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マウスピース矯正と顎関節症子供の噛み合わせ改善

マウスピース矯正と顎関節症:子供の噛み合わせ改善

2025年3月21日

こんにちは!大阪府八尾市の歯医者、ママとこどものはいしゃさん認定医院のもりかわ歯科です。

「うちの子どもが『あごが痛い』と言い始めたんだけど、どこに相談すればいいのかな…」

「小児矯正ってすごくお金がかかりそう。本当に必要なのかしら…」

「顎関節症って大人のイメージがあるけど、子どもにも起こるものなの?」

こうした声を耳にすると、親御さんとしては不安になりますよね。
子どものあごの痛みやカクカクする音、口の開けづらさなどは顎関節症の初期症状として見逃せないサインかもしれません。
大人と違い、成長期のお子さんはあごや歯並びがまだ発達段階にあるため、適切に対処するかどうかで今後の状態が大きく変わる可能性があります。

しかし「顎関節症ってそもそも何?」「小児矯正ってどんな治療方法があるの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
今回のブログでは、子どもの顎関節症と歯並びとの関係や放置すると起こりうるリスク、そして治療法のひとつとして注目されるマウスピース矯正について分かりやすく解説します。

この記事を読めば分かること

  • 子どもの顎関節症の症状や原因を理解して、早めの対処が可能になる
  • 歯並びと顎の問題の深い関係を知り、お子さんに合った治療を検討しやすくなる
  • マウスピース矯正の仕組みとメリットがわかり、治療への不安を軽減できる
  • 放置によるリスク早期治療の重要性を知ることで、適切なタイミングに相談できる

ママとこどものはいしゃさん」として、小児歯科と矯正を得意としている“もりかわ歯科”の目線からできるだけ優しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

子供の顎関節症と歯並びはどう関係するの?

顎関節症ってどんな病気?

顎関節症ってどんな病気?

顎関節症(がくかんせつしょう)とは、あごの関節や周囲の筋肉に異常が起こって痛みや開口障害(口が大きく開けられない)、さらにはあごを動かしたときのカクカク音などが生じる病気です。

大人にもよく見られる症状ですが、子どもでも起こりうる問題として最近注目されています。
あごは食事や会話など、日常生活で頻繁に使う部位なので、痛みや動かしづらさがあるとお子さん本人が大きなストレスを感じるかもしれません。

症状1:痛みや開口障害

顎関節症の代表的な症状が、あご周辺の痛み開口障害です。

痛みは軽度だと「あごがだるい」「少し動かしにくい」といった程度ですが、放置すると徐々に強い痛みへ進行するケースもあります。
口が開けにくくなると、食事や会話など日常の動作に支障が出るため、早めの対処が重要です。

症状2:カクカク音

あごを動かしたときに「カクカク」「パキッ」といった音が聞こえるのも顎関節症の特徴の一つです。

音だけでは大きな痛みを伴わないケースもありますが、関節や軟骨に負担がかかっているサインかもしれません。
見過ごしていると炎症が進む可能性もあるため、違和感があれば注意しましょう。

歯並びとの深い関係

顎関節症と歯並びの状態は、切っても切れない関係にあります。

噛み合わせが悪いとあごに偏った力がかかりやすくなるので、関節や筋肉にも不調が生じるリスクが高まるのです。
特に成長期のお子さんは歯の生え替わりやあごの骨の発達が不安定なため、ちょっとした噛み合わせの乱れが顎関節症を引き起こしやすくなります。
もし歯並びに気になる点があれば、できるだけ早めに専門家へ相談するのがおすすめです。

どうして子供が顎関節症になるの?

どうして子供が顎関節症になるの?

