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当院の新マウスピース矯正smarteeを徹底的に解説

当院の新マウスピース矯正「Smartee」を徹底的に解説

2025年2月23日

「歯並びが気になるので矯正を始めたいけれど、どんな方法があるのか分からない」

「最近“Smartee”っていう矯正方法があると聞いたけれど、インビザラインと何が違うの?」

「自分(あるいは子ども)が本当にSmarteeに適しているのか知りたい」

こうした疑問や不安をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
近年はマウスピースを用いた矯正が多くの歯科医院で導入され、ワイヤーを使わない透明な装置によって歯並びを整えられるようになりました。
しかしながら、「インビザラインは聞いたことがあるけれど、Smarteeってどんな装置なの?」という質問をいただくこともしばしばあります。

そこで本記事では、もりかわ歯科が新たに取り扱いを始めたマウスピース矯正「Smartee」を徹底的に解説いたします!

「従来のインビザラインとはどう違うのか」
「具体的なメリットはどこにあるのか」
「どんな方に適しているのか」などを詳しく紹介し、「自分の矯正治療にSmarteeが合っているのか」を判断する材料を提供できればと考えています。

この記事を読むことでわかること

  • Smarteeの基本情報や特徴
  • 子どもの矯正に適した理由と大人の矯正への応用
  • 実際の症例を通じたイメージ
  • どのように当院がサポートしているか

これらを把握して、安心して矯正治療を始めるためのヒントにしていただければ幸いです。

もりかわ歯科が選ぶ最新マウスピース矯正「Smartee」の魅力とは?

当院では長らくマウスピース矯正を提供してきましたが、「口腔内から全身へ」というキーワードを指針に、新たな治療プランを常に模索しています。
歯並びを整える方法によっては、全身へ広く影響を及ぼす可能性があると考えているため、より包括的なアプローチが必要だと感じてきました。

これまで当院では主にインビザラインを使ったマウスピース矯正をご提案してきましたが、「Smartee」という新しいマウスピース矯正メーカーを導入することで、「インビザラインでは対応が難しい症例」「子どもの成長発育に合わせた治療」を、より柔軟に行えるようになりました。

今回の記事では、インビザラインとSmarteeがどこで異なるのか、そしてSmarteeが持つ魅力をしっかりとお伝えします。
歯並びや咬み合わせに関して悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みいただき、最適な矯正方法を見つける手がかりにしていただければと思います。

Smarteeとは?

2Smarteeとは?

Smarteeの基本特徴

Smarteeは、インビザラインと同様に透明なマウスピースを使って歯並びを治す装置です。
20年の歴史があり、世界52ヵ国以上で使われているマウスピース矯正メーカーとして知られています。

インビザラインと同等の世界規模の導入実績を持ちながら、より多彩な機能を備えているのがSmarteeの大きな特徴です。

ディズニーやマーベルと契約

ディズニーやマーベルと契約

Smarteeがユニークなのは、ディズニーやマーベルと契約している点です。
マウスピースを収納するアライナーケースやマウスピースの袋に、ディズニーキャラクターやマーベルヒーローのイラストが登場します。

マウスピース矯正はモチベーションがとても大切です。お気に入りのキャラクターがプリントされたケースを使うことで、矯正治療への意欲を維持しやすくなるという効果が期待できます。

マウスピースが多機能

Smarteeのマウスピースは多機能で、一般的にマウスピース矯正が苦手とされる歯の動きをカバーできる設計を可能にしています。
「マウスピース矯正だと抜歯が必須」「インビザラインでは対応が難しい症例」と言われた方でも、Smarteeなら矯正計画を立てられるかもしれません。

Smarteeのそれぞれの役割を解説

Smarteeは大きく分けて、こども用大人用の矯正システムがあります。
当院のコンセプト「口腔内から全身へ」という視点から、それぞれどのような特色を持ち、どんな患者様に適しているかを見ていきましょう。

こどもの矯正「Smartee kinder」

多機能なマウスピース

多機能なマウスピース

子どもの矯正では、乳歯と永久歯が混在しているケースが多く、歯に力を正しく伝えるのが難しいことがあります。
Smarteeのこども用マウスピースは、歯をしっかり掴む設計がされているため、乳歯が小さい場合でも矯正力を安定して伝えられます。

