Tag Archives: 象牙質

これって虫歯なの?

これって虫歯なの?

2024年6月14日

こんにちは。大阪府八尾市の歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の事やそれに関連する様々な疑問に勝手に答えていく「もりかわ歯科の勝手に解説!ブログ」のお時間です!

 

今回は、”これって虫歯なの?”と疑問に思うことを深掘りしていきたいと思います!

 

誰でも一度くらいは鏡で自分の歯を見ていて、何やら黒い点みたいな物や黄色っぽく変色した部分を見つけた経験があるのではないでしょうか?

そんな時「すぐに歯医者に行かないと!」と思いたちダッシュで歯医者に行く人は少ないと思います。

勿論それらが全て虫歯とは限りません。食べかすや汚れの可能性だって十分あります。

しかし、それがもし虫歯の始まりだったとしたら…

はじめに、虫歯とはどんな状態?

虫歯は、口の中のミュータンス菌などの細菌が糖分を分解する際に作り出す酸によって、歯の表面のエナメル質が溶かされ、徐々に内部の象牙質まで進行していく病気です。初期段階では自覚症状がほとんどなく、痛みを感じ始めるのはかなり進行してからというケースが多いです。例えば、冷たいものがしみたり、甘いものが歯にしみたりするといった症状が現れた時には、すでに虫歯がかなり進行している可能性があります。

虫歯の発生には、以下の3つの要素が深く関わっています。

虫歯が発生する3つの要因

糖分(ショ糖)

ミュータンス菌などの細菌は、糖分を分解して酸を作り出すため、糖分の摂取量が多いほど虫歯のリスクが高まります。特に、だらだらと長時間甘いものを口にする習慣は要注意です。

原因菌(ミュータンス菌など)

口の中には様々な細菌が存在しますが、その中でもミュータンス菌は虫歯の原因菌として特に有名です。ミュータンス菌は歯の表面に付着しやすく、プラーク(歯垢)と呼ばれる細菌の塊を形成します。

歯質(エナメル質・象牙質)

歯の表面を覆うエナメル質は人体で最も硬い組織ですが、酸に弱いため、繰り返し酸にさらされると溶け出してしまいます。エナメル質の下にある象牙質はさらに酸に弱いため、虫歯が象牙質に達すると急速に進行します。

 

これらの要素に加えて、唾液の分泌量や歯並び、歯磨き習慣なども虫歯のリスクに影響を与えます。唾液には酸を中和したり、歯の再石灰化を促したりする働きがあるため、唾液の分泌量が少ない人は虫歯になりやすい傾向があります。また、歯並びが悪いと歯ブラシが届きにくく、プラークが溜まりやすくなるため、虫歯のリスクが高まります。

虫歯は早期発見・早期治療が重要です。定期的な歯科検診を受け、歯のクリーニングやフッ素塗布などを受けることで、虫歯のリスクを低減することができます。

虫歯の判断はどうやるの?

虫歯は早期発見・治療が鍵です。歯の健康を守るためには、日頃から虫歯をチェックすることが重要です。ここでは、自分で虫歯を見つける方法を紹介します。

痛みによる見分け方

初期の虫歯は無症状ですが、進行すると痛みや違和感が現れます。虫歯だけでなく、知覚過敏の可能性も考えられます。

  • 知覚過敏とは? 歯や歯茎が刺激に過敏に反応し、痛みを感じる症状です。冷たいもの、熱いもの、甘いもの、酸っぱいもの、空気など、様々な刺激で痛みを感じます。歯の表面が削れたり、歯茎が後退したりすることで、歯の神経が刺激されることが原因です。

虫歯と知覚過敏は痛みの点で似ていますが、痛みがすぐに引く場合は知覚過敏の可能性が高いです。歯茎が下がっていたり、歯にひび割れがある場合は、見た目で判断できることもあります。

