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矯正治療中の痛みや違和感、その対処法と期間は?

矯正治療中の痛みや違和感、その対処法と期間は?

2024年9月27日

こんにちは!大阪府八尾市の歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。歯の事やそれに関連する様々な疑問に勝手に答えていく「もりかわ歯科の勝手に解説!ブログ」です!

「インビザライン矯正に興味があるけど、実際どんな治療法なの?」
「矯正治療って、痛みや違和感がないか心配…」
「治療中の生活って、不便じゃないのかな?」

このような疑問や不安を抱えている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
特に「マウスピースの装着って痛くないの?」「違和感ってどんな感じ?」といった治療中の痛みや違和感に関する心配は尽きませんよね。

ご安心ください。マウスピース矯正(インビザライン)で生じる違和感の多くは歯が動いている証拠であり、異常なことではありません。それでも我慢できない場合には痛みや違和感を緩和する方法がありますので、焦らずに対処してくださいね。

この記事ではインビザライン矯正に関する痛みや違和感、その期間など、気になる点について詳しく解説します!

そもそもインビザライン矯正って?

そもそもインビザライン矯正って?

インビザライン矯正とは透明なマウスピース型の矯正装置を使って歯並びを治す方法です。従来のワイヤー矯正とは異なり、金属製のブラケットやワイヤーを使用しないので見た目が目立ちにくく、快適に治療を進められるのが特徴です。

マウスピースは患者様一人ひとりの歯型に合わせてオーダーメイドで作成します。段階的に歯を動かしていくため、マウスピースを定期的に交換しながら治療を進めていきます。

インビザライン矯正は取り外しが可能なため食事や歯磨きの際に邪魔にならず、口腔内を清潔に保ちやすいというメリットもあります。

しかしインビザライン矯正でも、多少の痛みや違和感は伴うことがあります。これは歯が少しずつ移動していく過程で、歯や歯ぐきに力がかかるためです。

インビザライン矯正でも痛みや違和感はあるの?

インビザライン矯正でも痛みや違和感はあるの?

矯正治療といえば、「痛い」「食べ物が噛めない」「口内炎ができる」といったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。ワイヤー矯正だけでなく、インビザライン矯正でも多少の痛みや違和感は避けられないのが現実です。

特に以下のようなタイミングで痛みや違和感を感じる事があります。

新しいマウスピースに交換した直後

新しいマウスピースは、歯を次の段階へと動かすために少しきつめに設計されています。そのため装着した直後は歯が押されるような感覚や、締め付けられるような痛みを感じることがあります。

アタッチメントを装着した時

アタッチメントとは歯の表面に付ける小さな突起物で、マウスピースが歯にしっかりと固定され効率的に歯を動かすために必要です。アタッチメントを装着した直後は、その部分に違和感や少しの痛みを感じるかもしれません。

歯の動きが大きい時期

治療の初期段階や歯を大きく動かす必要がある場合は歯や歯ぐきに強い力がかかるため、痛みや違和感を感じやすくなります。

このようなタイミングでは「こんなに痛いなんて…」 「耐えられない…」そう感じてしまう方もいるかもしれません。しかしこうした痛みや違和感は歯が動いている証拠であり、矯正治療が順調に進んでいるサインでもあります。

多くの方が同じように経験していることですし、痛みや違和感の感じ方には個人差があります。

我慢できない時はどうか一人で悩まず、お気軽に当院にご相談ください。中にはほとんど痛みを感じない方や、強い痛みを感じる方もいます。もし痛みが強い場合は、我慢せずに遠慮なくお申し出ください。痛みを和らげる方法をご提案したり、治療計画を調整したりすることも可能です。

いつまで続く?インビザライン矯正中の痛みや違和感の期間

歯列矯正を始める前は、痛みや違和感について不安を感じるのは当然のことです。特に初めての装着時やマウスピース交換時は、慣れない感覚に戸惑うこともあるでしょう。

痛みのピークは長くて3〜4日目頃まで

痛みのピークは長くて3〜4日目頃まで

インビザライン矯正の場合、痛みや違和感は一般的に新しいマウスピースに交換した直後に最も強く感じられます。これは、歯が新しい位置へと移動するために、マウスピースから圧力がかかるためです。

具体的には「歯が浮いたような感覚」「噛むと少し痛い、鈍痛がある」といった程度の痛みを感じることが多いです。しかし「食事が困難なほどの強い痛み」を感じる場合もあります。

痛みのピークは通常3〜4日目頃と言われています。その後は徐々に和らぎ、1週間程度でほとんど気にならなくなるでしょう。歯や歯茎が新しいマウスピースに慣れてくると、次第に快適に過ごせるようになります。

痛みが非常に強い場合や2週間以上続く場合は、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。マウスピースの調整や、一時的に装着時間を短くするなどの対応が可能です。

痛みや違和感の波

人間の体は新しい刺激に徐々に慣れていくようにできています。インビザライン矯正による痛みや違和感も時間が経つにつれて軽減し、最終的にはほとんど感じなくなる場合が多いです。

ただし、マウスピースを交換するたびに一時的に痛みや違和感がぶり返すことがあります。これは歯が少しずつ動いている証拠ですので心配はいりません。

痛みのピークは、歯列矯正開始直後や、歯の動きが大きい時期に訪れることが多いです。その後は徐々に慣れていき、治療が進むにつれて痛みや違和感は少なくなっていきます。

みんな同じ?インビザライン矯正で一番辛い時期は?

インビザライン矯正中の痛みや違和感には個人差がありますが、多くの方が「特に辛い」と感じる時期がいくつかあります。これらの時期を事前に知っておくことで心の準備ができ、安心して治療に臨むことができるでしょう。

インビザライン矯正で一番辛い時期は?