噛み合わせの乱れ

大人の顎関節症で最も多い原因が、噛み合わせの乱れです。

これは子どもの場合でも同様で、歯並びが整わないまま成長してしまうと噛む力のバランスが崩れやすくなり、顎関節に過剰な負担を与えることになります。

生活習慣やクセ

意外と見過ごされがちなのが、お子さんの日常的なクセ生活習慣です。

たとえば、

  • 口呼吸をしている
  • 頬杖(ほおづえ)をつくクセがある
  • 片側だけで食べる

といった習慣があると、あごへの負荷が偏ってしまいます。
こうしたクセは本人にも自覚がない場合が多いので、親御さんがこまめに観察して必要に応じて正しい姿勢や噛み方を教えてあげるとよいでしょう。

成長期特有の影響

成長途中のあごは、変化しやすい一方で不安定でもあります。

乳歯から永久歯への生え替わりがスムーズに進まず歯並びが乱れた場合、顎関節症を誘発してしまうことも少なくありません。
また、運動中にあごへ強い衝撃が加わってダメージが蓄積すると顎関節に炎症が起こりやすくなります。

成長期のあごには多方面の影響が及ぶので、日常生活やスポーツ活動でのケガやクセを見逃さない意識が大切です。

放置するとどんなリスクがあるの?

症状の慢性化

顎の痛みや違和感が一時的な場合は「成長期だから様子を見よう」と放置されることもありますが、これが長引くと治療期間が延び、日常生活に支障をきたすほど症状が悪化してしまう恐れがあります。
食事や会話のたびに痛みがあれば、お子さんの心身の負担も大きくなるでしょう。

咬み合わせのさらなる悪化

歯並びの乱れを原因として顎関節症が起こると、悪化するにつれてさらに噛み合わせが狂うという負のスパイラルに陥りかねません。
お子さんの成長に合わせて適切な治療を行わないとあごの発育自体に影響を及ぼし、より複雑な問題へと発展する可能性があります。

顔のバランスへの影響

子どもの骨格は柔軟性が高いため、顎関節症による不正な噛み合わせが長引くと顔の左右差や輪郭の歪みにつながる場合もあります。
これは思春期以降の心理面にも大きく影響を与える可能性があるため、早期発見・早期治療が重要になります。

よくある疑問は?Q&Aで子どもの症状を総チェック

Q&Aで子どもの症状を総チェック

子どもの顎関節症や噛み合わせの問題は、なかなか馴染みが薄いテーマかもしれません。

ここでは、みなさまから寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
すでに他のセクションで触れた内容も、あらためて分かりやすい形で整理していますので、ぜひ参考にしてみてください。