どちらか判断が難しい場合は、歯科医に相談しましょう。

見た目による見分け方

歯の見た目で初期の虫歯を発見できます。

  • 初期症状 歯の表面に白い斑点が現れます。これは虫歯菌が付着している状態ですが、歯質はまだ健康です。
  • 進行すると 放置すると茶色や黒色の色素が付着し、最終的には穴が開いたようになります。歯の色や形が変化している場合は、虫歯の可能性が高いです。
  • 虫歯になりやすい場所 歯の表面の溝や凹凸は、歯ブラシやフロスが届きにくく、汚れが溜まりやすいので虫歯になりやすいです。特に子どもの6歳臼歯は溝が多く、注意が必要です。
  • 歯が黒ずんでいる場合 虫歯が進行している可能性があります。放置すると痛みや腫れが生じ、最悪の場合は歯を失うことになります。

歯科医院での定期検診で早期発見・治療を

定期検診で虫歯を早期発見・治療できます。

虫歯かどうか分からない場合や自己判断が難しい場合は、歯科医院で診察を受けましょう。初期の虫歯は無症状で進行することもあり、見た目では分からない部分に虫歯があることもあります。

虫歯と診断された場合は、早期治療が重要です。虫歯が進行すると治療が難しくなり、歯を失うリスクも高まります。

少しでも虫歯が疑われる場合は、迷わず歯科医院を受診しましょう。

 

もりかわ歯科では予防歯科にも力を入れておりますので、虫歯になる前に定期的に予防歯科に通っていただくことをおすすめします。

詳しくはもりかわ歯科の予防ページをご覧ください。

虫歯があるサインは?

虫歯があるサインは?

虫歯は初期段階では自覚症状がないことが多く、気付きにくい病気です。しかし、いくつかのサインを見逃さなければ、早期発見・早期治療につながります。

歯の表面がいつもと違ってザラザラする

例えば、歯の表面がいつもと違ってザラザラしたり、白や茶色に変色したりしていませんか?これは虫歯菌が歯を溶かし始めているサインかもしれません。

歯茎の境目が白っぽい・奥歯の溝が黒ずんでいる

歯と歯茎の境目が白っぽくなっていたり、奥歯の溝が黒ずんでいたりする場合は要注意です。

冷たい飲み物や甘い物が歯にしみる

冷たい飲み物や甘いものが歯にしみるのも初期虫歯のサインの一つです。これは、虫歯菌によって歯の表面のエナメル質が溶かされ、象牙質が露出している可能性があります。

 

これらの変化に気づいたら、早めに歯科医院を受診しましょう。初期の虫歯であれば、削る量も少なく、治療期間も短くて済みます。

さらに、毎日の歯磨き後には鏡で歯をチェックしたり、デンタルフロスを使って歯と歯の間の汚れを取り除いたりする習慣をつけましょう。定期的な歯科検診も、虫歯の早期発見に役立ちます。

虫歯は早期発見・早期治療が大切です。日々のセルフケアと定期的な歯科検診で、大切な歯を守りましょう。

歯の表面に黒い点が…これは虫歯なの?

歯の表面に黒い点が…これは虫歯なの?

「歯の表面に黒い斑点があり、歯磨きでは取れません。これは何でしょうか?」と心配される患者様は少なくありません。実は、この黒い斑点は必ずしも虫歯とは限りません。歯の着色汚れの可能性もあります。

歯に黒い部分ができる主な原因

  1. 歯の着色(ステイン)

コーヒー、紅茶、タバコなどに含まれる色素が歯の表面に付着し、ステインと呼ばれる着色汚れとなります。ステインは通常の歯磨きでは落とせないため、歯科医院でのクリーニングが必要です。

  1. 虫歯

黒い斑点は虫歯の可能性もあります。しかし、斑点の大きさだけで虫歯の進行度を判断することはできません。小さな斑点でも、内部で虫歯が進行している場合もあります。レントゲン検査などで正確な診断が必要です。

対策と治療法

  1. 歯の着色対策

食後のうがいや歯磨きである程度の着色を防ぐことができます。研磨剤入りの歯磨き粉である程度落とせますが、使いすぎると歯を傷つける可能性があるので注意が必要です。定期的な歯科検診とクリーニングが効果的です。ホワイトニングは歯を白くしますが、着色を予防するものではありません。

  1. 虫歯の対策・治療法

ごく初期の虫歯は自然治癒する場合もありますが、それ以外は進行度に応じた治療が必要です。虫歯予防には、食後のセルフケアと定期的な歯科検診が重要です。

歯の黒い斑点でお悩みの方は、自己判断せず、歯科医院にご相談ください。

虫歯になりかけの黒い点は治りますか?

