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口内炎ができた女性

インビザライン治療中の口内炎!対処法と予防法を解説!

2023年10月18日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザラインは、ほかの矯正治療に比べると口内炎ができにくい治療法といわれています。

しかし、マウスピースの縁が当たる場合や生活習慣が乱れている場合は、インビザライン治療中に口内炎ができることがあるでしょう。

今回は、インビザライン治療中に口内炎ができる原因や対処法について解説します。

生活のなかで取り入れられる口内炎の予防法についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

口内炎とは?

口内炎ができた子供

口内炎とは、唇の裏側や頬、舌などの粘膜に炎症が起きた状態です。口内炎ができる原因としては、矯正器具などによる物理的な刺激、口内環境の悪化、菌の増殖などが挙げられるでしょう。

口内炎の主な種類をご紹介します。

カタル性口内炎

カタル性口内炎とは、矯正器具などによる刺激が原因でできる口内炎です。

カタル性口内炎の主な症状は、以下のとおりです。

  • 粘膜部分が赤くなる・腫れる
  • 腫れた部分が熱をもつ
  • 水ぶくれができる
  • 唾液量が増加する、唾液が粘り気を帯びる
  • 味がわかりにくくなる
  • 口臭が悪化する
  • 口内炎と正常な粘膜部分の境界が曖昧になる

カタル性口内炎は、特に歯の表面に矯正器具をつけるワイヤー矯正中にできやすいといわれています。マウスピースの形によっては、インビザライン治療中にもできることがあるでしょう。

一度カタル性口内炎ができると、食事や会話などで口を動かすたびに痛みを感じます。矯正治療中の大きなストレスになるでしょう。

アフタ性口内炎

アフタ性口内炎とは、免疫力が低下したときにできる口内炎です。

アフタ性口内炎は矯正器具による刺激の有無に関わらずできるため、インビザライン治療中でもできることがあります。アフタ性口内炎はニキビのような白い炎症で、1週間ほどで自然に治ることが多いです。

しかし、食生活の偏りや栄養不足、睡眠不足など、不規則な生活によって免疫力が低下すると、再発しやすいでしょう。

カンジタ性口内炎

カンジタ性口内炎は、カンジタ菌が原因でできる口内炎です。カンジタ性口内炎ができると粘膜が赤く腫れ、白い膜ができるのが特徴です。

カンジタ菌は口内の常在菌なので、歯磨きなどのケアが不十分な場合や、免疫力が低下した場合にできます。インビザライン治療中にもカンジタ性口内炎ができる可能性があるでしょう。

ウイルス性口内炎

ウイルス性口内炎は、クラミジアやヘルペスなどのウイルスが原因でできる口内炎です。

ウイルス性口内炎はほかの口内炎とは異なり、やわらかい粘膜部分だけでなく、歯茎や上顎などの硬い粘膜組織にもできる場合があります。かゆみを感じることもあるでしょう。

免疫力が低下すると、ウイルス性口内炎の原因であるウイルスが繁殖しやすい口内環境になるため注意してください。

アレルギー性口内炎

アレルギー性口内炎は、金属アレルギーが原因でできる口内炎です。

金属アレルギーの方は、金属の詰め物やワイヤー矯正の金属部分が口内の粘膜に触れると口内炎ができやすいです。また、金属アレルギーは口内だけでなく、全身にも悪影響を及ぼす可能性があります。

インビザラインは金属を一切使用しない治療法なので、金属アレルギーの方でも安心して受けられるでしょう。

インビザライン治療中に口内炎ができる原因

口内炎が痛い女性

インビザラインのマウスピースは薄くなめらかなので、ワイヤー矯正よりも口内炎ができにくい治療法といえます。

また、インビザラインで使用するマウスピースは歯茎のラインに合わせて作成されるため、粘膜部分に当たりにくいです。そのため、インビザラインは数多くあるマウスピース矯正のなかでも口内炎ができにくいといわれています。

しかし、インビザライン治療中に口内炎ができないわけではありません。どのようなときに口内炎ができるのでしょうか。

インビザライン治療中に口内炎ができる原因は、以下のとおりです。

マウスピースの縁が当たっている

インビザラインのマウスピースは患者様の歯に合わせて作られますが、マウスピースの研磨不足などが原因で、マウスピースの縁が粘膜に当たって口内炎ができることがあります。