Q. 子どもが「口を開けるとあごが痛い」と言うとき、まずどこを受診すればいい?

  1. 歯科医院(小児歯科・矯正歯科)への受診がおすすめです。

歯並びと顎関節の状態を総合的に確認できるため、必要に応じて口腔外科や大学病院に紹介してもらうこともあります。

Q. カクカク鳴るだけなら放置しても平気?

  1. 音だけでは症状の深刻度は分かりません。

痛みがある、開けづらいなどの症状が見られたら、早めに歯科医院へ相談するのが安心です。

Q. 子どもが頬杖をつくクセをもっています。やめさせるべき?

  1. 頬杖は片側のあごに負担をかけるため、歪みや成長不良の一因になります。

完全にやめるのは難しくても、少しずつ注意してあげると効果的です。

Q. マウスピース矯正は何歳から始められる?

  1. 混合歯列期(乳歯と永久歯が混じっている時期)から検討できる場合があります。

成長期を活用しながら治療することで、抜歯を回避できるケースもあるでしょう。

Q. 顎関節症の治療は保険適用になりますか?

  1. 顎関節症そのものの診察や簡易的な処置は保険適用となる場合も多いですが、矯正治療は基本的に自由診療です。

特定の疾患(顎変形症など)がある場合は保険適用になることもあるため、歯科医師に確認を。

Q. 矯正治療と顎関節症の治療、どちらを先にやるの?

  1. 症状によって異なります。

まず顎の炎症や痛みをコントロールしてから矯正に進むケースもあれば、矯正によって噛み合わせを改善し、顎関節への負担を減らす方法を選ぶ場合もあります。

Q. 子どもの矯正費用はどのくらいかかる?

  1. 数十万円〜100万円以上になるケースもありますが、分割払い・デンタルローンに対応している医院も少なくありません。

まずはカウンセリングで費用や支払い方法を確認しましょう。

Q. 歯並びが悪いと顎関節症以外にどんなリスクがある?

  1. 虫歯・歯周病リスクの増加や咀嚼能力の低下、発音への影響などが挙げられます。

精神面でのコンプレックスにつながる子もいるので、総合的な判断が必要です。

Q. マウスピース矯正以外の治療方法は?

  1. ワイヤー矯正、プレート矯正などさまざまです。

お子さんの成長段階や歯並びの状態、ライフスタイルを踏まえて、歯科医師と相談しながら選んでください。

Q. 痛みや不安が強い子でも矯正治療は続けられる?

  1. 痛みを軽減する工夫や不安を取り除くためのコミュニケーションを重視している医院もあります。

子どもが怖がりやすい場合こそ、最初にしっかりとカウンセリングしてもらいましょう。

マウスピース矯正はどんな治療方法なの?

マウスピース矯正はどんな治療方法なの?

マウスピース矯正の特徴

マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製のマウスピースを定期的に交換しながら歯を少しずつ動かしていく方法です。

ワイヤー矯正と比べると見た目が目立ちにくく、食事や歯磨きの際に外せるためお口を清潔に保ちやすいというメリットがあります。
お子さんの場合、学校生活での見た目や装置による痛みを気にすることが多いため、負担を抑えられる治療法として注目されています。

顎関節症への効果

マウスピース矯正は正しい噛み合わせを育むことで顎関節への負担を軽くし、顎関節症の症状改善につながると考えられています。
ワイヤー矯正のようにブラケットや金属ワイヤーを直接装着しない分、顎まわりの筋肉や関節に過度な緊張を与えにくいと言われることもあります。
また、マウスピースの素材には適度な弾力があるため、あごを保護するスプリント(マウスガード)としての役割を一部担うケースもあるのです。

ただし、顎関節症の原因が噛み合わせの乱れだけに限定されるわけではありません。
生活習慣やクセ、ストレスなどさまざまな要因が絡んでいる場合は、マウスピース矯正を行うだけでは十分な効果を得られないこともあるでしょう。
たとえば、強い歯ぎしりや食いしばりのクセがあるお子さんは、装着時間や装置の形状を工夫したり、日常の習慣を改善するサポートが必要です。
さらに、顎関節に重度の炎症や変形が見られるような場合は、まず別の治療(物理療法や外科的なアプローチなど)で症状を落ち着かせてから矯正を進めることが望ましいケースもあります。

大切なのは、歯科医師が顎関節症の原因をしっかり見極め、適切な治療を組み合わせることです。
もし顎関節症の疑いがあれば、専門的な検査やカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

子どもへの適用

お子さんの場合は、まだ永久歯が生えそろっていないケースも多いため、矯正開始のタイミングや装置の選び方がとても重要です。
マウスピース矯正では、1日20時間以上の装着が推奨されることが多く、装置を取り外せるメリットと引き換えにお子さん自身の協力が欠かせません。
もし装着時間が短かったり不規則になったりすると、矯正効果が十分に発揮されず治療期間が延びることもあります。

そのため、保護者の方がしっかりサポートしながら歯科医師とコミュニケーションを重ね、無理なく続けられる計画を立てることが成功のカギです。
装置の取り扱いや子どもの性格に合わせたケア方法など、細やかなフォローがあれば安心して治療を続けられるでしょう。

早めの矯正はなぜ大事?

