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マウスピース矯正は滑舌が悪くなる?原因と対処法について解説!

2023年3月19日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピース矯正は、見た目がほとんど変わることなく矯正ができるため、接客業や営業の方にも人気のある矯正方法です。

しかし、マウスピースを常に装着する必要があるため「マウスピースが邪魔で滑舌が悪くなりそう」「仕事で人と話す機会が多いから、発音が悪くなったら困る」といった心配をされる方が多くいらっしゃいます。

今回は、マウスピース矯正における滑舌への影響について詳しく解説します。滑舌が悪くなる原因や対処法もご紹介しますので、不安に感じている方はぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正は滑舌が悪くなる?

マウスピース矯正を手に取って眺める女性

マウスピース矯正をつけ始めた時期は、滑舌が悪くなる場合があります。人によって異なりますが、マウスピースの形に舌が慣れていないため、しゃべりにくくなり滑舌に影響すると考えられます。

滑舌への影響や滑舌が改善してくる時期について、詳しく解説します。

つけ始めた時期は滑舌が悪くなる場合がある

マウスピースを初めて口の中に入れるときは、少なからず異物感や違和感があります。マウスピースの厚さは0.5mm程度ですが、口の中は敏感なため慣れるまで少し時間がかかります。

舌の位置が変わることで滑舌が悪くなったり、舌がスムーズに動かず発音が不明瞭になったりするのです。

通常は1か月程度で慣れてくる

個人差はありますが、時間が経つにつれてマウスピースの違和感がなくなり、次第に滑舌への影響がなくなります。早い方では数日、通常は数週間から1か月程度で問題なく会話ができます。

マウスピースは、表面がツルツルした素材で個人の歯に合わせて作製されているため、マウスピースが舌に引っかかることはほとんどありません。マウスピースの形に慣れると、ふだんと変わりなく話すことができるでしょう。

マウスピース矯正で滑舌が悪くなる原因

あごに手をあてて悩んでいる女性

マウスピースをはめることで滑舌が悪くなる場合、以下のような原因が考えられます。

・マウスピースの異物感に慣れていない
・マウスピースが浮いている
・舌の動きがマウスピースに順応していない
・マウスピースが破損や変形している

一つずつ詳しく解説します。

マウスピースの異物感に慣れていない

マウスピースは薄くて軽い素材ですが、上下の歯全体を覆うように被せるため、慣れるまでは異物感があります。唾液が飲み込みにくく口内に唾液がたまる方や、逆にマウスピースをすることで口が開き気味になり、口内が乾燥する方がいます。また、口周りの筋肉が動かしにくく、滑舌に影響する場合があります。

マウスピースが浮いている

マウスピースがうまくはまっておらず歯に密着していないと、口内のスペースが狭くなり、滑舌が悪くなる場合があります。マウスピースが浮いている場合は、チューイーを使って歯にしっかりはめることで、滑舌がよくなる可能性があります。

舌の動きがマウスピースに順応していない

インビザライン矯正の開始時期やマウスピースを新しく交換したときは、舌の動きがマウスピースに順応できない場合があります。また、語学学習をしている方は、舌が動かしにくくなり舌足らずに聞こえることがあります。繰り返しトレーニングすることで、違和感なく話せるようになるでしょう。

マウスピースが破損や変形している

1か月たっても滑舌が改善されない場合、マウスピースが変形、破損しているかもしれません。マウスピースが変形すると、歯が動かず、矯正治療も計画どおりに進まないおそれがあります。1か月たっても滑舌が改善されない場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

マウスピース矯正で滑舌が悪いと感じたときの対処法

歯科の治療室で患者に歯の模型を使いながら説明する医師

滑舌をよくするにはある程度の慣れが必要ですが、以下の対処法を行うことで、より早く滑舌を改善できる場合があります。

・チューイーを使ってマウスピースを正しくはめる
・ビデオで撮影して確認する
・マウスピースをつけてたくさん会話をして慣れる
・歯科医院でマウスピースに問題がないか確認する
・面接や講演など重要な場面では外す

一つずつ詳しく解説します。

チューイーを使ってマウスピースを正しくはめる

チューイーとは、マウスピースを歯に密着させるためのシリコン製チューブのことです。

新しいマウスピースは、現在の歯並びより少し歯列が動いた状態に作られているため、手でマウスピースをはめると浮きやすくなります。チューイーを前歯で噛み切るようにしっかり噛み、少しずつ奥歯へずらしながらマウスピースを歯に密着させましょう。チューイーを使って正しくはめることで、滑舌への影響を最小限にできます。

ビデオで撮影して確認する

マウスピースをはめて話す様子をビデオで撮影することで、舌や口の動きの変化を確認できます。スマホやカメラを使用すれば、一人で簡単に確認できる方法なのでおすすめです。マウスピースをはずした状態と比較して舌の動きを修正することで、滑舌や発音を改善できるでしょう。

