと守る

マウスピースは取り外しが自由にできますが、1日の装着時間をきちんと守る必要があります。装着時間は20〜22時間以上が一般的です。食事と歯みがきの時以外は、基本的に装着しましょう。

また、マウスピースは、決められた期間通りに、順番に交換する必要があります。交換時期をきちんと守り、紛失などがあった場合にはすぐに相談するようにしましょう。

違和感があったらすぐに相談する

マウスピースに違和感がある場合、マウスピースそのものに問題があることもあれば、計画通りに歯が動いていないことも考えられます。例えば、マウスピースが変形してしまっている場合は、計画通りに歯が動きません。

マウスピースを装着していて違和感を感じたら、次の受診日を待たずに、すぐに歯科医院に相談するようにしましょう。

保定装置をしっかりと装着する

マウスピース矯正で歯が動いたあとは、歯の位置を固定するための「保定装置」をつける必要があります。歯並びがきれいになったからと油断して、保定装置をしっかりとつけていないと、後戻りが起きてしまいます。

保定する期間も合わせて矯正治療です。しっかりと保定装置を装着するようにしましょう。

まとめ

歯の模型とマウスピース

マウスピース矯正は「装置が目立たない」「取り外しできる」など、メリットが多い矯正方法ですが、自己管理をきちんとしないと矯正の失敗につながります。

矯正は、時間や費用や手間がかかる大きな治療です。担当歯科医師としっかりコミュニケーションを取り、違和感などがあった時にはすぐに相談することも大切です。今回ご紹介した失敗しないためのポイントを守り、きれいな歯並びを手に入れましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

インビザライン矯正後に後戻りさせない工夫を詳しく解説!

2023年5月17日

インビザライン矯正後に後戻りさせない工夫を詳しく解説!

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者 医療法人甦歯会もりかわ歯科です。
今回は「インビザライン矯正後に後戻りさせない工夫を詳しく解説!」です。
患者様から矯正相談に来られた方から後戻りについてよく質問が来ます。
インビザライン矯正で歯並びが整ってもまた戻ってしまったらいけません。
今回の記事はインビザライン矯正後に後戻りしないための工夫やもりかわ歯科のこだわりをご紹介させて頂きます。
これからインビザライン矯正を考えている人に必見です。
是非、最後まで読んでいただけましたら幸いです。

インビザライン矯正後に歯並びが後戻りする理由は?

インビザライン矯正後に歯並びが後戻りする理由は?

インビザライン矯正した後せっかく歯並びが綺麗になったのにまた歯並びが悪くなることを「後戻り」といいます。
後戻りは皆様嫌ですよね。

まずは、後戻りの原因を知りましょう。

  1. 1,親知らずが残っている
  2. 2,歯と歯の当たりがずれている
  3. 3,リテーナー(保定装置)の使用不足
    この3つが主な原因です。1つずつ解説していきます。

1.親知らずが残っている

親知らずは真っ直ぐ萌えていても、横に萌えていても、骨の中に埋まっていても抜歯をせずに置いていたら手前の歯を押してしまいます。
そうすることによってせっかく歯並びが綺麗になっても押されてしまうと歯並びが悪くなり後戻りしてしまいます。
親知らずはインビザライン矯正前かインビザライン矯正後に抜歯することをおすすめしております。

親知らずによって押し出される前歯

2.歯と歯の当たりがずれている

噛む時の力の伝わり方

本来、噛むときは一番奥から力が加わり手前(前歯)に力が伝わっていきます。
インビザライン矯正でゴールした時に歯と歯の当たりが正しければ力は綺麗に伝わるので歯並びがずらされるリスクはないですが、もし少しでもずれていたら力の伝わり方が変わり歯並びがずらされる原因になってしまいます。
矯正のゴールは歯と歯の当たりが正しく綺麗に力が伝わる歯並びです。

