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もりかわ歯科での出っ歯の治療の仕方を大公開!

2023年8月9日

もりかわ歯科での出っ歯の治療の仕方を大公開!

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。
今回は、「もりかわ歯科での出っ歯の治療の仕方を大公開!」です。
前回は、出っ歯の原因などを詳しく「出っ歯の原因を大公開!」でご説明させて頂きました。

今回は、出っ歯を治療する方法を解説していきます。
もりかわ歯科では、沖縄、東京、四国など遠方からインビザライン矯正に通ってくださる患者様がいらっしゃいます。
その中で、香川県からの患者さんの症例を基にお話しさせて頂きます。

初めて来られた時の一番の訴えは「前歯が出ているのが気になる」でした。
当院を受診される前は香川県で3医院ほど矯正相談に行かれて「前歯を引っ込めるには抜歯をしないといけないです」と言われたみたいです。
ただ、抜歯はどうしてもしたくないということで当院を見つけて下さり来院されました。
どのように出っ歯の治療を考えて計画を立ててそして変化するのかを解説していこうと思います。
出っ歯は気になるけどなかなか矯正治療のハードルが高くて一歩踏み出せない方は是非、ご覧ください。

出っ歯の治療方法は?

出っ歯の治療方法は?

一言に出っ歯の治療と言ってもいくつかの治療方法があります。
下に主な治療方法を挙げていきます。

【1. 歯列矯正治療】

歯列矯正は、出っ歯の最も一般的な治療法です。歯の位置を調整することで、歯並びを改善します。従来のブラケットとワイヤー矯正法から、透明なアライナーを使用したインビザラインまで、さまざまな歯列矯正オプションがあります。アライナーは透明で目立ちにくく、装着時の違和感も少ないため、成人にも人気です。

【2. 口腔外科手術】

重度の出っ歯の場合、歯列矯正だけでは改善が難しいことがあります。このような場合、口腔外科手術が検討されることがあります。手術によって、顎の骨を修正することで出っ歯を改善します。手術は、歯列矯正と併用される場合もあります。

【3. その他の治療法】

出っ歯の症状によっては、他の治療法も適用されることがあります。例えば、軽度の出っ歯にはボンディングやホワイトニングなどの対応が考えられます。また、口呼吸や舌の癖によって出っ歯が進行している場合には、関連する問題を解決するために専門的な治療が必要です。
治療法は様々あります。今回詳しくご説明させて頂くのは『歯列矯正』での出っ歯の治療方法です。

もりかわ歯科での出っ歯の治療方針

『歯列矯正』での治療方針でも様々あります。
当院で一番大切にしていることは『歯を抜かない』ことです。
勿論、症例によってはやむを得ず歯を抜かないといけない症例もございます。
ただ、歯を抜いてしまうと戻ってきません。
では、どのようにして前歯が出ている状態を治していくのか?という所を1症例を基に詳しくご説明させて頂きます。

インビライン矯正 『出っ歯』治療方針

インビザライン矯正前(初診)

インビザライン矯正前の状態(初診時)

インビザライン矯正前の状態です。
前歯が出ている状態でした。大体、親指が1本分位入るスペースがありました。
問診を進めていくと偏頭痛や肩こりや顎の痛みなど身体の不調もありました。
骨格をレントゲン撮影した分析結果
骨格のレントゲン撮影をして分析した結果
上顎は正常、下顎が後方位という分析がでました。
この患者さんの『出っ歯』になっている原因は、上顎が出ている訳ではなく、下顎が後ろに下がっていることが原因だと診断しました。
治療計画としては下顎を前に誘導して『出っ歯』を解消するような治療計画になりました。

インビザライン矯正8カ月後

インビザライン矯正8カ月後

インビザライン矯正8カ月後の状態です。
下顎を前に誘導する事と上の前歯の角度を改善することによってここまで『出っ歯』を解消することが出来ます。
もし、歯を抜いて(抜歯して)いたと思うと未来は変わってしまいますよね。
身体のことなので必ず下顎を前に誘導出来るわけではありません。
ただ、まずは戻れる治療から開始することは大切だと思います。

インビザライン矯正のビフォーアフター
インビザライン矯正前とインビザライン矯正8カ月後です。
たった8カ月で『出っ歯』は解消することが出来ます。
『出っ歯』で悩まれている方は一度、是非お問合せ下さい。

いかがだったでしょうか?