歯列矯正の開始直後

初めての歯列矯正は誰にとっても未知の体験です。歯に何かが装着されているという違和感や、多少の締め付け感を感じる方が多いでしょう。歯が動き始めることで、鈍痛や歯が浮いたような感覚を覚えることもあります。

マウスピースを交換した直後

新しいマウスピースに交換するたびに歯に新たな圧力がかかり、一時的に痛みや違和感がぶり返すことがあります。これは歯が順調に動いている証拠でもありますが、慣れるまでは少し辛い時期かもしれません。

アタッチメントの装着直後

アタッチメント装着直後は違和感や痛みを感じることがあります。
これはアタッチメントが歯の表面に接着される際に、わずかな圧力がかかるためです。通常、この違和感や痛みは数日で落ち着きます。

歯の動きが大きい時期

治療計画によっては、歯を大きく動かす必要がある時期があります。このような時期は、他の時期に比べて痛みや違和感が強く感じられる傾向があります。しかし、歯並びが大きく改善していく時期でもあるので、頑張りどころと言えるでしょう。

歯の形状や歯並び

歯の形状や歯並びによっては特定の歯に強い力がかかり、痛みを感じやすい場合があります。
これは歯の根の形や傾き、歯列全体のバランスなどが影響している可能性があります。特定の歯に非常に強い痛みを感じる場合は、マウスピースの調整や治療計画の見直しを相談してみてください。

個人差や体調・精神状態

痛みの感じ方には個人差があるため、同じ治療を受けていても感じる痛みや違和感は人それぞれです。痛みの感じ方は体調や精神状態によっても左右されることがあります。ご自身の状態に合わせて、無理せず治療を進めていくことが大切です。

これらの辛い時期を乗り越えるために、次は具体的な対処法をご紹介します。痛みや違和感を少しでも軽減し、快適な矯正ライフを送るためのヒントを見つけてください。

もう我慢しない!インビザライン矯正中の痛みや違和感の対処法

インビザライン矯正中の痛みや違和感は、誰しもが経験する可能性のあるものです。しかし、我慢できないほどのつらさには適切な対処法を知ることで、少しでも快適な歯列矯正ライフを送りましょう。

痛みや違和感を感じた時の対処法

痛みや違和感を感じた時の対処法

痛み止めを服用する

市販の鎮痛剤には様々な種類があり、これらの薬は一時的に痛みを和らげる効果があります。

ただし、用法・用量を守って服用し、不安な場合は歯科医師に相談しましょう。特に妊娠中や授乳中の方や持病がある方は、必ず医師や薬剤師に相談してから服用してください。

一部の鎮痛剤には歯の動きを抑制する可能性があります。過剰摂取による副作用が出ることもありますので、矯正治療中に服用する場合は歯科医師に相談し、適切な薬剤を選択することが重要です。

冷たいものを口に含む

冷たい水や氷を口に含むのも効果的です。これは血管を収縮させ、炎症や痛みを軽減する効果が期待できるためです。痛む時には数分間口に含んだり氷を口の中で転がすなど、適宜行いましょう。

柔らかい食事を摂る

硬いものや噛み応えのあるものは避け、うどんやおかゆ、ヨーグルトなどの柔らかいものを食べるようにしましょう。ただし長期間柔らかい食事ばかりを食べていると顎の筋肉が衰えていきますので、無理のない範囲で硬さのバランスを取り、顎の筋肉が衰えたと感じたらガムを噛むなど、顎の筋肉を鍛える運動を取り入れてみましょう。

マウスピースの装着時間を調整する

痛みが強い場合は一時的にマウスピースの装着時間を短くするのも有効ですが、装着時間が短すぎると治療効果が十分に得られません。歯科医師の指示に従い、1日の装着時間が20時間以下にならないようにするなど注意が必要です。
装着時間が短くなってしまった場合は歯科医師に相談し、今後の装着計画についてアドバイスをもらいましょう。

マウスピースの端を滑らかにする

マウスピースの端が歯茎に当たって痛い場合は、歯科医院で調整してもらうか専用のやすりで優しく削ることで痛みを軽減できます。痛みを感じる部分だけを優しく少しずつ削りましょう。ただし削りすぎるとマウスピースが緩くなってしまうため、注意が必要です。

口内炎ができた場合

マウスピースが歯茎や頬の内側に擦れて口内炎ができることがあります。その場合は患部に軟膏を塗ったり、マウスピースの当たる部分を歯科医院で調整してもらうことで症状を緩和できます。

その他

その他にも、温かいタオルやカイロで患部を温めることで血行が促進され、痛みが和らぐこともあります。くわえてストレスが痛みを悪化させることもあるため、リラックスできる環境で過ごし、十分な睡眠をとることも大切です。

それでも辛い時は歯科医師に相談しましょう

これらの方法を試しても痛みや違和感が改善しない場合は、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。痛みの原因を特定し、適切な対処法を提案してもらえます。

マウスピースが破損したり紛失したりした場合も、すぐに歯科医師に連絡しましょう。

インビザライン矯正中の痛みや違和感は、誰しもが経験する可能性のあるものです。決して無理に我慢する必要はありません。少しでも気になることや不安なことがあれば些細なことでも遠慮なく当院にご相談ください。