虫歯になりかけの黒い点は治りますか?

初期の虫歯に見られる黒い点は、注意信号です。これは、歯の表面のエナメル質が虫歯菌によって溶かされ始めたサインであり、放置すると穴が開いてしまいます。しかし、この段階ではまだ自然治癒の可能性が残されています。

虫歯の進行は、エナメル質の表面にとどまっている限り、適切なケアによって食い止めることができます。毎日の丁寧なブラッシングに加え、フッ素配合の歯磨き粉を使用することで歯の再石灰化を促進し、虫歯の進行を抑制することができます。さらに、キシリトールガムを噛む、歯科医院での定期的なクリーニングを受けるなどの対策も有効です。

例えば、初期の虫歯を発見した場合、歯科医師は経過観察をしながら、セルフケアの方法を指導します。そして、定期的な検診で虫歯の進行度合いをチェックし、必要に応じてフッ素塗布などの処置を行います。

ただし、虫歯が進行してエナメル質の下の象牙質に達してしまうと、自然治癒は難しくなります。冷たいものがしみたり、歯に穴が開いて痛みを感じたりするなどの症状が現れることもあります。そうなると、削って詰め物をする治療が必要になるため、早期発見・早期治療が重要です。

初期の虫歯は、適切なケアと歯科医師の指導によって、進行を食い止め、歯を削ることなく治せる可能性があります。毎日の歯磨きを丁寧に行い、定期的な検診を受けることで、大切な歯を守りましょう。

まとめ「虫歯の判断は歯医者に任せる」

虫歯は、残念ながら自然に治ることはありません。放置すると悪化の一途をたどり、大切な歯を失う原因にもなりかねません。

虫歯を防ぐためには、毎日の歯磨きなどのセルフケアに加え、歯科医院での定期的な予防処置が欠かせません。

虫歯が進行する前に、ぜひ信頼できる歯科医院で予防を始めましょう。

もりかわ歯科では、虫歯予防にも力を入れています。詳しい予防メニューについては、もりかわ歯科の予防歯科ページをご覧ください。

スタッフ一同、皆様のお口の健康を守るために最善を尽くします!

 

虫歯にならないためには歯並びもとても重要です。

ご自身の歯並びが虫歯になりにくい歯並びなのか気になる方は一度お気軽に矯正無料相談にお越しください。

無料の矯正相談では3Dスキャンを使って歯を立体的にスキャンすることができます。

それを使って虫歯になりそうな箇所や歯磨きしにくい箇所を明確に知ることができます。

 

もりかわ歯科ではインビザライン矯正を扱う全国の歯科医院で1%しか獲得できない「ダイヤモンドプロバイダー」の認定を受けております。

それだけ治療実績があり様々な症例をインビザラインで治療してきております。

これから歯列矯正をご検討される方は勿論、今治療中だけど歯列矯正について不安がある方も遠慮なくご相談ください。

 

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まずは無料診断にお越しください。きっと満足いただけると思います。

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虫歯の秘密

虫歯の秘密

2024年5月31日

こんにちは。大阪府八尾市の歯医者、医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯の事やそれに関連する様々な疑問に勝手に答えていく「もりかわ歯科の勝手に解説!ブログ」です!

 

今回は、誰もがなりたくないあの”虫歯”の秘密について詳しく解説いたします!

 

歯並びは、人の印象を大きく左右する重要な要素です。歯並びが整っていると、清潔感や健康的な印象を与え、笑顔もより魅力的に見えます。

近年、多くの人が歯並びの悩みを抱えています。出っ歯、受け口、八重歯、乱ぐい歯などをはじめ歯並びが悪いと見た目の問題は勿論、意外と知られていないのですが、虫歯や歯周病になりやすく、噛み合わせが悪くて顎関節症などの症状を引き起こすこともあります。

歯列矯正は、こうした歯並びのお悩みを解決するための治療法です。矯正装置を使って歯を動かし、歯並びを改善します。

はじめに、虫歯とは?

