こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。
「インビザライン矯正でやり直しになった」という話を聞いて、インビザライン矯正をするか迷っている方もいらっしゃるでしょう。安心して治療を続けるためには、インビザライン矯正がやり直しになるケースと原因について知ることが大切です。
今回は、インビザラインがやり直しになるケースや原因、対策を解説します。インビザライン矯正中の方も検討中の方も、ぜひ最後までお読みください。
インビザライン矯正でやり直しになるケース
インビザライン矯正でやり直しになるのは、まれなケースです。
しかし、まったくないとは限りません。では、どのようなときにやり直しになるのでしょうか。
インビザライン矯正でやり直しになるケースと原因について、以下に解説します。
計画どおりに歯が動いていない場合
計画どおりに歯が動いていないとやり直しになることがあります。インビザラインは、はじめに歯型を取り3Dシミュレーションで分析をしたあと、すべてのマウスピースをまとめて作成します。
しかし、治療を進めていく途中で、当初の計画どおりに歯が動かないことや違う方向に歯が動くことがあるのです。
計画どおりに歯が動かない・違う方向に歯が動く原因は、主に以下のとおりです。
・マウスピースの装着時間が短い
・マウスピースをきちんと装着できていない
・舌や口唇の癖が歯の動きを邪魔している
・マウスピースが歯にフィットしていない
計画どおりに歯が動かないことで治療がやり直しになる可能性があるため、マウスピースの装着時間は守り、少しでも違和感を覚えたら歯科医師に相談しましょう。
矯正中に後戻りした場合
矯正中に後戻りした場合もやり直しになることがあります。矯正中に後戻りする原因には、マウスピースを装着していないことが挙げられます。では、どのようなときにマウスピースを装着できないのでしょうか。
マウスピースを装着できない理由には、以下のことが挙げられます。
・妊娠中のつわり
・病気やけが
・マウスピースの紛失・破損
インビザライン矯正の治療期間は、部分矯正では2か月〜1年程度、全体矯正では2〜3年程度です。
インビザライン矯正中に妊娠し、つわりがひどく、マウスピースを装着できないこともあります。また、病気やけがの影響で矯正治療が中断することもあるでしょう。
マウスピースの紛失・破損は、ご自身でしっかり管理することで防げます。矯正中に後戻りして、治療自体がやり直しにならないよう、マウスピースはしっかり管理しましょう。
矯正後に後戻りした場合
矯正後に後戻りしてやり直しになることもあります。矯正後は、歯並びを固定させるためにリテーナーを装着しなければなりません。リテーナーを装着しないと、歯は後戻りするのです。
また、以下の癖も後戻りする原因になります。
・舌で歯を押す
・頬杖をつく
・唇を噛む
・横向きで寝る
上記のような癖があると歯に一定の圧力がかかるため、後戻りの原因になるのです。後戻りを防ぐためにも、意識して改善しましょう。
奥歯の噛み合わせがずれた場合
矯正中に奥歯の噛み合わせがずれることによって、やり直しになることもあります。
インビザラインで歯並びを整える過程で奥歯の噛み合わせも少しずつ変化します。矯正中に奥歯の噛み合わせがずれ、調整が必要な場合にはインビザライン矯正がやり直しになるケースがあるのです。
審美性だけでなく、噛み合わせを治療するために必要な過程ですが、計画当初より治療期間が延長になります。インビザライン矯正を始める際、治療期間が延長になる可能性も見越しておいたほうがよいでしょう。
インビザライン矯正でやり直しにならないための対策
インビザライン矯正がやり直しになると、治療期間が延び、追加料金も発生します。
インビザライン矯正でやり直しにならないための対策は、以下のとおりです。
マウスピースの装着ルールを守る
インビザライン矯正でやり直しにならないために、マウスピースの装着ルールを守りましょう。
マウスピースの装着ルールは、主に以下のとおりです。
・1日20〜22時間以上装着する
・マウスピースを歯にしっかりフィットさせる
インビザラインではマウスピースを1日20〜22時間以上装着する必要があります。装着時間が短いと計画どおりに歯が動かないため、装着時間は必ず守りましょう。
