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マウスピースを持って笑う女性

マウスピース矯正で抜歯が必要になるケースと抜歯をするメリット!

2023年10月11日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピース矯正で抜歯が必要になるケースは、虫歯や歯周病がある場合や、前歯が大きく突出している場合などが挙げられます。

今回は、マウスピース矯正で抜歯が必要になるケースやマウスピース矯正で抜歯をするメリット・デメリットなどをご紹介します。マウスピース矯正で歯を動かす仕組みも解説するので、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正で歯を動かす仕組み

顎に手を当てて考える白い服の女性

マウスピース矯正では、形状の異なるマウスピースを複数作成し、治療計画に沿って交換することで歯を動かします。適度に歯に力がかかるように、40〜50枚のマウスピースを装着して理想の歯並びを目指すのが一般的です。

基本的にマウスピースの交換は1〜2週間に一度行い、一度使用したマウスピースを再度使用することはありません。

マウスピース矯正で抜歯が必要になるケース

歯科医院で抜歯された歯を拡大する

マウスピース矯正で抜歯が必要になるケースは、以下のとおりです。

・虫歯や歯周病がある

・前歯が大きく突出している

・歯並びがガタガタしている

・上の前歯よりも下顎が前に出ている

それぞれ解説します。

虫歯や歯周病がある

重度の虫歯や歯周病がある場合は、抜歯が必要になるでしょう。歯の神経を抜くだけでは治らないほど虫歯が悪化している場合や、歯周病が重症化して歯茎や歯槽骨が弱くなっている場合などは、抜歯を行います。

マウスピース矯正に限らず歯列矯正では、歯や顎の骨に負荷がかかります。重度の虫歯や歯周病があると、治療途中で歯が抜け落ちるリスクがあるので、治療前に抜歯をするのです。

前歯が大きく突出している

前歯が大きく突出しているケースも、抜歯が必要になることがあります。前歯が大きく突出している場合は、歯がきれいに並ぶためのスペースが足りていません。抜歯によってスペースを確保する必要があります。

前歯が大きく突出してしまう原因としては、幼少期のおしゃぶりの使用や指しゃぶりの癖、口呼吸などが挙げられます。可能であれば改善しましょう。

前歯の突出度合いによって、抜歯が必要かどうかは異なります。事前に歯科医師に確認するとよいでしょう。

歯並びがガタガタしている

歯並びがガタガタしている叢生をマウスピース矯正で治療する場合、抜歯が必要になることがあります。叢生は、歯が正しい位置に生えるためのスペースが足りていないことが原因の場合が多いです。きれいに並ぶスペースが足りないことで、歯が重なり合って生える、ねじれて生えるなど、叢生になります。

顎が小さい場合や、顎のサイズに対して歯が大きい場合なども、叢生になることがあるでしょう。

軽度の叢生の場合は抜歯が必要ないこともあるので、事前に確認しましょう。

上の前歯よりも下顎が前に出ている

上の前歯よりも下顎が前に出ている反対咬合をマウスピース矯正で治療する場合、歯を動かすスペースを確保するために抜歯が必要になります。反対咬合は、上下の噛み合わせが反対になっている状態で、受け口ともよばれます。

マウスピース矯正では対応できず、ワイヤー矯正や外科手術などが必要になることもあるでしょう。

マウスピース矯正で抜歯をするメリット・デメリット

merit demeritと書かれた看板が建てられている

マウスピース矯正で抜歯をするメリット・デメリットをご紹介します。マウスピース矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

抜歯をするメリット

マウスピース矯正で抜歯をするメリットは、以下のとおりです。

・歯が動きやすくなる

・顎や顔の輪郭に悪影響が出にくい

・複雑な症例でも治療できる

それぞれ解説します。

歯が動きやすくなる

マウスピース矯正で抜歯を行う最大のメリットは、歯が動きやすくなることです。歯を1本抜歯するだけで、歯を動かせるスペースを大きく確保できます。重度の出っ歯や叢生などの治療が可能になる場合もあるでしょう。

