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インビザライン矯正症例ブログ 下の歯並び②

2023年7月31日

下の歯並び2

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。
今回は、「インビザライン矯正症例ブログ 下の歯並び②」です。

20代女性で奥歯の噛み合わせが気になり来院されました。
この患者さんは奥から3番目の歯が外に出ている症例でした。
歯が揃っていない事は虫歯の原因になってしまいます。
今回は、奥歯の回転している歯をどのように解消していくのかを実際の症例を用いて解説していこうと思います。

まず初めにインビザライン矯正とは

インビザライン(Invisalign)は、透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯列矯正を行う方法です。従来のブラケットやワイヤーを使用する矯正治療とは異なり、透明なアライナー(マウスピース)を使って歯の位置を調整します。

インビザライン矯正の最大の利点は、透明で目立たないため、外見的な影響が少ないことです。また、アライナーは取り外し可能であるため、食事や歯磨きの際には外すことができます。ただし、治療の効果を最大限に得るためには、アライナーを1日22時間装着することを推奨しております。

矯正治療の流れ

インビザライン矯正前の状態(初診)

矯正前の状態

インビザライン矯正前の状態です。
左下奥から3番目の歯が外側に出ている状態でした。
歯が回転していました。
原因として親知らずに押されてしまい外側に出されてしまっています。
治療計画は
奥歯を後ろに下げて外に出ている歯を綺麗にするクリンチェックの計画を立てて進めていきました。

クリンチェックについて

下顎のシミュレーション画像1(初診時)

まずは、奥歯を後ろに下げて押し出されている歯のスペースを作っていきます。

下顎のシミュレーション画像①(初診時)

下顎のシミュレーション画像2 矯正4ヶ月後

スペースが出来たら外に押し出されていた歯が綺麗になりました。

下顎のシミュレーション画像② 矯正4ヶ月後

下顎のシミュレーション画像3 矯正6ヶ月後

最後に前歯を綺麗にする計画にしました。

下顎のシミュレーション画像③ 矯正6ヶ月後

大体、6か月程の計画です。実際の症例を見て比べてみましょう。

インビザライン矯正4カ月後

インビザライン矯正4ヶ月後

歯が外に出ていたのが綺麗になっています。
シミュレーションと実際のお口の中が一致しているのがわかると思います。
4カ月でここまで変化します。
患者さんからは「ずっと気になっていた歯並びがこんなに早く変化すると思わなかった。」
と驚いていました。

インビザライン矯正6カ月後

インビザライン矯正6ヶ月後

インビザライン矯正6カ月後です。
下の歯並びも綺麗になってシミュレーションと一致して進んでいます。
マウスピースを3日に1枚交換していきます。
大体、65枚のマウスピースを使って6カ月の計画でここまで変化しました。
もりかわ歯科のインビザライン矯正は0.1㎜単位で緻密に計画をし、緻密に動かし方を決めていきます。
なので、交換の頻度を3日にすることが出来ます。

インビザライン矯正のビフォーアフター

インビザライン矯正前とインビザライン矯正6カ月後です。
こんなに違いがあります。
自分の歯並びがマウスピース矯正で可能なのか?、抜歯が必要なのか?など疑問があって一歩踏み出せていない方は是非、当院の症例ブログを見て下さい。
色々な症例を経過と共に解説しております。
毎週月曜日に症例ブログをアップしておりますので是非、チェックして見て下さい。

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歯並びが悪いところに虫歯治療は難しい?

2023年6月21日

歯並びが悪いところに虫歯治療は難しい?

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者 医療法人甦歯会もりかわ歯科です。

今回は「歯並びが悪いところに虫歯治療は難しい?」です。

皆さんは虫歯の治療をしたことありますか?

歯並びが綺麗なところにはあまり虫歯は発生しません。

歯が重なって磨きにくい所に虫歯が出来やすいと思います。

今回は、実際の症例を見ながら虫歯治療についてご説明させて頂きます。

環境は虫歯の一番の要因です

どちらの歯並びが磨きやすい?

上の画像で、歯並びが左の状態と右の状態で歯磨きしやすい方はどちらですか?