専門家である私たちがあなたの不安を解消し、快適に治療を進められるようサポートいたします。

まとめ「痛みや違和感の少ない、快適な歯列矯正ライフを!」

インビザライン矯正中の痛みや違和感は確かに存在します。しかしそれは歯並びが美しく変わっていく過程の一部であり、決して乗り越えられないものではありません。

この記事でご紹介したように、痛みや違和感は一時的なものであり、適切な対処法や歯科医師のサポートによって十分に軽減することができます。

インビザライン矯正は、従来のワイヤー矯正に比べて痛みや違和感が少なく、快適に治療を進められるという大きなメリットがあります。

美しい歯並びは見た目の自信だけでなく、健康的な生活や明るい未来にも繋がります。
「矯正治療は大変そう…」とためらっていた方も、ぜひインビザライン矯正を検討してみてください。

もりかわ歯科ではインビザライン歯列矯正の無料相談を実施しています。歯並びや歯列矯正治療について、どんなことでもお気軽にご相談ください。

インビザライン専門ドクター 森川 康司(もりかわ こうじ)があなたやお子さまの疑問や不安にお答えし、最適な治療プランをご提案いたします。

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医療法人甦歯会 マイデンタルクリニックもりかわ歯科

  • 住所:〒581-0803 大阪府八尾市光町2丁目3 アリオ八尾2F
  • 電話番号:072-922-8148
  • 診療時間:10:00~13:00 / 14:00~19:00(年中無休)
  • URL:https://yao-shika-morikawa.or.jp/

医療法人甦歯会 リノアス診療所もりかわ歯科

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医療法人甦歯会 もりかわ歯科 志記診療所

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マウスピースを持った女性の手元

破損を防ぐ!マウスピースの正しい外し方や付け方を解説!

2023年8月12日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピースの外し方や付け方を誤ると、破損や変形を招き、治療期間が延びる可能性があります。再作成する場合、追加で費用がかかることもあるため注意が必要です。

今回は、マウスピースの正しい外し方や付け方、お手入れの方法について解説します。

マウスピースを正しい方法で外さないとどうなる?

顎に手を当てて考える女性

マウスピースを正しい方法で外さないと、マウスピースの破損や変形を招く可能性があります。治療が中断されることもあるため、マウスピースは正しく外しましょう。

マウスピースが破損する

無理に取り外すと、マウスピースが割れる可能性やヒビが入る可能性があります。治療効果を大きく損なうだけでなく、破損したマウスピースを装着することで口腔内を傷つけるリスクもあるでしょう。

マウスピースに異常を感じた場合、特に割れやヒビに気づいた場合は、自分で解決しようとせずに、歯科医院に連絡してアドバイスを受けてください。

マウスピースが変形する

正しくない方法で外すと、マウスピースが変形する可能性があります。変形したマウスピースを強引に装着すると歯に適切でない力が加わり、歯列から浮くこともあるでしょう。歯茎を痛める原因となるため、避けなければなりません。

マウスピースが適切に装着されないと、治療計画どおりに歯が動かない可能性もあります。マウスピースが意図しない方向に力を与え、治療期間が延びることがあるのです。

アタッチメントが取れる

歯の表面に設置されるアタッチメントは、歯に適切な力を加える役割を果たします。マウスピースを間違った方法で強引に外すと、アタッチメントが取れることがあるのです。

アタッチメントが取れると、予定している力が歯に加わらず、治療の効果が十分に得られません。アタッチメントが取れること自体が、マウスピースの破損や歯と歯茎にダメージ与えるリスクもあります。

マウスピースの正しい外し方

マウスピースを装着する女性

マウスピースの正しい外し方を解説します。治療期間を延ばさないためにも、正しくマウスピースを取り外して破損や変形を防ぎましょう。

上顎のマウスピースを外す場合

上顎のマウスピースを外す際は、左右どちらかの奥歯から外すのが基本です。マウスピースと歯の間に指を引っかけ、指を下に向かって押し出すと、マウスピースが浮き上がります。

次に、反対側の奥歯部分も同様に指で下に押し出し、マウスピースを浮かせます。マウスピースの両端が浮き上がり、中央部分だけが歯に引っかかっている状態になるでしょう。中央だけが歯に引っかかっている状態で、前歯部分に手を添えて下方向に軽く引っ張ると、マウスピースがスムーズに外れます。

上記の外し方を行えば、マウスピースを破損させずに取り外せます。アタッチメントが取れることもないでしょう。

下顎のマウスピースを外す場合

上顎のマウスピースと同様に、左右の奥歯部分から外し始めます。

下顎のマウスピースは、上に押し出すように外してください。上に押し出すように力をかけると、マウスピースが歯から浮きます。次に、前歯部分に指を添えて上方向に引っ張ります。

アタッチメントを装着している場合

アタッチメントが設置されている場合も、マウスピースの取り外し方は基本的に同じです。

まず、奥歯の内側から外し、そのあと前歯部分を外しましょう。奥歯の外側から外そうとするとアタッチメントが取れる可能性があるため、必ず内側から外してください。アタッチメントが引っかかってマウスピースを外しづらい場合は、マウスピースを広げるようにすると、無理なく外せます。

上記の手順で外せば、アタッチメントを傷つけずにスムーズにマウスピースを外すことが可能です。

マウスピースの正しい付け方

マウスピースを両手で持って笑う女性

治療効果を最大限に発揮するには、外し方だけでなく、付け方にも気を付けなければなりません。

以下、マウスピースの正しい付け方をご紹介します。

マウスピースの上下を確認する

マウスピースの装着前に、上下を確認しましょう。一般的に、前歯部分が大きいマウスピースが上側、小さいマウスピースが下側に対応します。人間の顎の形状で、上顎の前歯のほうが大きく、下顎の前歯は上顎の前歯よりも小さいからです。

上下を逆に装着すると、マウスピースの破損や変形につながる可能性があります。治療効果に影響を及ぼすだけでなく、新たなマウスピースの作成が必要になるかもしれません。マウスピースの再作成には費用が発生する場合もあるため、十分に注意してください。