歯を動かせるスペースが大きくなれば、確実に歯が移動します。治療計画どおりに歯を動かせるので、治療計画が立てやすく、スムーズに治療を進められるでしょう。

顎や顔の輪郭に悪影響が出にくい

マウスピース矯正で抜歯をすると、治療完了後に顎や顔の輪郭などに悪影響が出にくいです。例えば、歯のスペースがあまりない状態で抜歯をせずに矯正を進めた場合、前歯が前に押し出されて口元が盛り上がるリスクがあるでしょう。

歯並びだけを重視してマウスピース矯正を進めると、顎や顔の輪郭に悪影響を与えます。歯が移動するスペースが少なく歯科医師から抜歯を勧められた場合は、抜歯をしたほうがよいでしょう。

複雑な症例でも治療できる

抜歯をすると歯を動かすスペースを確保できるので、複雑な症例でも治療できます。抜歯をすることで治療可能になる複雑な症例は、以下のとおりです。

・重度の叢生

・出っ歯

・受け口

ガタつきが多い歯並びでも、抜歯をすることで理想の歯並びを目指せるでしょう。

抜歯をするデメリット

マウスピース矯正で抜歯をするデメリットは、以下のとおりです。

・身体への負担が大きい

・費用がかかる

・治療期間が延びる

それぞれ解説します。

身体への負担が大きい

抜歯をすると、身体への負担が大きくなります。抜歯が必要なほど使えなくなった歯であれば問題ありませんが、健康な歯を抜くことに抵抗がある方もいるでしょう。身体的にも大きな負担がかかります。

抜歯後は、激しい運動ができない、湯船に入れないなど、生活の制限もあります。抜歯をすることで、骨や神経を傷つけるリスクもあるでしょう。

費用がかかる

抜歯をするには、費用がかかります。マウスピース矯正を進めるうえで健康な歯を抜く場合は保険が適用されず、1本あたり15,000円程度かかるでしょう。

マウスピース矯正の費用とは別で抜歯の費用がかかる歯科医院も多いので、事前に確認することが重要です。

治療期間が延びる

抜歯をすると、抜歯した部分の傷口を治す必要があります。抜歯をしない場合と比較すると、治療期間が延びるでしょう。

また、抜歯をするということは、歯を大きく動かす必要があるということです。歯の移動距離が大きい場合も、治療期間が延びやすいです。

矯正治療後は、保定装置を装着して後戻りを防ぐ期間が必要になります。保定期間は矯正治療にかかった期間と同程度とする歯科医院も多いので、矯正治療にかかる期間が延びると保定期間も延びるでしょう。

矯正治療にかかるトータルの期間が長期化する可能性があります。

どのタイミングで抜歯をする?

歯科医院で治療を受ける女性患者

マウスピース矯正において抜歯をするタイミングは、歯並びや治療計画によって異なります。基本的には、マウスピース矯正を開始する前に抜歯を行うでしょう。

特に、親知らずを抜かずに矯正治療を進めると、歯が動きにくいです。親知らずがある場合は矯正治療前に抜歯するでしょう。

出っ歯の場合は、歯並びを整えてから抜歯をするケースも多いです。治療中のトラブルを避けるためにも、事前に治療計画を確認しましょう。

まとめ

両手でマウスピースをもって装着する女性

今回は、マウスピース矯正で抜歯が必要になるケースや、マウスピース矯正で抜歯をするメリット・デメリットなどをご紹介しました。

マウスピース矯正で抜歯が必要になるケースは、虫歯や歯周病がある、前歯が大きく突出しているなどが挙げられます。抜歯をするデメリットは、身体への負担が大きい、費用がかかる、治療期間が延びるなどが挙げられるでしょう。

マウスピース矯正で抜歯が必要になるケースやメリット・デメリットを理解したうえで、治療方法を決定しましょう。

マウスピース矯正を検討している方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

インビザラインをはめようとしている女性

インビザラインは後戻りしやすいのか?後戻りの原因と対処法を解説

2023年7月4日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザラインは後戻りしやすいのか、矯正治療をご検討中の方なら気になると思います。矯正治療はさまざまな種類がありますが、治療法によって後戻りのしやすさに変わりはあるのでしょうか。

今回は、インビザラインは後戻りしやすいのか、後戻りする理由や対処法・対策法を解説します。矯正治療後の後戻りについて理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてください。

後戻りとは?