3、リテーナー(保定装置)の使用不足

リテーナー(保定装置)の使用不足

矯正は歯の根を動かして歯並びを整えていきます。その際、骨を破壊し再生しと繰り返し
ながら動いていきます。

矯正後は骨が破壊されて不安定な状態

矯正後は骨が破壊されて不安定な状態なのでこの位置で固定する必要があります。
もし1年半歯を矯正するとしたら固定する期間も1年半としています。
また、夜寝るタイミングで食いしばりなど起こりやすいので歯に力がかかってしまいます。
ですので、歯に力がかかる寝るタイミングでリテーナー(保定装置)を使用する必要があります。
歯並びが綺麗になったからと言ってリテーナー(保定装置)をつけずにいると後戻りしてしまいます。

後戻りを起こさない為のもりかわ歯科のこだわり

後戻りする理由はなんとなく理解してもらえたかなと思うのですがここからは後戻りしない為のもりかわ歯科のこだわりをご紹介させて頂きます。
インビザライン矯正を始める時、治療中、治療終了時に色々なタイミングで登場するiTeroによって後戻りの原因となる部分は必ず取り除くようにしています。

iTero(3Dスキャン)で後戻りの原因を探る

このようにお口の中をあらゆる角度から奥歯まですべて見ることが出来ます。
少しのずれもiTeroによって見つけることが出来るので後戻りの原因を探ることが出来るので後戻りしにくい歯並びを作ることが出来ます。

いかがだったでしょうか?

今回は「インビザライン矯正後に後戻りさせない工夫を詳しく解説!」でした。
インビザライン矯正でせっかく歯並びが綺麗になったのにまた歯並びが悪くなったなんてすごく悲しいことですよね。
もりかわ歯科では後戻りしにくい歯並びを作ることを意識しております。
歯並びが気になる方は是非一度当院にご相談下さい。
ダイヤモンドプロバイダーである森川康司があなたのお悩みを解決させて頂きます。
インビザライン治療の詳しい内容はこちら

ダイヤモンドプロバイダーの森川康司がご相談内容を伺います

マウスピースをはめて笑う女性

マウスピース矯正の費用はいくら? 費用を抑える方法も解説!

2023年5月12日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピース矯正は、歯列矯正の方法のひとつで、透明なマウスピースを装着して歯並びを整える治療法です。一般的に矯正治療は自費診療なので、どのくらい費用がかかるのか気になる方も多いでしょう。

今回は、マウスピース矯正の費用や、費用を抑える方法などをご説明します。

マウスピース矯正とは?

頭に?を浮かべて悩む女性

マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを使用した矯正方法です。使用するマウスピースを現状の歯並びと少しずらして作ることで、歯に力をかけ動かします。

ワイヤー矯正治療と異なり、矯正中も見た目に影響が少なく、痛みを感じにくいことが特徴です。

マウスピース矯正の費用と内訳

電卓とオレンジ、青、緑、赤のブロック

マウスピース矯正にかかる費用の合計は、500,000〜1,000,000円ほどが相場だといわれています。費用の具体的な内訳を治療前・治療中・治療後に分けてまとめました。

治療前にかかる費用と内訳

治療前にかかる費用には、相談料と検査料・診断料、マウスピースの料金があります。

以下、それぞれ解説します。

相談料(カウンセリング料)