実際に子どもの口腔内の写真を見ると、マウスピースがうまく歯の形を捉えていることがわかるでしょう。
従来のマウスピース矯正の苦手分野であった「乳歯や生え変わり時期の複雑な歯列」に対応できる点が、Smartee kinderの強みです。

口腔習癖を改善するマウスピース

口腔習癖を改善するマウスピース

子どもの歯並びが悪化する大きな原因のひとつに、口呼吸や指しゃぶりなどの口腔習癖があります。

Smarteeには、こうした習癖を改善するための設計が盛り込まれているマウスピースも存在します。
これは他のマウスピース矯正メーカーにはない機能といえるでしょう。

習癖を放置すると顎の成長バランスが崩れ、将来的に大きな矯正が必要になることが多いため、幼少期から積極的に対策できるのは大きなメリットです。

CTと連動している点

CTと連動している点

Smarteeでは、歯並びのシミュレーションを作成するときにCTと連動する仕組みが用意されています。

後から生えてくる永久歯の大きさを正確に予測しながらスペースを確保したり、子どもの成長に合わせた計画を立てたりすることで、将来のトラブルを未然に防ぎやすいのです。
これまでのマウスピース矯正では難しかった成長予測を含めた設計が可能になり、子どもの時期から「口腔内から全身へ」という理念を実現する治療が行えます。

大人の矯正「Smartee GS」

顎の位置へのアプローチ

顎の位置へのアプローチ

Smarteeにはさまざまなシリーズがあり、大人向けでは「Smartee GS」が注目されています。

他のマウスピース矯正と大きく異なるのは、顎の位置を調整する機能があることです。
当院には「インビザラインでは対応が難しいと言われた」「抜歯が必要と言われた」という方も多くいらっしゃいますが、Smartee GSなら顎の位置にもアプローチ可能なため、対応範囲が広いケースが増えています。

顎が引き起こす身体の不調

顎が引き起こす身体の不調

矯正を検討する患者様の中には「顎が痛い」「頭痛がある」といった身体の不調を抱えている方が少なくありません。
共通して言えるのは、顎の位置が後ろに下がってしまっていることで、神経や血流に影響し、各種症状を引き起こすという点です。

Smartee GSを使うことで気道を広げ、いびきの緩和にまでアプローチできることもあります。
見た目だけでなく、身体の悩みを総合的に改善できる可能性があるのがSmartee GSの特徴です。

レントゲンで確認する顎の変化

レントゲンで確認する顎の変化

Smartee GSには顎の位置を正しく矯正して、歯並びと顎関節のバランスを整える機能があります。

実際に1症例を取り上げると、20代女性で「出っ歯を治したい」という主訴があり、診断すると顎が後退しているケースだったというものがあります。
他院で「抜歯が必要」と言われた方でも、顎の位置を整えれば痛みや頭痛が改善し、抜歯なしで口元を整えられる場合があるのです。

「Smartee GS」の1症例

20代女性、主訴「出っ歯」

「Smartee GS」の1症例

当院にご来院いただいた20代の女性患者様は「出っ歯を治したい」というご相談を受けました。

詳細なレントゲン撮影と口腔内の分析を行った結果、下顎後退、すなわち顎が後ろに下がっているという診断が下されました。
さらに、患者様からは「顎の痛み」「頭痛」といった症状も訴えられていました。
この患者様は当院に来院する前に、他の4つの歯科医院で「出っ歯を治すためには歯を抜く必要がある」と言われていたそうです。

当院ではSmartee GSを用いた治療をご提案しました。
Smartee GSは顎の位置を正しく矯正しながら歯並びも整えることができるため、抜歯をせずに治療を進めることが可能です。

マウスピース装着後2ヶ月

マウスピース装着後2ヶ月

治療開始後2カ月が経過した時点で、患者さんは「顎の痛み」も「頭痛」も大幅に改善していることを実感されました。
歯だけでなく顎の位置を正しく矯正することが可能なSmartee GSのメリットが、この症例において顕著に表れました。

顔つきの変化

マウスピース装着後2ヶ月顔つきの変化

顎の位置を変化させるだけで、顔つきそのものも大きく改善する可能性があります。

治療前と治療後の写真を見ると、マウスピースを装着することで顎の位置が変化し、顔つきにも明らかな変化が見られます。
患者さんからは「歯を抜かずにここまで変化するとは思わなかった」と驚かれることも少なくありません。