今回は、「もりかわ歯科での出っ歯の治療の仕方を大公開!」でした。
前回は出っ歯の原因を解説し、今回は実際の症例を基にもりかわ歯科での出っ歯へのアプローチを解説させて頂きました。
8カ月でここまで変化します。
口元にコンプレックスを抱えてなかなか思いっきり笑えないと悩んでらっしゃる方は是非、勇気を振り絞ってお悩みを打ち明けて下さい。

当院は、全国で1%しか獲得できないダイヤモンドプロバイダーです。
安心してご相談ください。皆様にお会いできることを楽しみにしております。

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インビザライン治療のIPRについて

2023年3月1日

インビザライン治療IPRについてこんにちは。医療法人 甦歯会 マイデンタルクリニックもりかわ歯科の森川です。
今回は、インビザライン治療において必須であるIPRについてご紹介させて頂きます。

IPRって何?

IPRとは「Inter Proximal Reduction」の略になります。簡単に言いますと「歯と歯の間にヤスリをかける処置」です。

IPR

子供の時は顎の成長があるので顎が成長することで歯を並べるスペースを作っていくことが可能になります。ただ、成長が終わった後に歯を並べようとしたとしても顎の成長でスペースを作ることは難しいです。

並べる手段としては
1、歯を抜いてスペースを作る
2,歯を削ってスペースを作る
3,歯を後ろに下げてスペースを作る
という手段になってきます。

今回は歯を削ることにフォーカスを当ててお話ししていきたいと思います。

IPRの目的は?

IPRの目的は
1つ目は歯と歯の間にスペースを作るため
2つ目は左右の歯の大きさの違いがあるときに0.1㎜単位で大きさを合わせるため

歯を削る量は?

歯を削るという表現よりは歯にヤスリをかけるという表現が当てはまるかもしれませんが
基本的に歯と歯の間を0.1㎜単位でスペース作っていきます。

よく質問で
「歯を削って染みたりしませんか?」と聞かれます。
まず、なぜ染みるのかを説明させて頂きます。
歯が染みるのは神経に冷たいものが伝わっているので染みてしまいます。
歯の構造は1層目がエナメル質、2層目が象牙質、3層目が神経といったように3層になっております。

歯は3構造になっています

ポイントは2層目の象牙質なのですが象牙質は冷たい、温かいなど感じるのは象牙質から神経に伝えてくれることによって感じることができます。
エナメル質の役割は、象牙質を保護してくれています。

虫歯の治療の際、痛みを感じたことがあると思いますが虫歯の進行具合によりますが
痛みを感じる場合、虫歯が2層目の象牙質にまで到達しているので治療の際に神経まで振動や水の冷たさが伝わり痛みを感じてしまっています

エナメル質の厚みは平均2~3㎜程です。もし、IPRにて0.1mm単位で削ったとしても到底、象牙質に到達することはないので削って染みることはありません。

なので、処置する時は麻酔なども勿論必要ございません。

ただ、かみ合わせが元々強く歯が染みやすい場合もございます。
処置中にもし、染みるなど痛みを感じるときは必ず医師にお伝え下さい。

インビザライン治療においてIPRすることのメリット

先程もご紹介させて頂きましたが歯を並べるために抜歯が必要になってくることがあります。
ただ、インビザライン治療は歯を抜かずに歯を並べられる可能性がございます。
それを可能にするのがIPRになります。
歯と歯の間にスペースを作ることで抜歯が必要な時でも抜歯が必要なくなったりと症例にもよりますが計画の幅を広げることが可能になってきます。

IPRのデメリット

歯と歯の間にスペースを作ることで治療の幅が広がるというメリットがございます。

ただ、メリットがあればデメリットもございます。

デメリットは歯を削ることによって歯と歯の根の距離が近くなってしまい、歯根膜といって歯の周りの靭帯のようなものが傷ついてしまい影響が出てきてしまいます。

歯根膜の役割は例えば、ポテトチップスでも堅あげポテトとカルビーでは食べた時に食感って違ってきますよね。
それはどこで感知しているのかと言いますと歯根膜が感知して脳に情報を伝達して違いを感じています。
IPRを色んな所で入れてしまうと歯根膜が傷ついてしまい、食感の感じ方が変わってくるかもしれません。

歯根膜の説明図

当院のインビザライン治療におけるIPRの考え方

当院で治療計画を立てる時は

クリンチェックといって歯をどのように動かすのかをシミュレーションするソフトなのですがそこで患者様の歯並びを改善するには歯をどう動かすのかを1歯1歯を0.1mm単位で動かしていくのですがそこでIPRする量が決まってきます。

基本的に当院では歯並びを綺麗にして歯の健康も手に入れられるように考えて計画しています。
IPRを出来るだけ減らすように計画していきます。

どのようにIPRを計画していくのか

1.歯の大きさの不調和があるのか?