歯並びのお悩みを聞き、治療方法や流れを説明する際にかかる料金です。

費用は、10,000円が相場です。無料でカウンセリングを行っている歯科医院もあります。

検査料・診断料

現在の歯並びの状況を確認するために、レントゲン撮影や歯の型取りなどを行います。現在の歯並びの状況を把握したあと、適切な治療方法と費用の説明を受けます。

検査と診断にかかる費用は、10,000〜80,000円が相場です。

マウスピースの料金

患者さまの歯並びの状況に合わせてマウスピースを作成します。マウスピース矯正で最も大きな出費といえるでしょう。

費用は、300,000〜800,000円が相場です。

治療中にかかる費用と内訳

治療中にかかる費用には、矯正装置の調節料があります。

調整料

調節料は、マウスピースを定期的に調整したり、歯が予定どおりに動いているかを確認する際にかかる料金です。

1回の来院につき、5,000〜10,000円が費用の相場です。

治療後にかかる費用と内訳

矯正治療後にかかる費用には、保定装置料があります。

保定装置料

矯正治療後は、歯がもとの歯並びに戻る「後戻り」が起きることがあります。後戻りを予防するために、一定期間、保定装置の装着が必要です。

保定装置にかかる費用は、30,000〜80,000円が相場です。

ほかの矯正方法の費用と比較

AとBを天秤にかけて比べる女性

マウスピース矯正にかかる費用や内訳についてご説明しました。

ここからは、マウスピース矯正以外の矯正方法の費用についてご紹介します。

表側矯正

歯の表面にブラケットとよばれる矯正装置を装着し、そこにワイヤーをかけて歯を動かす矯正方法を、表側矯正といいます。矯正装置が見えるので見た目が悪いというデメリットがありますが、幅広い歯並びを治療できることが特徴です。

表側矯正の費用は、300,000〜1,000,000円が相場です。

舌側矯正

歯の裏側にブラケットを装着する矯正方法を舌側矯正といいます。表側矯正と異なり、矯正装置が見えないため見た目に影響がないことが特徴です。

その一方で、滑舌が悪くなる、歯磨きがしにくいなどのデメリットがあります。

舌側矯正の費用は、900,000〜2,000,000円が相場です。舌側矯正は専門的な知識と高度な技術が必要とされるため、矯正治療のなかでも費用が高額です。

ハーフリンガル矯正

上顎は裏側に、下顎は表側に矯正装置をつける治療法をハーフリンガル矯正といいます。見た目がよく、費用を抑えられることが特徴です。

費用は800,000〜1,200,000円です。

マウスピース矯正の費用を抑える方法とは?

COSTDOWNと書かれた積み木と電卓

マウスピース矯正は自費診療のため、費用が高額です。経済的な負担は少しでも減らしたいと思う方が多いでしょう。

以下、マウスピース矯正の費用を抑える方法をご説明します。

矯正治療を行う歯科医院が多いエリアで探す

矯正治療は自費診療です。そのため、矯正を行う歯科医院が多いエリアでは価格競争が起き、マウスピース矯正の費用が安くなる傾向があります。費用を抑えたい場合は、矯正治療を行う歯科医院が多いエリアで探してみましょう。

ただし、相場よりも極端に安い場合は、歯科医院の設備などが不十分な可能性があるため注意が必要です。

歯科矯正のモニターに登録する

歯科矯正のモニターに登録することで、通常の価格より安い金額で治療を受けることができます。歯科矯正のモニターに登録されると、矯正治療前後の症例写真や治療を受けた後の感想などがホームページに掲載されることがあります。

医療費控除を利用する

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が100,000円以上の場合、税金の還付を受けることができる制度です。例えば、1年間で200,000円の医療費を支払った場合、100,000円分の医療費控除を受けることができ、税金が減額されます。

矯正治療にかかった費用が医療費控除の対象になるには、歯列矯正治療が医療目的であることが必要です。噛み合わせの問題など、歯の機能の改善を目的とした治療が該当します。

医療費控除の対象と認められた場合、マウスピース矯正で必要となる検査費、矯正治療費、装置代など、すべての費用が控除の対象になります。

マウスピース矯正で追加費用をかけないためには?

電卓の上に×印が書かれた積み木が載っている

マウスピース矯正では、マウスピースの破損や紛失などのトラブルにより、追加で費用が必要になる場合があります。

以下、追加費用をかけないための方法をまとめました。

治療期間を延ばさない

マウスピース矯正は、マウスピースを1日20〜22時間以上着用しなければなりません。また、歯並びの状態によっては、顎間ゴムとよばれるゴムをご自身で装着する必要があります。