これは歯並び単独ではなく、顎や気道の問題まで視野に入れた「口腔内から全身へ」のコンセプトを実践できるSmarteeというメーカーの強みが活きた結果です。

Smarteeの特徴まとめ

インビザラインと異なる長所

今回紹介したように、Smarteeにはインビザラインとは異なる多くの長所が存在します。

まず、「顎の位置を考慮した設計」が挙げられます。
これは、単に歯を整えるだけでなく、顎の位置まで調整できるため、全体的な咬み合わせの改善にもつながります。

また、「子どもの口腔習癖を改善できるマウスピース設計」もSmarteeの大きな特徴です。
乳歯や混合歯列期の子どもたちに対して適切な力を歯に伝えることができる設計となっており、口呼吸や指しゃぶりなどの口腔習癖を改善するサポートを行います。

ディズニーやマーベルとのコラボレーション

Smarteeはディズニーやマーベルと契約しており、マウスピースを収納するアライナーケースやマウスピースの袋に人気キャラクターがプリントされています。
子どもたちや若年層の患者さんが矯正治療を楽しみながら続けられるようになり、モチベーションの維持に役立っています。

好きなキャラクターと一緒に矯正を行うことで、治療への前向きな気持ちを保ちやすくなるのです。

Smarteeの多機能性

Smarteeのマウスピースは多機能であり、一般的なマウスピース矯正が苦手とされる歯の動きをカバーできる設計が施されています。
「インビザラインでは対応が難しい症例」「抜歯が必要と言われたケース」でも、Smarteeなら矯正計画を立てやすくなっています。

歯並びだけでなく、顎の位置調整や全身の健康にも配慮した治療が可能となり、より包括的な口腔ケアを提供できるのがSmarteeの強みです。

口腔内から全身へ

当院のコンセプトは「口腔内から全身へ」。

歯並びを整えるために抜歯をする前に、まず顎の位置を正す選択肢があることを知っていただきたいと考えています。
顎の位置を適切に調整することで、歯の抜歯を避けることができるだけでなく、全身の健康にも良い影響を与える可能性があります。
また、咀嚼機能の向上や姿勢の改善にもつながり、生活の質(QOL)の向上を目指します。

子どもの矯正の重要性

私は子どもの矯正こそが最も重要であると考えています。

子どものうちから成長を見越して歯並びを整えることで、大人になってからの複雑な処置や抜歯矯正を避けることが可能となります。
成長期の子どもたちに適した矯正治療を行うことで、歯並びの改善だけでなく、顎の発育バランスを整えることができ、将来的な口腔内の健康を守ることができます。

Smarteeの多機能性と当院の治療理念

Smarteeの多機能性と、当院の「口腔内から全身へ」という治療理念が融合することで、患者さん一人ひとりに最適な矯正治療を提供できるようになりました。
歯並びや顎の位置に関する悩みや不安を抱える方々に対して、Smarteeを用いた治療が有効な選択肢となります。

悩みや不安がある方は当院へご相談を

「歯並びの悩みを相談したいが、長い治療期間が不安」

「インビザライン矯正と比べてSmarteeは本当に自分に合うの?」

「顎が痛い、頭痛もある。歯列矯正でこれらの症状を改善できるの?」

こうした不安を抱えて一歩踏み出せずにいる方は、ぜひ当院へご相談ください。
医療法人甦歯会もりかわ歯科では、全国の歯科医院の中でも1%しか獲得できない「ダイヤモンドプロバイダー」の称号を3年連続で獲得しています。
これはマウスピース矯正に関する豊富な実績や高い治療技術を示すもので、患者様に安心して治療を受けていただくための一つの指標となるでしょう。

Smarteeやインビザラインなどのマウスピース矯正に興味を持った方や、噛み合わせが気になる方は、ぜひ「もりかわ歯科のマウスピース矯正ページ」からお問い合わせください。
最初から最後まで矯正担当医は矯正専門医の森川康司が診察し、あなたに合った最適な治療プランを提案いたします。

マウスピース矯正LPバナー

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もりかわ歯科とにしぐち鍼灸整骨院との対談-

もりかわ歯科とにしぐち鍼灸整骨院との対談

2023年11月1日

こんにちは。大阪府八尾市にある歯医者医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

もりかわ歯科は今年、60周年になります。

おかげ様でたくさんの患者様にご来院いただき、ここまでたどりつくことができました。それを契機として、ここで改めて、当院の治療方針についてお話しさせていただこうと思います。

