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マウスピースを持った女性の手元

破損を防ぐ!マウスピースの正しい外し方や付け方を解説!

2023年8月12日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピースの外し方や付け方を誤ると、破損や変形を招き、治療期間が延びる可能性があります。再作成する場合、追加で費用がかかることもあるため注意が必要です。

今回は、マウスピースの正しい外し方や付け方、お手入れの方法について解説します。

マウスピースを正しい方法で外さないとどうなる?

顎に手を当てて考える女性

マウスピースを正しい方法で外さないと、マウスピースの破損や変形を招く可能性があります。治療が中断されることもあるため、マウスピースは正しく外しましょう。

マウスピースが破損する

無理に取り外すと、マウスピースが割れる可能性やヒビが入る可能性があります。治療効果を大きく損なうだけでなく、破損したマウスピースを装着することで口腔内を傷つけるリスクもあるでしょう。

マウスピースに異常を感じた場合、特に割れやヒビに気づいた場合は、自分で解決しようとせずに、歯科医院に連絡してアドバイスを受けてください。

マウスピースが変形する

正しくない方法で外すと、マウスピースが変形する可能性があります。変形したマウスピースを強引に装着すると歯に適切でない力が加わり、歯列から浮くこともあるでしょう。歯茎を痛める原因となるため、避けなければなりません。

マウスピースが適切に装着されないと、治療計画どおりに歯が動かない可能性もあります。マウスピースが意図しない方向に力を与え、治療期間が延びることがあるのです。

アタッチメントが取れる

歯の表面に設置されるアタッチメントは、歯に適切な力を加える役割を果たします。マウスピースを間違った方法で強引に外すと、アタッチメントが取れることがあるのです。

アタッチメントが取れると、予定している力が歯に加わらず、治療の効果が十分に得られません。アタッチメントが取れること自体が、マウスピースの破損や歯と歯茎にダメージ与えるリスクもあります。

マウスピースの正しい外し方

マウスピースを装着する女性

マウスピースの正しい外し方を解説します。治療期間を延ばさないためにも、正しくマウスピースを取り外して破損や変形を防ぎましょう。

上顎のマウスピースを外す場合

上顎のマウスピースを外す際は、左右どちらかの奥歯から外すのが基本です。マウスピースと歯の間に指を引っかけ、指を下に向かって押し出すと、マウスピースが浮き上がります。

次に、反対側の奥歯部分も同様に指で下に押し出し、マウスピースを浮かせます。マウスピースの両端が浮き上がり、中央部分だけが歯に引っかかっている状態になるでしょう。中央だけが歯に引っかかっている状態で、前歯部分に手を添えて下方向に軽く引っ張ると、マウスピースがスムーズに外れます。

上記の外し方を行えば、マウスピースを破損させずに取り外せます。アタッチメントが取れることもないでしょう。

下顎のマウスピースを外す場合

上顎のマウスピースと同様に、左右の奥歯部分から外し始めます。

下顎のマウスピースは、上に押し出すように外してください。上に押し出すように力をかけると、マウスピースが歯から浮きます。次に、前歯部分に指を添えて上方向に引っ張ります。

アタッチメントを装着している場合

アタッチメントが設置されている場合も、マウスピースの取り外し方は基本的に同じです。

まず、奥歯の内側から外し、そのあと前歯部分を外しましょう。奥歯の外側から外そうとするとアタッチメントが取れる可能性があるため、必ず内側から外してください。アタッチメントが引っかかってマウスピースを外しづらい場合は、マウスピースを広げるようにすると、無理なく外せます。

上記の手順で外せば、アタッチメントを傷つけずにスムーズにマウスピースを外すことが可能です。

マウスピースの正しい付け方

マウスピースを両手で持って笑う女性

治療効果を最大限に発揮するには、外し方だけでなく、付け方にも気を付けなければなりません。

以下、マウスピースの正しい付け方をご紹介します。

マウスピースの上下を確認する

マウスピースの装着前に、上下を確認しましょう。一般的に、前歯部分が大きいマウスピースが上側、小さいマウスピースが下側に対応します。人間の顎の形状で、上顎の前歯のほうが大きく、下顎の前歯は上顎の前歯よりも小さいからです。

上下を逆に装着すると、マウスピースの破損や変形につながる可能性があります。治療効果に影響を及ぼすだけでなく、新たなマウスピースの作成が必要になるかもしれません。マウスピースの再作成には費用が発生する場合もあるため、十分に注意してください。

マウスピースを装着する

マウスピースを装着する際は、前歯から始めて奥歯に向かって指で押さえます。マウスピースを歯列にしっかりと密着させましょう。

マウスピース矯正を始めたばかりの段階では装着に慣れていないため、鏡を見て確認しながら装着してください。

マウスピースを歯列に馴染ませる

マウスピースを装着する際に直接噛んで装着しようとすると、マウスピースが割れる危険性があります。

マウスピースを装着する際は、チューイーというシリコンゴム製のロールを使用して、マウスピースを歯列に密着させることが推奨されています。特に、前歯部分はマウスピースが浮きやすいため、注意して装着してください。

