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矯正治療中の痛みや違和感、その対処法と期間は?

矯正治療中の痛みや違和感、その対処法と期間は?

2024年9月27日

こんにちは!大阪府八尾市の歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。歯の事やそれに関連する様々な疑問に勝手に答えていく「もりかわ歯科の勝手に解説!ブログ」です!

「インビザライン矯正に興味があるけど、実際どんな治療法なの?」
「矯正治療って、痛みや違和感がないか心配…」
「治療中の生活って、不便じゃないのかな?」

このような疑問や不安を抱えている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
特に「マウスピースの装着って痛くないの?」「違和感ってどんな感じ?」といった治療中の痛みや違和感に関する心配は尽きませんよね。

ご安心ください。マウスピース矯正(インビザライン)で生じる違和感の多くは歯が動いている証拠であり、異常なことではありません。それでも我慢できない場合には痛みや違和感を緩和する方法がありますので、焦らずに対処してくださいね。

この記事ではインビザライン矯正に関する痛みや違和感、その期間など、気になる点について詳しく解説します!

そもそもインビザライン矯正って?

そもそもインビザライン矯正って?

インビザライン矯正とは透明なマウスピース型の矯正装置を使って歯並びを治す方法です。従来のワイヤー矯正とは異なり、金属製のブラケットやワイヤーを使用しないので見た目が目立ちにくく、快適に治療を進められるのが特徴です。

マウスピースは患者様一人ひとりの歯型に合わせてオーダーメイドで作成します。段階的に歯を動かしていくため、マウスピースを定期的に交換しながら治療を進めていきます。

インビザライン矯正は取り外しが可能なため食事や歯磨きの際に邪魔にならず、口腔内を清潔に保ちやすいというメリットもあります。

しかしインビザライン矯正でも、多少の痛みや違和感は伴うことがあります。これは歯が少しずつ移動していく過程で、歯や歯ぐきに力がかかるためです。

インビザライン矯正でも痛みや違和感はあるの?

インビザライン矯正でも痛みや違和感はあるの?

矯正治療といえば、「痛い」「食べ物が噛めない」「口内炎ができる」といったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。ワイヤー矯正だけでなく、インビザライン矯正でも多少の痛みや違和感は避けられないのが現実です。

特に以下のようなタイミングで痛みや違和感を感じる事があります。

新しいマウスピースに交換した直後

新しいマウスピースは、歯を次の段階へと動かすために少しきつめに設計されています。そのため装着した直後は歯が押されるような感覚や、締め付けられるような痛みを感じることがあります。

アタッチメントを装着した時

アタッチメントとは歯の表面に付ける小さな突起物で、マウスピースが歯にしっかりと固定され効率的に歯を動かすために必要です。アタッチメントを装着した直後は、その部分に違和感や少しの痛みを感じるかもしれません。

歯の動きが大きい時期

治療の初期段階や歯を大きく動かす必要がある場合は歯や歯ぐきに強い力がかかるため、痛みや違和感を感じやすくなります。

このようなタイミングでは「こんなに痛いなんて…」 「耐えられない…」そう感じてしまう方もいるかもしれません。しかしこうした痛みや違和感は歯が動いている証拠であり、矯正治療が順調に進んでいるサインでもあります。

多くの方が同じように経験していることですし、痛みや違和感の感じ方には個人差があります。

我慢できない時はどうか一人で悩まず、お気軽に当院にご相談ください。中にはほとんど痛みを感じない方や、強い痛みを感じる方もいます。もし痛みが強い場合は、我慢せずに遠慮なくお申し出ください。痛みを和らげる方法をご提案したり、治療計画を調整したりすることも可能です。

いつまで続く?インビザライン矯正中の痛みや違和感の期間

歯列矯正を始める前は、痛みや違和感について不安を感じるのは当然のことです。特に初めての装着時やマウスピース交換時は、慣れない感覚に戸惑うこともあるでしょう。

痛みのピークは長くて3〜4日目頃まで

痛みのピークは長くて3〜4日目頃まで

インビザライン矯正の場合、痛みや違和感は一般的に新しいマウスピースに交換した直後に最も強く感じられます。これは、歯が新しい位置へと移動するために、マウスピースから圧力がかかるためです。