クエスチョンマーク

後戻りとは、インビザラインなど矯正治療で整えた歯並びがもとの状態に戻ろうとする現象のことです。

矯正治療で歯が動く仕組みは、矯正装置を使って歯に一定の力を加えると、歯を支えている土台の骨が吸収と再生を繰り返すことで移動します。矯正治療が完了した直後の歯は、土台の骨が不安定な状態で動きやすいです。そのため、歯がしっかりとあごの骨に定着するまでの期間は、外部からの力の影響を受けやすい状態となります。

歯があごの骨に定着するまでの期間は、後戻り対策をしっかり行わないと歯は少しずつ移動してしまうのです。

インビザラインは後戻りしやすいのか?

インビザラインのイメージ

結論から述べると、インビザラインはワイヤー矯正と比較して後戻りしやすいことはありません。矯正治療が完了したら保定装置で歯の後戻りを防ぎます。どの方法で矯正を行っても、しっかり保定していれば後戻りを防ぐことが可能です。インビザラインでもワイヤー矯正でも後戻りのリスクは変わりません。

インビザラインは、マウスピースを使って歯並びを整えます。そのため、ワイヤー矯正の方と比較してマウスピース型の保定装置に抵抗を感じにくい方が多いと考えられます。インビザラインで矯正を行った方は、マウスピースをつける習慣ができているため、途中で怠ってしまうリスクも低いでしょう。

インビザラインで後戻りする理由

頭を抱えて悩んでいる女性

時間をかけて整えた歯並びが、なぜ後戻りしてしまうのか疑問に感じる方も多いでしょう。インビザラインで後戻りする理由は、大きく分けて以下の3つがあります。

・リテーナーの装着時間が不十分である

・悪習癖がある

・インビザラインでは適応外の症例である

以下、詳しく解説します。

リテーナーの装着時間が不十分である

歯列矯正が完了したら、整った歯並びを維持するために歯を固定する「保定期間」に入ります。歯を保定するためには、リテーナーとよばれる保定装置を装着するのが一般的です。

マウスピース型の保定装置の場合、装着時間など自己管理が必要です。装着時間が不十分だと、後戻りするリスクが高くなるため注意が必要です。歯科医師に指示された装着時間は、必ずリテーナーを装着しましょう。

また、保定期間は矯正期間と同じ期間行うケースが多いです。自己判断で保定装置の使用をやめてしまうと後戻りするため、必ず歯科医師の指示があるまで保定装置を使用しましょう。

悪習癖がある

舌癖や口呼吸、爪噛み、頬杖などの癖は歯並びに影響を与えます。このような悪習癖は、弱い力が継続的に歯にかかるため、矯正治療で歯並びを整えても後戻りするリスクが高く注意が必要です。

悪習癖がある場合は、矯正期間中にトレーニングを行うことや日常生活で意識することで改善できるように努めましょう。また、どちらか片方だけで噛んでしまう噛み癖も、歯並びの悪化や歪みの原因となるため注意しましょう。

インビザラインでは適応外の症例である

インビザラインでは歯並び・噛み合わせを整えられない症例にもかかわらず、インビザライン治療を行うと後戻りのリスクが高くなります。スペースが不足している部分に無理に歯を並べると年数の経過とともに歪みが生じてくるでしょう。