マウスピースを装着した直後は、多少の圧迫感があることがあります。マウスピースが正しく装着され、適切な圧力が歯にかかっている証拠なので、心配する必要はありません。圧迫感は、時間の経過とともに減少します。

インビザラインのお手入れの仕方

床に置かれたマウスピースとフロスと歯ブラシ

インビザラインを破損・変形させないためには、適切なお手入れが必要です。マウスピースを清潔に保つためのお手入れの仕方を解説します。

装着前にマウスピースを水で洗う

マウスピースを装着する前は、必ず清潔な流水で洗浄しましょう。マウスピースに付着した細菌が増殖し、虫歯や歯周病の原因となる可能性があるからです。

特に、食後の口腔内は食べ物の残りかすなどによって細菌が増えやすい状態になっています。食後すぐにマウスピースを洗浄できない場合でも、できるだけ早く洗いましょう。

やわらかめの歯ブラシで優しく磨く

マウスピースの細かな汚れを落とすには、歯ブラシの使用が効果的です。特に、マウスピースの歯型部分に溜まった汚れは、手指だけでは取り除くことが難しい場合があります。そのため、歯ブラシを用いて優しくブラッシングしてください。

力を入れすぎて磨くと、マウスピースに傷がつく可能性があります。毛先がやわらかい歯ブラシでゆっくりと丁寧に磨くことで、傷を防ぎながら清潔にできるでしょう。

マウスピース専用洗浄剤を使用する

基本的に水で洗浄するだけでも十分に汚れが落ちますが、さらに清潔に保ちたい場合は専用の洗浄剤を使用するとよいでしょう。洗浄剤を使うことで、水洗いだけでは取り除くことが難しい汚れやにおいを効果的に除去できます。

ただし、使用する洗浄剤は、マウスピース専用のものを選びましょう。入れ歯用の洗浄剤とマウスピース用の洗浄剤は成分が異なるため、適切なものを用いないとマウスピースが損傷する可能性があります。

マウスピースを乾燥させる

マウスピースを洗浄したあとは、水分をしっかりと取り除くことが大切です。

濡れた状態で放置すると細菌が繁殖し、口臭の原因となる可能性があります。ティッシュペーパーや乾燥タオルを使用して、マウスピース全体を丁寧に拭いて完全に乾燥させましょう。マウスピースの衛生状態を保ち、口腔内環境も良好に維持することができます。

マウスピース専用のケースで保管する

マウスピースは小さく繊細なため、取り外したあとに無造作に放置すると、紛失や破損につながるおそれがあります。特にペットを飼っている場合、遊び道具と誤認され噛まれる可能性があるでしょう。外出先での着脱の際には、ティッシュに包んで捨てるなどのトラブルも考えられます。

マウスピースを外したあとは、必ず専用のケースで保管しましょう。ケースで保管することで、マウスピースの安全性を確保すると同時に清潔さも維持できます。日頃から専用のケースで保管する習慣を身につけることで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

お湯を使用しない

マウスピースは熱に敏感で、高温の環境下では変形するリスクがあります。

洗浄の際に40度以上の熱湯を使うことは避けましょう。マウスピースが変形するとフィット感を損ない、治療の効果を阻害する可能性があります。

歯磨き粉を使用しない

歯磨き粉は、歯の汚れを落とすために研磨剤という成分を含んでいます。研磨剤は歯の汚れを除去するのに効果的ですが、マウスピースに微細な傷をつけてしまいます。

微細な傷は、肉眼では確認しにくいものの汚れが溜まりやすくなり、マウスピースの黄ばみやにおいの原因になるでしょう。マウスピースの清掃には歯磨き粉を使用せず、専用の洗浄剤や水で洗ってください。

まとめ

床に置かれた2枚のマウスピース

マウスピースを正しい方法で外さないと、破損や変形を招きます。マウスピースが破損や変形をすると、治療が中断する可能性があり、治療期間が延びたり追加の費用が必要になったりすることがあります。治療効果を最大限に発揮させるために、マウスピースの正しい外し方と付け方を習得しましょう。

治療を順調に進めるためには、適切なお手入れも欠かせません。食後は必ず流水で洗い、清潔にしてからマウスピースを装着してください。正しい外し方や付け方ができているか不安な場合は、一度歯科医院で確認してもらうとよいでしょう。

マウスピースの取り扱いでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

黒い机に置かれたマウスピースと専用のケース

矯正中にマウスピースが浮く原因と対処法をわかりやすく解説!