また、身近な人に滑舌を確認してもらうのもよいでしょう。意外と他人からは気付かれない程度の場合もあります。

マウスピースをつけてたくさん会話をして慣れる

基本的にはたくさん会話をして舌の位置に慣れることで、滑舌がよくなります。苦手とされる発音は、舌がマウスピースに当たりやすい「サ行」「タ行」「ラ行」「ナ行」です。舌がマウスピースに触れる部分を意識しながら発音すると、舌の使い方に慣れてきます。

初めのうちは滑舌の悪さに不安になるかもしれませんが、毎日少しずつトレーニングすることで慣れてきますので、気持ちを楽にして過ごしましょう。

歯科医院でマウスピースに問題がないか確認する

マウスピースが舌に引っかかる場合や、1か月経っても滑舌がよくならない場合は、歯科医院でマウスピースに問題がないか確認しましょう。マウスピースに問題がなくても、マウスピースのつけ方が間違っていれば、正しいつけ方を教えてもらえます。

また、マウスピースを歯に密着させることで、滑舌が改善される可能性もあります。不安な点がある場合は、我慢せずに歯科医院に相談しましょう。

面接や講演など重要な場面では外す

マウスピースは取り外しができるので、外すと滑舌には影響ありません。面接や講演などの重要な場面で滑舌が気になる場合は、マウスピースを外して過ごしましょう。

ただし、長時間外すとマウスピースがはまらなくなる可能性があるため、取り外しには注意が必要です。

滑舌が気になる!マウスピースを外して話すときの注意点

ピンクのプラスチックケースにきちんとしまわれているマウスピース

マウスピース矯正の大きなメリットは、いつでも取り外しができることです。滑舌が気になる場面では、外して話すことで滑舌を気にする必要がなくなります。

しかし、マウスピースを外して過ごす際、気を付ける点がいくつかあります。以下で詳しく解説します。

1日20~22時間はマウスピースをつける

マウスピースを外す時間はできるだけ短くして、1日のうち20~22時間はマウスピースをつけるように心がけましょう。

日中にマウスピースを外している時間が長い日は、朝や夜に長めに装着する必要があります。歯磨きのあとや自宅で過ごす時間にふだんより長くマウスピースをつけるなど、時間を調整しましょう。

長時間外すとマウスピースが使えなくなる場合がある

マウスピースを長時間外すと、動かした歯が後戻りを起こし、マウスピースがはまらなくなる場合があります。

マウスピースが使えなくなると、歯科医院での調整や新しくマウスピースの作製が必要です。矯正の期間が長くなり、最悪の場合は歯並びが整わない場合もありますので、マウスピースの装置時間は必ず守りましょう。

外した場合は、紛失しないようにケースに保管する

マウスピースは透明なので、失くすと探すのが大変です。机の上にハンカチで包んで置いていると、他人が知らずに触ってしまい、マウスピースが変形するかもしれません。

マウスピースは柔らかく繊細です。外した際は必ずケースに保管して大切に取り扱いましょう。

まとめ

口を大きく開けて笑顔でマウスピースを装着する女性

マウスピース矯正を始めると、初めは多くの方がしゃべりにくさに悩みますが、1週間から1か月程度経つとほとんどの方が慣れてきます。1か月経っても慣れない場合は、マウスピースの変形、もしくは歯にうまくはまっていない可能性があります。早めに歯科医師に相談しましょう。

歯並びを整えることで、不明瞭だった発音がよくなる場合もあります。矯正は日々の苦労が多いですが、苦労した分歯並びが整ったときの喜びも大きいです。不安な点があれば、歯科医院に相談しながら矯正治療を進めましょう。

マウスピース矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

インビザラインのマウスピース取り扱いについて

2023年2月22日

インビザラインのマウスピースの取り扱いについて

インビザライン治療、皆様順調に進んでいますでしょうか?
インビザラインにおいてマウスピースはなくてはならない物です。
治療を進めていく上で、装着時間や管理や取り扱いはすごく大切な事になってきます。
今回はマウスピースの注意事項、管理の方法などご紹介させて頂きます。

インザライン治療のマウスピースについて

インビザライン矯正用マウスピース

インビザライン治療で必須であるマウスピースは1枚を使って歯並びを変化させるのではありません。
1枚1枚を少しずつ形が変わっていき、ご自身で交換をしていってもらい徐々にゴールに向かっていきます。
ですので、マウスピースはいっぱいお渡しすることになります。

マウスピースがいっぱいあるので、
患者様からよくマウスピース間違わないかなと不安な声を聞きます。

インビザラインが入っている袋

こちらがインビザライン治療のマウスピースが入っている袋です。
袋に今何枚目を使用しているのかわかるように数字が刻印されています。
こちらを確認してもらえましたら一目瞭然ですのでご安心ください。

インビザライン治療においてマウスピースの装着時間は?