成長期を最大限に活かせる

お子さんのあごや歯並びは成長期に大きく変化します。

適切なタイミングで矯正を始めれば自然な成長力を利用して歯を動かしやすくなるため、抜歯のリスクを抑えたり治療期間を短縮できる可能性があります。
これは、大人になってから矯正を始める場合と比べても大きなメリットといえるでしょう。

問題が深刻化する前に対処できる

顎関節症を含む歯並びの乱れは放置していると成長とともに骨が固まり、治療がより大がかりになってしまうリスクがあります。
早い段階でトラブルを見つけ、深刻化する前に対処しておくことで、お子さんの将来の負担を軽減できるのです。

結果的に治療がスムーズに進み、より良い経過が期待できます。

精神的な負担も軽くなる

思春期以降は、見た目や歯並びによるコンプレックスを抱える子どもも少なくありません。
歯並びが整っていると心理的な負担が軽くなり、学校やスポーツ活動、さらには友人とのコミュニケーションにも自信を持って取り組みやすくなるでしょう。

親御さんとしても早めに対応してあげることで、お子さんの日々の生活をより充実したものにサポートしやすくなります。

まとめ:まずは歯科医院に相談しましょう

子どもの顎関節症は大人のように自分で症状を整理して伝えられないことも多いため、親御さんが「少し変かも?」と思ったら早めに歯科医院で相談するのがベストです。噛み合わせや歯並びはお子さん一人ひとりで異なりますので、「うちの子の場合はどうなのか」を専門家に見てもらうことこそが、解決への第一歩になります。

顎関節症と歯並びとの関係や、マウスピース矯正を含む治療のメリット・デメリットなど、本記事でご紹介した内容はあくまで一般的な情報です。
実際の治療方針は歯科医師の診断やお子さんの成長度合い、生活習慣などを総合的に判断して決まります。

ママとこどものはいしゃさん」もりかわ歯科では、小児歯科の専門知識を活かし、痛みや不安に寄り添った診療を心がけています。
お子さんのあごの痛みや歯並びの乱れに気づいたら、まずは一度相談してみることをおすすめします。

お子さんの明るい笑顔を守るためにも、しっかり噛める歯並びと健康なあごは大切なポイント。
どうぞ遠慮なくご相談くださいね。

小児矯正の費用は?保険適用と支払い方法

小児矯正の費用は? 保険適用と支払い方法

2025年3月7日

こんにちは!大阪府八尾市の歯医者、ママとこどものはいしゃさん認定医院のもりかわ歯科です。

「なんだか子どもの歯並びが気になるけど、矯正って高いのかな…」
「小児矯正に保険はきくの? それなら費用を抑えられるのかな…」
「支払い方法に選択肢があるなら、もっと気軽に相談できるかも…」

こうしたお悩みをお持ちの方は少なくありません。

費用のこと、保険の適用、治療にかかる期間など、小児矯正には知りたいことがたくさんありますよね。
実は「矯正=とても高額でハードルが高い」というイメージは、必ずしも正しいわけではありません。
保険が適用されるケースもあれば、支払い方法を選ぶことで家計の負担をコントロールすることも可能です。

本記事では子どもの歯並びや歯列矯正にまつわる疑問や不安をできる限り取り除けるように、基礎知識やリスク、費用面でのポイント、支払い方法についてわかりやすく解説します。
「ママとこどものはいしゃさん」として小児歯科を専門に多くのご家族をサポートしているもりかわ歯科の視点からお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください!