マウスピースを装着する

マウスピースを装着する際は、前歯から始めて奥歯に向かって指で押さえます。マウスピースを歯列にしっかりと密着させましょう。

マウスピース矯正を始めたばかりの段階では装着に慣れていないため、鏡を見て確認しながら装着してください。

マウスピースを歯列に馴染ませる

マウスピースを装着する際に直接噛んで装着しようとすると、マウスピースが割れる危険性があります。

マウスピースを装着する際は、チューイーというシリコンゴム製のロールを使用して、マウスピースを歯列に密着させることが推奨されています。特に、前歯部分はマウスピースが浮きやすいため、注意して装着してください。

マウスピースを装着した直後は、多少の圧迫感があることがあります。マウスピースが正しく装着され、適切な圧力が歯にかかっている証拠なので、心配する必要はありません。圧迫感は、時間の経過とともに減少します。

インビザラインのお手入れの仕方

床に置かれたマウスピースとフロスと歯ブラシ

インビザラインを破損・変形させないためには、適切なお手入れが必要です。マウスピースを清潔に保つためのお手入れの仕方を解説します。

装着前にマウスピースを水で洗う

マウスピースを装着する前は、必ず清潔な流水で洗浄しましょう。マウスピースに付着した細菌が増殖し、虫歯や歯周病の原因となる可能性があるからです。

特に、食後の口腔内は食べ物の残りかすなどによって細菌が増えやすい状態になっています。食後すぐにマウスピースを洗浄できない場合でも、できるだけ早く洗いましょう。

やわらかめの歯ブラシで優しく磨く

マウスピースの細かな汚れを落とすには、歯ブラシの使用が効果的です。特に、マウスピースの歯型部分に溜まった汚れは、手指だけでは取り除くことが難しい場合があります。そのため、歯ブラシを用いて優しくブラッシングしてください。

力を入れすぎて磨くと、マウスピースに傷がつく可能性があります。毛先がやわらかい歯ブラシでゆっくりと丁寧に磨くことで、傷を防ぎながら清潔にできるでしょう。

マウスピース専用洗浄剤を使用する

基本的に水で洗浄するだけでも十分に汚れが落ちますが、さらに清潔に保ちたい場合は専用の洗浄剤を使用するとよいでしょう。洗浄剤を使うことで、水洗いだけでは取り除くことが難しい汚れやにおいを効果的に除去できます。

ただし、使用する洗浄剤は、マウスピース専用のものを選びましょう。入れ歯用の洗浄剤とマウスピース用の洗浄剤は成分が異なるため、適切なものを用いないとマウスピースが損傷する可能性があります。

マウスピースを乾燥させる

マウスピースを洗浄したあとは、水分をしっかりと取り除くことが大切です。

濡れた状態で放置すると細菌が繁殖し、口臭の原因となる可能性があります。ティッシュペーパーや乾燥タオルを使用して、マウスピース全体を丁寧に拭いて完全に乾燥させましょう。マウスピースの衛生状態を保ち、口腔内環境も良好に維持することができます。

マウスピース専用のケースで保管する

マウスピースは小さく繊細なため、取り外したあとに無造作に放置すると、紛失や破損につながるおそれがあります。特にペットを飼っている場合、遊び道具と誤認され噛まれる可能性があるでしょう。外出先での着脱の際には、ティッシュに包んで捨てるなどのトラブルも考えられます。

マウスピースを外したあとは、必ず専用のケースで保管しましょう。ケースで保管することで、マウスピースの安全性を確保すると同時に清潔さも維持できます。日頃から専用のケースで保管する習慣を身につけることで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

お湯を使用しない

マウスピースは熱に敏感で、高温の環境下では変形するリスクがあります。

洗浄の際に40度以上の熱湯を使うことは避けましょう。マウスピースが変形するとフィット感を損ない、治療の効果を阻害する可能性があります。

歯磨き粉を使用しない

歯磨き粉は、歯の汚れを落とすために研磨剤という成分を含んでいます。研磨剤は歯の汚れを除去するのに効果的ですが、マウスピースに微細な傷をつけてしまいます。

微細な傷は、肉眼では確認しにくいものの汚れが溜まりやすくなり、マウスピースの黄ばみやにおいの原因になるでしょう。マウスピースの清掃には歯磨き粉を使用せず、専用の洗浄剤や水で洗ってください。

まとめ

床に置かれた2枚のマウスピース

マウスピースを正しい方法で外さないと、破損や変形を招きます。マウスピースが破損や変形をすると、治療が中断する可能性があり、治療期間が延びたり追加の費用が必要になったりすることがあります。治療効果を最大限に発揮させるために、マウスピースの正しい外し方と付け方を習得しましょう。

治療を順調に進めるためには、適切なお手入れも欠かせません。食後は必ず流水で洗い、清潔にしてからマウスピースを装着してください。正しい外し方や付け方ができているか不安な場合は、一度歯科医院で確認してもらうとよいでしょう。

マウスピースの取り扱いでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

インビザライン治療で使用するマウスピース

インビザラインのアタッチメントはなぜ必要?役割や装着期間を解説

2023年8月5日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザラインで全顎矯正を検討している方は「アタッチメント」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。アタッチメントは歯の表面に着ける小さい部品であり、歯列矯正を成功させるために非常に大切な役割を担っています。

今回は、アタッチメントの必要性や装着方法、装着中の注意点などについて解説します。

インビザラインのアタッチメントとは

クエスチョンマーク

インビザラインのアタッチメントは、歯の表面に取り付ける小さな部品(3~5mm)で、長方形や台形など目的によってさまざまな形状があります。アタッチメントは、なめらかな歯では密着しにくいインビザラインの装着を助けてくれます。素材はレジンでできており、歯に馴染むようなカラーでできていることがほとんどです。