歯の大きさの不調和がもしありましたらまずそこからチェックをしてIPRを計画していきます。
歯の大きさもクリンチェックというソフトで計測できるので0.1㎜単位でチェックしていきます。

左右の歯の不調を合わせてあげると見た目もすごく綺麗になります。

2.歯並びが悪くなった原因は?

前歯に叢生(ガタガタ)がある場合、原因としては
・親知らずが生えてることで押されてしまい前歯が叢生(ガタガタ)になってしまった。
・子供の時に成長が乏しくスペースがなく歯が並ぶことが出来なかった。
など原因があります。

親知らずに押される歯

もし、親知らずがあることで歯が倒されて前歯の歯並びに影響しているのでしたらIPRで解消したとしても原因は親知らずにあります。
歯並びは一見きれいになったと思うかもしれませんが原因が残ったままになっていると後戻りの原因になってしまいます。

その場合、今まで親知らずに押されて歯が倒れていることで前歯に叢生(ガタガタ)になっていたので親知らずを抜歯をしてから歯が倒れているのを起こしてあげるとスペースが出来ますので歯を削らずに計画が出来ます。
IPRを計画する前に今の歯並びがどのようにして起こったのかをしっかり考えて原因を考える事が必要になってきます。

当院では、このように考えてIPRを最小限にするようにしております。
ただ、やむを得ず計画に入ってくることはありますがその場合でも患者様と話し合いながら決めていきますのでご安心ください。

患者様に計画の説明

当院の計画提案の仕方

もし、インビザライン治療していくことになりましたらワイヤー矯正とは違う所があります。
ワイヤー矯正は先生の頭の中にはゴールがありますが患者様とゴールの共有は出来ません。
インビザライン治療はクリンチェックというソフトでスタートからゴールの治療計画を共有することが出来ます。
その際に当院では
IPRで歯を並べた計画
IPRと歯を後ろに動かす(遠心移動)で歯を並べた計画
歯を後ろに動かす(遠心移動)で歯を並べた計画
抜歯で歯を並べた計画

このように色々な計画を立ててスタートからゴールまで達成した時に横顔がどのように変化するのかなどを考察して患者さまとご相談させて頂き治療計画を決定させて頂いております。

患者様が納得して頂いた計画にて治療が進んでいきますのでご安心下さい。
ただ、すべての要望を入れ込むのは難しい場合があるのでご相談していきましょう。

いかがだったでしょうか?
今回はIPRについてご紹介させて頂きました。
当院ではインビザライン治療の情報を発信しております。
ホームページ内「マウスピース矯正」のページで矯正について詳しく説明していますので、そちらも覗いてみてください。
今、治療中の方治療を考えられている方に有益な情報になっていますので是非またチェックして下さいね。

マウスピースを装着しようとしている女性の口元

マウスピース矯正で八重歯は治せる?八重歯を放置するリスクや治療費・期間についても解説!

2023年2月16日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

以前は、矯正といえばワイヤー矯正一択でしたが、最近ではマウスピース矯正を取り扱う歯科医院が増えています。八重歯が気になるけれど、ワイヤーの見た目に抵抗があり諦めていた方も多いでしょう。

