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歯茎を気にする女性

インビザライン治療で歯肉退縮を起こしてしまったときの対処法を解説

2023年9月27日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

「歯茎が下がってきたように感じるけど、これって歯肉退縮?」「インビザラインで歯肉退縮が起こることってあるのかな……」と、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。歯を覆っている歯茎が減ってしまうことを「歯肉退縮」と呼びます。歯肉退縮が起こる理由はいくつかあり、放置しておくと最悪のケースでは歯が抜けてしまうこともあるのです。

今回は、歯肉退縮を予防するためにできることや、インビザライン治療で歯肉退縮が起こった時の対処法などについて解説します。

歯肉退縮とは?

歯磨き粉のクエスチョンマークと歯科器具

歯肉退縮とは、歯を覆っている周りの歯茎が減ってしまい、歯の根っこの部分が出ている状態のことを指します。歯肉退縮が起こると「歯が長くなった」「歯と歯のすき間に黒い三角形(ブラックトライアングル)が目立つようになってきた」などの見た目の変化を感じることがあります。

歯肉退縮を起こす原因

タブレットに表示されたレントゲン写真

歯肉退縮を起こす原因には、おもに以下のようなものがあります。

 

・矯正治療

・歯周病

・過剰なブラッシング

・歯ぎしり・食いしばり

 

詳しく解説します。

矯正治療

矯正治療における歯の移動距離や移動方向によっては、歯肉退縮が起こることがあります。

歯を並べるスペースがなく歯列の拡大を行うときは、前方や外側に向かって歯を移動することがあります。その際に抜歯をせず、狭いスペースに歯を並べようと無理な力をかけて歯を移動させると、歯肉の退縮が起こることがあるのです。

また、歯列のガタガタが原因で歯ブラシによるケアが不十分になり、歯周病がすでに生じているケースもあります。このような状態で矯正治療を行うと、薄くなった歯槽骨にさらに矯正による力が加わってしまい、歯槽骨の吸収が進んでしまうことも考えられるのです。

歯周病

歯周病とは、細菌感染により歯茎が炎症を起こしてしまい、重症化すると歯を支えている顎の骨が溶かされてしまう病気です。

顎の骨が溶けると歯茎も下がるため、徐々に歯の根っこがでてきます。歯周病になってしまう原因には「喫煙」や「磨き残しが多く歯に汚れが溜まっている」などがあります。

過剰なブラッシング

歯肉退縮は、研磨剤の多く入った歯磨き粉を使用することや、強すぎる力でのブラッシングで起こります。これらの刺激で歯や歯茎を削ってしまい、歯茎が下がってしまう恐れがあるのです。

磨き残しが多いことも歯や歯茎にとってよくない影響を与えてしまいますが、過剰なケアの方法も歯肉退縮の原因となります。

歯ぎしり・食いしばり

歯列矯正で歯にかかる力によっても歯肉退縮が起こるリスクがあるとお話ししましたが、歯ぎしりや食いしばりによって歯や歯茎に強い力がかかることで歯肉退縮の原因になることがあります。

歯ぎしりや食いしばりは、多くの場合に無意識で行われるため、患者様自身では気付かないことがあります。そのため、長期間にわたって歯茎に負担がかかり、気付いたときには歯肉退縮が起こっていることがあるのです。

歯肉退縮を起こすとどうなる?

歯の痛みに耐える女性

歯肉退縮を起こすと、以下のようなトラブルが予想されます。

 

虫歯や歯周病になるリスクが高まる

・知覚過敏になりやすい

・歯が抜ける可能性がある

・見た目が悪くなる

 

それぞれ詳しく解説します。

虫歯や歯周病になるリスクが高まる

歯の根っこは、通常、歯肉によって守られています。

歯の根っこは、歯茎から出ている歯の部分とは異なり、歯をあらゆる刺激から保護する役割を果たす「エナメル質」がありません。歯肉退縮によって歯茎からでてきてしまった歯の根っこの部分は、より繊細であるため細菌感染しやすい状態になってしまいます。その結果、細菌感染が原因で起こる症状である「虫歯」や「歯周病」になるリスクを高めてしまうのです。

ほかにも、歯茎が下がったことで、歯と歯の間や歯と歯茎の間のすき間が増えます。すると、そのすき間に汚れが溜まりやすくなり、十分なブラッシングができていないと虫歯や歯周病になるリスクが高まるでしょう。

知覚過敏になりやすい

歯の根っこには、歯を刺激から守るためのエナメル質がありません。そのため、冷たいものや温かいものなどのわずかな刺激でも、歯がピリッとするような感覚になることがあります。

歯が抜ける可能性がある

歯肉退縮が始まったからといって、すぐに歯が抜けることはありません。

しかし、歯がグラグラし始めるなどの症状がでてくると、歯を支えている歯槽骨まで吸収されている恐れがあります。最終的に、歯が自然に抜けてしまったり抜歯をしなければならなくなったりすることがあるでしょう。

見た目が悪くなる

歯肉退縮が起こると、歯が長くなることや歯と歯の間や歯と歯茎の間のすき間が目立ちやすくなるなど、見た目の変化を感じることがあります。

それ以外にも、歯と歯茎のバランスが変わってしまうことで、人によっては「老けた」と感じる人もいます。

インビザライン治療をすると歯肉退縮が起こりやすくなる?