2023年7月11日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

「マウスピースが浮く」とは、何らかの理由でマウスピースが歯に密着しておらず、歯とマウスピースにすき間ができている状態のことをいいます。

マウスピース矯正は、薄い透明のマウスピースを装着することで歯並びを整える矯正治療です。マウスピースと歯の間にすき間があると、歯並びが整わないなどのトラブルの原因になるかもしれません。

今回は、マウスピースが浮く原因やマウスピースが浮く際にできる対処法を解説します。マウスピース矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピースが浮くとはどのような状態?

マウスピースを歯に装着する女性の口元

何らかの理由でマウスピースが歯に密着できていないことで、歯とマウスピースにすき間ができている状態のことを、マウスピースが浮くといいます。以下、部位ごとに解説します。

前歯が浮くケース

前から数えて2、3番目の歯が浮くことが多いです。原因としては、前歯にアタッチメントをつけていないことが挙げられます。

アタッチメントとは、歯の表面に固定するボタンのようなもので、歯とマウスピースを密着させ、効率的に矯正治療をすすめる目的で利用されます。アタッチメントは歯に近い色なので目立ちにくいですが、前歯だと見えることもあるため装着しない方も多いです。

歯とマウスピースが密着せず、前歯部分のマウスピースが浮くことがあるでしょう。

奥歯が浮くケース

奥歯は、前歯に比べて高さがないので、マウスピースが浮くことがあります。前歯よりも奥歯の高さが低いことで、歯とマウスピースが密着しづらいことが原因です。

また、マウスピース矯正では、食事や歯磨き以外の時間は常にマウスピースを装着しなければなりません。マウスピースの厚さは0.5mm程度ですが、上下の歯に装着すると1mm程度の厚みになります。マウスピースの厚み分、前歯よりも先に奥歯が噛み合って奥歯が沈み込むことで、奥歯が浮いたように感じることがあります。

特に、食いしばりや歯ぎしりがある方は、奥歯部分のマウスピースが浮きやすいでしょう。

1本だけ浮くケース

前歯の2、3番目の歯が1本だけ浮くことが多いといわれています。ほかの歯に比べて歯が小さいことや、前歯の移動量が多いためにうまく歯が動いていないことが原因といえるでしょう。

歯の高さが足りない場合は、歯を引っ張る挺出(ていしゅつ)という処置が必要になることもあります。

歯の根元が浮くケース

歯の根元だけが浮くケースは、マウスピースの装着の仕方に問題がある場合が多いです。

新しいマウスピースは歯の根元まで入りづらいですが、交換後2〜3日である程度歯が移動し、改善されるでしょう。

一部だけ浮くケース

一部の歯だけが浮くケースは、マウスピースが適切に装着できていない、装着時間が守れていないなど、さまざまな理由が考えられます。

マウスピースの装着方法を見直しても改善しない場合は、歯科医師に相談しましょう。

マウスピースが浮くのは大丈夫?

顎に手を当てて悩むシャツの女性

マウスピースから1mm未満浮くのであれば徐々に改善されることが多いため、基本的には問題ありません。初めてマウスピースを装着したときや新しいマウスピースに交換した直後は、2〜3日程度様子をみましょう。

ただし、マウスピースが1mm以上浮いている場合は、何らかの問題が起きている可能性があります。なるべく早く歯科医師に相談してください。

マウスピースが浮く原因

下を指差す青い服を着た女性

マウスピースが浮く原因は、以下のとおりです。

マウスピースが馴染んでいない

新しいマウスピースの装着後2〜3日間は、マウスピースの形に合わせて歯が動く期間です。マウスピース矯正を開始した直後やマウスピースを交換した直後は、歯並びとマウスピースの形状のずれが大きいため、マウスピースが浮くことがあります。

歯が動くことで徐々に改善されることが多いので、しばらく様子をみましょう。

マウスピースの装着時間が短い

マウスピース矯正は、1日20時間〜22時間以上マウスピースを装着しなければいけません。装着時間が短いと、予定している位置までスムーズに歯が動かず、マウスピースが浮くことがあります。

マウスピースの取り外し回数が多い

1日に何度もマウスピースを取り外すと、マウスピースの変形や破損を引き起こし、マウスピースが浮く原因になります。

取り外し回数が多いと、マウスピースの装着時間も短くなるでしょう。食事や歯磨き以外の時間は装着しましょう。

治療計画どおりに歯が動いていない

マウスピース矯正では、治療計画をもとにマウスピースを作成します。

しかし、歯の動き方には個人差があるため、実際に治療を始めると治療計画どおりに歯が動かないことがあります。予定した位置に歯が動かないことで、マウスピースが浮くと考えられるでしょう。このような場合は、歯科医師に相談しましょう。治療計画の見直しをしたほうがよいかもしれません。