虫歯とは、口の中にいる細菌が食べかすや飲みかすに含まれる糖質を分解して酸を作り、その酸によって歯の表面のエナメル質が溶けてしまう病気です。エナメル質は体の組織の中で最も硬い組織ですが、酸には弱いため、酸によって溶け出すと修復することはできません。

虫歯が進行すると、エナメル質の内側にある象牙質まで溶け出して、冷たいものや熱いものがしみるようになります。さらに進行すると、歯髄と呼ばれる神経組織まで達し、激しい痛みを感じるようになります。

虫歯は、放置すると歯を失う原因になるだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、早期発見・早期治療が大切です。

虫歯の原因

虫歯は主に以下の3つの要因が重なって発生します。

  • ミュータンス菌:口の中に住む細菌で、糖質を分解して酸を作り出す。
  • 糖質:食べ物や飲み物に含まれる。
  • 歯の質:唾液の量や質などによって左右される。

虫歯の症状

虫歯の進行度によって、症状は異なります。

  • 初期:歯の表面が白く濁ったり、茶色くなったりする。
  • 中期:冷たいものや甘いものがしみるようになる。
  • 後期:歯に穴が開き、痛みを感じたり、食べ物が詰まったりする。
  • 末期:歯髄(神経)が死んでしまい、激しい痛みを感じたり、歯がぐらぐらしたりする。

虫歯治療

虫歯の治療は、進行度によって異なります。

  • 初期:フッ素塗布や歯磨き指導など。
  • 中期:削って詰め物をする。
  • 後期:神経を取って被せ物をする。
  • 末期:抜歯する。

虫歯予防

虫歯を予防するには、以下のことが大切です。

  • 適切な歯磨き:1日2回、2分以上、歯垢をしっかり落とす。
  • フッ素入り歯磨き粉の使用:フッ素が歯の表面を強化し、酸から守る。
  • 定期的な歯科検診:最低年に2回程度、虫歯の早期発見・早期治療を受ける。

その他

  • 虫歯は、放っておくと歯を失うだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 虫歯は、早期発見・早期治療が大切です。
  • 虫歯予防のためにも、定期的な歯科検診を受けましょう。

 

当院Youtubeで虫歯のお話を詳しく紹介していますので、是非そちらも併せてご覧ください。

「虫歯の進行度って!?人は何故虫歯になるのか?徹底解説」

歯の構造について

歯の構造について

 

歯は大きく分けて2つの部分からできています。

  • 歯冠:歯茎の上に見える部分
  • 歯根:歯茎の下に埋まっている部分

歯冠はさらに3つの層で構成されています。

  • エナメル質:体の組織の中で最も硬い組織。透明で光沢があり、虫歯菌から歯を守ります。
  • 象牙質:エナメル質の内側にある層。黄色く、エナメル質よりも柔らかい。冷たいものや熱いものがしみるのは、この層が刺激されるからです。
  • 歯髄:象牙質の中央にある神経組織。血管やリンパ管も含まれています。虫歯が進行すると、この層まで達して激しい痛みを感じます。

歯根はセメント質という層で覆われています。セメント質は歯根を歯槽骨に固定する役割を果たします。

歯周組織は歯を支える組織です。歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント質から構成されています。

歯周組織は歯周病によって破壊されます。歯周病は歯を失う原因の第1位です。

歯の構造を理解することの大切さ

歯の構造を理解することは、虫歯や歯周病を予防するために大切です。

  • エナメル質は虫歯菌に弱いため、歯磨きでしっかりと汚れを落とすことが重要です。
  • 象牙質は冷たいものや熱いものがしみやすいので、知覚過敏を防ぐための歯磨き粉を使用するのも効果的です。
  • 歯周組織は歯周病によって破壊されるので、定期的に歯科検診を受け、歯周病の早期発見・早期治療を受けることが大切です。