全ての方に装着するわけではありませんが、装着すべきなのに装着しなかった場合、予定どおり歯が動かない、治療が長引くなどのトラブルが発生することがあります。アタッチメントは、インビザラインの歯列矯正における「サポーター」として、重要な役割を担っているといえるでしょう。

アタッチメントの役割

笑顔の女性

アタッチメントにはどのような役割があるのでしょうか。アタッチメントの役割は、大きくわけて2つあります。以下、それぞれ解説します。

インビザラインを安定させる

インビザライン治療でマウスピースを装着するだけでは、浮いたりずれたりすることがあります。アタッチメントは、フックのように作用し、マウスピースが安定して歯に装着することを助ける役割を担っています。

歯を立体的に動かす

マウスピースを装着するだけでは、歯を動かすために必要な力を十分に加えることができず、歯が計画どおりに動かないことがあります。

しかし、アタッチメントを装着すると歯根の部分まで力を加えることができます。アタッチメントは、歯を回転させる、歯を傾けるなど、立体的に歯を動かすために重要な役割を担っています。

アタッチメントの種類

マウスピースを手に持っている男性

アタッチメントの種類は主に5つあり、歯並びの症状やかけたい力の方向などによって歯科医師が種類を選択します。以下、アタッチメントの種類について解説します。

ルートコントロール用

ルートコントロール用のアタッチメントは、歯を根元から動かすようコントロールしてくれます。空隙歯列の方や歯が傾いている方などに装着します。1つの歯に対して、2つのアタッチメントをつけている方が該当することが多いです。

根元から歯を動かしてすき間をうめたり、傾きを修正したりすることが得意です。

ディープバイト用

ディープバイト用のアタッチメントは、過蓋咬合やガミースマイルで悩んでいる方に使用されることが多いです。

噛み合わせが深くなっているため、歯茎内の歯を引っ張り出したり、上前歯を歯肉内に出納したりする力が作用します。

オープンバイト用

オープンバイト用のアタッチメントは、主に前歯につけるアタッチメントです。奥歯を噛むと上下の前歯にすき間ができる方に適応されることが多いです。

前歯につけるため審美的な影響を気にする方が多いですが、インビザラインを装着すれば、さほど目立つことはありません。

回転用

回転用のアタッチメントは、名前のとおり「ねじれ」に対して作用させるアタッチメントです。やや傾斜のあるアタッチメントを装着します。

アンカレッジ用

アンカレッジ用のアタッチメントは、叢生(歯列が上下に重なってでこぼこした歯列)の方に適応されます。

インビザラインでは矯正が難しいとされていた抜歯ありの歯列矯正が、アンカレッジ用のアタッチメントのおかけで矯正可能になった症例が多くあります。

アタッチメントの装着方法

歯科医師と患者が笑顔で会話している

アタッチメントは、インビザライン治療を行っている歯科医院やクリニックで装着することができます。

歯の表面にある「ペリクル」という唾液由来の膜や肉眼では見えにくい汚れを清掃し、歯科材料(詰め物などに使うライトで硬化するものが多い)を使用してアタッチメントを装着します。除去したペリクルは処置後に自然に回復します。

アタッチメントを全顎につけるのに必要な時間は、1時間程度です。

アタッチメントの装着期間

時間経過をあらわす砂時計

多くの場合、インビザライン治療を開始して、最初のマウスピースが終わる頃にアタッチメントを装着します。アタッチメントは必ず装着するわけではありませんが、歯列を大きく動かす重程度の矯正治療では装着することが多いです。

アタッチメントの装着期間は、歯を動かす「動定期間」とよばれる、インビザライン装着中の1~2年程度です。歯列を大きく動かす場所が一部しかない場合は、これよりも短くなります。

インビザライン装着期間が終わったら、リテーナーを装着する「保定期間」に入りますが、保定期間ではアタッチメントの装着は不要です。

アタッチメント装着期間中の注意点

注意をうながす警告マーク

アタッチメントの有効性を高めるために、装着期間中は日常生活で気をつけることがあります。アタッチメント装着期間中の3つの注意点は、以下のとおりです。

インビザラインは無理に力をかけずに着脱する

インビザラインは、歯に密着するように装着されています。無理に外そうとすると、アタッチメントも一緒に外れてしまうため注意しましょう。

アタッチメントには、インビザラインを外しにくくする作用もあります。インビザラインを外そうとしてアタッチメントが脱落してしまう場合があるため、インビザラインを脱着する際は、チューイーやリムーバーを使用することを心がけましょう。

粘着質なたべものや硬いたべものに注意する

キャラメルやソフトキャンディなど、粘着性の強い食べ物を食べると、アタッチメントが脱落する場合があります。積極的にとることはひかえましょう。

また、おせんべいなどの硬い食べ物はアタッチメントに衝撃を与えてしまうため、注意が必要です。

硬い歯ブラシで口腔ケアをしない

アタッチメントは、自身の歯に詰め物と同様の歯科材料をつけているだけです。そのため、硬い歯ブラシでアタッチメント周囲を磨いてしまうと、アタッチメントが脱落する原因になります。

歯列矯正中に口腔内を清潔に保つことは非常に大切ですが、適度な力でブラッシングするように心がけましょう。

アタッチメントは痛くないの?