マウスピースの順番を守っていない

マウスピース矯正は、治療前に1回歯型を採取することで、治療終了までに必要なマウスピースを一括で製作できます。

マウスピースの順番はわかるようになっていますが、1つ先のマウスピースを装着するなど、マウスピースの順番を間違えるとマウスピースが浮くため注意が必要です。

チューイーを使用していない

チューイーとは、マウスピースを装着する際に使用する、歯とマウスピースを密着させるためのツールです。

マウスピースが浮く場合は、チューイーを使用して正しくマウスピースを装着しましょう。

マウスピースが破損している

マウスピースの破損や変形は、マウスピースが浮く原因になります。特に、歯ぎしりや食いしばりのある方は、マウスピースが破損しやすいため注意が必要です。

変形や破損、紛失の原因になるのは、マウスピースを外したときにティッシュなどに包んで保管した場合などです。マウスピースを破損・紛失すると、マウスピースの作り直しが必要になってしまいますので、マウスピースを外したときは専用のケースに入れて保管しましょう。

マウスピースが浮くときの対処法

鏡で自分の歯の状態を確認する女性

マウスピースが浮くときの対処法は、以下のとおりです。

マウスピースの装着時間を守る

マウスピースの装着時間が短い、マウスピースをつけ忘れる日が多いなど、マウスピースの装着時間を守っていないと、マウスピースが浮く原因になります。1日の取り外し回数が多いことも装着時間が短くなる要因です。

マウスピースの装着時間を守れているか見直しましょう。

チューイーを使用する

正しくマウスピースを装着できていないと、マウスピースが浮きます。

新しいマウスピースを装着するときは、しっかりチューイーを噛む、マウスピースが浮く部分は重点的に噛むなどで対処しましょう。

1つ前のマウスピースの装着期間を長くする

予定している位置に歯が動いていない場合、1つ前のマウスピースの装着期間を延ばすことで、マウスピースの浮きを改善できることがあります。歯が動いていないのに新しいマウスピースに交換すると、予定外の方向に歯が動く原因にもなります。

1つ前のマウスピースの装着期間を延ばすなど、治療計画どおりの位置に歯を動かすことが大切です。

歯科医師に相談する

前歯が浮く、歯とマウスピースの間が1mm以上浮いているなどの症状がみられる場合は、なるべく早く歯科医師に相談しましょう。

歯科医院では、主に以下の対処がなされます。

・追加でマウスピースを作成する

・部分的にワイヤー矯正を行う

・顎間ゴムをかける

予定した位置まで歯が動いていない場合、追加でマウスピースを作り、治療計画の修正をしなければいけません。マウスピースの作成には1か月程度必要なため、その分、費用や期間がかかるでしょう。

歯の移動がスムーズに行われないことが原因でマウスピースが浮く場合、部分的にワイヤー矯正を行う、顎間ゴムをかけるなど、マウスピース矯正とほかの矯正方法を併用することがあります。

マウスピースが浮くことで、計画どおりに治療がすすまない、予定外の方向に歯が動くなどのトラブルが起きる可能性があります。マウスピースが浮く場合は、歯科医師に相談しましょう。

まとめ

机の上に置かれた歯科用器具とカルテとマウスピース

「マウスピースが浮く」とは、歯とマウスピースが密着していないことで、すき間ができている状態のことです。マウスピースが浮く原因としては、装着時間が短い、アタッチメントを装着していない、チューイーを使用していないなどが挙げられます。

新しいマウスピースに交換した直後にマウスピースが浮くことがありますが、徐々に歯が動いて改善されるため、1mm程度であれば問題ありません。1mm以上マウスピースが浮いている場合は、装着時間を守る、チューイーを噛むなどで対応し、改善しない場合は歯科医師に相談しましょう。

マウスピース矯正でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

白い背景の前でマウスピースを装着しようとしている女性

インビザライン治療で親知らずの抜歯は必要?抜歯のメリットや必要なケースについて解説!

2023年2月28日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザライン治療とは、矯正治療の一種で、マウスピースの形をした矯正装置を決められた期間ごとに装着していきながら、歯並びを整えていく方法です。歯並びが凸凹している場合、歯が並ぶためのスペースが不足しているため、矯正治療では抜歯をする場合があります。

今回は、インビザライン治療をする場合、親知らずの抜歯が必要かどうかについて、さまざまなケースを例に解説していきます。

親知らずとは

歯のレントゲン写真を手に持っている

親知らずとは、前から8番目にあたる歯で、20歳前後に生えてくることが多い歯です。生えてくる年齢から「親が知らない間に生えてくる」ということで「親知らず」と呼ばれるようになりました。「第三大臼歯」「智歯(ちし)」とも言います。

親知らずの有無は人それぞれです。1本もない場合もあれば、2〜3本ある場合、4本すべてある場合もあります。また、親知らずがあっても、顎の骨の中に埋まっている場合、半分だけ萌出している場合などもあります。

親知らずは必ず抜歯したほうがいいの?