虫歯の進行度合い

虫歯の進行度合いは、COからC4までの5段階に分類されます。C0は初期虫歯で、C4は末期の虫歯です。進行度合いによって、症状や治療方法が異なります。

虫歯の進行度を表す「C」は、英語で虫歯を意味する「Caries(カリエス)」の略です。数字が大きくなるにつれて、虫歯が進行していることを表します。

CO:初期虫歯

CO:初期虫歯

COの「O」は、英語で「観察」を意味する「Observation」の頭文字。つまり、虫歯のような症状が確認されたものの、まだ治療が必要ない段階の歯を指します。

  • エナメル質のみが溶け出す段階
  • 自覚症状はない
  • フッ素塗布や歯磨き指導で進行を止めることができる

C1:象牙質浅層虫歯

C1:象牙質浅層虫歯

  • エナメル質の内側にある象牙質の浅い層まで虫歯が進行
  • 冷たいものや熱いものがしみる
  • 虫歯の部分を削って詰め物をする

C2:象牙質深層虫歯

C2:象牙質深層虫歯

  • 象牙質の深い層まで虫歯が進行
  • 冷たいものや熱いものがしみ、痛みを感じる
  • 虫歯の部分を削って詰め物やかぶせ物をする

C3:歯髄炎

C3:歯髄炎

  • 歯髄と呼ばれる神経組織まで虫歯が進行
  • 激しい痛みを感じる
  • 根管治療が必要になる

C4:根尖性歯周炎

C4:根尖性歯周炎

  • 歯髄が死んで、歯根の先端にある根尖部と呼ばれる組織に炎症が起こ
  • 歯根の周囲に膿が溜まり、腫れたり、痛んだりする
  • 抜歯が必要になることもある

虫歯の進行速度

虫歯の進行速度は、個人差があります。一般的には、COからC1になるまでに数ヶ月から1年、C1からC2になるまでに1年から2年、C2からC3になるまでに2年から3年かかるとされています。しかし、生活習慣や口腔内の状態によっては、もっと早く進行することもあります。

虫歯を放置するとどうなりますか?

虫歯の進行速度は人によって異なります

虫歯は、放置すればするほど進行し、歯の神経にまで達すると激しい痛みを感じたり、歯を失ったりする可能性があります。しかし、虫歯の進行速度は個人差が大きく、数ヶ月から1年程度で末期(C4)にまで達するケースもあれば、数年放置してもそれほど症状が進行しない人もいます。

なぜ個人差が生じるのか?

  • 口腔内の環境: 歯垢や酸性度、唾液量などの違い
  • 食生活: 糖分の摂取量や食事の頻度
  • 歯磨き習慣: 歯磨きの丁寧さや頻度
  • 歯質: エナメル質の強さや厚さ
  • 年齢: 乳歯は永久歯より進行速度が速い
  • フッ素の使用: フッ素入り歯磨き粉やフッ素塗布

進行速度を左右する要素

虫歯の進行速度は、以下の要素によって大きく左右されます。

食生活

砂糖や酸性食品を頻繁に摂取すると、虫歯菌が酸を生成し、歯を溶かしやすくなります。

口腔ケア

歯磨きやフロスなどの口腔ケアが徹底されていないと、歯垢が溜まり、虫歯菌が増殖しやすくなります。

唾液の量・質

唾液には、歯を洗浄したり、酸を中和したりする作用があります。唾液の量が少ない、または質が悪い人は虫歯になりやすいです。

歯質

歯の質が弱い人は、虫歯菌に抵抗力が弱く、進行が早くなります。

年齢

乳歯は永久歯よりもエナメル質が薄いため、虫歯の進行が早くなります。

虫歯を放置するとどうなる?

虫歯は自然治癒することはなく、放置すれば症状が悪化するばかりです。

  • C1: 歯の表面のエナメル質のみが溶け出す。自覚症状はほとんどない。
  • C2: エナメル質の内側にある象牙質まで進行する。冷たいものや甘いものがしみる。
  • C3: 象牙質がさらに深く侵され、神経に近づく。激しい痛みを感じる。
  • C4: 歯冠が崩壊し、神経も死んでしまう。抜歯が必要になることもある。

早期発見・早期治療が重要

虫歯は早期発見・早期治療が重要です。定期的に歯科検診を受け、虫歯の進行状況を確認しましょう。

 

虫歯菌は死滅させることができるのか?