3ヶ月に1回歯のお掃除に通われている場合でも歯並びが悪い状態だと日々のケアがしっかりすることが出来ず、汚れが歯並びが重なっている部分に残ってしまい虫歯のリスクが上がってしまいます。

また、歯が重なっている所は虫歯を探知することも治療することも難しいです。

虫歯の最大の予防は環境「歯並び」を整えることです。

歯並びが悪い所を治療するリスク

歯並びが悪い部分が虫歯になってしまうと放置しておくと虫歯が大きくなっていくので治療をしないといけないのですが、歯が重なっていると治療はかなりやりにくいです。

今回、インビザライン(マウスピース)矯正前に治療していた症例を紹介しながら歯並びが悪い所を治療するリスクをご説明させて頂きます。

インビザライン矯正前

インビザライン矯正前

この方は、以前右上の前歯の重なりの部分が虫歯になり治療されたみたいです。
一番気になる所は前歯の重なりでした。
また、虫歯になった部分が前歯なのでまた虫歯になり歯がなくならないかと心配していました。
前歯の重なりを解消するメリット、虫歯のリスクの話をし、インビザライン矯正を始めていくことになりました。

インビザライン矯正6ヶ月後

インビザライン矯正6ヶ月後

インビザライン矯正をはじめて6ヶ月後です。
前歯の重なりが取れてきて患者さん自身喜んでいただいておりました。
ただ、舌で前歯の裏を触ると凹んでいると気にされていました。
その、正体は以前治療したところがボコッと凹みでした。
重なっているところは治療が難しく綺麗な治療が出来ません。

インビザライン矯正8ヶ月後

インビザライン矯正8ヶ月後

インビザライン矯正8ヶ月後。
歯並びが綺麗になってきたので以前虫歯治療していた所をやり直して綺麗に治療をしました。
この症例でわかることは、重なりがある所を綺麗に治療することは難しく歯並びを整えることで綺麗な治療が出来ます。
綺麗な治療が出来なければ2回目、3回目の虫歯になってしまい歯がどんどん失われます。
歯並びを整えることは歯の寿命を伸ばすことに繋がります。

いかがだったでしょうか?

歯並びを整えることは綺麗になるという目的だけではなく歯を守るため、歯磨きしやすくなる為という目的もあります。

当院では、歯のお掃除から虫歯治療から矯正をスタートする方も多いです。

お口の健康は全身の健康に繋がります。

なくなってからでは戻ってきません。

虫歯で悩まれている方、歯並びが悪く悩まれている方は是非、ご相談下さい。

ダイヤモンドプロバイダーである森川康司があなたのお悩みを解決させて頂きます。

インビザライン治療の詳しい内容はこちら

ダイヤモンドプロバイダーの森川康司がご相談内容を伺います

 

インビザライン矯正の治療期間が延びる理由

2023年6月14日

インビザライン矯正の治療期間が延びる理由

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

今回は、「インビザライン矯正の治療期間が延びる理由」です。

インビザライン矯正の治療において治療期間というのはすごく重要になってくると思います。

当院の治療期間の平均は1年半〜2年程です。

矯正の治療期間は色々な要因で変わってきます。

今回は、矯正期間が延びてしまう理由を徹底的にご説明させて頂きます。

インビザライン矯正にご興味ある方に必見です。

インビザライン治療の期間を左右する要因は?

矯正を進めていく上で治療期間に影響が出てくる要因はいつくかあります。

勿論、医師の設計が大きな要因としてはありますが、今回は患者様の要因をご紹介させて頂きます。

患者様の要因として、大きく3つあげることができます。

1、マウスピースの装着時間

2、チューイを噛んでいない

3、インビザライン矯正の途中で虫歯になる

当院、もりかわ歯科でインビザライン治療を受けている患者様を診ていると、ここが大きな要因だと思います。

1、マウスピースの装着時間

インビザライン矯正において装着時間は命です。

基本的に22時間装着と決まっております。

2時間はご飯を食べたり、歯を磨く時間を考慮した装着時間になっています。

それ以外の時間はマウスピースを装着することで歯が動いていきます。

ただ、お仕事上マウスピースの装着時間が減ってしまうとどうなるかと言いますと

外している時間は後戻りをしてしまいます。

22時間装着しても2時間外している時間があります。2時間分は後戻りしてしまうので実際に歯が動いている時間は20時間になってしまいます。

なぜ22時間装着しないといけないのか?

例えば、食べ歩きなどをした日にしょっちゅうマウスピースを外してしまって、トータルの装着時間が1日12時間だった場合、外している時間は12時間になります。インビザライン矯正の効果はなんと0時間になってしまいます。

これがもし続いてしまうと、マウスピース1枚に付き0.25mmずつ動いていきますが効果はないまま進んでしまうので治療計画と実際のお口(歯並び)にギャップが出てきてしまい治療計画を長引かせてしまう大きな要因になってしまいます。

2、チューイを噛んでいない

チューイを噛んでいない

インビザライン治療を進めていく上で大切になってきます。チューイというアイテムがございます。このようにゴムで出来ている棒なのですがマウスピースを装着した後に1日10分くらい噛む必要があります。

チューイの役割は?