抜歯した歯をピンセットで持っている

矯正治療とは別に考えた場合、親知らずは必ずしも抜歯しなければいないわけではありません。例えば、しっかりと真っ直ぐ生えていて、上下の親知らずが噛み合って機能している場合は抜歯する必要はありません。

しかし、親知らずは生えてくるスペースが足りないなどの理由で、斜めに生えてきたり、半分だけ生えてくる場合があり、汚れが溜まりやすいトラブルを起こしがちです。炎症を繰り返すような場合は、積極的に抜歯を検討したほうがよいでしょう。

また、虫歯や歯周病になっても、治療器具が十分に届かないなどの理由で、しっかりと治療ができない場合があります。そのような場合も、抜歯を検討したほうよいことがあります。

インビザライン治療で親知らずを抜歯するメリット

黒いシャツを着た人の手のひらに青く光るプラスマークがある

親知らずがあると歯を後方に移動するのが難しいため、矯正治療の邪魔になることが多くなります。矯正治療中の親知らずの抜歯は、基本的にメリットが多いといえます。

インビザライン治療で親知らずを抜歯するメリットは、次の3つです。

・歯を動かすスペースが増え、歯がきれいに並びやすくなる

・矯正後、歯並びのよい状態を維持しやすくなる

・虫歯になり矯正が中断するリスクを減らせる

インビザライン治療中に、歯をスムーズに動かすだけでなく、治療後の歯並びを維持しやすくなるのもメリットの一つです。抜歯をせずに歯並びを整えたとしても、親知らずが残ったままだと、横の歯を押してしまうため、歯並びが後戻りしやすい傾向になるといえます。

インビザライン治療で親知らずを抜歯するデメリット

水色の背景の前でノートパソコンを片手に持ち。悩んでいる女性

歯並びを整えるのに、親知らずは邪魔になることが多く、抜歯するのに大きなデメリットはありません。

ただし「親知らずの抜歯」自体が外科処置のため、多少のリスクが伴います。リスクに対してしっかり納得してから施術を受けるようにしましょう。

親知らずの抜歯におけるリスク

親知らずの抜歯におけるリスクは、以下の5つです。

・術後に腫れや痛みが起こることがある

・顔に内出血が起こることがある

・うまく蓋ができないと、ドライソケットと呼ばれる顎骨が露出し感染を起こした状態になり、痛みが長引くことがある

・下の親知らずの場合、術後に顎が開けづらくなることがある

・下の顎の骨の中を通り太い神経を傷つけてしまうと、術後に麻痺が起こる可能性がある

このように、親知らずの抜歯自体にリスクがあります。

ただし、すべての治療にはリスクが必ずあるものです。事前にしっかりと説明を受けて、納得したうえで治療を受けるようにしましょう。例えば、リスクが高いと歯科医師が判断した場合には、より安全に施術をするため、総合病院などにある口腔外科での抜歯を勧める場合もあります。このような場合は、リスクを減らすためにも口腔外科で抜歯をしたほうがよいでしょう。

インビザライン治療で親知らずの抜歯が必要なケース

横の歯に倒れて生えている親知らず

これまで説明してきたように、スムーズにきれいな歯並びを作っていくためには、親知らずは抜歯をしたほうがよいと判断されることが多いです。歯並びの凸凹が大きい場合には、親知らずを抜歯したほうがスムーズに矯正治療が進むでしょう。特に次のような場合は、親知らずの存在が歯並びやお口の中全体にとって悪影響を与えている可能性があるため、積極的に抜歯を検討したほうがよいでしょう。

インビザライン治療で親知らずの抜歯が必要なケースは、以下の4つです。

・ほかの歯を圧迫している場合

・噛み合わせに悪影響を与えている場合

・虫歯になっている場合

・痛みや腫れが繰り返し起こる場合

ほかの歯を押したり圧迫していたり、噛み合わせに悪影響を与えている場合は、直接的に親知らずが歯並びに影響を与えていると考えられます。抜歯をしてからインビザライン治療を進めたほうがよいでしょう。

また、虫歯になっている場合や、痛みや腫れを繰り返している場合は、今後も親知らずによるとトラブルが続くことが考えられます。せっかく矯正治療をしても虫歯や歯周病でボロボロになってしまっては意味がなく、親知らず以外の歯の健康にも悪影響を及ぼします。早めに抜歯を検討するのがよいでしょう。

インビザライン治療で親知らずの抜歯が不要なケース

横から撮影された歯のレントゲン写真

インビザライン治療で親知らずの抜歯が不要なケースは、以下の3つです。

・奥歯を後方に動かす必要がない歯並び

・IPRで対応できる歯並び

・親知らずの根っこができていない場合

それぞれについて詳しく解説していきます。

奥歯を後方に動かす必要がない歯並び

親知らずが生えていると、奥歯を後方に動かすことが難しくなります。

奥歯を後方に動かす必要がなく、親知らずが真っ直ぐ生えていてトラブルのもとになっていない場合には、親知らずを抜歯する必要はありません。

IPRで対応できる歯並び

IPRとは、ディスキングといわれる施術方法で、隣り合う歯との接触面を削って、歯と歯の間にすき間を作る処置です。エナメル質のみを削るため、しみたりすることはありません。