具体的には「歯が浮いたような感覚」「噛むと少し痛い、鈍痛がある」といった程度の痛みを感じることが多いです。しかし「食事が困難なほどの強い痛み」を感じる場合もあります。

痛みのピークは通常3〜4日目頃と言われています。その後は徐々に和らぎ、1週間程度でほとんど気にならなくなるでしょう。歯や歯茎が新しいマウスピースに慣れてくると、次第に快適に過ごせるようになります。

痛みが非常に強い場合や2週間以上続く場合は、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。マウスピースの調整や、一時的に装着時間を短くするなどの対応が可能です。

痛みや違和感の波

人間の体は新しい刺激に徐々に慣れていくようにできています。インビザライン矯正による痛みや違和感も時間が経つにつれて軽減し、最終的にはほとんど感じなくなる場合が多いです。

ただし、マウスピースを交換するたびに一時的に痛みや違和感がぶり返すことがあります。これは歯が少しずつ動いている証拠ですので心配はいりません。

痛みのピークは、歯列矯正開始直後や、歯の動きが大きい時期に訪れることが多いです。その後は徐々に慣れていき、治療が進むにつれて痛みや違和感は少なくなっていきます。

みんな同じ?インビザライン矯正で一番辛い時期は?

インビザライン矯正中の痛みや違和感には個人差がありますが、多くの方が「特に辛い」と感じる時期がいくつかあります。これらの時期を事前に知っておくことで心の準備ができ、安心して治療に臨むことができるでしょう。

インビザライン矯正で一番辛い時期は?

歯列矯正の開始直後

初めての歯列矯正は誰にとっても未知の体験です。歯に何かが装着されているという違和感や、多少の締め付け感を感じる方が多いでしょう。歯が動き始めることで、鈍痛や歯が浮いたような感覚を覚えることもあります。

マウスピースを交換した直後

新しいマウスピースに交換するたびに歯に新たな圧力がかかり、一時的に痛みや違和感がぶり返すことがあります。これは歯が順調に動いている証拠でもありますが、慣れるまでは少し辛い時期かもしれません。

アタッチメントの装着直後

アタッチメント装着直後は違和感や痛みを感じることがあります。
これはアタッチメントが歯の表面に接着される際に、わずかな圧力がかかるためです。通常、この違和感や痛みは数日で落ち着きます。

歯の動きが大きい時期

治療計画によっては、歯を大きく動かす必要がある時期があります。このような時期は、他の時期に比べて痛みや違和感が強く感じられる傾向があります。しかし、歯並びが大きく改善していく時期でもあるので、頑張りどころと言えるでしょう。

歯の形状や歯並び

歯の形状や歯並びによっては特定の歯に強い力がかかり、痛みを感じやすい場合があります。
これは歯の根の形や傾き、歯列全体のバランスなどが影響している可能性があります。特定の歯に非常に強い痛みを感じる場合は、マウスピースの調整や治療計画の見直しを相談してみてください。

個人差や体調・精神状態

痛みの感じ方には個人差があるため、同じ治療を受けていても感じる痛みや違和感は人それぞれです。痛みの感じ方は体調や精神状態によっても左右されることがあります。ご自身の状態に合わせて、無理せず治療を進めていくことが大切です。

これらの辛い時期を乗り越えるために、次は具体的な対処法をご紹介します。痛みや違和感を少しでも軽減し、快適な矯正ライフを送るためのヒントを見つけてください。

もう我慢しない!インビザライン矯正中の痛みや違和感の対処法

インビザライン矯正中の痛みや違和感は、誰しもが経験する可能性のあるものです。しかし、我慢できないほどのつらさには適切な対処法を知ることで、少しでも快適な歯列矯正ライフを送りましょう。

痛みや違和感を感じた時の対処法

痛みや違和感を感じた時の対処法

痛み止めを服用する

市販の鎮痛剤には様々な種類があり、これらの薬は一時的に痛みを和らげる効果があります。

ただし、用法・用量を守って服用し、不安な場合は歯科医師に相談しましょう。特に妊娠中や授乳中の方や持病がある方は、必ず医師や薬剤師に相談してから服用してください。

一部の鎮痛剤には歯の動きを抑制する可能性があります。過剰摂取による副作用が出ることもありますので、矯正治療中に服用する場合は歯科医師に相談し、適切な薬剤を選択することが重要です。