矯正治療は、あごの骨と歯のバランスを考えたうえで治療する必要があります。

後戻りしたときの対処法

ドミノが倒れるのを指でおさえている

インビザライン矯正後に後戻りを感じたら、必ず歯科医師の指示をあおぎましょう。後戻りの状態によって適切な対処法が異なります。

後戻りは、放置するとさらに進んでしまう可能性があるため、早めに対処することが大切です。後戻りが起こってしまった際の対処法は、後戻りの状態によって大きく分けて以下の2つがあります。

後戻りが軽度の場合

後戻りが軽度でリテーナーが装着できる場合は、リテーナーを装着して様子を見ることが多いです。歯が少し動いているため、はじめはリテーナーがきつく感じますが、後戻りが改善されれば解消されます。

リテーナーを装着した際に痛みや違和感が大きい場合は、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。

後戻りが重度の場合

後戻りが大きくリテーナーが装着できないケースでは、再度矯正治療します。早い段階で対処すれば矯正期間も短く済む場合が多いでしょう。費用に関しては歯科医院によって対応が異なるため、再治療の際はトラブルを回避するためにも事前に費用を確認しましょう。

また、症例によってはワイヤー矯正に切り替える方がよいと判断される場合もあります。再治療の際は、治療方法・期間・費用など気になる点は質問し、納得したうえで治療を受けましょう。

後戻りさせないための対策

リテーナーを装着しようとしている女性

インビザラインで後戻りすると、後戻りの程度によっては再治療が必要です。再治療の場合、追加で費用と時間がかかるため、日頃から後戻りしないように心がけることが大切です。以下、後戻りを防ぐ対策法を3つご紹介します。

保定をしっかり行う

後戻りを防ぐためには、歯科医師の指示どおりリテーナーを装着する必要があります。十分な保定期間を設けることで、後戻りのリスクをおさえることが期待できるでしょう。

リテーナーは、1日の装着時間をしっかり守ることで十分な効果を得ることができます。面倒だからと装着を怠ったり自己判断で装着をやめたりすることがあると、後戻りのリスクが高くなるでしょう。

悪習癖を改善する

舌癖や口呼吸・爪を噛むなどの悪習癖は、矯正期間中になるべく改善するようにトレーニングや意識して生活してください。悪習癖は、一度にかかる力は小さいですが、習慣化することで歯に断続的に力がかかる状態となります。断続的に力がかかる環境は、矯正治療と同じ条件となるため後戻りの大きな原因となるのです。

悪習癖は、無意識に行っていることが多いため、ご家族や周囲の方に協力してもらいながら直しましょう。

歯科医院の定期検診に通う

後戻りを防ぐためには、定期的に歯科医院を受診して歯並び・噛み合わせを確認してもらいましょう。特に、歯周病や親知らずには注意が必要です。

歯周病が進行すると、歯の支えとなる土台の骨が溶けてしまうため、歯が動きやすくなります。親知らずは、生える際にスペースが不足していると、真っ直ぐ生えることができずに手前の歯を押してしまう可能性が高いです。

定期的に歯科医院を受診することで、歯周病・虫歯の有無やトラブルが起きていないか確認できます。万が一、トラブルが見つかっても早期に対処できるため、後戻りするリスクは低いでしょう。

まとめ

ポイントをまとめる女性

インビザラインだからといって後戻りしやすいことはありません。インビザラインでもワイヤー矯正でも、後戻りのしやすさは変わりないといえるでしょう。

後戻りは、保定を行っていない場合や歯並びに影響を与える悪習癖がある場合に起こりやすいです。矯正治療が完了したら保定期間に入り、歯があごの骨に定着するのを待つのが一般的な流れです。リテーナーを歯科医師の指示通りに装着し、歯並びに影響する悪習癖がある場合は、改善するように心がけましょう。また、歯並び・噛み合わせの異常を早期に発見するためにも、歯科医院を定期的に受診して、お口のなか全体を確認してもらう習慣をつけましょう。

後戻りは、しっかり対策すれば防ぐことが可能です。インビザラインで整えた歯並びを保つためには、歯科医師の指示のもと保定をしっかり行いましょう。

インビザラインの後戻りでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。