歯並びの凸凹の程度がIPRで対応できるのであれば、無理に抜歯をする必要はありません。

親知らずの根っこができていない場合

親知らずの根っこができておらず、埋まったままの状態の方もいるでしょう。このような場合は、抜歯をせずにそのまま治療を進めてしまうことがあります。

今後、悪影響を及ぼす可能性があるかを考慮したうえで、抜歯が必要かどうかを判断します。

インビザライン治療で親知らずを抜歯するタイミング

黄色い背景の前に置かれた目覚まし時計

インビザライン治療を始める前に、親知らずは抜歯したほうがよいです。親知らずがあると、ほかの歯がうまく動かなくなってしまう原因になります。マウスピースで本格的に歯を動かす前に、すべての親知らずの抜歯を済ませるのがベストです。そのため、親知らずが生えている場合は、インビザライン治療の開始時期が少し遅れてしまうことがあります。

親知らず以外のほかの歯の場合は、矯正治療を少し進めたあとに行ったほうがよいケースもあるため、すべての歯に当てはまるわけではないということを頭に入れておきましょう。

まとめ

歯科医院で治療を受ける女性

「抜歯」と聞くと、怖いイメージをもってしまい「なるべく避けたい」と考える方も多いでしょう。

しかし、矯正治療の場合は、スムーズに歯並びを整えるために抜歯が必要になることがあります。特に、インビザライン治療をする場合には、親知らずがあると歯が動くのに邪魔になってしまうことが多いため、抜歯をするメリットが大きいといってよいでしょう。「抜歯」に対する不安がある場合は、歯科医師とよく相談のうえ、歯並びを整えるためにベストな方法を選択するようにしましょう。

インビザライン治療に少しでも興味がございましたら、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にお気軽にご相談ください。

水色の背景の前にマウスピースが置かれている

インビザラインとワイヤー矯正を併用した治療について詳しく解説!

2023年2月27日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザラインは、透明のマウスピースを使って歯を動かすため、矯正中に目立つことがない、審美面に優れた矯正法です。技術の改良により適応できる症例が増えていますが、一部の症例には適していない場合があります。インビザラインだけでは治療が難しい場合、ワイヤー矯正で補うことで、より幅広い症例に対応できます。

本記事では、インビザラインとワイヤー矯正を併用するメリットや注意点についてご紹介します。治療を始めてから後悔しないためにも、矯正を検討している方は参考にしてください。

インビザラインだけでは治療が難しい症例

白いテーブルの上に書類、ノートパソコン、歯の治療器具が置かれており、その前に歯の模型を手に持った歯科医師が座っている

ワイヤー矯正ではほとんどの歯並びの問題に対応できますが、インビザラインには苦手な動きがあるため、すべての症例に対応できるわけではありません。

インビザラインだけでは治療が難しい症例は、以下の5つです。

・歯の高さが足りない

・歯が歯茎から出ている範囲が狭い

・歯のガタガタが強い

・歯のねじれが大きい

・抜歯したスペースが広く空いている

それぞれの症例について詳しく解説します。

歯の高さが足りない

インビザラインは、歯を引っ張る動きが得意ではありません。歯の高さが足りない場合、マウスピースで歯を固定して引っ張りますが、マウスピースを持ち上げると、マウスピースと歯の間にすき間ができてしまい、効果的に引っ張ることができません。また、抜歯後に歯を動かすことで、歯の高さが足りなくなるケースもあります。

例えば、抜歯をして空いたスペースに歯を移動させる際に、マウスピースで力を加えると歯が内側に倒れやすくなります。歯が内側に倒れると歯の高さが低くなり、上下の歯がうまく噛み合わなくなるため、歯を引っ張り上げる必要があります。

歯を引っ張り上げる動きは、インビザラインよりワイヤー矯正のほうが得意としています。ワイヤー矯正でインビザラインの欠点を補うことで、よりスムーズに矯正を進められます。

歯が歯茎から出ている範囲が狭い

マウスピースをはめて歯を動かす場合、マウスピースで歯をつかんで力を加えます。歯が出ている面積が少ない場合、マウスピースが歯をつかみにくく、力が弱くなる傾向があります。特に奥歯は、頭の部分が半分ほど埋まっている方が多いため、マウスピースで保持するのが難しくなります。太めの棒を手でつかんで引っ張り上げるのが難しいのと同じ原理です。

一方、ワイヤー矯正ではブラケットを歯に取り付けることさえできれば、自由に歯を引っ張り上げることができます。

歯のガタガタが強い

歯列から歯が大きく飛び出している「転位歯」も、インビザラインで動かすのが難しい症例です。

歯のずれが大きいと、マウスピースと歯がぴったりとフィットせず、歯に適切な力を加えられません。歯にアタッチメントとよばれる突起を付けて、マウスピースを歯にフィットさせる方法もあります。アタッチメントを使用しても歯に力が加わりにくい場合は、ワイヤー矯正を併用することで歯を動かすことが可能になります。