インビザラインと収納ケース

「インビザライン治療」は、マウスピース型矯正の一つです。インビザライン治療では歯肉退縮が起こる可能性はあるのでしょうか。

すべての矯正方法で歯肉退縮は起こる可能性がある

インビザライン治療に関わらず、ワイヤー矯正やほかのマウスピース型矯正など、すべての矯正治療を行ううえで、歯肉退縮が起こるリスクがあります。その中でも、抜歯をせずにスペースがないところに無理に歯を並べようとする矯正や、顎の骨を拡大させる矯正では、特に歯肉退縮が起こる可能性が高いといわれているのです。

また、もともとの歯茎が薄い方は歯肉退縮が起こる可能性が高いとされています。

デジタル矯正治療では場合によっては歯肉退縮が起こることもある

インビザライン治療のようなシミュレーションソフトを使ったデジタル矯正治療では、場合によっては歯肉退縮が起こることがあります。

シミュレーションではうまく歯の移動ができていても、実際には歯周組織のない位置へ歯を動かしてしまう可能性もゼロではありません。CTによる十分な精密検査や、歯槽骨・歯根の検査が不十分であると、歯肉退縮のリスクが高まります。

インビザライン治療で歯肉退縮を起こしてしまったときの対処法

対策を考える人

インビザライン治療で歯肉退縮が起きた時は、すぐに歯科クリニックへ相談してください。歯肉退縮が起きているときの症状としては、以下のようなものがあります。

 

・知覚過敏の症状がある

・歯茎が下がった、歯茎が痩せて見えると感じる

・歯がグラグラする

・歯茎に強い痛みがある

 

このような兆候がある方は、歯肉退縮が起こっている可能性があります。歯肉退縮が起こりそう、または起こっている場合、歯科医師の判断により、インビザライン治療の中断・インビザラインの調整・治療計画の変更などで対応するでしょう。また、歯根部を歯茎に戻すなどの治療を行うこともあります。

いずれの場合も、歯肉退縮を放置すると自然に回復することはありません。歯肉退縮に気づいたときや「歯肉退縮かもしれない」と不安に感じた時は、歯科クリニックへ相談するようにしましょう。

歯肉退縮の予防方法

笑顔で3をつくる男性

ここまで、歯肉退縮が起こる原因や対処法について紹介しました。最後に、歯肉退縮の予防方法について解説します。以下の3つに注意しましょう。

 

・矯正装置の不具合を放置しない

・汚れを溜めない

・やわらかめの歯ブラシを使用する

 

それぞれ詳しく説明します。

矯正装置の不具合を放置しない

矯正装置の歪みや歯茎の一部に強くあたるなどの不具合がある場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。そのまま使い続けると歯茎が傷つくなど、歯肉退縮を引き起こすことがあります。

ほかにも、マウスピースなどの矯正装置に汚れが残ったまま使用を続けると、細菌が繁殖し、歯周病などの歯肉退縮につながるトラブルになることがあります。矯正装置はつねに清潔に保つように、マウスピース用のクリーナーで洗うことや、水ですすぐなどしてケアすることを忘れないようにしましょう。

汚れを溜めない

歯茎が下がってしまう原因の大部分は歯周病だといわれています。毎日の歯磨きをきちんと行い汚れを残さないようにしたり、歯科クリニックでの定期的なクリーニングが効果的です。食後は歯ブラシを使って歯を丁寧に磨き、歯と歯茎の境目の汚れにも注意が必要です。歯間ブラシやフロスなどを使って細かい部分の掃除を行うと、さらによいでしょう。

毎日丁寧にセルフケアを行っていても、歯石やプラークなどを完全に取り除くことはできません。歯科クリニックでの定期的なクリーニングを行うことで、より口内の衛生状態を保つことができます。

特に、ワイヤー矯正のように取り外しができない矯正装置をつけている場合は、装置が邪魔で歯ブラシを当てにくく、汚れが残りやすい傾向にあります。歯列矯正中は、特に磨き残しに注意しましょう。

やわらかめの歯ブラシを使用する

自宅で歯磨きをする際は、歯茎を必要以上に傷つけないために、やわらかめの歯ブラシを使うのがおすすめです。研磨剤の多く入った歯磨き粉も歯茎を傷つける恐れがあるため、避けるほうがよいでしょう。力をかけずに優しく磨くのがポイントです。

まとめ

インビザラインを持って笑顔の女性

今回は、歯肉退縮が起こる原因やインビザラインで歯肉退縮が起こるかどうかについて解説しました。

歯肉退縮が起こる原因はいくつかありますが、歯に汚れが溜まることやインビザラインを含む矯正器具で歯に無理な力が加わることで起こることが多いです。歯肉退縮の症状を放っておくと、最悪の場合、歯が抜けてしまうことも考えられます。不安がある方は、歯科医院に相談してみましょう。

インビザライン治療による歯肉退縮でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

インビザラインが割れた!対処法と注意点を詳しく解説!