こめかみに指をあて疑問の様子の女性

アタッチメントは、通常のなめらかな歯に凹凸ができてしまうため、凸部が口腔内粘膜に触れる違和感を「痛み」と認識する方がいらっしゃるようです。

インビザラインのマウスピースは、アタッチメントの上に被せるように装着します。一日のうちの大半はアタッチメントが覆われている状態なので、痛みを感じにくいでしょう。耐えらないほどの痛みを感じる方はほとんどいないため、ご安心ください。

アタッチメントが取れてしまったら

驚きの表情をうかべる女性

もし、インビザライン治療期間中にアタッチメントが取れてしまったら、すみやかに治療中の歯科医院に相談しましょう。早急にアタッチメントの再装着が必要な場合と、次回の受診までマウスピースの装着を継続する場合があります。

ただし、これは歯科医師にしか判断できません。治療計画に影響がでることがあるため、ご自身で判断し放置しないようにしましょう。

どのような情報を伝えればよい?

歯科医院に相談するときは、どのような情報を伝えればよいのでしょうか。電話相談では、必要な情報を正しく伝える必要があります。特に、以下の事柄はしっかり伝えてください。

・いつ外れたのか

・何番目のマウスピースをつけているのか

・どこの歯のアタッチメントが外れたのか(一般的には奥歯から数えます)

アタッチメントが外れる理由は?

アタッチメントは、無理にインビザラインを外そうとして外から力がかかったときや、アタッチメントレジンの劣化、硬い食べ物の摂取などで外れてしまいます。

また、噛み合わせが深いところもアタッチメントが外れやすくなります。 噛み合ったときの衝撃でアタッチメントが外れることが多いです。

まとめ

ポイントをまとめる女性

今回は、インビザラインのアタッチメントについて解説しました。

アタッチメントは、歯の表面の滑らかさがなくなってしまうため「あまりつけたくない」と考える方もいらっしゃるようです。

しかし、アタッチメントは、効果的に歯を動かすために重要な役割を担っています。アタッチメントは、矯正期間中ずっとつけなくてはいけないものではなく、メリットのほうが大きいため、インビザライン治療を乗り越えましょう。

インビザラインのアタッチメントでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

頬を手でおさえて痛がっている人2

マウスピース矯正中の痛みの原因!対処法と注意点も解説!

2023年4月28日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べると痛みは少ないといわれています。

しかし、個人差があるので、患者さまによっては痛みを感じることもあるでしょう。マウスピース矯正によって歯が痛いと感じる原因の多くは、歯を動かすために歯に力をかけることです。

歯が動いていることで痛みを感じている場合、2~3日で治まることがほとんどですが、長引くなら何かしらのトラブルが原因かもしれません。例えば、歯が後戻りしてしまった場合やマウスピースの縁がとがっている場合が挙げられます。このような場合は、自己判断でマウスピースを長時間外さず、歯科医師に相談しましょう。

今回は、マウスピース矯正によって歯が痛みを感じる6つの原因と対処法を解説します。マウスピース矯正で歯に痛みがあるときにやってはいけない3つの注意点もご紹介しますので、マウスピース矯正中の方はぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正中の痛みの原因

頬を手でおさえて痛がっている人1

マウスピース矯正中に起こる痛みの原因は、主に以下の6つです。

歯が動くことによる痛み

マウスピース矯正は、マウスピースを1日20~22時間装着して歯並びをととのえる治療法です。通常、歯はしっかりとした骨に支えられているため、簡単には動きません。

しかし、継続的に力をくわえることで、歯の周りの骨が変形し、徐々に歯が移動し始めます。歯に負荷をかけることで歯並びをととのえるので、マウスピースを初めて装着したときや交換したときなど、歯の動き始めは最も痛みを感じやすくなるでしょう。

痛みのピークはマウスピース装着後の2~3日といわれていますが、1週間もすれば歯が移動して落ち着くことが多いです。

噛み合わせたことによる痛み

マウスピース矯正は、食事などで上下の歯を噛み合わせたときにも痛みを感じることがあります。

矯正治療中は歯が敏感になるため、噛み合わせることで刺激がくわわり、痛みが出る場合があります。特に、硬いものや噛みごたえのあるものを食べると、痛みを感じやすくなるでしょう。

マウスピースの縁があたる痛み

マウスピースの縁が、歯茎や頬にあたって痛みを感じることもあります。

歯茎や頬に長時間あたると、出血や炎症、口内炎の原因になるので、我慢せずに歯科医院を受診しましょう。

アタッチメントによる痛み

マウスピース矯正は、アタッチメントという白い突起物を直接歯につけることがあります。アタッチメントをつける目的は、マウスピースと歯をしっかり密着させ、より効果的に歯を移動させることです。アタッチメントは歯に直接つけるものですが、マウスピースをつけているとおおわれるため、ふだん違和感があることは少ないでしょう。

しかし、マウスピースを取り外すときに引っかかり、痛みを感じる場合があります。また、食事のときに、アタッチメントのとがっている部分が頬にあたって痛いと感じることがあるかもしれません。

顎間ゴムによる痛み

マウスピース矯正は、より効果的に矯正治療を進めるために、顎間ゴムを装着することがあります。顎間ゴムとは、上下の歯にゴムをつけることで歯を引っ張る力を強め、噛み合わせや顎の位置をコントロールするものです。

マウスピースを装着したときと同じく、顎間ゴムを装着したあとの2~3日は痛みを感じることがあります。

しかし、痛いからといって自己判断でやめてしまうと、思った効果が得られません。歯が移動することで徐々に痛みは落ち着きますが、数日たっても痛みが治まらない場合は、歯科医院を受診しましょう。

歯が後戻りすることによる痛み

マウスピースの装着時間が短いことで歯が後戻りした場合、マウスピースを装着したときに痛みを感じることがあります。

マウスピース矯正は、マウスピースを1日20~22時間以上装着しなければ、十分な矯正効果が得られません。矯正治療中の歯は、しばらく力がかからないと、もとの位置に戻ろうとします。