虫歯菌は、歯を溶かすほど強い酸性環境でも生き続け増殖する非常に頑強な菌です。そのため、通常の方法では容易に殺菌できません。

しかし、歯科医院で販売されている殺菌剤「コンクール」に含まれるグルコン酸クロルヘキシジンは、虫歯菌に対して強い殺菌作用を持つ数少ない薬剤の一つです。

コンクールの殺菌作用は、虫歯菌の細胞膜を破壊することで菌を死滅させます。他の殺菌剤と比べて、虫歯菌に特化した高い殺菌効果を持ち、歯垢中の虫歯菌を効果的に減少させることが可能です。

そのため、コンクールには「虫歯予防」の効能が認められています。

コンクール以外の虫歯予防

コンクールは虫歯予防に効果的な殺菌剤ですが、虫歯予防には以下の点も重要です。

セルフケア

フッ素入り歯磨き粉による歯磨き、デンタルフロスや歯間ブラシによる歯間清掃

プロフェッショナルケア

定期検診、クリーニング、フッ素塗布

食生活の改善

糖分の多い食品や飲み物の摂取控え、これらの対策を組み合わせることで、虫歯菌の増殖を抑制し、虫歯予防効果を高めることができます。

注意点
  • コンクールは医薬品であり、用法用量を守って使用する必要があります。
  • 小さなお子様や妊婦の方、持病のある方は使用前に医師に相談しましょう。
  • 長期間の使用は、口腔内の菌叢バランスを崩す可能性があります。歯科医師と相談しながら使用しましょう。

結論

コンクールは、虫歯菌に対して強い殺菌作用を持つ有効な虫歯予防剤です。しかし、コンクール単独での使用ではなく、他の虫歯予防対策と組み合わせることで、より効果的に虫歯を予防することができます。

 

引用元:

まとめ「手遅れになる前に予防歯科へ」

虫歯は自然治癒することはなく、放置すると進行し、歯を失うことにもつながります。

虫歯にならないためには、日々のセルフケアに加え、定期的に歯科医院で予防歯科を受けることがとても重要です。

手遅れになる前に是非、信頼できる歯医者で予防を受けてください。

 

もりかわ歯科ではもちろん予防歯科にも力をいれております。予防歯科ページをご覧ください。

もりかわ歯科のスタッフ全員で最善の治療をご提案いたします。

 

虫歯にならないためには歯並びもとても重要です。

無料の矯正相談を受け付けておりますので、ご自身の歯並びが虫歯になりにくい歯並びなのか気になる方は一度お気軽に矯正無料相談にお越しください。

もりかわ歯科ではインビザライン矯正を扱う全国の歯科医院で1%しか獲得できない「ダイヤモンドプロバイダー」の認定を受けております。

それだけ治療実績があり様々な症例をインビザラインで治療してきております。

これから歯列矯正をご検討される方は勿論、今治療中だけど歯列矯正について不安がある方も遠慮なくご相談ください。

 

正しい治療で歯並びを改善すると様々な恩恵が得られます。

インビザライン専門ドクター 森川 康司(もりかわ こうじ)が、お一人お一人の患者様に合わせた治療プランを丁寧にご提案いたします。

まずは無料診断にお越しください。きっと満足いただけると思います。

矯正無料相談

もりかわ歯科「ご予約・お問い合わせ」のページからお気軽にご連絡ください!

マウスピースをはめて笑う女性

インビザライン治療では歯を削る必要がある?メリットを解説!

2023年10月4日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザラインは、マウスピースを使って歯並びを整える矯正治療ですが、歯を削る処置が必要になることがあります。健康な歯を削ることに抵抗がある方もいるのではないでしょうか。

今回は、インビザライン治療で歯を削る理由や、メリット・デメリットなどを解説します。歯を削る量や痛みなども解説するので、歯を削ることに不安がある方はぜひ参考にしてください。

インビザライン治療では歯を削る必要がある?