2023年7月18日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

薄いプラスチックでできているインビザラインは、どんなに気をつけていても割れてしまうことがあります。インビザラインが割れたときの対処法がわからないというも、いらっしゃるのではないでしょうか。歯列矯正中はインビザラインを毎日装着しなくてはならないため、割れないように取り扱う必要があります。割れた際には適切に対処しなくてはいけません。

今回は、インビザラインが割れたときの対処法と注意点を解説します。

インビザラインが割れる原因

顎を抑えて痛みに耐える女性

インビザラインは、薄いプラスチックでできているため衝撃に弱いです。インビザラインが割れる原因を解説します。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある

インビザラインが割れる原因として、歯ぎしりや食いしばりが挙げられます。

歯ぎしりや食いしばりは無意識に行う方が多いですが、なるべく歯と歯を強くぶつけないように意識しましょう。就寝時の歯ぎしりや食いしばりによってインビザラインが割れる場合は、歯科医師に相談してください。

装着したまま食事する

食事や歯磨きの際は、インビザラインを外さなければいけません。インビザラインをいちいち外すのが面倒だと感じる方もいるでしょう。

しかし、インビザラインを外すように指示されている場面では、必ず外してください。食事の際は、食べ物を細かくするために咀嚼します。咀嚼は歯に強い力がかかるので、インビザラインが割れる原因になります。

インビザラインを無理に外す

インビザラインを外すときは、インビザラインと歯の間にすき間を作って徐々に外します。無理に引っ張ると、余計な力が加わりインビザラインが割れることがあります。

特に、時間に余裕がないときなどは注意しましょう。どんなときも丁寧に外すことが大切です。

インビザラインを無理に装着する

インビザラインを装着する際に無理な力を加えると、割れることがあります。

矯正を始めたばかりの頃は、鏡を見てチューイーを使用するなど丁寧に装着していても、着脱に慣れることで大雑把に装着することもあるでしょう。特に、インビザラインの装着時に噛んで密着させると割れる原因になります。

適切に保管していない

インビザラインは、適切に保管しないと割れる可能性があります。

食事や歯磨きなどでインビザラインを外した際は、専用ケースに入れましょう。ケースに入れずにテーブルや洗面台に置くと、振動で落ちることや手が当たって落ちることもあります。少しの時間でも、インビザラインを外したら必ずケースに入れて保管してください。

インビザラインが割れたときの対処法

電球を浮かべて閃いた女性

インビザラインが割れた場合は、速やかに歯科医院に連絡しましょう。歯やインビザラインの状態などを確認し、歯科医師から適切な指示をもらってください。

インビザラインが割れたときの応急処置として、1つ前のインビザラインを装着するように指示されることが多いです。破損・紛失した際に再度装着することもあるため、使用したインビザラインはすぐに捨てず、一定期間保管しましょう。

インビザラインの交換のタイミングや歯列矯正の進捗具合によっては、次のインビザラインを装着するよう指示されることもあります。次のインビザラインが入らない場合や装着できても違和感がある場合は、歯科医師に相談しましょう。

インビザラインが割れたときは自己判断せず、必ず歯科医師に連絡して指示をもらってください。

インビザラインが割れたときにしてはいけないこと

体の前でバツを作る女性

インビザラインが割れたときに適切な対応を取らなかった場合、歯列矯正のペースが乱れ、予定どおりに進まなくなるおそれがあります。インビザラインが割れたときは、以下の行動は避けましょう。

歯科医院に報告せずにそのまま装着する

「割れたインビザラインの状態はそこまで悪くない」と勝手に判断してそのまま装着したり、「もうすぐ次のインビザラインに交換だから」と歯科医院に相談せずに次のインビザラインを装着したりすることはやめましょう。

インビザラインは、少しでも割れると矯正力が弱まる可能性があります。インビザラインが割れたことによる治療の遅れを最小限にするために、迷わず歯科医院に報告しましょう。

自分で修理する

割れた部分を自分で修理することはやめましょう。

割れたインビザラインは、歯科医院の判断によって継続して装着する指示が出ることがあります。自分で修理してしまうと、使えなくなることが多いです。割れたインビザラインを修理しようとせず、速やかに歯科医院に報告して、指示を仰ぎましょう。

何も装着しないで過ごす

「割れたインビザラインは使えないから」と何も装着しないで過ごすことは避けましょう。

矯正が進まないだけでなく、歯がもとの位置に戻る後戻りが起きる可能性があります。

インビザラインが割れたら修理や作り直しはできる?