結論から言えば、もりかわ歯科の治療は「お口だけでなく、全身へアプローチする治療」と考えています。

昔の歯医者は、歯が痛くなった時に行くところでした。

しかし最近の歯医者は、歯の予防をするところになろうとしています。これによって、たとえば糖尿病のような大病を予防することができます。つまりこれからの歯医者は、「口腔内から全身に起こる大病」の予防を行うところになります。

ただし、歯科医はお口のプロであって、それを嚙み合わせからアプローチしますが、全身を扱うのはプロではありません。

そこで、同じ考えをお持ちの、全身のプロである『整骨院』と提携することを思いつきました。

そしてこの度、株式会社AMBER、にしぐち鍼灸整骨院様とご一緒できることとなりました。

それを記念して、患者さんを「お口から全身まで」根本的に治療することについて対談をしました。

ぜひ、最後までご覧ください。

対談内容は動画でもご覧いただけます

対談内容の文字起こしをご覧ください

対談の様子を文字起こし文章と画像で説明していきます。

1:コラボに至った経緯

2:整骨院の施術でどのように全身が整っていくのか?

3:顎の位置を整える治療は整骨院とのコラボでどう変わるのか

4:歯科から見た歪みの原因と整骨院から見た歪みの原因は?

5:脳が呼吸や体温調整という運動に影響を及ぼすのか

最後に:歯医者+整骨院、今後の展開について

なぜコラボをすることになったのか?

なぜコラボをすることになったのか?

森川:

皆さんこんにちは。医療法人甦歯会もりかわ歯科の矯正担当の森川康司と申します。

 

ソン院長:

株式会社AMBER、にしぐち鍼灸整骨医院の八尾院 院長のソン・テヨンと申します。

 

森川:

今回、もりかわ歯科とにしぐち鍼灸整骨院様とコラボレーション(協働。以下、コラボと表記)をするに当たって、5つのテーマでお話をしていきたいと思います。

1つ目はなぜコラボをすることになったのかという経緯です。

我々もりかわ歯科は60年に渡って、歯を治療するということをやってきました。

60年も経つと歯医者の存在理由も変わってきて、昔は虫歯になったら歯医者に行く、悪くなったら歯医者に行くっていうのが当たり前でしたが、今は予防の時代になっています。

さらに、もりかわ歯科に矯正という分野が出てきて、患者さんが根本的にどこから悪くなったのかということを考えるに至りました。

もりかわ歯科の矯正は、インビザラインというマウスピース矯正を使っているのですが、インビザラインの普通の使い方では、歯を並べるだけになってしまいます。

ただ歯を並べるだけでは、どこかに歪みがあった場合、全てが歪んでしまいます。

歯列と全身の歪みの関係とは?

顎の歪み、顔の歪み、肩の歪み、骨盤の歪み、足の歪みなど、いろいろなところに歪みはあります。これらを考慮して治療をすればいいのですが、我々は歯科なので、治療は口腔領域に限られてしまいます。

そこで、今回、にしぐち鍼灸整骨院様にご相談しようと思いました。

我々は、口腔内からの歪みを考えますが、御院はどのように歪みを考えられてますか?

 

ソン院長:

身体の歪みについて整骨院としての考え方

身体の歪みについて整骨院としての考え方

整骨院も元々は、痛みを取るためにいろいろな先生方が努力して、業界が広がっていきました。

その痛みの根本原因は姿勢にあり、整骨院でよく見られるのは骨盤矯正という治療です。

骨盤が後ろに倒れることで、背骨の湾曲が頚椎まで影響を及ぼし、いわゆるストレートネックの状態になります。

首がヘッドダウンし、顎が前に出てしまって、その部分からどんどん波及してしまい、顔の歪みや顎の歪み、そして全身に広がります。

それに対処するため、骨盤部分からのアプローチと頭部の部分からのアプローチという双方から歪みを取っていきます。

 

森川:

噛み合せのズレと顔の歪みの関係

噛み合せのズレと顔の歪みの関係

われわれ歯科の問題は嚙み合わせにあって、嚙み合わせがずれることによって顎がずれると考えます。

例えば、顔が左にずれている人は左噛みになって、左の顔の筋肉が張り、顔の歪みが発生します。

先ほど御院の治療を見せていただき、顔の6つのツボに振動を与える治療をされていましたね。

あの施術を見ていると、脳の神経にアプローチしていたと思うのですが、「脳にアプローチすることで全身が変わる」という発想は本当にすごいなと思いました。

歯科では口腔内しか触れませんので。

 

整骨院の施術でどのように全身が整っていくのか?