歯科医院で治療を受ける男性患者

インビザライン治療では、歯並びや歯の形などによって歯を削る処置が必要になることがあります。歯を削る処置は、IPRやディスキングとよばれ、インビザラインだけでなく矯正治療全般で行われる処置です。

歯を削ると聞くと、虫歯治療のように大きく削るイメージをもつかもしれません。

しかし、インビザラインで行う歯を削る処置は、紙やすりや機械で歯の側面を研磨するというイメージが近いといえます。

虫歯治療などで大きく歯を削ると、歯の寿命が縮む可能性や、しみるなどの症状が現れる可能性があります。インビザラインで削る歯の量はごくわずかなので、歯に与える影響は限りなく少ないでしょう。

インビザライン治療で歯を削るのはなぜ?

歯科医院でカウンセリングを受ける女性

ガタガタした歯並びや、出っ歯など、歯並びが悪くなる原因の多くは、顎が小さいことや歯のサイズが大きいことで、歯がきれいに並ぶためのスペースが足りないことです。スペースが足りないままインビザライン治療を行っても、歯並びは改善されません。そのため、歯を削って歯を並べるスペースを確保するのです。

歯を削る方法以外に、歯を抜くことで歯を並べるスペースを確保することもあります。抜歯すると1本あたり7mm程度のスペースを確保できるため、歯を並べるスペースが大きく足りない場合は効率的に治療を進められるでしょう。

歯を並べるスペースがわずかに足りない場合は、抜歯するとすき間が大きくなりすぎるため、歯と歯の間を少しずつ削ることで歯を並べるスペースを確保します。

もともと顎が大きくすきっ歯になっている場合などは、歯を削る必要がないこともあります。抜歯が必要と判断された場合でも、歯を削る処置によって抜歯を避けられるケースもあるでしょう。

インビザライン治療で歯を削る処置が必要になるかどうかは、もともとの歯並びや口内の状態によって異なるため、歯科医師と相談して治療方針を決めてください。

インビザライン治療で歯を削るメリット・デメリット

merit demeritと書かれたメモが机に置かれている

インビザライン治療で歯を削るメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

インビザライン治療で歯を削るメリットは、以下のとおりです。

抜歯せずに歯並びを整えられる

歯を削ることで、抜歯しなくてもスペースを確保できます。抜歯すると歯を並べるスペースを確保できますが、虫歯や歯周病になっていない健康な歯を抜くことは避けたいと思う方が多いです。

インビザライン治療において健康な歯を抜くことを避けたい方は、歯を削る処置を受けるとよいでしょう。

効率的に出っ歯を改善できる

出っ歯を改善するには、歯を後方に引っ込める必要があります。そのため、後方にスペースを確保しなければなりません。

しかし、出っ歯になる原因の多くは、歯を並べるスペースが足りないことです。歯を削る処置を行うことで歯を引っ込めるスペースを確保できるため、効率的に出っ歯を改善できるでしょう。

歯の見た目を整えられる

上下左右の歯の大きさや形が均一である状態が、美しい歯並びとされています。

しかし、歯の大きさが左右非対称な方や、形が整っていない方もいるでしょう。インビザライン治療では歯の見た目を整えるために歯を削ることがあります。口元のバランスが整うため、矯正後の仕上がりが美しくなるでしょう。

ブラックトライアングルを改善できる

加齢によって歯茎が下がったことや歯並びが影響して、歯と歯の間に黒い三角形のすき間(ブラックトライアングル)が生じることがあります。

歯を削って歯の形を整えながらインビザライン治療を進めることで、ブラックトライアングルを改善できるでしょう。

インビザライン治療後の後戻りを防止できる

歯を削る処置を行うことで、インビザライン治療後の後戻りを防止する効果を期待できます。

通常、歯は根本に向かって細くなっているので、歯と歯は点で接します。歯と歯が接する部分を面になるように削ることで、隣り合う歯の密着度が高まるでしょう。密着度が高まれば、歯が動きづらくなります。

デメリット

インビザライン治療で歯を削るデメリットは、以下のとおりです。

健康な歯を削る必要がある

歯を削る処置では、健康な歯を削ります。歯と歯の間をわずかに研磨する程度なので、歯に与える影響は限りなく少ないとされていますが、健康な歯を削ることには変わりありません。