マウスピースや顎間ゴムの装着を怠ると、予定どおりに歯が動かず、治療期間が長引くことがあります。その結果、追加で治療費が必要になることがあるのです。

マウスピースの装着期間を守る

マウスピース矯正は、2週間ほどで新しいマウスピースに交換して矯正を進めます。

マウスピースの交換を忘れて装着期間が計画より長くなると、新しいマウスピースが装着できなくなることがあります。その場合は、マウスピースを新しく作る必要があり、追加の費用が必要になるのです。

マウスピースの破損や紛失に注意する

マウスピースを装着したまま食事をすると、マウスピースが割れることがあります。マウスピースを破損・紛失した場合は、再作成しなければなりません。

食事の際は必ずマウスピースを外す、外したマウスピースの保管場所を決めるなど、破損や紛失には十分に注意しましょう。

後戻りを防ぐ

矯正治療によって、整った歯並びがもとの歯並びに戻ってしまうことがあります。この現象を後戻りといいます。

後戻りが起こると、再度矯正治療を行わなければなりません。その場合は追加の料金がかかるため、矯正治療後は後戻りを防ぐ保定装置を装着しましょう。

マウスピース矯正の費用の支払い方法

スマホ決済を行う女性

マウスピース矯正の費用の支払い方法は、歯科医院によって異なります。

一般的な支払い方法は、以下のとおりです。

一括払い

矯正治療にかかる費用の全額を一括で支払う方法です。治療開始時に全額を支払う必要がありますが、割引が適用される歯科医院もあります。

分割払い

矯正治療の期間中に費用を分割して支払う方法です。支払い回数や金額は、歯科医院によって異なります。

クレジットカード払い

クレジットカードで支払う方法です。分割払いやポイント還元などの特典があるカード会社もあります。

デンタルローン払い

デンタルローンとは、歯科治療費専用のローンです。すべての歯科治療費が対象ではなく、金融機関によって対象範囲が異なります。一般的に金融機関への申し込みが必要ですが、歯科医院でも利用できる場合があります。

複数の支払い方法を選ぶことができる歯科医院もあるため、矯正治療の費用や支払い方法については事前に歯科医院に確認しましょう。

まとめ

歯ブラシや保管ケースの前でマウスピースを持つ手元

今回は、マウスピース矯正に必要な費用についてご紹介しました。一般的に、矯正治療は自費診療なので、費用が高くなる傾向にあります。

しかし、モニターに応募する、治療期間が延びないように注意するなど、費用をある程度抑えることも可能です。また、支払いにデンタルローンを利用する、分割払いにするなどを行えば、月々の出費を抑えることができます。

矯正治療にかかる費用は歯科医院によっても異なるため、気になる方は問い合わせるとよいでしょう。

マウスピース矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

頬を手でおさえて痛がっている人2

マウスピース矯正中の痛みの原因!対処法と注意点も解説!

2023年4月28日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べると痛みは少ないといわれています。

しかし、個人差があるので、患者さまによっては痛みを感じることもあるでしょう。マウスピース矯正によって歯が痛いと感じる原因の多くは、歯を動かすために歯に力をかけることです。

歯が動いていることで痛みを感じている場合、2~3日で治まることがほとんどですが、長引くなら何かしらのトラブルが原因かもしれません。例えば、歯が後戻りしてしまった場合やマウスピースの縁がとがっている場合が挙げられます。このような場合は、自己判断でマウスピースを長時間外さず、歯科医師に相談しましょう。

今回は、マウスピース矯正によって歯が痛みを感じる6つの原因と対処法を解説します。マウスピース矯正で歯に痛みがあるときにやってはいけない3つの注意点もご紹介しますので、マウスピース矯正中の方はぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正中の痛みの原因

頬を手でおさえて痛がっている人1

マウスピース矯正中に起こる痛みの原因は、主に以下の6つです。

歯が動くことによる痛み

マウスピース矯正は、マウスピースを1日20~22時間装着して歯並びをととのえる治療法です。通常、歯はしっかりとした骨に支えられているため、簡単には動きません。

しかし、継続的に力をくわえることで、歯の周りの骨が変形し、徐々に歯が移動し始めます。歯に負荷をかけることで歯並びをととのえるので、マウスピースを初めて装着したときや交換したときなど、歯の動き始めは最も痛みを感じやすくなるでしょう。