また、マウスピース装着時、歯にしっかりフィットさせる必要があります。マウスピースが浮くなど、フィットしない状態のまま装着し続けると、計画どおりに歯は動きません。チューイーを噛むことでマウスピースを歯にフィットさせることができます。
通院日を守る
インビザライン矯正でやり直しにならないために、矯正中の通院日は守りましょう。
2〜3か月に1回の頻度で通院し、計画どおりに歯が動いているか歯科医師に確認してもらいます。定期的に通院することで虫歯や歯周病などのトラブルが起きている場合でも早期に発見・治療することが可能です。
通院頻度は少ないですが、通院日を先延ばしすると問題が発生していても発見・対処が遅れ、治療が延長ややり直しになる可能性があります。理由がない限り、通院日は守りましょう。
マウスピースの交換日を守る
インビザライン矯正でやり直しにならないために、マウスピースの交換日は守りましょう。マウスピースの交換日を守らなければ、歯が正しい位置へと誘導されません。
また、早く矯正を終わらせたいからといって、マウスピースの交換ペースを早めてはいけません。歯が計画どおりの位置まで動いていない状態で新しいマウスピースに交換すると、痛みや思わぬトラブルの原因になります。
マウスピースの交換日を守らないことで歯が正しい位置へと誘導されない、また思わぬトラブルが発生することで、治療自体がやり直しになる可能性があるのです。
マウスピースを適切に保管する
インビザライン矯正では取り外し可能なマウスピースを使用します。食事や歯磨きなどでマウスピースを取り外したら、ケースに入れて保管しましょう。ティッシュに包むなど、マウスピースが適切に保管されていないと、紛失・破損の原因になります。
前述のとおり、紛失・破損するとマウスピースを装着できなくなるため、後戻りを起こします。インビザライン矯正がやり直しになるケースもあるため、マウスピースを取り外したときには適切に保管することが大切です。
リテーナーを装着する
矯正後は、必ずリテーナーを装着しましょう。
前述のとおり、リテーナーを装着しないと歯が後戻りを起こし、やり直しになるケースがあります。歯科医師の指示に従って、装着してください。
インビザライン矯正のやり直しの費用
インビザライン矯正のやり直しには、費用が発生します。特に、矯正後にやり直しになった場合は、新たに治療を開始するという扱いになる可能性が高いです。
やり直しの費用の目安は、以下のとおりです。
・軽度のやり直しの場合:通常矯正の4〜6割程度
・歯を大きく動かす場合:通常矯正の7割程度
歯を大きく動かす場合にはワイヤー矯正が必要になる可能性もあります。ワイヤー矯正になると費用も高額になるでしょう。上記の費用はあくまで目安のため、詳しくは歯科医院に確認してください。
インビザライン矯正のやり直しの費用を抑える方法
インビザライン矯正のやり直しにかかる費用設定は、歯科医院によって異なります。また、通院のたびに調整料が必要であることも多く、治療が長引くほど費用が発生するのです。
一方で歯科医院によっては、トータルフィー制度を採用しているところもあります。治療期間が延長になる場合や、追加のマウスピースをオーダーする場合でも追加料金は発生しません。
追加料金が心配な場合は、トータルフィー制度を採用している歯科医院を選ぶとよいでしょう。
納得して治療を受けるための対策
トラブルを避けるためにも矯正開始前に追加費用について確認しましょう。
矯正治療は長期に及ぶため、妊娠・病気・引っ越しなど、当初予定していなかったことが起こる可能性も否定できません。マウスピースの装着ルールを守り、また定期的に歯科医院に通院していたとしても、治療が延長になる症例もあります。
やり直しや延長になった場合の追加費用の目安をあらかじめ確認し、納得したうえで治療を開始しましょう。
まとめ
今回は、インビザライン矯正でやり直しになるケースや原因、対策について解説しました。
インビザライン矯正は、マウスピースの装着時間や装着方法が守られていないことなどが原因で、やり直しになることがあり、やり直しになった場合には追加費用が発生します。
インビザライン矯正がやり直しにならないためにも、マウスピースの装着時間を守ることや、リテーナーを装着することなど、基本的なことを守りましょう。
インビザラインでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。