顎に手を当てて考える女性

インビザラインが割れたら、修理や作り直しが必要な場合がありますが、追加で費用がかかることがあります。契約時に保証があると、修理費や作り直しにかかる費用が必要ない場合もあるため、歯科医院で確認しましょう。

インビザラインの修理や作り直しにかかる費用の相場は、修理は10,000円以下、作り直しは10,000円以上かかるケースが多いです。

新しいインビザラインが完成するまでには、1か月〜1か月半程度の時間がかかります。作り直しには時間がかかるので、インビザラインが割れないように注意しましょう。

インビザラインが割れないように気をつけること

注意マークが書かれたふだを出す手元

インビザラインは衝撃に弱いため、なるべく強い衝撃を与えないことが大切です。詳しく解説します。

着脱を丁寧に行う

インビザラインを装着する際、噛んで無理やり密着すると割れる原因になります。チューイーを使用するか、指で押さえながら装着しましょう。

外す際は、インビザラインと歯の間に指をひっかけ、押し出します。インビザラインを指で掴んで、無理に引っ張らないよう注意してください。

ケースで保管する

インビザラインを外したら、すぐに専用のケースに入れましょう。

外したインビザラインをケースに入れずに放置すると、誤って上に物を置く、床に落として踏むなどのトラブルが起こりかねません。紛失にもつながるため、ふだんからケースに入れる習慣をつけましょう。

インビザラインを丁寧に扱う

インビザラインは衝撃に弱いため、歯ぎしりや食いしばり、無理な着脱などによって割れます。

食事や歯磨きの際に着脱するときは、丁寧に扱いましょう。

まとめ

インビザラインとケースと説明書

インビザラインは好きなタイミングで着脱ができますが、取り扱いや管理が難しい矯正方法です。どんなに丁寧に扱っていても、割れることがあるかもしれません。

インビザラインが割れた際は、すぐに歯科医師に相談しましょう。インビザラインが割れた場合の対処法はいくつかあるため、どの対処法が適しているかは歯科医師でないと判断できません。トラブルが起きたときにすぐに連絡を取れる、信頼できる歯科医院を選びましょう。

インビザラインでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

黒い机に置かれたマウスピースと専用のケース

矯正中にマウスピースが浮く原因と対処法をわかりやすく解説!

2023年7月11日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

「マウスピースが浮く」とは、何らかの理由でマウスピースが歯に密着しておらず、歯とマウスピースにすき間ができている状態のことをいいます。

マウスピース矯正は、薄い透明のマウスピースを装着することで歯並びを整える矯正治療です。マウスピースと歯の間にすき間があると、歯並びが整わないなどのトラブルの原因になるかもしれません。

今回は、マウスピースが浮く原因やマウスピースが浮く際にできる対処法を解説します。マウスピース矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピースが浮くとはどのような状態?

マウスピースを歯に装着する女性の口元

何らかの理由でマウスピースが歯に密着できていないことで、歯とマウスピースにすき間ができている状態のことを、マウスピースが浮くといいます。以下、部位ごとに解説します。

前歯が浮くケース

前から数えて2、3番目の歯が浮くことが多いです。原因としては、前歯にアタッチメントをつけていないことが挙げられます。

アタッチメントとは、歯の表面に固定するボタンのようなもので、歯とマウスピースを密着させ、効率的に矯正治療をすすめる目的で利用されます。アタッチメントは歯に近い色なので目立ちにくいですが、前歯だと見えることもあるため装着しない方も多いです。

歯とマウスピースが密着せず、前歯部分のマウスピースが浮くことがあるでしょう。

奥歯が浮くケース

奥歯は、前歯に比べて高さがないので、マウスピースが浮くことがあります。前歯よりも奥歯の高さが低いことで、歯とマウスピースが密着しづらいことが原因です。

また、マウスピース矯正では、食事や歯磨き以外の時間は常にマウスピースを装着しなければなりません。マウスピースの厚さは0.5mm程度ですが、上下の歯に装着すると1mm程度の厚みになります。マウスピースの厚み分、前歯よりも先に奥歯が噛み合って奥歯が沈み込むことで、奥歯が浮いたように感じることがあります。

特に、食いしばりや歯ぎしりがある方は、奥歯部分のマウスピースが浮きやすいでしょう。

1本だけ浮くケース

前歯の2、3番目の歯が1本だけ浮くことが多いといわれています。ほかの歯に比べて歯が小さいことや、前歯の移動量が多いためにうまく歯が動いていないことが原因といえるでしょう。

歯の高さが足りない場合は、歯を引っ張る挺出(ていしゅつ)という処置が必要になることもあります。

歯の根元が浮くケース

歯の根元だけが浮くケースは、マウスピースの装着の仕方に問題がある場合が多いです。

新しいマウスピースは歯の根元まで入りづらいですが、交換後2〜3日である程度歯が移動し、改善されるでしょう。

一部だけ浮くケース

一部の歯だけが浮くケースは、マウスピースが適切に装着できていない、装着時間が守れていないなど、さまざまな理由が考えられます。

マウスピースの装着方法を見直しても改善しない場合は、歯科医師に相談しましょう。

マウスピースが浮くのは大丈夫?