痛みのピークはマウスピース装着後の2~3日といわれていますが、1週間もすれば歯が移動して落ち着くことが多いです。

噛み合わせたことによる痛み

マウスピース矯正は、食事などで上下の歯を噛み合わせたときにも痛みを感じることがあります。

矯正治療中は歯が敏感になるため、噛み合わせることで刺激がくわわり、痛みが出る場合があります。特に、硬いものや噛みごたえのあるものを食べると、痛みを感じやすくなるでしょう。

マウスピースの縁があたる痛み

マウスピースの縁が、歯茎や頬にあたって痛みを感じることもあります。

歯茎や頬に長時間あたると、出血や炎症、口内炎の原因になるので、我慢せずに歯科医院を受診しましょう。

アタッチメントによる痛み

マウスピース矯正は、アタッチメントという白い突起物を直接歯につけることがあります。アタッチメントをつける目的は、マウスピースと歯をしっかり密着させ、より効果的に歯を移動させることです。アタッチメントは歯に直接つけるものですが、マウスピースをつけているとおおわれるため、ふだん違和感があることは少ないでしょう。

しかし、マウスピースを取り外すときに引っかかり、痛みを感じる場合があります。また、食事のときに、アタッチメントのとがっている部分が頬にあたって痛いと感じることがあるかもしれません。

顎間ゴムによる痛み

マウスピース矯正は、より効果的に矯正治療を進めるために、顎間ゴムを装着することがあります。顎間ゴムとは、上下の歯にゴムをつけることで歯を引っ張る力を強め、噛み合わせや顎の位置をコントロールするものです。

マウスピースを装着したときと同じく、顎間ゴムを装着したあとの2~3日は痛みを感じることがあります。

しかし、痛いからといって自己判断でやめてしまうと、思った効果が得られません。歯が移動することで徐々に痛みは落ち着きますが、数日たっても痛みが治まらない場合は、歯科医院を受診しましょう。

歯が後戻りすることによる痛み

マウスピースの装着時間が短いことで歯が後戻りした場合、マウスピースを装着したときに痛みを感じることがあります。

マウスピース矯正は、マウスピースを1日20~22時間以上装着しなければ、十分な矯正効果が得られません。矯正治療中の歯は、しばらく力がかからないと、もとの位置に戻ろうとします。

マウスピースの装着時間をしっかり守れば、痛みを感じることはありません。治療がうまく進まない原因になるので、必ず装着時間を守りましょう。

マウスピース矯正中の痛みの対処法

ドミノを手で止めている

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて痛みを感じることは少ないといわれています。なぜなら、ワイヤー矯正は一気に歯に力をかけて歯を動かす治療法なのに対し、マウスピース矯正はマウスピースを何枚も使用し、徐々に歯を動かす治療だからです。

マウスピース矯正による痛みは、窮屈感や違和感、圧迫感はありますが、強い痛みを感じることは少ないでしょう。

しかし、痛みは個人差があるので、強い痛みを感じる場合があるかもしれません。マウスピース矯正中の痛みに対する3つの対処法は、以下のとおりです。

痛み止めを服用する

マウスピースを初めて装着したときやマウスピースを交換したとき、顎間ゴムを装着したときなどは歯に強い力がかかり、痛みを感じやすいです。

2~3日で落ち着くことがほとんどですが、痛みが強い場合や耐えられない場合は痛み止めを服用するとよいでしょう。

やわらかい食べ物を食べる

マウスピース矯正中は、歯だけでなく、歯の周りにある組織も敏感なので、食事のときに痛みを感じやすいでしょう。

食事のときに感じる噛みごたえや噛み心地は、歯ではなく歯の周りの歯根膜で感じています。そのため、硬いものや咀嚼回数が多いものを食べたときは、痛みを感じやすいです。

マウスピース矯正中は、できるだけ刺激の少ないやわらかい食べ物がよいでしょう。特に、マウスピースを初めて装着したときや交換したときは痛みやすいので、以下のような食事をとるのがよいでしょう。