冷たいものを口に含む

冷たい水や氷を口に含むのも効果的です。これは血管を収縮させ、炎症や痛みを軽減する効果が期待できるためです。痛む時には数分間口に含んだり氷を口の中で転がすなど、適宜行いましょう。

柔らかい食事を摂る

硬いものや噛み応えのあるものは避け、うどんやおかゆ、ヨーグルトなどの柔らかいものを食べるようにしましょう。ただし長期間柔らかい食事ばかりを食べていると顎の筋肉が衰えていきますので、無理のない範囲で硬さのバランスを取り、顎の筋肉が衰えたと感じたらガムを噛むなど、顎の筋肉を鍛える運動を取り入れてみましょう。

マウスピースの装着時間を調整する

痛みが強い場合は一時的にマウスピースの装着時間を短くするのも有効ですが、装着時間が短すぎると治療効果が十分に得られません。歯科医師の指示に従い、1日の装着時間が20時間以下にならないようにするなど注意が必要です。
装着時間が短くなってしまった場合は歯科医師に相談し、今後の装着計画についてアドバイスをもらいましょう。

マウスピースの端を滑らかにする

マウスピースの端が歯茎に当たって痛い場合は、歯科医院で調整してもらうか専用のやすりで優しく削ることで痛みを軽減できます。痛みを感じる部分だけを優しく少しずつ削りましょう。ただし削りすぎるとマウスピースが緩くなってしまうため、注意が必要です。

口内炎ができた場合

マウスピースが歯茎や頬の内側に擦れて口内炎ができることがあります。その場合は患部に軟膏を塗ったり、マウスピースの当たる部分を歯科医院で調整してもらうことで症状を緩和できます。

その他

その他にも、温かいタオルやカイロで患部を温めることで血行が促進され、痛みが和らぐこともあります。くわえてストレスが痛みを悪化させることもあるため、リラックスできる環境で過ごし、十分な睡眠をとることも大切です。

それでも辛い時は歯科医師に相談しましょう

これらの方法を試しても痛みや違和感が改善しない場合は、我慢せずに歯科医師に相談しましょう。痛みの原因を特定し、適切な対処法を提案してもらえます。

マウスピースが破損したり紛失したりした場合も、すぐに歯科医師に連絡しましょう。

インビザライン矯正中の痛みや違和感は、誰しもが経験する可能性のあるものです。決して無理に我慢する必要はありません。少しでも気になることや不安なことがあれば些細なことでも遠慮なく当院にご相談ください。

専門家である私たちがあなたの不安を解消し、快適に治療を進められるようサポートいたします。

まとめ「痛みや違和感の少ない、快適な歯列矯正ライフを!」

インビザライン矯正中の痛みや違和感は確かに存在します。しかしそれは歯並びが美しく変わっていく過程の一部であり、決して乗り越えられないものではありません。

この記事でご紹介したように、痛みや違和感は一時的なものであり、適切な対処法や歯科医師のサポートによって十分に軽減することができます。

インビザライン矯正は、従来のワイヤー矯正に比べて痛みや違和感が少なく、快適に治療を進められるという大きなメリットがあります。

美しい歯並びは見た目の自信だけでなく、健康的な生活や明るい未来にも繋がります。
「矯正治療は大変そう…」とためらっていた方も、ぜひインビザライン矯正を検討してみてください。

もりかわ歯科ではインビザライン歯列矯正の無料相談を実施しています。歯並びや歯列矯正治療について、どんなことでもお気軽にご相談ください。

インビザライン専門ドクター 森川 康司(もりかわ こうじ)があなたやお子さまの疑問や不安にお答えし、最適な治療プランをご提案いたします。

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医療法人甦歯会 マイデンタルクリニックもりかわ歯科

  • 住所:〒581-0803 大阪府八尾市光町2丁目3 アリオ八尾2F
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マウスピース矯正は滑舌が悪くなる?原因と対処法について解説!