マウスピースの装着時間をしっかり守れば、痛みを感じることはありません。治療がうまく進まない原因になるので、必ず装着時間を守りましょう。

マウスピース矯正中の痛みの対処法

ドミノを手で止めている

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて痛みを感じることは少ないといわれています。なぜなら、ワイヤー矯正は一気に歯に力をかけて歯を動かす治療法なのに対し、マウスピース矯正はマウスピースを何枚も使用し、徐々に歯を動かす治療だからです。

マウスピース矯正による痛みは、窮屈感や違和感、圧迫感はありますが、強い痛みを感じることは少ないでしょう。

しかし、痛みは個人差があるので、強い痛みを感じる場合があるかもしれません。マウスピース矯正中の痛みに対する3つの対処法は、以下のとおりです。

痛み止めを服用する

マウスピースを初めて装着したときやマウスピースを交換したとき、顎間ゴムを装着したときなどは歯に強い力がかかり、痛みを感じやすいです。

2~3日で落ち着くことがほとんどですが、痛みが強い場合や耐えられない場合は痛み止めを服用するとよいでしょう。

やわらかい食べ物を食べる

マウスピース矯正中は、歯だけでなく、歯の周りにある組織も敏感なので、食事のときに痛みを感じやすいでしょう。

食事のときに感じる噛みごたえや噛み心地は、歯ではなく歯の周りの歯根膜で感じています。そのため、硬いものや咀嚼回数が多いものを食べたときは、痛みを感じやすいです。

マウスピース矯正中は、できるだけ刺激の少ないやわらかい食べ物がよいでしょう。特に、マウスピースを初めて装着したときや交換したときは痛みやすいので、以下のような食事をとるのがよいでしょう。

・茶碗蒸しなどの卵料理

・シチューなどの煮込み料理

・麺類

・おかゆ、リゾット

・麺類

・ヨーグルト

噛みちぎると前歯が痛くなる場合があるので、あらかじめ一口サイズに切っておきましょう。また、奥歯を噛み合わせたときに痛みを感じる場合は、やわらかい食べ物や煮込み料理などを食べるのがよいでしょう。

マウスピースの縁を削る

マウスピースの研磨不足などが原因で、マウスピースの縁が歯茎や粘膜にあたって痛い場合は、縁のとがった部分を少し調整しましょう。

縁のとがった部分があるかぎり、痛みはとりのぞけません。やすりなどでとがった部分を削り、丸みをもたせるとよいでしょう。

ただし、削りすぎるとマウスピースの変形の原因や、矯正力が弱まることにつながります。ご自身で調整するのが不安な場合や調整しても痛みが続く場合は、歯科医師に相談しましょう。

マウスピース矯正中に痛みを感じるときの注意点

片手で注意をうながす

マウスピース矯正中に痛みを感じるときにやってはいけない注意点は、以下のとおりです。

マウスピースを長時間外さない

マウスピース矯正は、1日20~22時間、食事や歯磨き以外のほとんどの時間でマウスピースを装着しないと矯正の効果が得られません。痛みがあるからといって自己判断でマウスピースを長時間外すと、歯が後戻りする原因となります。

歯が後戻りすると、マウスピースの追加や作り直しが必要になるかもしれません。計画どおりに治療が進まないと、治療期間が延びるだけでなく、追加費用もかかります。

マウスピース矯正で痛みを感じる原因の多くは「歯を動かすために、歯に力をかけていること」です。歯が動き始める2~3日は痛みを感じることがありますが、1週間以内に落ち着きます。何日か様子をみても痛みが治まらない場合は、我慢せずに歯科医院を受診しましょう。

市販の痛み止めを繰り返し服用しない

マウスピース矯正中の痛みの対処法として痛み止めの服用をご紹介しましたが、用法、用量は必ず守りましょう。

市販の痛み止めを繰り返し服用すると、抗炎症作用で歯の移動を遅らせる可能性があります。また、消化器官に負担をあたえることにつながるので、痛みが気になる場合は歯科医院で痛み止めを処方してもらいましょう。

刺激をあたえない

マウスピース矯正で痛みを感じるときに、刺激をあたえることでさらに痛みが増す場合があります。特に、以下の刺激には注意しましょう。

・硬いものや噛みごたえのあるものを食べる

・患部を冷やす

・患部を温める

マウスピース矯正中の歯は、歯に力をくわえて歯を動かしているため、不安定な状態です。そのため、硬いものや噛みごたえのあるものを噛むと、余計な力がかかり、痛みを感じやすくなります。

また、痛いからといって患部を冷やしたり温めたりしても効果はありません。冷やすことで血のめぐりが悪くなり、歯の動きを遅らせることにつながります。反対に、温めることで血流がよくなると、強く痛みを感じることがあるかもしれません。

マウスピース矯正によって痛みを感じるときは、刺激をあたえることで、さらに痛くなったり治療が遅れたりする場合があるので注意しましょう。

まとめ

ポイントを指さす女性

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べると痛みが少ないといわれていますが、マウスピースを初めて装着したときや交換したとき、顎間ゴムをつけたときなど、歯が動くことで痛みを感じることもあるでしょう。顎の骨にしっかりと支えられている歯を動かすので、少なからず痛みを感じるのは仕方ありません。

しかし、痛いからといって自己判断でマウスピースを長時間外すと、歯が後戻りする原因になります。マウスピース矯正中はマウスピースの装着時間を必ず守り、痛みが続く場合は我慢せずに歯科医院を受診しましょう。

マウスピース矯正中の痛みでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

アタッチメントってご存じですか??