この記事では、八重歯をマウスピース矯正で治す方法や治療期間、費用について解説します。八重歯を矯正することで、お顔全体が清潔かつ華やかな印象になります。

<この記事を読めばわかること>

・マウスピース矯正で可能な八重歯の治療法

・八重歯を放置するリスク

・マウス ピース矯正のメリット、注意点

・マウス ピース矯正の治療費、かかる期間

「写真を撮るときにステキな笑顔を残したい」「マウスピース矯正が気になるけれど不安」という方は、ぜひ参考にしてください。

八重歯とは

指で唇を押し上げ、歯茎を出している女性

八重歯とは、犬歯(3番目の歯)が横の歯に重なって花のように見える状態をいいます。犬歯は糸切り歯ともよばれます。

日本では「笑うと歯が見えてかわいい」といわれていますが、海外では好まれない傾向にあるのも事実です。

八重歯の原因

黄色い背景の前に歯の模型と治療器具が置かれている

八重歯は、歯の大きさに対して生えるスペースが足りないことが原因で起こります。

顎が小さく、歯が生えるスペースがない

顎が小さく歯が生えるスペースがないと、犬歯が外側にずれて生えてきます。八重歯(犬歯)は、前歯や奥歯より遅れて生えるため、スペースがないと横の歯に押し出されます。また、生え変わりの時期に乳歯が早く抜けて、横の歯が傾き、スペースがなくなるケースもあります。

歯のサイズが大きい

歯の大きさには個人差があります。顎のサイズは正常であっても、歯のサイズが大きいと歯列スペースに入らず、ずれて生えてきます。

八重歯を放置することのリスク

紫背景の前に黄色い服を着た女性が口元を押さえて立っている

八重歯は、単に見た目だけの問題ではありません。八重歯を放置しておくと、虫歯や歯周病のリスク、お口全体にトラブルが発生する可能性があります。

八重歯を放置することのリスクは、主に以下の3つです。

・歯間の虫歯になりやすい

・歯周病になる恐れがある

・噛み合わせが悪く奥歯に負担がかかる

それぞれ詳しく解説します。

歯間の虫歯になりやすい

八重歯が横の歯と重なると、プラークがたまりやすくなり虫歯のリスクが高まります。

デンタルフロスや歯間ブラシが入らなければ、両隣の歯に虫歯が広がる恐れがあります。八重歯の周囲の虫歯を防ぐには、ブラッシングに時間をかけなければいけません。

歯周病になる恐れがある

歯が重なると、歯の根っこが接近し、歯を支えている周囲の骨が減ってしまいます。「歯を支える骨が少ない」「磨きにくく汚れがたまる」などの理由によって、歯周病のリスクが高まります。

また、八重歯があることで口が開いた状態が続き、口内が乾燥すると歯周病菌が増殖します。

噛み合わせが悪く奥歯に負担がかかる

人は、噛んで食べ物をすり潰すとき、犬歯を機能させて奥歯の噛み合わせの負担を減らしています(犬歯誘導)。

八重歯があると犬歯が当たらないため、犬歯誘導ができず、奥歯に負担がかかった状態が続きます。日々の負担が積もることで、将来、奥歯が割れるなどトラブルが起こるリスクが高まります。また、噛み合わせがずれた状態で過ごすと、顔や顎の歪みが生じるかもしれません。

マウスピース矯正で八重歯は治せる?

グレーのテーブルの上にマウスピースが置かれている

マウスピース矯正はワイヤー矯正と同様、八重歯の治療に対応しています。

マウスピース矯正で治せる歯並び

マウスピース矯正で治せる歯並びは、以下のとおりです。

・八重歯などの叢生(歯が重なる、ガタガタの状態)

・上顎前突(出っ歯)

・下顎前突(受け口)

・すき間が多い歯並び

しかし、重度の叢生や骨格に問題があると、マウスピース矯正の治療対象外になるケースもあります。

マウスピース矯正で八重歯を治せないケース

八重歯の向きや突出具合によっては、マウスピース矯正で治せないことがあります。

マウスピース矯正で八重歯を治せないケースは、以下の3つです。

・八重歯以外の歯のずれが大きい

・骨格に問題がある

・噛み合わせが深い

同じ八重歯でも、ずれが大きい場合や過蓋咬合といわれる噛み合わせが深い場合は、マウスピース矯正で治せないケースがあります。

次に、八重歯の治療法と治療時の抜歯の有無について説明します。

八重歯の治療法

レントゲン写真を使って説明をする歯科医師と、説明を聞く患者

八重歯の治療法は、以下の4つです。

歯を後方に移動させてスペースを確保する(非抜歯の場合)

奥歯を後方に移動させてスペースを確保し、八重歯を正しいスペースに戻す治療法です。

顎の幅を広げて八重歯のスペースを確保する(非抜歯の場合)

上顎は横に広げやすいため、顎を横に広げることで八重歯の入るスペースを確保します。八重歯の角度やねじれ具合によっては、マウスピース以外の装置を使用する場合があります。

歯の側面を削り歯列内に収める(非抜歯の場合)