この記事を読めば分かること

  • 小児矯正の適切な開始時期がわかる
  • 小児矯正の費用相場や保険適用の有無について理解できる
  • 医療費控除や支払い方法の選択肢を知ることで費用の不安が減る
  • 放置した場合に考えられるリスクと、矯正のメリットが分かり、前向きに検討できる

 小児矯正はいつ始める?そのベストタイミング

小児矯正はいつ始める?そのベストタイミング

小児矯正は早いほど良い?その理由とは

小児矯正をスタートする年齢について「何歳がベスト?」と悩まれる方は多いでしょう。
じつは「この年齢でないといけない」という絶対的なルールはありませんが、多くの歯科医師は「できるだけ早め」をおすすめしています。

これは、成長期のお子さまのあごや歯並びが変化しやすく、早期に矯正を行うことで抜歯のリスクを減らせるうえに、顎の成長を正しい方向に導きやすいからです。

目安となる時期

6〜7歳ごろ(第一期矯正)

乳歯と永久歯が混在し始める時期です。

あごの成長バランスを整えたり、歯がきれいに並ぶためのスペースを確保したりする治療を行うことが多いです。

12歳前後(第二期矯正)

永久歯がそろってくる時期です。

本格的に歯を動かすワイヤー矯正やマウスピース矯正へ移行しやすくなります。

お子さまの成長速度や歯並びの状態を見極める

一方で、お子さまの成長スピードや歯の生え替わり具合は人それぞれです。

乳歯の段階ですでに噛み合わせのずれが大きい場合や、出っ歯・受け口の傾向が強い場合は、もっと早い段階での対処が必要なケースもあります。
「放っておいてもいずれ自然に治るかもしれない」と考える方もいますが、現状を正確に把握するためには歯科医院でのチェックがおすすめです。

検査によって必要な治療や最適なタイミングがより明確になります。

小児矯正の費用相場と保険適用のポイント

小児矯正の費用相場と保険適用のポイント

小児矯正の平均費用

子どもの矯正費用は大人の矯正よりも安くなるイメージを持つ方もいますが、実際には治療の内容・期間・装置の種類によって大きく変わります。
一般的には数十万円から100万円前後の費用がかかることが多いです。

第一期矯正(乳歯〜混合歯列期)

費用目安

30万〜60万円程度

内容

プレートやマウスピースなどを活用し、顎の成長を促す・抑制するなどの治療

第二期矯正(永久歯が生えそろう時期)

費用目安

50万〜100万円程度

内容

ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザラインなど)を使用し、本格的に歯列を整える

もちろん歯科医院ごとに料金体系が異なるため、カウンセリング時に詳しく聞いてみるのが安心です。

保険適用となるのはどんなケース?

小児矯正が保険適用になるケースは、実はごく一部の特例に限られます。

主に顎変形症唇顎口蓋裂などの診断を受け、矯正治療が「顎口腔機能の改善」のために必要と判断された場合などです。

通常の不正咬合(歯並びや噛み合わせの悪さ)に対する矯正治療は、美容や機能改善の面が強いとみなされるため、保険適用外(自由診療)となるのが基本です。
「小児矯正は保険がきくから安い」と思い込まず、まずは診断を受けて保険適用の可否をしっかり確認しましょう。

混乱しやすい点:医療保険や助成制度との違い

医療保険(国民健康保険、社会保険など)による適用とは別に、自治体や学校等が行っている助成制度・補助金などがある場合もあります。
これは地域によって異なるため、住んでいる自治体の情報をチェックしてみてください。

また、医療費控除(後述)と保険適用は別の仕組みなので、併用できるかどうかは条件を確認する必要があります。

 小児矯正は医療費控除の対象?支払い方法も解説

小児矯正は医療費控除の対象になることが多いです

医療費控除の基本条件

医療費控除とは、1年間(1月〜12月)で支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得税の負担を軽減できる制度です。

目安としては年間で合計10万円以上(または所得に応じた計算式)を支払ったときに申告の対象となります。
お子さまの矯正治療費は高額になりやすいため、この基準を超えるケースは少なくありません。

対象となる費用

子どもの矯正装置代や調整料、検査費用、さらには通院にかかる交通費なども含めて計算できます。

大切なのは、お子さまの咬合機能を改善するための治療と認められることです。
審美目的のみと判断される場合は控除の対象外になる可能性があるため、不安なときは税務署やかかりつけ歯科医に相談しましょう。