マウスピースの縁が当たる場合、唇の内側や頬などのマウスピースが当たりやすい部分に口内炎ができます。そのため、一度できると治りづらく、痛みを感じるので治療のストレスになるかもしれません。

アタッチメントによって粘膜が刺激されている

インビザライン治療を進める際、効率的に歯並びを整えるために歯にアタッチメントという小さな突起物を取り付ける場合があります。マウスピースがアタッチメントを覆うため、マウスピースの装着中は口内炎はできません。

しかし、アタッチメントに尖った部分があると、マウスピースを外したときに粘膜を刺激します。頬や唇の内側に口内炎ができることがあるのです。

口内やマウスピースが汚れている

インビザラインではマウスピースを自由に取り外せるため、ワイヤー矯正に比べると口内を清潔に保ちやすいといわれています。

しかし、毎日の歯磨きが不十分な場合や、マウスピースが汚れている場合は、口内炎ができやすいたでしょう。特に、インビザラインのマウスピースは定期的に交換するからとケアを怠ると、口内炎だけでなく虫歯や歯周病になるリスクもあります。

しっかりとケアして、口内やマウスピースを清潔に保ちましょう。

インビザライン治療中に口内炎ができたら

歯医者での治療

インビザライン治療中に口内炎ができたら、以下の4つの方法で対処してください。

歯科医院を受診する

口内炎はで自然に治るといわれていますが、インビザライン治療中に口内炎ができた場合は歯科医院を受診しましょう。

特に、マウスピースの縁が当たって口内炎ができた場合、粘膜に触れる部分を取り除かなければ口内炎は改善されません。マウスピースの縁が当たって痛いからとマウスピースの装着時間が短くなると、治療の進行度にも影響を及ぼします。

インビザライン治療中に口内炎ができたら、まずは歯科医院を受診してください。マウスピースや口内の状態を診てもらいましょう。

口内炎用の薬を使用する

口内炎は1〜2週間程度の時間をかけて治ります。治るまでの間に痛みや不快感がある場合は、口内炎用の薬を使用するとよいでしょう。

薬は歯科医院でも処方してもらえますが、市販のものでも構いません。口内炎用の薬を使用することで炎症を抑え、痛みをやわらげる効果が期待できるでしょう。

刺激を避ける

口内炎ができている間は、刺激を受けると痛みを感じやすいです。舌や手で触るのは避けましょう。

カレーなどのスパイス料理、キムチや唐辛子などの辛い料理、ミカンやレモンなどの酸味のある食べ物は、痛みがでやすいだけでなく口内炎が悪化する原因にもなります。口内炎が治るまでは口内炎に触れず、口内炎を刺激するような食べ物を避けましょう。

丁寧に歯磨きをする

口内が不衛生な状態だと、菌が繁殖し続け口内炎が徐々に悪化します。口内炎ができたら丁寧に歯磨きをし、口内を清潔に保つように心がけてください。

歯磨きに加えて、殺菌力のあるうがい薬を使用してもよいでしょう。

インビザライン治療中の口内炎予防法

眠る女性

インビザライン治療中に口内炎ができる原因は、栄養の偏りや免疫力の低下、ストレスの蓄積などが考えられます。

インビザライン治療中の口内炎を予防するには、以下の3つのことを心がけ、生活習慣を見直すとよいでしょう。

栄養バランスのよい食事を摂る

外食が多い場合や、偏った食生活をしている場合は、栄養不足になって口内炎ができやすいです。特に、口内炎を予防するには、ビタミンB₂・B₆・Cを意識して摂るとよいでしょう。

上記のビタミンは、豚肉やブロッコリー、バナナ、卵、キウイ、ピーマン、卵などに含まれています。日頃からバランスのよい食事を摂ることが大切です。

睡眠時間を確保する

睡眠時間が短いと、免疫力が低下して口内炎ができやすくなります。睡眠時間が不十分な場合、ストレスが溜まる、疲労感が取れないなど、心身の不調をきたし健康を害するかもしれません。

そのため、6時間以上は睡眠時間を確保しましょう。

ストレスを溜めない

ストレスを溜め込むと免疫力の低下につながり、口内炎の原因にもなります。ストレスを溜め込むことは心身の不調に直結するため、溜め込む前に日頃から解消することが大切です。