軽度の叢生であれば、歯の側面を削り、八重歯をスペースに収める治療で対応が可能です。

歯を削ると聞いて心配になる方がいるかもしれませんが、影響がない程度に削るため問題はありません。表面のエナメル質をごくわずかに削り、上の歯全体で八重歯1本分のスペースを確保するイメージです。

抜歯をしてスペースを確保する

顎が極端に狭く、八重歯以外に歯にずれが生じていれば、抜歯をするケースがあります。抜歯をしたあとに、上記3つの治療法を組み合わせて矯正します。

抜歯をするケースでも、基本的に八重歯を抜くことはありません。なぜなら、犬歯は根っこが大きく生涯にわたり残せる可能性が高いからです。八重歯が邪魔だからといって抜いてしまうと、噛み合わせが崩れる恐れがあります。多くの場合、抜歯は4〜5番目の歯を抜きます。

抜歯を懸念する気持ちがある方もいらっしゃるかもしれませんが、抜かずに無理に歯を動かすと、骨の吸収が早まる恐れがあります。抜歯については、歯科医師に相談し、納得したうえで進めましょう。

マウスピース矯正とワイヤー矯正を併用する

マウスピース矯正だけで対応できない場合は、部分的にワイヤーを使用することがあります。

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と併用することで対応できる症例の範囲が広がります。ワイヤー矯正で部分治療する範囲は、それぞれの歯科医師の判断によります。ワイヤー矯正の技術が乏しい歯科医院では、マウスピース矯正とワイヤー矯正を併用できないことがあります。歯科医院を選ぶときは、経験が多い歯科医院であるか適切に判断しましょう。

マウスピース矯正で八重歯を治すメリット

青い白衣を着た歯科衛生士が片手に治療木後を持っている

八重歯を治したいと思ったとき、マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらにするか迷う方もいるでしょう。両方を比較しながら、メリットについて解説します。

装置が目立たない

マウスピース矯正の最大のメリットは、装置が目立たないことです。

矯正は長期にわたるため、見た目が気に入らないと日々ストレスを感じ続けることになります。社会人の場合、写真撮影や接客など、見た目が気になるシーンは日常に溢れています。マウスピース矯正は見た目がほとんど変わらないため、外見によるストレスは少ないでしょう。

取り外しが可能である

マウスピースは、好きなタイミングで取り外せます。ワイヤー矯正では、ワイヤーに引っかかる食べ物や色のつくカレーを避けるなど、食事にも気を遣います。その点、マウスピース矯正は取り外して食べられるため、気にする必要がありません。

ただし、長時間取り外すとマウスピースが入らなくなる恐れがあるため、着け忘れには注意しましょう。

しっかり磨ける

ワイヤー矯正は、歯ブラシが届かない装置のすき間に汚れがたまるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。汚れを取るために、歯間ブラシやタフトブラシを使い、手入れに時間をかけなければいけません。マウスピースは歯を磨くときに取り外せるため、隅々までしっかり磨けます。

ただし、マウスピースは常に歯を覆っているため、唾液が循環しにくくなります。糖度が高いジュースは、マウスピースを取り外して飲むか、飲んだあとにうがいをするように心がけましょう。

痛みが少ない

ワイヤー矯正は、ワイヤーが粘膜に刺さったり金属が舌に当たったりするなど、口内が傷つくことがあります。

しかし、マウスピース矯正であれば、口内を傷つけるリスクはほとんどありません。ワイヤー治療のように歯を引っ張って動かすのではなく、マウスピース全体に力が分散されるため、痛みも少ないといわれています。

治療後のシミュレーションができる

マウスピース矯正は、治療前にスキャナー装置でシミュレーションし、マウスピースを製作します。

矯正終了後の状態を事前に確認できるため、モチベーションが上がり、安心感につながるでしょう。

通院間隔を長く空けられる

ワイヤー矯正は1か月おきの通院が必要ですが、マウスピース矯正は問題がなければ、2〜3か月に通院間隔を空けることが可能です。

受診回数が少ないため、留学や出産など通院が難しい場合にも融通がききます。

楽器やスポーツも安心できる

ワイヤーを装着していると、楽器を吹きにくい場合があります。激しいスポーツでは、ぶつかるとワイヤーが唇にあたりケガをするかもしれません。

マウスピース矯正ではそのような心配がないため、部活動に励む学生の方でも安心して治療が可能です。

金属アレルギーの心配ない

マウスピース矯正は金属を使用しないため、金属アレルギーの方でも安心して治療が可能です。

マウスピース矯正における注意点

暗闇の中にスポットライトで照らされたびっくりマークが置かれており、後ろにクエスチョンマークが複数置かれている

マウスピース矯正には多くの魅力がありますが、注意しなければならない部分もあります。

長時間装着する必要がある

マウスピースは好きなタイミングで取り外せますが、基本的には常に装着する必要があります。就寝時はもちろんのこと、短くても1日20~22時間は装着しなければいけません。