2023年3月19日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピース矯正は、見た目がほとんど変わることなく矯正ができるため、接客業や営業の方にも人気のある矯正方法です。

しかし、マウスピースを常に装着する必要があるため「マウスピースが邪魔で滑舌が悪くなりそう」「仕事で人と話す機会が多いから、発音が悪くなったら困る」といった心配をされる方が多くいらっしゃいます。

今回は、マウスピース矯正における滑舌への影響について詳しく解説します。滑舌が悪くなる原因や対処法もご紹介しますので、不安に感じている方はぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正は滑舌が悪くなる?

マウスピース矯正を手に取って眺める女性

マウスピース矯正をつけ始めた時期は、滑舌が悪くなる場合があります。人によって異なりますが、マウスピースの形に舌が慣れていないため、しゃべりにくくなり滑舌に影響すると考えられます。

滑舌への影響や滑舌が改善してくる時期について、詳しく解説します。

つけ始めた時期は滑舌が悪くなる場合がある

マウスピースを初めて口の中に入れるときは、少なからず異物感や違和感があります。マウスピースの厚さは0.5mm程度ですが、口の中は敏感なため慣れるまで少し時間がかかります。

舌の位置が変わることで滑舌が悪くなったり、舌がスムーズに動かず発音が不明瞭になったりするのです。

通常は1か月程度で慣れてくる

個人差はありますが、時間が経つにつれてマウスピースの違和感がなくなり、次第に滑舌への影響がなくなります。早い方では数日、通常は数週間から1か月程度で問題なく会話ができます。

マウスピースは、表面がツルツルした素材で個人の歯に合わせて作製されているため、マウスピースが舌に引っかかることはほとんどありません。マウスピースの形に慣れると、ふだんと変わりなく話すことができるでしょう。

マウスピース矯正で滑舌が悪くなる原因

あごに手をあてて悩んでいる女性

マウスピースをはめることで滑舌が悪くなる場合、以下のような原因が考えられます。

・マウスピースの異物感に慣れていない
・マウスピースが浮いている
・舌の動きがマウスピースに順応していない
・マウスピースが破損や変形している

一つずつ詳しく解説します。

マウスピースの異物感に慣れていない

マウスピースは薄くて軽い素材ですが、上下の歯全体を覆うように被せるため、慣れるまでは異物感があります。唾液が飲み込みにくく口内に唾液がたまる方や、逆にマウスピースをすることで口が開き気味になり、口内が乾燥する方がいます。また、口周りの筋肉が動かしにくく、滑舌に影響する場合があります。

マウスピースが浮いている

マウスピースがうまくはまっておらず歯に密着していないと、口内のスペースが狭くなり、滑舌が悪くなる場合があります。マウスピースが浮いている場合は、チューイーを使って歯にしっかりはめることで、滑舌がよくなる可能性があります。

舌の動きがマウスピースに順応していない

インビザライン矯正の開始時期やマウスピースを新しく交換したときは、舌の動きがマウスピースに順応できない場合があります。また、語学学習をしている方は、舌が動かしにくくなり舌足らずに聞こえることがあります。繰り返しトレーニングすることで、違和感なく話せるようになるでしょう。

マウスピースが破損や変形している

1か月たっても滑舌が改善されない場合、マウスピースが変形、破損しているかもしれません。マウスピースが変形すると、歯が動かず、矯正治療も計画どおりに進まないおそれがあります。1か月たっても滑舌が改善されない場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

マウスピース矯正で滑舌が悪いと感じたときの対処法

歯科の治療室で患者に歯の模型を使いながら説明する医師

滑舌をよくするにはある程度の慣れが必要ですが、以下の対処法を行うことで、より早く滑舌を改善できる場合があります。

・チューイーを使ってマウスピースを正しくはめる
・ビデオで撮影して確認する
・マウスピースをつけてたくさん会話をして慣れる
・歯科医院でマウスピースに問題がないか確認する
・面接や講演など重要な場面では外す

一つずつ詳しく解説します。

チューイーを使ってマウスピースを正しくはめる

チューイーとは、マウスピースを歯に密着させるためのシリコン製チューブのことです。

新しいマウスピースは、現在の歯並びより少し歯列が動いた状態に作られているため、手でマウスピースをはめると浮きやすくなります。チューイーを前歯で噛み切るようにしっかり噛み、少しずつ奥歯へずらしながらマウスピースを歯に密着させましょう。チューイーを使って正しくはめることで、滑舌への影響を最小限にできます。