2つ目の質問なのですが、どのように全身が整っていくのかを聞かせていただきたいと思います。

 

ソン院長:

三叉神経と呼ばれる顔の神経に直接にアプローチすると、脳に影響を与えることができます。

そして脳の補正をすれば、人間の身体を補正することができます。

自分の身体がまっすぐだと思っていても、周りから見ると実は、歪んでいるということがあります。その認知・認識を変えるために、顔の神経から脳へアプローチしています。

噛み合わせがズレている方方の例

森川:

脳が全身の筋肉の支配しているのならば、それを顔の神経への刺激から正そうという発想なのですね。

これからもりかわ歯科で取り組もうと思っているのは、口腔内という狭い領域で歯並びを整えるのではなく、全身も視野に入れて整える。

それによって、矯正の新しい価値が生まれてくると考えています。

この考えに基づいて、整骨院と治療の連携をすることができたら、すばらしい治療になると考えています。

口腔内だけでなく全身を視野に入れて整える

顎の位置を整える治療は整骨院とのコラボでどう変わるのか

森川:

3つ目の質問です。

私の矯正の患者さんの中には、噛み合わせを正して、顎の位置を整えるだけで、片頭痛が治ったり、気道が広がったり、顎先のニキビが治ったり、顔の筋肉のむくみが取れたりといった効果が出ています。

顎の位置を整えるという点から、御院と一緒にアプローチすることはできますか?

 

ソン院長:

そうですね。

筋肉へのアプローチはしますが、直接的に顎位が変わるということはありません。これは歯医者さんの領域になるので、「マウスピースをされていますか?」、「普段から噛み合わせを気にされていますか?」というお話にとどまります。

根本的なアプローチというのは難しい。ですので、この点でぜひ、森川先生とコラボして、地域の患者さまのさらなる健康に貢献できたらと考えています。

歯科から見た歪みの原因と整骨院から見た歪みの原因は?

森川:

4つ目の質問は、歯科から見た歪みの原因と整骨院から見た歪みの原因についてです。

我々歯科は、嚙み合わせのずれによって、顎のずれが起こり、それによって頭のずれが起きます。

そして頭がずれることで、目線がずれてしまい、平行感覚がおかしくなってしまいます。それを肩で調整し、骨盤を上げることで、両足の長さまで変わります。

顎のずれは、口腔内の歯の位置のずれが関係しています。

ゆがみが生じた体

矯正をすることで、それが正しくなり、その結果、歪みを取っていけるのかなと考えています。

これに対して、御院のアプローチも教えてください。

 

ソン院長:

基本的にはやはり骨盤部分からのアプローチとなります。

骨盤が後ろに倒れている、もしくは左右非対照に倒れていると、

背骨の湾曲が正しく作られていなくて、頸椎や顎の位置に変化が出てきます。

まずは、この姿勢の問題の根本となる骨盤を、いかに起こした状態でキープできるかという部分からアプローチしています。

 

森川:

ありがとうございます。

脳が呼吸や体温調整という運動に影響を及ぼすのか

森川:

5つ目の質問です。

頸椎の角度に注目しています。頸椎には椎骨動脈という2本の太い動脈が流れていて、それが脳に入る前に1本になって、前頭葉に血流を注いでいます。

頸椎の角度に問題があると、2本の椎骨動脈のバランスが悪くなり、脳にきちんと血流を送れません。これが運動能力やメンタルに悪影響を及ぼします。

もし、頸椎の角度が正しくできたら、椎骨動脈の血流を正すことができます。

首の骨(頚椎)を通る太い動脈「椎骨動脈」

そして脳の影響が、呼吸や体温調整という運動にも関係してくると考え、矯正治療をしているのですが、そのあたりはどのように考えていますか?