・茶碗蒸しなどの卵料理

・シチューなどの煮込み料理

・麺類

・おかゆ、リゾット

・麺類

・ヨーグルト

噛みちぎると前歯が痛くなる場合があるので、あらかじめ一口サイズに切っておきましょう。また、奥歯を噛み合わせたときに痛みを感じる場合は、やわらかい食べ物や煮込み料理などを食べるのがよいでしょう。

マウスピースの縁を削る

マウスピースの研磨不足などが原因で、マウスピースの縁が歯茎や粘膜にあたって痛い場合は、縁のとがった部分を少し調整しましょう。

縁のとがった部分があるかぎり、痛みはとりのぞけません。やすりなどでとがった部分を削り、丸みをもたせるとよいでしょう。

ただし、削りすぎるとマウスピースの変形の原因や、矯正力が弱まることにつながります。ご自身で調整するのが不安な場合や調整しても痛みが続く場合は、歯科医師に相談しましょう。

マウスピース矯正中に痛みを感じるときの注意点

片手で注意をうながす

マウスピース矯正中に痛みを感じるときにやってはいけない注意点は、以下のとおりです。

マウスピースを長時間外さない

マウスピース矯正は、1日20~22時間、食事や歯磨き以外のほとんどの時間でマウスピースを装着しないと矯正の効果が得られません。痛みがあるからといって自己判断でマウスピースを長時間外すと、歯が後戻りする原因となります。

歯が後戻りすると、マウスピースの追加や作り直しが必要になるかもしれません。計画どおりに治療が進まないと、治療期間が延びるだけでなく、追加費用もかかります。

マウスピース矯正で痛みを感じる原因の多くは「歯を動かすために、歯に力をかけていること」です。歯が動き始める2~3日は痛みを感じることがありますが、1週間以内に落ち着きます。何日か様子をみても痛みが治まらない場合は、我慢せずに歯科医院を受診しましょう。

市販の痛み止めを繰り返し服用しない

マウスピース矯正中の痛みの対処法として痛み止めの服用をご紹介しましたが、用法、用量は必ず守りましょう。

市販の痛み止めを繰り返し服用すると、抗炎症作用で歯の移動を遅らせる可能性があります。また、消化器官に負担をあたえることにつながるので、痛みが気になる場合は歯科医院で痛み止めを処方してもらいましょう。

刺激をあたえない

マウスピース矯正で痛みを感じるときに、刺激をあたえることでさらに痛みが増す場合があります。特に、以下の刺激には注意しましょう。

・硬いものや噛みごたえのあるものを食べる

・患部を冷やす

・患部を温める

マウスピース矯正中の歯は、歯に力をくわえて歯を動かしているため、不安定な状態です。そのため、硬いものや噛みごたえのあるものを噛むと、余計な力がかかり、痛みを感じやすくなります。

また、痛いからといって患部を冷やしたり温めたりしても効果はありません。冷やすことで血のめぐりが悪くなり、歯の動きを遅らせることにつながります。反対に、温めることで血流がよくなると、強く痛みを感じることがあるかもしれません。

マウスピース矯正によって痛みを感じるときは、刺激をあたえることで、さらに痛くなったり治療が遅れたりする場合があるので注意しましょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べると痛みが少ないといわれていますが、マウスピースを初めて装着したときや交換したとき、顎間ゴムをつけたときなど、歯が動くことで痛みを感じることもあるでしょう。顎の骨にしっかりと支えられている歯を動かすので、少なからず痛みを感じるのは仕方ありません。

しかし、痛いからといって自己判断でマウスピースを長時間外すと、歯が後戻りする原因になります。マウスピース矯正中はマウスピースの装着時間を必ず守り、痛みが続く場合は我慢せずに歯科医院を受診しましょう。

マウスピース矯正中の痛みでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。