審美目的には適用されない場合も

大人の矯正治療では審美面が主たる目的とみなされると適用外になるケースがありますが、子どもの成長をサポートするための矯正は多くの場合、医療費控除の対象に含まれやすい傾向があります。
確実に対象になるかどうかはあらかじめ担当の歯科医師に確認するか、税務署で詳細を聞いてみると安心です。

一括払いだけじゃない。さまざまな支払い方法

現金やクレジットカードで支払う

「大金を一度に支払わなくてはならないのかな…」と心配される方は多いかもしれませんが、まとまった金額を現金で用意できる方はもちろん、クレジットカードの利用も可能です。カードの分割払いやリボ払いを活用すれば、負担を分散させることができます。

デンタルローン(医療ローン)という選択肢

歯科治療費専用のローンである「デンタルローン」を利用する方法もあります。

月々数千円からの返済が可能になるため、無理なく通院を続けやすくなるでしょう。
申請には審査が必要ですので、検討している場合は早めに歯科医院やローン会社に問い合わせてみてください。

医院独自の分割払いも

医院によっては独自の分割払いプランを用意しているところもあり、矯正治療にかかる費用を数回から十数回に分けて支払える場合があります。

利子の有無や支払い回数は医院によって異なるため、事前にしっかりと確認しましょう。
お子さまの矯正は時間がかかる治療なので、一人で悩まずに気軽に相談してみることが大切です。

きっと家庭の状況に合った方法を一緒に見つけられるはずです。

 子どもを矯正しないとどうなる?放置が招くリスク

子どもを矯正しないとどうなる?

歯並びの悪さが与える影響

「歯並びは自然に治るかも」と思って放置してしまうと、後々さまざまなリスクが生じる可能性があります。
代表的なものとしては、虫歯や歯周病リスクの増加、咬み合わせの偏りによる顎関節への負担、そして見た目や発音面に関するコンプレックスなどが挙げられます。

虫歯や歯周病リスクの増加

歯が重なり合う部分が多いほど清掃が行き届かず、汚れやプラークがたまりやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
特に幼少期から虫歯を繰り返すと、将来的に歯の健康を損ないやすくなる点に注意が必要です。

咬み合わせの偏りによる顎関節への負担

噛み合わせが悪いと顎関節や咀嚼筋に過度な力がかかり、顎関節症などのトラブルを引き起こす恐れがあります。
成長期にこうした負担が続くと、あごや頭蓋全体にも影響を及ぼすことがあるため、早めに対策を検討したほうがよいでしょう。

コンプレックスや発音への影響

歯並びの乱れは見た目の印象だけでなく、発音や口元の動きにも影響を与えることがあります。

思春期に差し掛かると見た目に対する意識が高まり、歯並びがコンプレックスになる場合もあるため、お子さまの精神面を考慮した上でケアすることが大切です。
もちろん、すべてのお子さまが将来大きな問題を抱えるわけではありませんが、歯並びの乱れが顕著な場合はできるだけ早い段階で専門家に相談することをおすすめします。

 小児矯正のメリットと治療期間の目安

小児矯正のメリットと治療期間の目安

小児矯正のメリット

成長を利用できる

顎の成長期を活かして治療できるため、歯を抜かずにスペースを確保できる可能性が高い。

予防的な効果が期待できる

顎関節症や歯周病など、将来のリスクを軽減しやすい。

早期に問題を解消

虫歯リスクや発音不良、コンプレックスなどの問題を未然に回避しやすい。

治療期間の目安

小児矯正は、第一期(6〜7歳から10歳前後まで)と、第二期(12歳前後〜中学生以降)の二段階で行われることが多いです。

個人差がありますが、平均的には第一期が1〜2年程度、第二期が2〜3年程度かけて治療していくケースが一般的です。
また、お子さまの成長度合いや歯の生え変わりのタイミングによって治療期間が前後する場合もありますので、継続的な経過観察が必要です。