マウスピースを指でいれるだけではフィットがよくない状態です。

そこでマウスピースを入れた後チューイを噛むことによって歯にマウスピースがフィットしていきます。

チューイを噛むことはインビザライン矯正において重要です。

しっかり噛むことで治療計画を円滑に進める事が可能になって参ります。

インビザライン矯正中に虫歯になる

インビザライン矯正中に虫歯になる

インビザライン矯正は歯磨きをしっかり出来るので虫歯になりにくいのですが弱点もあります。

普段、唾液が洗浄してくれているのでお口の中が綺麗になるのですがマウスピースをつけていると歯に唾液が当たらない状態になります。

洗浄がされないので虫歯のリスクが上がってしまいます。

多くはないですが、計画の途中に虫歯になり矯正がストップして虫歯治療をせざるを得ない患者さんも中にはいます。

そうすると、また計画立て直しになるので治療期間が延びてしまいます。

虫歯の予防はしっかりしてインビザライン矯正を進めるようにして下さい。

 

いかがだったでしょうか?

今回は、「インビザライン矯正の治療が延びる理由」でした。

インビザライン矯正において患者様の協力も成功の大切な要因です。

一緒に綺麗な歯並びを手に入れませんか?

一人ではなく、もりかわ歯科がしっかりサポートをしていきます。

インビザライン矯正にご興味ある方は是非、ご相談下さい。

ダイヤモンドプロバイダーである森川康司があなたのお悩みを解決させて頂きます。

インビザライン治療の詳しい内容はこちら

ダイヤモンドプロバイダーの森川康司がご相談内容を伺います

あなたのお子様の成長は大丈夫?

2023年3月8日

 

あなたのお子様の成長は大丈夫?

こんにちは。八尾市にあるもりかわ歯科です。
今回は、子供の歯並びについての記事です。
よくある質問で
「何歳頃に歯並びを治したらいいでしょうか?」
と聞かれます。
子供の成長についてご紹介させて頂きます。

顎の成長に必要な事は?

子供の時風邪を引いたり、アレルギーであったりによって鼻が詰まることが多いです。
鼻が詰まることで呼吸は口呼吸になってしまいます。

鼻呼吸の大切さ

鼻呼吸は脳を冷やす機能があります。
口呼吸になることで脳が冷やされなくなり熱くなったままになってしまいます。
40.5度を超えると脳は機能が止まってしまいます。
そうすることで成長不足になってしまいます。
成長正しいを促してあげるためにはまず鼻が詰まっていたりと鼻からアプローチすることが大切になってきます。

上顎の成長を優先するべき?

よくママから
「下の前歯が重なっているのが気になります。」と聞きます。

ただ、上顎と下顎の成長の仕方は異なります。
上顎は脳が成長するタイミングで成長します。10歳で80%終わってしまいます。
下顎は身長が伸びるタイミングで成長します。
上顎の成長は10歳までに広げないと広がりにくくなります。

上顎の成長

上顎は3方向に成長していきます。
ピンクの線が切歯縫合と言います。
成長方向は前に成長していきます。
青い線が正中口蓋縫合といって横に成長していきます。
要は縫合が広がることで成長していきます。

小児と成人の違い

左は子供 右は大人です。
子供の時縫合は深いです。ただ、大人になると縫合は薄くなっていきます。
これは大人になると成長がストップしてしまう事を表しています。
成長をさせるためには縫合が広がるタイミングで広げてあげる必要があります。

舌によって歯並びに影響が??

鼻が詰まることで鼻呼吸が出来なくなってしまうと口呼吸になってしまいます。
口呼吸になると脳の成長に影響があります。また、舌の位置が変わってしまいます。
それによって歯並びに影響が出てきてしまいます。
まずは上顎についてです。

口呼吸と鼻呼吸

左は口呼吸、右は鼻呼吸の人です。
舌の位置が低くなると頬からの筋肉の圧によって内側に押されてしまって歯並びに影響が出てきてしまいます。

舌の位置が正常だと舌の力によって対抗することが出来るので歯並びが綺麗に保つことが出来ます。

続いて下顎についてです。
口呼吸になると舌の位置が低くなってしまいます。

お口の中の力の伝わり方

正常は頬、くちびるからの圧によって押される力に対して舌の力が対抗してくれるので保つことが出来ます。

口呼吸になると舌が低くなってしまうので舌からの力がなくなってしまいます。

歯並びに舌の位置というのはすごく大切になってきます。
1回の食事に600回程咀嚼しています。舌の位置が正しくなければ日々の生活によって歯並びが悪化していきます。
悪習慣から正していく必要があります。