ビデオで撮影して確認する

マウスピースをはめて話す様子をビデオで撮影することで、舌や口の動きの変化を確認できます。スマホやカメラを使用すれば、一人で簡単に確認できる方法なのでおすすめです。マウスピースをはずした状態と比較して舌の動きを修正することで、滑舌や発音を改善できるでしょう。

また、身近な人に滑舌を確認してもらうのもよいでしょう。意外と他人からは気付かれない程度の場合もあります。

マウスピースをつけてたくさん会話をして慣れる

基本的にはたくさん会話をして舌の位置に慣れることで、滑舌がよくなります。苦手とされる発音は、舌がマウスピースに当たりやすい「サ行」「タ行」「ラ行」「ナ行」です。舌がマウスピースに触れる部分を意識しながら発音すると、舌の使い方に慣れてきます。

初めのうちは滑舌の悪さに不安になるかもしれませんが、毎日少しずつトレーニングすることで慣れてきますので、気持ちを楽にして過ごしましょう。

歯科医院でマウスピースに問題がないか確認する

マウスピースが舌に引っかかる場合や、1か月経っても滑舌がよくならない場合は、歯科医院でマウスピースに問題がないか確認しましょう。マウスピースに問題がなくても、マウスピースのつけ方が間違っていれば、正しいつけ方を教えてもらえます。

また、マウスピースを歯に密着させることで、滑舌が改善される可能性もあります。不安な点がある場合は、我慢せずに歯科医院に相談しましょう。

面接や講演など重要な場面では外す

マウスピースは取り外しができるので、外すと滑舌には影響ありません。面接や講演などの重要な場面で滑舌が気になる場合は、マウスピースを外して過ごしましょう。

ただし、長時間外すとマウスピースがはまらなくなる可能性があるため、取り外しには注意が必要です。

滑舌が気になる!マウスピースを外して話すときの注意点

ピンクのプラスチックケースにきちんとしまわれているマウスピース

マウスピース矯正の大きなメリットは、いつでも取り外しができることです。滑舌が気になる場面では、外して話すことで滑舌を気にする必要がなくなります。

しかし、マウスピースを外して過ごす際、気を付ける点がいくつかあります。以下で詳しく解説します。

1日20~22時間はマウスピースをつける

マウスピースを外す時間はできるだけ短くして、1日のうち20~22時間はマウスピースをつけるように心がけましょう。

日中にマウスピースを外している時間が長い日は、朝や夜に長めに装着する必要があります。歯磨きのあとや自宅で過ごす時間にふだんより長くマウスピースをつけるなど、時間を調整しましょう。

長時間外すとマウスピースが使えなくなる場合がある

マウスピースを長時間外すと、動かした歯が後戻りを起こし、マウスピースがはまらなくなる場合があります。

マウスピースが使えなくなると、歯科医院での調整や新しくマウスピースの作製が必要です。矯正の期間が長くなり、最悪の場合は歯並びが整わない場合もありますので、マウスピースの装置時間は必ず守りましょう。

外した場合は、紛失しないようにケースに保管する

マウスピースは透明なので、失くすと探すのが大変です。机の上にハンカチで包んで置いていると、他人が知らずに触ってしまい、マウスピースが変形するかもしれません。

マウスピースは柔らかく繊細です。外した際は必ずケースに保管して大切に取り扱いましょう。

まとめ

口を大きく開けて笑顔でマウスピースを装着する女性

マウスピース矯正を始めると、初めは多くの方がしゃべりにくさに悩みますが、1週間から1か月程度経つとほとんどの方が慣れてきます。1か月経っても慣れない場合は、マウスピースの変形、もしくは歯にうまくはまっていない可能性があります。早めに歯科医師に相談しましょう。

歯並びを整えることで、不明瞭だった発音がよくなる場合もあります。矯正は日々の苦労が多いですが、苦労した分歯並びが整ったときの喜びも大きいです。不安な点があれば、歯科医院に相談しながら矯正治療を進めましょう。

マウスピース矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

白い背景の前で右手をおでこに当てて驚いている女性

インビザラインを1日つけ忘れてしまった!影響と対処法、予防法を解説!