身体の歪みと呼吸や運動能力との関係

ソン院長:

歩きにくいという患者さまに先ほどのアプローチをすると、施術前は誰かに手を持ってもらっていたような方が、施術後は普通に歩けるようになります。

これは、椎骨動脈の血流が変わって、運動能力が改善されたからだと説明しています。

森川:

身体は結局、脳が司っているところなので、口腔内も全身も、その動きは脳からの指令ですものね。

歯医者+整骨院、今後の展開について

最後にもりかわ歯科とにしぐち鍼灸整骨院とコラボに当たって、今後の展開について、西口社長とお話したいと思います。

歯医者+整骨院、今後の展開について

西口(社長):

株式会社アンバーの西口と申します。

よろしくお願いします。

 

森川:

もりかわ歯科では、口の中のずれに対して、

口腔内しか触れないので、そのプロとして対応しますが、骨格の知識はあったとしても、プロではないので対応ができません。

そこで、専門家に体の歪みを取っていただき、その上で顎の位置を整えて、歯の矯正治療に進めたらと考えています。

身体のずれがある状態で矯正をするのか、きれいで真っすぐな状態で矯正するのか。それによって、結果は大きく変わってきます。

だから今後の展開として、われわれの治療の領域と御院の治療の領域で、相互に連携を取って、患者さまにより良い治療を提供したいと考えています。

それに当たって、西口社長はどのように考えられますか?

 

西口(社長):

われわれも地域の患者さまに、歪みが痛みと直結しないというケースは多いので、逆に、そこをどんどん広げていきたいという気持ちがあります。

一方、歪んだ姿勢を良くしていくことが大切だと感じられている患者さまが増えてきています。

われわれもお顔を触らしていただくことがありますが、それによって問題がお口にあると思われる場合、「歯の治療中じゃないですか?」とか「歯医者さんに相談されていることはありますか?」と質問します。すると問題が歯科にあることに気づいて、「1度歯科に相談してみよう」とおっしゃる患者さまがいらっしゃいます。

また、われわれの治療を上手に患者さまに説明できなくて、いったんやめとこうということもあります

これらのケースにどう対応していこうか。ずっと悩んでいたところ、同じ方向を見て、全身から良くしていこうという目線で考えていただける、森川先生のようなお医者さまと出会うことができました。

もりかわ歯科さんとご一緒にできることは率先して、幅を広げていきたいと思います。

 

森川:

ありがとうございます。

異なる医療分野の横のつながりは、ありそうでないですよね。

患者さまはいろいろなところに通院されていますが、それぞれが連携していないということがたくさんあります。

だから今回、全身の領域を扱っている整骨院と連携することで、『口腔内から全身』という治療が実現できると思います。

これは患者さまにとって、有益な治療になっていくと思っています。

 

西口(社長):

「この患者さんは顎の状態をきちんと専門的なところで見てほしいな」

という時に、どの歯科医院に紹介すればいいかは悩みどころでした。

そこがクリアになると、治療の最後のパーツが埋まらないまま終わってしまう患者さまを手厚くフォローできます。これはとてもありがたいお話です。

 

森川:

今後我々は、歯医者と整骨院が統合された病院を設立したいという構想があります。

これが実現すれば、連携も取れるし、お互いの治療にもいい意味で干渉していけると思います。

もりかわ歯科は「口腔内から全身」を考えていますが、御院は「全身から口腔内」という流れを考えていただき、相乗効果を起こすことで、患者さまの運動能力や不定愁訴などの問題を、体の歪みから根本的に解決していけると思います。

もりかわ歯科とにしぐち鍼灸整骨院でいろいろな面でコラボして、患者さまに正しい治し方を導いていけたらと思います。本日はありがとうございました。

いかがだったでしょうか?

矯正治療は、歯を並べるだけでなく、いろいろな歪みも考えて治療することが大切です。

この考え方をもりかわ歯科は、歯の矯正の新しい価値として取り組んでいきます。

不定愁訴、運動能力を含めた根本治療です。

歯並びだけでなく、全身治療がこれから必要になってきます。

整骨院と連携を取ることで、さらに上質な治療を提供していきます。

歯並びだけでなく、健康や運動能力の維持・向上を考えて、矯正治療を考えてみませんか?

当院では、矯正相談を無料で実施しています。

 

全国でも1%も獲得する事が出来ないダイヤモンドプロバイダーですので安心してご用命ください。

インビザライン治療の詳しい内容はこちら

3年連続ダイヤモンドプロバイダーの森川歯科