顎に手を当てて悩むシャツの女性

マウスピースから1mm未満浮くのであれば徐々に改善されることが多いため、基本的には問題ありません。初めてマウスピースを装着したときや新しいマウスピースに交換した直後は、2〜3日程度様子をみましょう。

ただし、マウスピースが1mm以上浮いている場合は、何らかの問題が起きている可能性があります。なるべく早く歯科医師に相談してください。

マウスピースが浮く原因

下を指差す青い服を着た女性

マウスピースが浮く原因は、以下のとおりです。

マウスピースが馴染んでいない

新しいマウスピースの装着後2〜3日間は、マウスピースの形に合わせて歯が動く期間です。マウスピース矯正を開始した直後やマウスピースを交換した直後は、歯並びとマウスピースの形状のずれが大きいため、マウスピースが浮くことがあります。

歯が動くことで徐々に改善されることが多いので、しばらく様子をみましょう。

マウスピースの装着時間が短い

マウスピース矯正は、1日20時間〜22時間以上マウスピースを装着しなければいけません。装着時間が短いと、予定している位置までスムーズに歯が動かず、マウスピースが浮くことがあります。

マウスピースの取り外し回数が多い

1日に何度もマウスピースを取り外すと、マウスピースの変形や破損を引き起こし、マウスピースが浮く原因になります。

取り外し回数が多いと、マウスピースの装着時間も短くなるでしょう。食事や歯磨き以外の時間は装着しましょう。

治療計画どおりに歯が動いていない

マウスピース矯正では、治療計画をもとにマウスピースを作成します。

しかし、歯の動き方には個人差があるため、実際に治療を始めると治療計画どおりに歯が動かないことがあります。予定した位置に歯が動かないことで、マウスピースが浮くと考えられるでしょう。このような場合は、歯科医師に相談しましょう。治療計画の見直しをしたほうがよいかもしれません。

マウスピースの順番を守っていない

マウスピース矯正は、治療前に1回歯型を採取することで、治療終了までに必要なマウスピースを一括で製作できます。

マウスピースの順番はわかるようになっていますが、1つ先のマウスピースを装着するなど、マウスピースの順番を間違えるとマウスピースが浮くため注意が必要です。

チューイーを使用していない

チューイーとは、マウスピースを装着する際に使用する、歯とマウスピースを密着させるためのツールです。

マウスピースが浮く場合は、チューイーを使用して正しくマウスピースを装着しましょう。

マウスピースが破損している

マウスピースの破損や変形は、マウスピースが浮く原因になります。特に、歯ぎしりや食いしばりのある方は、マウスピースが破損しやすいため注意が必要です。

変形や破損、紛失の原因になるのは、マウスピースを外したときにティッシュなどに包んで保管した場合などです。マウスピースを破損・紛失すると、マウスピースの作り直しが必要になってしまいますので、マウスピースを外したときは専用のケースに入れて保管しましょう。

マウスピースが浮くときの対処法

鏡で自分の歯の状態を確認する女性

マウスピースが浮くときの対処法は、以下のとおりです。

マウスピースの装着時間を守る

マウスピースの装着時間が短い、マウスピースをつけ忘れる日が多いなど、マウスピースの装着時間を守っていないと、マウスピースが浮く原因になります。1日の取り外し回数が多いことも装着時間が短くなる要因です。

マウスピースの装着時間を守れているか見直しましょう。

チューイーを使用する

正しくマウスピースを装着できていないと、マウスピースが浮きます。

新しいマウスピースを装着するときは、しっかりチューイーを噛む、マウスピースが浮く部分は重点的に噛むなどで対処しましょう。

1つ前のマウスピースの装着期間を長くする

予定している位置に歯が動いていない場合、1つ前のマウスピースの装着期間を延ばすことで、マウスピースの浮きを改善できることがあります。歯が動いていないのに新しいマウスピースに交換すると、予定外の方向に歯が動く原因にもなります。

1つ前のマウスピースの装着期間を延ばすなど、治療計画どおりの位置に歯を動かすことが大切です。

歯科医師に相談する

前歯が浮く、歯とマウスピースの間が1mm以上浮いているなどの症状がみられる場合は、なるべく早く歯科医師に相談しましょう。

歯科医院では、主に以下の対処がなされます。

・追加でマウスピースを作成する

・部分的にワイヤー矯正を行う

・顎間ゴムをかける

予定した位置まで歯が動いていない場合、追加でマウスピースを作り、治療計画の修正をしなければいけません。マウスピースの作成には1か月程度必要なため、その分、費用や期間がかかるでしょう。