2023年3月12日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザラインは、取り外しできる透明なマウスピースを使用した矯正方法です。ワイヤー矯正とは異なり、見た目を気にせずに歯列矯正を行うことができるのが特徴といえます。

しかし、1日に20〜22時間以上マウスピースを装着する必要があり、マウスピースをどれだけお口の中に装着できるかによって、歯が動くスピードや治療期間が変わってきます。

今回は、インビザラインをつけ忘れてしまったときの対処法や予防法などについて解説していきます。

インビザラインの正しい装着時間

木目のテーブルの上にピンクの目覚まし時計が置かれている

インビザラインの正しい装着時間は1日20〜22時間以上といわれています。

長時間装着する理由は、2つあります。1つめは、インビザラインはワイヤー矯正と比べて歯に加わる力が小さいため、長時間マウスピースを装着しないと歯が動かせないためです。2つめは、後戻りを防ぐためです。後戻りとは、お口周りの筋肉などの影響によって、動かした歯が元の位置に戻る現象のことをいいます。長時間マウスピースを装着することで、後戻りを予防することができます。

以上の理由からインビザライン治療では1日に20〜22時間以上、マウスピースを装着しなければならないのです。

インビザラインを1日つけ忘れてしまったときの影響

倒れかけている木製のドミノを指で押さえている

結論から申し上げると、インビザラインを1日つけ忘れても歯並びや治療期間への影響はほとんどありません。

インビザラインでは、1週間で歯が約0.25mm動くといわれています。そのため、1日つけ忘れてしまうと、約0.03mm歯が動かせないということになりますが、その程度であれば治療にはほとんど影響しないと考えられます。また、1日であれば後戻りもほとんど起こりません。

しかし、つけ忘れの期間が長くなると、後戻りが起きたり、計画通りに歯が動かなかったりと、さまざまな影響が起き、治療期間が大幅に延びる可能性もあります。さらに、十分に歯が動いていない状態で次のマウスピースを装着した場合は、歯に大きな力が加わり歯肉退縮が起こる場合があります。歯肉退縮とは、歯茎が下がる現象で、一度歯茎が下がってしまうと自然と元に戻ることは基本的にありません。

このようなことを防ぐためにも、マウスピースは毎日決められた時間装着しましょう。また、マウスピースの装着を長期間怠ってしまった場合は、歯科医師に相談しましょう。

インビザラインのつけ忘れが起こりやすい場面

ノートPCとバインダーが置かれた机の前で、両手を挙げて険しい表情をしている女性医師

ここまで、マウスピースの装着時間を守ることの重要性について説明しました。マウスピースのつけ忘れを防ぐためには、具体的にどのような場面で忘れやすいのかを意識することが重要です。

以下では、マウスピースの装着を忘れやすい場面をまとめてみました。

食事・歯磨きのあと

インビザラインの治療中に食事や歯磨きをするときは、マウスピースを外す必要があります。そのため、食後や歯磨きのあとは、ついついマウスピースをつけ忘れてしまうことがあります。

食後や歯磨きのあとはマウスピースのつけ忘れが多いことを意識して、マウスピースを忘れずに装着しましょう。

違和感や痛みがあるとき

マウスピースを装着してしばらくは、違和感や痛みが生じます。そのため、インビザライン治療を開始して数日はマウスピースを外してしまい、そのままになってしまうことがよくあります。

マウスピースの違和感や痛みは、2〜3日程度で慣れてくるため、2〜3日は我慢して装着しましょう。装着して3日以上経過しても違和感や痛みが続く場合は、歯科医師に相談しましょう。

飲み会や会食などのとき

飲み会や会食などのときは、事前にマウスピースを外して参加してしまうことが多いです。

飲み会や会食が終わったら、必ずマウスピースを装着するようにしましょう。

インビザラインをつけ忘れてしまったときの対処法

マウスピースを指さしている

インビザラインをつけ忘れてしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。どれくらいの期間マウスピースを装着しなかったかによって対処法が異なります。