いかがだったでしょうか?
今回は歯並びが悪く原因、成長の大切さをご紹介させて頂きました。
子供の成長は一瞬です。ただその中で正しい事を理解して成長させてあげることが必要です。
知っているか知っていないかで結果が変わってきます。
お子様に出来るだけ正しい成長が出来るようにもりかわ歯科ではサポートさせて頂きます。
少しでもお口に悩みがある方は是非一度お問合せ下さい。
歯並び無料相談も実施していますのでお気軽に来てください。

歯の虫歯治療を受ける女性の口元

マウスピース矯正中に虫歯が見つかったら!矯正中に虫歯になりやすい理由や予防ついて解説!

2023年3月5日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピースなどの歯科矯正は、長期にわたり器具を装着しなければなりません。そのため、矯正していない歯と比較すると、多少虫歯になりやすい状態であるといわれています。

しかし、マウスピース矯正中の虫歯は適切なケアを行うことで予防することができます。

今回は、安心して矯正ライフを過ごせるよう、マウスピース矯正中の虫歯予防についてわかりやすく解説していきます!

マウスピース矯正前に虫歯が見つかったら

水色の背景の前で両手を口元に当てて驚いている女性

マウスピース矯正を行うにあたり、まずはお口のチェックを行います。虫歯があるとわかった場合、虫歯治療が終了してからマウスピース矯正を行います。

「マウスピース矯正と虫歯治療を同時に始めてはいけないのか」と思う方もいるでしょう。なぜ虫歯治療が優先されるのでしょうか。

マウスピース矯正は、もともとの歯並びや歯の形のデータに沿って治療計画を立てたうえで、マウスピースを選択していきます。そのため、虫歯治療を終えた歯に合わせて治療計画を立てていかないと、途中で歯の形や歯並びが変わってしまい、治療がスムーズにいかなくなるリスクがあります。また、虫歯は早期治療が大切であるため、まずは虫歯治療を優先し、口腔内を清潔にしたうえでマウスピース矯正を行っていく必要があるのです。

マウスピース矯正中に虫歯が見つかったら

白い背景の前で人差し指を立てた右手を顎に当てて考えている女性

マウスピース矯正には、5か月~2年程度の治療期間が必要といわれています。

マウスピース矯正中に虫歯ができてしまった場合、虫歯の進行度によって対応が変わります。例えば、虫歯が初期段階で、治療によって歯の形が大きく変わることがない場合は、虫歯の治療中のみマウスピースを外し、治療が終了したら再度装着することで矯正に影響することなく虫歯治療を行うことができます。

しかし、虫歯が進行してしまっている(抜歯が必要など)場合は、マウスピース矯正を一度中断して虫歯治療を優先することがあります。

もし、マウスピース矯正と違う痛みがあったり、見た目に変化があったら、早めに歯科医師に相談しましょう。せっかく始めたマウスピース矯正が中断とならないためにも、虫歯予防をしっかり行っていくことが大切です。

マウスピース矯正中に虫歯になりやすい理由

ピンクの背景の前に歯磨き粉で描かれたクエスチョンマークがある

マウスピース矯正は、基本的に1日20~22時間以上の装着を推奨しており、長時間装置を装着する必要があります。

歯が長時間マウスピースに覆われている状態となるため、唾液に触れる時間が短く、唾液による自浄作用が得られにくくなります。また、マウスピースと歯の間に食べかすなどが入ることで、歯を長時間汚染してしまい、虫歯になりやすくなるのです。マウスピースが清潔に保たれていないと、口腔内が常に汚染された状態になり虫歯菌が増えてしまいます。

しかし、マウスピース矯正は自身で取り外すことができるため、ワイヤー矯正などと比較すると虫歯になりにくいとされています。適切なケアを身に付けて、虫歯を予防していきましょう。

マウスピース矯正中の虫歯予防

デンタルフロスを口に咥えている女性

マウスピース矯正中の虫歯の予防方法は、以下の6つです。

飲食中はマウスピースを外す

飲食する際には必ずマウスピースを外しましょう。

マウスピースを装着したまま飲食をしてしまうと、食べかすや糖分が歯とマウスピースの間に残ってしまい、虫歯になりやすくなります。糖分の入っていない水などを飲む際はマウスピースを外さなくても問題ありませんが、ジュースは糖分が多いため、面倒であっても適宜外して飲むことが大切です。