歯の移動がスムーズに行われないことが原因でマウスピースが浮く場合、部分的にワイヤー矯正を行う、顎間ゴムをかけるなど、マウスピース矯正とほかの矯正方法を併用することがあります。

マウスピースが浮くことで、計画どおりに治療がすすまない、予定外の方向に歯が動くなどのトラブルが起きる可能性があります。マウスピースが浮く場合は、歯科医師に相談しましょう。

まとめ

机の上に置かれた歯科用器具とカルテとマウスピース

「マウスピースが浮く」とは、歯とマウスピースが密着していないことで、すき間ができている状態のことです。マウスピースが浮く原因としては、装着時間が短い、アタッチメントを装着していない、チューイーを使用していないなどが挙げられます。

新しいマウスピースに交換した直後にマウスピースが浮くことがありますが、徐々に歯が動いて改善されるため、1mm程度であれば問題ありません。1mm以上マウスピースが浮いている場合は、装着時間を守る、チューイーを噛むなどで対応し、改善しない場合は歯科医師に相談しましょう。

マウスピース矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

インビザライン矯正で得られる5つの《健康》のメリット

2023年5月31日

インビザライン矯正で得られる5つの《健康》のメリット

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者 医療法人甦歯会もりかわ歯科です。
今回は、「インビザライン矯正で得られる5つの《健康》のメリット」です。
インビザライン矯正で得られるメリットは、歯並びが綺麗になることだけではありません。
噛み合わせを治療することで、《健康》を手に入れることもできます。
どのような《健康》が得られるのか?今回の記事で徹底解説させて頂きます。
インビザライン矯正を考えられている方は、参考にして頂けましたら幸いです。

5つの《健康》のメリットとは?

嚙み合わせを正しくすることによって、顎の位置を正しい位置に導くことが可能になります。そうすることによって、
1、顎の位置が改善することで、頭痛がなくなるというメリット
2、顎の位置が改善することで、いびきがなくなり寝苦しさがなくなるというメリット
3、顎の位置が改善することで歯ぎしりがなくなるというメリット
4、顎の位置が改善することで食いしばりがなくなるというメリット
5,顎の位置が改善することで肩こりが軽減されるというメリット
です。
1つずつ詳しく説明していきます。

1、顎の位置が改善することで頭痛がなくなるというメリット

顎の位置が改善することで頭痛がなくなるというメリット

顎の関節のすぐ後ろには神経と動脈が走行しています

顎の位置が後ろに下がってしまうと、関節も一緒に下がってしまいます。
関節の後ろには神経と動脈が走行しています。顎が後ろに下がってしまうとそれらが圧迫され、「頭痛」の原因のひとつになってしまいます。
インビザライン矯正をすることで、噛み合わせが良くなり、顎の位置が改善するので
「頭痛」を改善することができます。

2、顎の位置が改善することでいびきがなくなり寝苦しさがなくなるというメリット

顎の位置が改善することでいびきがなくなり寝苦しさがなくなるというメリット

顎の位置といびきは密接に関係しています

顎の位置といびきは密接に関係しています。
顎が後ろに下がってしまうと、空気の通り道である気道が狭くなり、「いびき」が発生します。
さらに気道が狭くなりすぎると空気が通れなくなり、寝てる間に息が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」も引き起こします。
インビザライン矯正をすることで、顎の位置が正しくなり、気道が広がり「いびき」や「睡眠時無呼吸症候群」が改善されます。

3、顎の位置が改善することで歯ぎしりがなくなるというメリット

顎の位置が改善することで歯ぎしりがなくなるというメリット

4、顎の位置が改善することで食いしばりがなくなるというメリット

顎の位置が改善することで食いしばりがなくなるというメリット

”食いしばり”や”歯ぎしり”の原因

3、4は一緒にご説明させて頂きます。
奥歯の位置が低い状態になると、力を込めて噛める状態になり、これによって、「食いしばり」が起きます。
また、顎の位置が後ろに下がっていると、元に戻ろうと顎を前に出し、その時に「歯ぎしり」が起きてしまいます。これによって、歯に大きな負担がかかり、歯の寿命も短くなってしまいます。
インビザライン矯正をすることで、噛む位置が改善され、顎の位置も改善されます。

5、顎の位置が改善することで肩こりが軽減されるというメリット

顎の位置が改善することで肩こりが軽減されるというメリット

ストレートネックの頸椎

顎の位置が後ろに下がると頭が前に出てしまい、首の骨が引っ張られて「ストレートネック」という状態になります。それに伴って首の筋肉も引っ張られ、筋肉に緊張が起きます。
その結果、「肩こり」が引き起こされてしまいます。
インビザライン矯正をすることで顎の位置が正しくなり、「ストレートネック」が治り、「肩こり」が軽減されます。

いかがだったでしょうか?