健康な歯を削ることに抵抗がある方は、担当の歯科医師としっかりと相談して治療方針を決めましょう。

対応できない症例がある

インビザライン治療で歯を削る量はごくわずかであるため、歯を削ることで得られるスペースには限度があります。そのため、歯を削っても十分なスペースを確保できない場合があるため注意してください。

歯の重なりが大きい重度の叢生や重度の出っ歯などは、歯を削るだけでは対応できず、抜歯が必要になることが多いでしょう。抜歯してもわずかにスペースが足りない場合や、歯の向きの微調整が必要な場合、抜歯と併せて歯を削る処置が必要になることもあります。

歯茎から出血することがある

インビザライン治療で歯を削る場合、歯と歯が隣り合う側面を削ります。歯の先端から歯茎に近い部分まで削るため、歯茎の状態によっては出血することがあるでしょう。

特に、もともと歯磨きが不十分で歯茎が腫れている方や、歯周病によって歯茎の状態が悪い方は、器具が歯茎に少し触れるだけでも出血する可能性があります。歯を削ることによる歯茎の出血は、すぐに治まるので心配ありません。

インビザライン治療で歯を削る量

歯科医院で治療を受ける男性患者

インビザライン治療で歯を削る量は、0.1~0.2mm程度、最大でも0.25mmです。歯は、外側に人体で最も硬いエナメル質があり、エナメル質の中に神経を守る柔らかい組織の象牙質、象牙質の中に神経があるという3層から成り立ちます。

エナメル質の厚さは2mm程度なので、インビザライン治療で削る歯の量はエナメル質の厚さの1/10程度です。歯への影響は限りなく少ないでしょう。

歯を削ったことで虫歯になりやすくなるのでは、と不安に思う方もいるかもしれません。歯を削る処置をしたあと、そのままの状態ではザラザラした歯面に汚れが溜まりやすくなるため、虫歯のリスクは上がります。

しかし、歯を削ったあとは、歯面が滑らかになるように研磨します。研磨のあとは、歯を強くする効果と虫歯予防の効果があるフッ素を塗布するので、虫歯になるリスクについても心配ないでしょう。

歯を削るのは痛くないのか?

顎に指を当てて悩む女性

インビザライン治療で行う歯を削る処置は、麻酔なしでも行えます。歯を削る処置をしても、しみる・痛む症状が現れることは少ないでしょう。

エナメル質の内部にある象牙質から神経に刺激が伝わることで、初めて「歯が痛い」と感じます。インビザライン治療で行う歯を削る処置では、エナメル質の1/10程度のわずかな量しか歯を削りません。

エナメル質の表層部分をわずかに削るだけなので、神経まで刺激が伝わることはないでしょう。痛いと感じることは少ないといえます。

ただし、歯を削る際の研磨の摩擦による熱で、痛みや不快感をおぼえるかもしれません。歯茎に近い部分の歯を削った際は、一時的に知覚過敏のような症状が出ることも考えられます。

歯を削る処置中にしみる・痛む症状がある場合は、我慢せずに歯科医師に伝えましょう。知覚過敏の症状を抑える薬を塗布することで、改善が見込めます。

まとめ

マウスピースを持って笑う女性

インビザライン治療では、ガタガタした歯並びや出っ歯などを改善する際、歯を並べるスペースを確保するために歯を削ることがあります。

歯を削ることで、抜歯しなくても歯並びを整えられる、効率的に出っ歯を改善できるなど、さまざまなメリットがあるでしょう。歯の形を整えるために歯を削ることで、口元のバランスが整い、インビザライン治療の仕上がりが美しくなります。

しかし、健康な歯を削ることや、歯を削るだけでは対応できない症例があるなど、デメリットも存在します。歯がしみる・痛むなど、一時的に知覚過敏のような症状が出る方もいるでしょう。

削る歯の量は最大で0.25mmと、歯と歯の間をわずかに研磨する程度のため、歯に与える影響は限りなく少ないといわれています。

しかし、虫歯や歯周病になっていない健康な歯を削ることには変わりありません。担当の歯科医師としっかりと相談して治療方針を決めましょう。

インビザライン治療を検討している方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。