飲食の際にマウスピースを外すことで、マウスピースへの食べかすや糖分の付着を防げるため習慣付けていきましょう。

積極的に水を飲む

長時間マウスピースを装着していることで、歯が唾液に触れにくくなり、口腔内全体に唾液が充満しにくくなります。そのため、マウスピース矯正中に「口が乾く」といった症状を訴える方も多く見られます。

唾液が充満せず口が乾いた状態だと、唾液による殺菌作用や自浄作用が得られなかったり、乾燥により虫歯菌などの菌が繁殖しやすくなったりします。乾燥を防ぐためには、水をこまめに飲むことが大切です。水をこまめに飲むことで、口腔内の乾燥を防げ、体内に水がしっかり吸収されることで、唾液分泌の促進にもつながります。

マウスピース矯正中は、ふだんよりも意識して水を摂取することが虫歯予防につながります。

マウスピース装着前は歯磨きをする

マウスピースを再び装着する際は、必ず歯磨きをしましょう。

汚れた状態の歯にそのままマウスピースを装着してしまうと、歯に唾液が届かず、虫歯ができやすくなります。また、装着前に歯磨きをしないと、マウスピース自体も汚れる原因になるため習慣付けていきましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

デンタルフロスや歯間ブラシを用いて、歯と歯の間をきれいに掃除しましょう。

歯ブラシと併用して使用することで、歯垢除去率を上げることができ、虫歯予防につながります。

フッ素塗布をする

フッ素は、菌の増殖を予防し歯を強くするため、虫歯だけでなく歯周病の予防などにも役立ちます。

フッ素入りの歯磨き粉や、歯科医院にてフッ素塗布をすることで、マウスピース矯正中の虫歯予防に努めていきましょう。

マウスピースのお手入れをする

日常的にマウスピースのお手入れをすることで、マウスピースの汚れや口腔内の細菌繁殖を防ぐことができます。

マウスピースのお手入れ方法について、以下に説明していきます。

毎日のお手入れ方法

マウスピースを外し、常温かぬるま湯の水道水で流します。60度以上の熱いお湯を使用すると、マウスピースが変形してしまう恐れがあるため、注意が必要です。

清潔な指や口腔用スポンジブラシ(毛先のやわらかい歯ブラシでも可)を使用して、マウスピース全体を優しく洗っていきます。この際に、歯磨き粉は基本的には使用しません。歯磨き粉には研磨剤(スクラブ)という成分が含まれていることが多く、マウスピースが傷付くことで細菌が繁殖したり破損につながるためです。使用する場合は研磨剤の入っていないものを選びましょう。

最後にまた水道水で流してお手入れは終了です。

お手入れ後、ケースに入れて保管する場合は、マウスピースをしっかり乾燥させることで細菌の繁殖を防げるでしょう。1つのマウスピースは1~2週間程度で交換します。

洗浄剤を用いたお手入れ方法

上記のお手入れだけでは汚れが気になるという方は「マウスピース専用」の洗浄剤を用いたお手入れ方法がおすすめです。マウスピース専用の洗浄剤を使用してお手入れを行うことで、菌の繁殖を予防やマウスピースの着色予防につながります。

マウスピース専用の洗浄剤は、タブレットタイプや泡タイプ、スプレータイプなどがあります。それぞれ値段や使用頻度、使用方法が異なるため、自分に合ったものを選択しましょう。

タブレットタイプ(漬けおきタイプ)は、お湯にタブレットを入れて、マウスピースを漬け置きするものです。コップなどを漬け置きしておく場所が必要になるため、家庭内での洗浄に向いています。

一方、泡タイプとスプレータイプは、マウスピースに吹きかけて使用します。漬け置きする場所が不要なので、外出先での洗浄に向いているでしょう。泡タイプとスプレータイプは手軽にお手入れが完了しますが、洗い方によっては隅々までお手入れが行きわたらない可能性があります。用途によって使い分けることが重要です。

また「入れ歯用の洗浄剤を使いたい」という方もいるでしょう。入れ歯用の洗浄材は、商品によってはマウスピース用の洗浄剤よりも洗浄作用が強力であり、マウスピースへの使用が推奨されていないものもあります。入れ歯用の洗浄剤を使用する場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。

まとめ

水色の背景の前にタオル、コップ、歯ブラシ2本が置かれている

今回は、マウスピース矯正前や矯正中の虫歯予防や虫歯になってしまったときの対処法について説明しました。マウスピース矯正は、適切なケアを行えば、ほかの矯正方法と比較して虫歯になりにくいといわれています。適切なケアを身に付け、虫歯にならないように矯正治療を行っていきましょう。

マウスピース矯正に少しでも興味がございましたら、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にお気軽にご相談ください。