今回は、「インビザライン矯正で得られる5つの《健康》のメリット」を
お話いたしました。
インビザライン矯正は歯並びだけと思っている方が多いと思いますが、
噛み合わせを正しくすることは、全身の《健康》と《美》に関係してきます。
歯並びを治して美と健康を一石十鳥しませんか?
前回の「インビザライン矯正で得られる5つの《美》のメリットはこちら

歯並びが気になる方は是非一度当院にご相談下さい。
ダイヤモンドプロバイダーである森川康司があなたのお悩みを解決させて頂きます。
インビザライン治療の詳しい内容はこちら

ダイヤモンドプロバイダーの森川康司がご相談内容を伺います

顎を手でおさえている女性

マウスピース矯正で顎関節症は治せる?顎関節症の原因から詳しく解説!

2023年4月14日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

顎関節症は、歯並びの悪さやストレス、姿勢の悪さなど、さまざまな要因によって引き起こされる顎の病気ですが、マウスピース矯正で症状が改善されるのはご存じでしょうか。

今回は、マウスピース矯正で顎関節症が治せるケースや治せないケースについて解説します。顎関節症の原因や、マウスピース矯正中に顎が痛くなった際の対処法もあわせて解説しているので、歯並びが原因の顎関節症に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

顎関節症とは

顎を痛そうに手でおさえている女性

顎関節症とは、痛みなどの症状をともなう、顎の関節や筋肉の病気のことです。

顎関節症の主な症状は、以下のとおりです。

・顎が痛む(顎関節痛、咀嚼筋痛)

・口が開かない、開けづらい(開口障害)

・顎を動かすと異音がする(顎関節雑音)

顎の筋肉や関節に負担がかかり、大きいものや硬いものが食べづらいなどの症状がでるのが顎関節症です。また、口を開けたときや顎を動かすたびに、「カクカク」「パキッ」「ジャリジャリ」など、異音がする症状がでることもあります。

上記の症状のうち、1つでもあてはまり、ほかの症状を引き起こす原因が見あたらない場合に顎関節症と診断されます。

これ以外にも、関節円板のズレや骨の変形などの原因で顎関節症と診断されることがありますが、顎関節症については診断基準が明確でないことが多く、原因がひとつとは限りません。

顎関節症の原因

自分の顎のあたりを虫眼鏡で拡大している男性

顎関節症は、生活習慣や噛み合わせなど、複数の要因が合わさって顎関節症を引き起こすと考えられています。

顎関節症の主な原因は、以下のとおりです。

・歯ぎしりや食いしばり

・悪い噛み合わせ

・ストレス

・悪い姿勢

・外傷

顎関節症は、噛み合わせの問題だけでなく、歯ぎしりや食いしばり、猫背や頬杖をつくことなど、姿勢の悪さも原因になることもあります。こうした習慣は無意識で行っていることが多く、ご自身で気づくのは難しいかもしれません。

軽度の顎関節症は自然に治ることもありますが、顎関節症の原因を取りのぞかなければ、再発する可能性があります。顎関節症を予防するには、意識的に生活習慣を改善することが重要です。

また、ストレスは筋肉の緊張だけでなく、歯ぎしりや食いしばりの原因となります。趣味の時間をもつ、運動でリフレッシュするなど、なるべくストレスをためないようにしましょう。

マウスピース矯正で顎関節症は治せる?

マウスピースと歯の模型を手に持っている女性

歯並びや噛み合わせが悪いことで顎関節症を引き起こしている場合、マウスピース矯正で改善できることがあります。

ここでは、マウスピース矯正で顎関節症が改善できるケースをご紹介します。

開咬(かいこう)

歯並びが悪いことで顎関節症を引き起こしている場合、前歯の噛み合わせが悪い方に多いです。特に、噛み合わせたときに、上下の前歯が噛み合わない方は注意が必要です。前歯でものを噛めないことで、奥歯に負担がかかりやすく、顎関節症を引き起こす要因となるからです。

また、前歯は噛むだけでなく、顎の動きをガイドする役割もあります。前歯が噛み合わない開咬は、顎の運動が過剰となり、顎関節にかなりの負担がかかります。マウスピース矯正は、外側に開いた前歯をひっこめ、奥歯の歯並びをととのえられるので、顎関節への負担を軽減するのに効果的です。

開咬の方には、歯並びが悪くなる原因になる「舌癖」をもっている方が多くいます。マウスピース矯正によって、舌が与える前歯への圧力を減らし、顎への負担軽減にも効果が期待できるでしょう。

過蓋咬合(かがいこうごう)

過蓋咬合とは、奥歯で噛んだときの噛み合わせが深いことで、下の前歯が見えない歯並びのことです。過蓋咬合は噛む力が強いため、奥歯に負担がかかり、顎関節に負担がかかる原因となります。

また、噛み合わせが深いことで、下の前歯が上顎にあたり、上の前歯の裏付近に傷ができることがあります。マウスピース矯正で、噛む力を分散させ、顎関節への負担を軽減できるでしょう。

交叉咬合(こうさこうごう)