歯のねじれが大きい

歯がねじれていると、マウスピースが歯にぴったりと合わず、マウスピースと歯の間にすき間ができてしまいます。すき間があると、マウスピースで歯をつかんで回転させようとしても、すべって力がうまく伝わらず、回転しにくい場合があります。

抜歯したスペースが広く空いている

インビザラインは、マウスピースを使って歯を少しずつ移動させるため、歯の移動距離が長いと時間がかかります。また、歯の頭の部分にだけ力が加わり、歯が傾く場合があります。

ワイヤー矯正は歯に強い力を加えることができるため、歯全体を平行に移動できます。場合によっては、矯正用アンカースクリューや顎間ゴムなどの補助装置を使うことがあります。

インビザラインとワイヤー矯正を併用するメリット

指先にスマイリーが描かれた8本の指からカラフルな吹き出しが出ている

インビザラインが苦手とする動きをワイヤー矯正で補助することで、効率よく歯を移動でき、そのあとインビザラインに切り替えれば、できる限り目立たない矯正が可能になります。

インビザラインとワイヤー矯正を併用するメリットは、以下の3つです。

・奥歯が前に倒れるのを防げる

・矯正期間を短縮できる

・適応できる症例範囲が広くなる

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

奥歯が前に倒れるのを防げる

前歯が突出した出っ歯のような歯並びでは、主に4・5番目の歯を抜歯します。抜歯したスペースに前歯を下げて歯並びを整えますが、マウスピースで歯に力を加えると奥歯にも力が加わり、前方に傾斜します。

ワイヤー矯正を併用することで、奥歯が前に倒れないように保持できるのです。

矯正期間を短縮できる

インビザラインは、歯の面積が狭いとマウスピースが歯をしっかりつかめず、歯の移動に時間がかかります。一方、ワイヤー矯正では、歯の面積が狭くてもブラケットを装着できれば、自由に歯を引っ張ることができます。ワイヤーで歯を引っ張り、歯の出ている面積が増えると、マウスピースで歯をつかめるため、歯を動かすことが可能です。

ワイヤー矯正を用いることで矯正期間が短縮できるのは、患者様にとっても大きなメリットといえるでしょう。

適応できる症例範囲が広くなる

インビザラインではできない動きをワイヤー矯正で補助することで、難症例にも適応できます。

例えば、抜歯のあと、歯を大きく動かす時期にワイヤー矯正を行います。ある程度歯列が整ったあとに、インビザラインに変更すれば、目立つワイヤー装置から早く解放されて、ストレスを軽減できるでしょう。ワイヤー矯正の特性を利用することで、矯正効果が高まります。

インビザラインとワイヤー矯正の併用が向いている方

右手にワイヤー矯正装置が付いた歯の模型、左手にマウスピースを持っているブロンズヘアの女性

歯並びの症状が軽度の場合はインビザラインのみで矯正できますが、歯のずれが大きいとインビザラインで歯を動かすのが難しいことがあります。インビザラインが不得意とする歯並びを、ワイヤー矯正でカバーすることで両方のメリットを活かせます。

インビザラインとワイヤー矯正の併用が向いている方は、以下のとおりです。

・歯列不正が重度の方

・前歯が前方に大きく出ている方

・噛み合わせがずれている方

・矯正を早く終わらせたい方

それぞれについて詳しく解説します。

歯列不正が重度の方

インビザラインは複雑な動きが苦手です。大きく歯がねじれた歯並びや、歯の傾きが強い歯並びは、マウスピースだけでは治せない場合があります。

インビザライン矯正は、最終的なきれいな歯並びをシミュレーションして、少しずつ歯を動かすようにマウスピースを製作します。歯を動かす量が多いと少しずつ計画がずれて、うまく矯正が進まないなどのトラブルが起こる可能性があります。その場合、ワイヤー矯正でリカバリーすることで、もとの計画へ戻すことができます。

前歯が前方に大きく出ている方

前方に大きく出ている前歯を後方に移動させるためには、マウスピースだけでは矯正できない場合があります。その場合、抜歯をしたり、ワイヤー矯正で強い力を加えたりすることで、スムーズに歯を後方に移動できます。

ただし、上顎自体が前に出ている場合は矯正だけでは限界があるため、外科手術が必要な場合があります。矯正歯科では、矯正で改善できる範囲を事前に予測できるため、不安な方は歯科医院で相談しましょう。

噛み合わせがずれている方

左右の噛み合わせが大きくずれている場合、インビザラインだけでは正しい噛み合わせに治せないことがあります。噛んだときに奥歯が当たらない場合には、歯を引っ張り上げる必要があるでしょう。