マウスピースを装着できない状態が続くと、修正が効かなくなる恐れがあります。マウスピースがはまりにくいなどトラブルが起こったら、早めに受診しましょう。

治療効果に本人の意志が関わる

取り外しが可能なマウスピースは、装着時間により治療の進行に差が出ます。食事後は洗ってすぐに着ける、寝る前に着け忘れないなど、ご自身が意識して行動しなければなりません。

マウスピースをまとめて受け取るときは、紛失や破損しないように丁寧に保管しましょう。

歯科医師の技術によって結果が左右される

マウスピース矯正は、矯正に熟知していない歯科医院でも治療できるからこそ、信頼できるところで治療することが重要です。

歯科医師の経験によって対応できる症例の範囲が異なります。金額のみで判断して治療を始めてしまうと、理想の状態から遠ざかり修正ができなくなるかもしれません。初回のカウンセリングで、今までの症例を見せてもらうなど、歯科医師任せにせず情報を集めるようにしましょう。

矯正後に保定装置の着用が必要である

矯正をして動かしたあとでも、歯は元の位置に戻ろうとする習性があります。そのため、ワイヤー矯正と同様、後戻りを防ぐために保定装置を使用しなければなりません。

治療後も装置の着用が必要であることを理解しておきましょう。

マウスピース矯正で八重歯を治療する場合にかかる期間・費用

カレンダーと白い電卓が置かれている

マウスピース矯正は何年かかるのか、費用はいくらかかるのか気になる方も多いでしょう。結論をいうと、治療にかかる期間・金額は歯科医院によって異なります。マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と同じく保険適用外のため、治療費は高額です。費用や治療計画を比較するためにも、いくつかの歯科医院で相談することをおすすめします。

マウスピース矯正の一般的な治療期間・費用の目安を以下にまとめてみました。

<マウスピース矯正で八重歯を治療する場合にかかる期間・費用>

矯正の範囲 部分矯正 全体の矯正
金額 200,000〜500,000円程度 800,000〜1,200,000円程度
期間 4か月~1年程度 1〜3年程度

ワイヤー矯正と同様、マウスピース矯正は医療費控除の対象です。

また、治療費の支払い方法は多くの歯科医院で分割払いができます。

マウスピース矯正で八重歯を治せない場合の治療法

青い背景の前でワイヤー矯正の装置付きの歯の模型を持っている

マウスピース矯正で八重歯を治せない場合はどうしたらいいのでしょうか。ここからは、マウスピース矯正で八重歯を治せない場合の治療法について解説していきます。

拡大装置で顎を広げる

拡大装置を使えば、顎を一気に広げることが可能です。そのため、マウスピース矯正に比べてかかる期間が短くて済みます。マウスピース矯正やワイヤー矯正と併用することもよくあります。

表側のワイヤー矯正

歯の表面にブラケットを付けて、そこにワイヤーを通して歯を動かします。金属ワイヤーのイメージが強いですが、白いブラケットや白いワイヤーのような目立ちにくい装置もあります。

裏側のワイヤー矯正

歯の裏側にブラケットを付けるワイヤー矯正です。装置が目立ちにくいメリットがありますが、表側のワイヤー矯正よりも時間がかかるのがデメリットです。

まとめ

男性歯科医師に治療を受ける女性が左手でグッドサインを出している

今回は、マウスピースを使った八重歯の治療について、期間やリスクを含めて解説しました。八重歯が治るだけでお顔全体が整って見えます。写真で見比べれば、笑顔の印象はずいぶん変わるでしょう。マウスピース矯正を取り扱う歯科医院は年々増えており、日本での症例数も増加しています。一度、歯科医院でカウンセリングを受けるとイメージがしやすくなるでしょう。治療を開始してから後悔しないように、歯科医院を選ぶときは症例数や費用を比較し、納得したうえで進めてください。

マウスピース矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。