 もりかわ歯科医院が考える最適な治療プランとは

「ママとこどものはいしゃさん」の特徴

「ママとこどものはいしゃさん」の特徴

私たち「もりかわ歯科」では、小児歯科領域での豊富な知識・経験を活かし、お子さまと保護者の方の気持ちに寄り添う治療を心がけています。
特にお子さまは治療への不安が大きい場合もありますので、コミュニケーションを大切にして、痛みやストレスを最小限に抑えられるよう配慮しています。

カウンセリング〜治療までの流れ

1. カウンセリング・検査

はじめに、お子さまの歯並びや噛み合わせの状態を確認しながら、矯正が必要かどうかや治療の適性を判断します。

現状を正しく把握することで、必要な治療期間の目安や費用、保険適用の可能性を具体的にイメージしやすくなります。
さらに、支払い方法の選択肢についても丁寧にご説明し、保護者の方が抱えている不安を少しでも軽くできるように配慮します。

2. 治療方針の決定

お子さまの年齢や成長度合いに合わせて、第一期矯正と第二期矯正を含めた長期的なプランを組み立てます。

使う装置の種類や通院の頻度は、日常生活やお子さまの性格、保護者の方のご希望などを考慮した上で最適な提案を心がけています。
無理なく通える治療スケジュールを作ることで、継続して通いやすくなり、より効果的な矯正が期待できるでしょう。

3. 治療開始

具体的な治療が始まると、装置の装着や定期的な調整が必要になります。

お子さまが怖がらないように声かけやコミュニケーションを大切にしながら、痛みや不安をできるだけ抑える工夫をしています。
また、通院のたびに装置の状態やお口のクリーニングを行い、虫歯や歯肉炎などのトラブルが起きないようにチェックするのも重要なポイントです。

4. 保定・メンテナンス

矯正治療を終えて歯並びが整った後も、保定装置を使いながら並んだ歯を安定させる期間が必要です。

歯はどうしても元の位置に戻ろうとする性質があるため、定期健診で歯並びの変化を見守り、必要に応じて装置の調整などを行います。
こうしたメンテナンスをきちんと継続することで、きれいに整った歯並びを長く保つことができるのです。

費用と支払いの相談も柔軟に

もりかわ歯科では、治療前に費用の総額と内訳をしっかりお伝えし、ご希望に応じて分割払いやデンタルローンのご案内も可能です。
「費用負担が不安で…」という方でも、お気軽にご相談ください。

 まとめ:早めの相談で子どもの未来をより豊かに

小児矯正の費用は決して安くはありません。

ですが、お子さまの将来の歯の健康やコンプレックスの解消を考えれば、早期対処のメリットは非常に大きいといえます。
また、保険適用が難しいケースでも、医療費控除の活用や分割払いなど、費用面の負担を軽減する方法はさまざまです。

「もう少し大きくなってからでもいいかな?」と悩んでいる方も多いと思いますが、成長期をうまく活かせるのは今だけです。放置すれば、歯並びによる噛み合わせ不良が将来的なトラブルにつながる可能性もありますし、治療期間や費用がかえって大きくなる場合もあります。

本記事で小児矯正に関する疑問は解消できましたでしょうか? 「まだ不安なことがある」「うちの子は本当に矯正が必要?」など、気になることがあれば、ぜひ一度歯科医院へ足を運んでみてください。私たち「ママとこどものはいしゃさん」もりかわ歯科では、まずはお子さまの成長段階をしっかり確認し、保護者の方のご希望に沿った最適な治療計画をご提案します。

歯並びは早めに対策するほど、良好な結果が得やすいといわれています。この記事が、小児矯正に対する不安を少しでも取り除き、お子さまの未来への第一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。ぜひお気軽に、私たちへご相談ください。