インビザラインが苦手とする歯を引っ張る動きをワイヤー矯正でリカバリーすることで、効率よく歯を動かせます。

矯正を早く終わらせたい方

歯を大きく移動する場合には、インビザラインよりワイヤー矯正のほうが短い期間で歯を動かせます。ワイヤーに抵抗感がある方は、インビザラインでゆっくり動かすこともできます。

ただし、矯正期間が長くなるほど虫歯や骨吸収のリスクが高まるため、できるだけ短い期間で矯正を終えることが望ましいでしょう。

ワイヤー矯正は、装置が目立つ点がデメリットです。ワイヤー矯正の中には歯の裏側に付ける装置もあるため、歯科医師に相談してみましょう。

インビザラインとワイヤー矯正を併用する際の注意点

黄色い背景の前に手に持たれたメガホンがある

ワイヤー矯正は、インビザラインとは異なり自由に取り外すことができません。インビザライン矯正中にワイヤー矯正を併用することになった場合、ワイヤー矯正についての知識がないと不都合が生じる可能性があります。ここでは、インビザラインとワイヤー矯正を併用する際に知っておくべき注意点をご紹介します。

インビザラインとワイヤー矯正を併用する際の注意点は、以下の5つです。

・マウスピースを切るなど、装置が当たらないように調整する必要がある

・金属アレルギーのある方は注意が必要である

・インビザラインとワイヤー矯正の両方に経験豊富な歯科医院を選ぶ

・治療費が高くなることがある

・ワイヤー矯正は装置が目立つ

それぞれについて詳しく解説します。

マウスピースを切るなど、装置が当たらないように調整する必要がある

インビザラインとワイヤー矯正を併用する場合、歯にブラケットワイヤーを付けてマウスピースを装着する必要があります。マウスピースとワイヤーが重なるため、マウスピースの一部を切らなければならない場合があります。歯科医院でマウスピースを切ることもできますが、患者様自身で切らなければならないこともあります。

マウスピースの調整や正しいマウスピースの取り外しには、患者様の協力が必要です。

金属アレルギーのある方は注意が必要

金属アレルギーのある方は、使用する矯正ワイヤーが原因でアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、事前に歯科医師に相談して、安全な素材を選ぶことが重要です。

新しい素材である白いワイヤーやセラミックブラケットなど選択肢があるため、歯科医師に相談してから選びましょう。

インビザラインとワイヤー矯正の両方に経験豊富な歯科医院を選ぶ

インビザラインはマウスピースを外注して作るため、矯正の知識や経験が少ない歯科医師が矯正治療を行っていることがあります。インビザライン矯正中に歯が動かないなどのトラブルが起こった場合、ワイヤー矯正やほかの装置を使うなどの対処が必要になります。ワイヤー矯正の経験が少ないと対処できないため、経験豊富な歯科医院を選ぶことが重要です。

インビザラインを取り扱っているすべての歯科医院がワイヤー矯正の経験豊富であるとは限りません。過去の症例数やご自身と似たような歯並びの治療実績があるかを調べて、歯科医院を見極めましょう。

治療費が高くなることがある

インビザラインで歯並びを矯正中にワイヤー矯正を併用する場合、治療費が追加されるかどうかは歯科医院によって異なります。追加で治療費がかからない場合もあれば、ワイヤーやブラケットの材料費が必要な場合もあります。

治療費は高額なため、治療途中で費用の負担に困らないためにも、事前に歯科医院で確認することをおすすめします。

ワイヤー矯正装置が目立つ

インビザラインを希望する方は、一般的なワイヤー矯正と比べて、装置が目立たないことを主なメリットとして考えています。インビザラインを選んだけれど、途中でワイヤー矯正を併用することが必要になった場合、不満に感じるかもしれません。

矯正治療を始める前に、マウスピース以外にもフックや顎間ゴムなどの装置が必要かどうかを確認することが大切です。ワイヤー矯正には、歯の裏側にワイヤーを付けたり、白いワイヤーや白いブラケットを使用したりするなど、目立たない方法もあります。

ただし、歯科医院によって取り扱うメーカーが異なるため、外見に気を配る方は治療を始める前に確認することをおすすめします。

まとめ

タブレットを使って説明をする男性歯科医師と、歯科の椅子に座って話を聞く女性患者

インビザラインとワイヤー矯正は、それぞれに得意・不得意があります。2つを組み合わせることで、より美しい歯並びに短期間で仕上げることができます。インビザラインとワイヤー矯正を併用するためには、どちらにも優れた治療実績のある歯科医院を選ばなければいけません。歯科医院のホームページを確認するだけでなく、一度歯科医院に出向いて相談に行くことをおすすめします。実際に話を聞き、歯科医院の雰囲気を確かめることで、長く通院できるかどうかを判断する材料にもなります。カウンセリングを受けて、ご自身の歯並びに適した矯正法を選択しましょう。

インビザラインに少しでも興味がございましたら、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にお気軽にご相談ください。