以下では、期間ごとに分けて対処法をまとめてみました。

数時間程度のつけ忘れ

数時間程度のつけ忘れであれば、治療に影響が出ることはほとんどありません。この場合は、いつも通りマウスピースを装着して様子をみましょう。

1日程度のつけ忘れ

1日程度のつけ忘れであれば、後戻りや歯並びなどにほとんど影響はありません。マウスピースの装着期間を1日延ばしましょう。

数日〜1週間程度のつけ忘れ

数日〜1週間程度インビザラインをつけ忘れてしまうと、計画通り歯が動かず、後戻りが起こっている可能性があります。場合によっては、マウスピースが入らないこともあります。この場合は、マウスピースを無理に装着せず、歯科医師に相談しましょう。

もし、マウスピースが入らない場合は、新しくマウスピースを作成することもあります。

1週間〜数ヶ月以上のつけ忘れ

この場合は、歯並びが変化しマウスピースが装着できない可能性があるため、歯科医師に相談しましょう。また、なぜマウスピースをつけ忘れた期間が長くなってしまったのか、歯科医師とともに話し合い、対策を考えましょう。

インビザラインの治療効果は、マウスピースを装着している時間によって異なるため、自己管理が非常に重要です。歯科医師と話し合い、自己管理が難しいと感じる場合は、取り外しのできないワイヤー矯正に変更するなど、自己管理があまり必要ない矯正方法を検討しましょう。

インビザラインのつけ忘れを防ぐ4つの方法

びっくりマークが表示されたスマートフォンを手に持っている

インビザライン治療を計画通りに終了するためには、つけ忘れを防ぐことが非常に大切です。この項目では、インビザラインのつけ忘れを防ぐ4つの方法をご説明します。

インビザラインの装着を習慣化する

インビザラインのつけ忘れを防ぐためには、習慣化することが大切です。習慣化を効率的に行うために「if-then(イフ-ゼン)ルール」を活用しましょう。

if-thenルールを活用することで、人間の心理を利用し、習慣を身に付けられるでしょう。「Aをしたら、Bをする」というように、ある条件(=A)が満たされれば、特定の行動(=B)を行うようにルール化することで、習慣化させることができます。 例えば、マウスピースの装着を習慣化したいのであれば「歯を磨いたら、インビザラインをつける」というようにルールを決めます。

このようにif-thenルールを活用することで、歯を磨いたあとに余計な行動を挟まず、マウスピースの装着ができるため、つけ忘れを防ぐことができるでしょう。

インビザラインを持ち歩く

インビザラインのつけ忘れや破損した場合に対応するために、外出する際は1つ前のマウスピースを持ち歩くようにしましょう。ふだんから使用しているカバンの中にインビザラインを入れておくことをおすすめします。

また、マウスピースが変形しないようにケースの中に入れて保管しましょう。

リマインド機能を活用する

マウスピースのつけ忘れを防ぐための方法として、スマートフォンのリマインド機能を活用することも有効的です。食事や飲み会などが終わる頃に、マウスピースを装着するリマインドのアラームや通知がくるように設定しておくことで、つけ忘れを防げるでしょう。

また、マウスピースの交換時期なども忘れないように、リマインド設定をしておくことをおすすめします。

インビザラインをつけ忘れる場面をメモする

先述したインビザラインをつけ忘れる場面以外にも、人によってつけ忘れしやすい場面があると思います。このような場面に遭遇したときはメモをするようにしましょう。メモをすることによって、次に同じ場面に遭遇したときに、つけ忘れを防ぐ対策をすることができます。

まとめ

水色の背景の前で左手にマウスピースを持ち、右手でグッドサインを出している女性

今回は、インビザラインのつけ忘れについて説明しました。1日程度のつけ忘れでは、矯正治療に問題が生じることはほとんどありません。

しかし、それ以上のつけ忘れは歯列が変化し、マウスピースが入らないといったトラブルが起こることがあります。このような場合は、無理をせず歯科医師に相談しましょう。また、インビザラインは患者様がマウスピースをどれだけ装着できるかで治療効果が大きく異なります。長期のつけ忘れを防ぐためにも、今回ご紹介した「つけ忘れが起きやすい場面」や「つけ忘れを防ぐ方法」を参考にしてください。

当院では、矯正前のカウンセリングなども行なっていますので、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にお気軽にご相談ください。