交叉咬合とは、噛み合わせたときに上下のどこかの歯がずれる歯並びのことです。一般的に、上の奥歯が下の奥歯の内側に入っている状態で、上下の歯列の真ん中がずれていることが多いです。

交叉咬合は、歯並びがずれていることで、左右の噛む力や顎にかかる負担が均等ではありません。そのため、顎関節症を引き起こすだけでなく、顎の変形の原因となります。

交叉咬合が重度で顎変形症と診断される場合、マウスピース矯正では治療が難しいケースもあるため、注意が必要です。

症状が軽度な歯ぎしりや食いしばり

噛み合わせの悪さが原因で、軽度の歯ぎしりや食いしばりをするケースは、マウスピース矯正が効果的です。

マウスピースをはめることで、歯のすり減り予防だけでなく、顎の位置も安定できます。顎関節への負担を軽減できるでしょう。

マウスピース矯正で顎関節症が治せない方とは

注意、警告のマーク

ここでは、マウスピース矯正で顎関節症が治せないケースをご紹介します。

歯並びが原因ではないケース

マウスピース矯正で顎関節症が治せるケースは、歯並びが原因であるときだけです。

顎関節症は、必ずしも歯並びが悪いことだけで引き起こしているわけではありません。ストレスや姿勢が悪いことなど、生活習慣が影響していたり、複数の要因が重なっていることもあります。そのため、マウスピース矯正で歯並びがよくなっても、顎関節症の症状は改善しないことがあります。

歯ぎしりや食いしばりの症状が重度なケース

歯ぎしりや食いしばりの症状が強い場合、マウスピース矯正の治療が難しい場合があります。

睡眠時や集中しているときなど、無意識下で行う歯ぎしりや食いしばりは、ふだんの3倍の負担が歯や顎にかかります。マウスピースに穴があいたり破損したりする可能性が高いため、マウスピース矯正が適切ではないケースがあるのです。

顎関節症の症状が重度のケース

顎関節の症状によって、マウスピース矯正でも症状が改善しないことがあります。

以下の症状があると、重度の顎関節症かもしれません。

・指1~2本分ほどしか口が開かない

・顎関節以外の部分が痛む

・顎関節症によって発熱している

・耳鳴りやめまいなどを引き起こしている

顎関節症の開口障害を見分ける基準は、3本の指を縦にしてお口に入れられるかどうかで見分けます。指が1~2本分しか入らない場合、開口障害かもしれません。開口障害は顎関節症の中でも一番重い症状で、放置すると関節円板の癒着などを引き起こすおそれがあります。

また、重度の顎関節症は、顎関節や顎周辺の筋肉だけでなく、全身の健康に影響をおよぼします。顎関節症によって、頭痛や肩こり、耳鳴り、めまい、発熱などの症状がみられる場合は、なるべく早く顎関節の専門医にみてもらうのがよいでしょう。

マウスピース矯正中に顎が痛くなってしまったら

左手で自分の顎に手を当てている女性

マウスピース矯正で、顎関節症を引き起こす可能性は少ないと考えられています。まれに治療中に顎が痛むことがあるかもしれませんが、顎の痛みは一時的なので安心してください。

マウスピース矯正中に顎が痛くなったら、以下を試してみましょう。

・安静にして様子をみる

・正しい位置にマウスピースがはまっているか確認する

・食いしばらないように意識する

・顎をマッサージする

マウスピース矯正中に顎が痛む原因として考えられるのは、マウスピース矯正を始めたばかりでマウスピースに慣れていないことや矯正治療に対するストレスなどが挙げられます。特に、初めてマウスピースをはめたときは、圧迫感や歯が覆われている違和感から、顎に痛みを感じることがあるかもしれません。

マウスピースは2~3日で慣れることがほとんどなので、安静にして様子をみましょう。食いしばらないように意識したり、側頭筋(耳の上あたり)やエラのあたりをマッサージして、顎まわりの筋肉の緊張をやわらげたりするのも効果的です。

また、マウスピースが正しい位置にはまっていないことで、歯や顎が痛むことがあります。正しい位置に歯が動かない原因にもなるため、心配な場合は担当医に確認してもらいましょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

歯並びや噛み合わせが悪いことで顎関節症を引き起こしている場合、マウスピース矯正で改善できる場合があります。マウスピースをはめるだけで、歯並びをととのえながら顎関節症の症状を改善できるだけでなく、舌癖の改善や歯のすり減りの予防にも効果があります。

しかし、顎関節症は歯並びが悪いことだけが原因ではありません。ストレスや姿勢の悪さなど、複数の要因が重なって顎関節症を引き起こすこともあります。このようなケースでは、マウスピース矯正で歯並びをととのえても、症状は改善されないでしょう。

また、マウスピース矯正が顎関節症を引き起こす可能性は低いですが、まれにマウスピースが正しい位置にはまっていないことで、歯や顎が痛むことがあります。正しい位置に歯が動かない原因となるので、心配な方は担当医に確認してもらいましょう。

顎関節症でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。