2023年4月5日

アタッチメントってご存知ですか?

インビザライン治療において重要になってくるのがアタッチメントになります。
例えば、鍋の蓋を掴もうとした時に取手がない状態では掴めないと思います。
インビザラインはマウスピースだけで歯が動くことが難しいので、アタッチメントっていうものが鍋蓋の取手の役割をしてくれます。
歯を動かすために必要不可欠な物になってきます。

アタッチメントの材料は?

アタッチメントの材料はコンポジットレジン(CR)と言われて虫歯の治療の際に詰める材料です。
コンポジットレジン(CR)とは、セラミック粒子と合成樹脂を8:2の割合で合わせた白いプラスチック素材です。
光を当てることで重合し固まる材料です。

見た目はわかりますか?

見た目はどうですか?とよく質問を頂きます。
見た目的には目立たないものになります。
コンポジットレジン(CR)は、天然歯となじみやすい
また、色のバリエーションがあり患者様の歯の色に近しいものを選んで使用するので目立ちにくいです。

アタッチメントの見た目

実際のアタッチメント装着後の写真がこちらです。
前歯にもついていますがほとんど見た目的に目立つものではございません。

アタッチメントの治療法は??

歯並びの設計にもよりますが、歯が動く所にはアタッチメントが付いてきますのでほぼ全ての歯にアタッチメントが設置されることになります。
アタッチメントの装着する治療をする時は1時間ご予約の枠を頂いておりますのでご了承下さい。

治療の手順は

1.歯の表面の清掃
歯の表面の清掃

歯の表面にはバイオフィルムといった細菌の膜が付着しています。もし、そのままアタッチメントを装着してしまうと外れてしまったり接着しなかったりなどが起こってしまいます。

アタッチメントを装着時はまず、歯を磨きバイオフィルムを取り除きます。

2.エッチング塗布
エッチング塗布

歯の表面に滑沢がある状態だとアタッチメントが付きづらくなってしまいます。
エッチングという歯の処理剤を塗布することで滑沢だった歯の表面が凹凸になり
アタッチメントの接着面積を増やすことが出来て外れにくくします。

3.ボンディング塗布
ボンディング塗布

歯の表面に直接コンポジットレジン(CR)は付けることは出来ません。
ボンディングといって歯の表面を処理することで歯にアタッチメントが接着できる準備が完了します。

4.コンポジットレジン(CR)を流し入れる
コンポジットレジン(CR)を流し入れる

アタッチメント専用のマウスピースを使用し、アタッチメント部分にコンポジットレジン(CR)を入れていきます。

5.装着
装着

アタッチメント専用のマウスピースにコンポジットレジン(CR)を入れた後、マウスピースを歯に装着した状態で光によって固めていきます。

6.バリ取り
バリ取り

歯に押し付けて硬化させているので、アタッチメントの形からはみ出した余剰な部分をバリと言います。

ブラックライトを当てるとコンポジットレジン(CR)は青く光るので余剰な部分を丁寧に取り除きます。

バリが残ったまま矯正を進めていくとピッタリはまらなくなるので矯正進行具合に影響が出てきてしまいます。

重要な工程になります。

 

もし、矯正中にアタッチメント外れたらどうしたらいいの?~

矯正中にアタッチメント外れたら

生活中にどうしてもアタッチメントが外れてしまことはあります。

基本的にアタッチメントが外れてしまってもすぐ支障が出るものではありません。
ただ、外れたまま放置してしまうと計画通りに歯が動かないなどトラブルにつながってしまいます。

歯が今、どこが動いているかによって外れたアタッチメントをすぐつける必要があるのか、

まだすぐにつけなくていいのかなど対応が変わってきます。

アタッチメントがとれた場合は、必ず医院にお問い合わせ下さい。

外れたアタッチメントの歯がご自身でわかる場合、教えて頂けましたらどうするべきなのかをお伝えさせて頂きます。

インビザライン マウスピースの外し方

インビザラインマウスピースの外し方

アタッチメントによってマウスピースが非常に外れにくくなります。
外し方は奥から前へ順に浮かせて外していきます。
ただ、アタッチメントは基本的に外側についていますので外側からはマウスピースは取れません。
マウスピースの内側の淵に指や爪を引っかけて外していきます。
ただ、人それぞれでアタッチメントの設計が違うので外しやすさなど変わってきます。
インビザライン治療チームで判断して人それぞれの外し方をしっかり提案しますのでご安心ください。

アタッチメントによるトラブル

1.着色

歯とコンポジットレジン(CR)の境目は着色しやすいです。
出来るだけ着色しやすい物の飲食は控えた方がいいですがもし着色が気になる場合、
当院はエアフローといって着色除去用の機器を導入している為、着色を取ることが可能です。

2.口内炎

アタッチメントの設計にもよりますがアタッチメントの角がある場合、唇や頬の内側に角が当たってしまうことで口内炎になる場合があります。
アタッチメントによる口内炎の場合は薬を塗っていても原因がアタッチメントなので治りません。
アタッチメントが当たっている所を丸める必要がありますのですぐにご連絡下さい。

まとめ

今回はアタッチメントについてご紹介させて頂きました。
インビザライン治療においてすごく重要な治療です。

当院では、ダイヤモンドプロバイダードクターが歯を1本1本0.1mm単位で動かし
歯の動きからアタッチメントを緻密に設計しております。
画像
インビザライン治療における治療はアタッチメント以外にも色々あります。

また、ご紹介させて頂きます。

当院では矯正無料相談を実施していますのでお気軽にお問い合わせくださいあ
詳しくは当院ホームページにあるマウスピース矯正ページをご覧ください。