基本的、22時間装着になります。
外している時間は飲食の時になります。
患者様からよくある質問で
「飲み物の時もマウスピース外さないといけませんか?」
飲み物の時で外さないといけないかの判断はその飲み物が甘いか?甘くないか?を基準にしてもらっています。
砂糖がもし入っている飲み物を飲んでしまうとマウスピースと歯の間に砂糖が入ってしまうので虫歯のリスクが高くなってしまいます。
インビザライン治療中に虫歯になってしまうと矯正治療は中断になってしまいます。
中断になってしまいますとまた治療計画を立て直しになってしまいます。

なぜ、22時間つけないといけないのか?

よく患者様からの質問で「マウスピースをもしつけられなかったらどうなりますか?」と聞かれます。

24時間中22時間装着でしたら2時間外していることになります。
外している時間は基本的に後戻りしている事になります。
もし、22時間装着していても20時間分の歯の動きになってしまいます。

なぜ22時間つけないといけないのか

仮に、12時間しか装着出来なかったら外している時間は12時間になるので動いている時間はないことになります。
せっかく、マウスピースを頑張ってつけていたとしても成果として出ない場合があります。

22時間装着するためのコツ

22時間装着難しい患者様にアンケート取った所一番多い原因として間食などに外すからとありました。
患者様にいつもお伝えすることなのですが、間食は悪い事ではありませんが間食をするとマウスピースを外すことになり装着時間は減りますし、間食ごとに歯ブラシすることは難しいと思いますので虫歯のリスクも上がってしまいます。

22時間を装着するためには間食をなるべく減らすのがコツになります。

インビザライン治療において装着時間は命です

インビザライン治療は患者様がマウスピースをつけてもらうことで初めて成り立つ治療になってきます。勿論、診断や設計などもインビザライン治療において大切ですが、どんなに緻密に計画していても装着時間が短ければ全く歯が動いてくれません。もし、歯の動きが計画通りに進まなければ治療期間が長くなってしまいます。
マウスピースを装着することを必ず意識してください。

マウスピースを紛失してしまったら?

たまに患者様からお問い合わせがあります。
「マウスピースを紛失しましたどうしましょう?」
紛失しないことが一番ですが紛失してしまうことも人間ですから必ずあります。
そんな時は、マウスピースもお渡しするのは状況にもよりますが1枚だけだはありません。
紛失した場合、次のマウスピースを一度装着してみて問題ないか確認することが必要です。
もし、心配な時は医院のご連絡してもらい、チェックすることも可能なのでお気軽にお問い合わせ下さい。

状況にもよりますので紛失した場合は、一度確認することを推奨します。

紛失を防ぐには?

マウスピースを紛失するのは飲食している時が多いです。患者様にお話しを聞いていますとマウスピースを外してティッシュに包んでいてゴミと間違えて捨てられましたというエピソードが多いです。

インビザライン治療開始の時にマウスピースを入れるケースをお渡ししています。
外出時に必ず携帯してもらい外した時は必ず入れる習慣をつけてもらうことによって紛失は防ぐ事が可能です。
また、お渡ししているケースは黒色なのですがケースのお色はこんなに種類があります。
オシャレなので外出先で持っていても恥ずかしくないのでご安心下さい。

種類が豊富な専用ケース

マウスピースの洗浄について

インビザライン治療中にどうしても汚れてしまったりすると洗浄すると思います。
その際、歯ブラシなどで擦って磨く方が多いのですがその必要はございません。
なぜかと言いますと歯ブラシで汚れを落とす時、ゴシゴシ磨くことによって傷がついてしまいます。
マウスピースに傷がついてしまうと汚れが余計に付きやすくなってしまいます。
洗浄の際は、基本的には水洗いを行ってください。

インビザライン治療の成功のカギ

先程、22時間装着が成功のカギとご紹介させて頂きました。
成功のカギは他にもあります。それは、歯とマウスピースがしっかりフィットしていることが鍵になります。
このような、チューイといったものをインビザライン治療始める時にお渡ししています。
どういう役割かと言いますと、マウスピースを指でいれるだけではフィットがよくない状態です。
そこでマウスピースを入れた後チューイを噛むことによって歯にマウスピースがフィットしていきます。
22時間という装着時間、チューイを噛むというフィット感がインビザライン治療の成功のカギになります。

チューイを噛む

いかがだったでしょうか?
インビザライン治療において管理や取り扱いがすごく重要になってきます。
成功のカギは患者様の協力になってきます。
今治療中の方、これからインビザライン治療を考えられている方など参考にしてもらえたら幸いです。
マウスピースライフを頑張って過ごしましょう。
ホームページ内「マウスピース矯正」のページで矯正について詳しく説明していますので、そちらも覗いてみてください。

これからもインビザライン治療に関連する内容をご紹介させて頂きます。
是非、またチェックしてみて下さい。