浴槽に浸かる、ストレッチをする、趣味の時間を設ける、運動をするなど、日頃からストレスを解消する習慣を取り入れましょう。

まとめ

口内炎が治った女性

インビザラインは、ワイヤー矯正よりも口内炎ができにくい治療法です。インビザラインで使用するマウスピースは歯茎のラインに合わせて作成されるため、粘膜部分に当たりにくいです。そのため、数多くあるマウスピース矯正のなかでも口内炎ができにくいといわれています。

しかし、マウスピースの縁が当たる場合や、生活習慣が乱れている場合は、口内炎ができることがあります。インビザライン治療中に口内炎ができたら、まずは歯科医院を受診してください。マウスピースに異常がないか診てもらいましょう。

インビザライン治療中の口内炎にお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

白い背景の前で右手をおでこに当てて驚いている女性

インビザラインを1日つけ忘れてしまった!影響と対処法、予防法を解説!

2023年3月12日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

インビザラインは、取り外しできる透明なマウスピースを使用した矯正方法です。ワイヤー矯正とは異なり、見た目を気にせずに歯列矯正を行うことができるのが特徴といえます。

しかし、1日に20〜22時間以上マウスピースを装着する必要があり、マウスピースをどれだけお口の中に装着できるかによって、歯が動くスピードや治療期間が変わってきます。

今回は、インビザラインをつけ忘れてしまったときの対処法や予防法などについて解説していきます。

インビザラインの正しい装着時間

木目のテーブルの上にピンクの目覚まし時計が置かれている

インビザラインの正しい装着時間は1日20〜22時間以上といわれています。

長時間装着する理由は、2つあります。1つめは、インビザラインはワイヤー矯正と比べて歯に加わる力が小さいため、長時間マウスピースを装着しないと歯が動かせないためです。2つめは、後戻りを防ぐためです。後戻りとは、お口周りの筋肉などの影響によって、動かした歯が元の位置に戻る現象のことをいいます。長時間マウスピースを装着することで、後戻りを予防することができます。

以上の理由からインビザライン治療では1日に20〜22時間以上、マウスピースを装着しなければならないのです。

インビザラインを1日つけ忘れてしまったときの影響

倒れかけている木製のドミノを指で押さえている

結論から申し上げると、インビザラインを1日つけ忘れても歯並びや治療期間への影響はほとんどありません。

インビザラインでは、1週間で歯が約0.25mm動くといわれています。そのため、1日つけ忘れてしまうと、約0.03mm歯が動かせないということになりますが、その程度であれば治療にはほとんど影響しないと考えられます。また、1日であれば後戻りもほとんど起こりません。

しかし、つけ忘れの期間が長くなると、後戻りが起きたり、計画通りに歯が動かなかったりと、さまざまな影響が起き、治療期間が大幅に延びる可能性もあります。さらに、十分に歯が動いていない状態で次のマウスピースを装着した場合は、歯に大きな力が加わり歯肉退縮が起こる場合があります。歯肉退縮とは、歯茎が下がる現象で、一度歯茎が下がってしまうと自然と元に戻ることは基本的にありません。

このようなことを防ぐためにも、マウスピースは毎日決められた時間装着しましょう。また、マウスピースの装着を長期間怠ってしまった場合は、歯科医師に相談しましょう。

インビザラインのつけ忘れが起こりやすい場面

ノートPCとバインダーが置かれた机の前で、両手を挙げて険しい表情をしている女性医師

ここまで、マウスピースの装着時間を守ることの重要性について説明しました。マウスピースのつけ忘れを防ぐためには、具体的にどのような場面で忘れやすいのかを意識することが重要です。

以下では、マウスピースの装着を忘れやすい場面をまとめてみました。

食事・歯磨きのあと

インビザラインの治療中に食事や歯磨きをするときは、マウスピースを外す必要があります。そのため、食後や歯磨きのあとは、ついついマウスピースをつけ忘れてしまうことがあります。

食後や歯磨きのあとはマウスピースのつけ忘れが多いことを意識して、マウスピースを忘れずに装着しましょう。

違和感や痛みがあるとき

マウスピースを装着してしばらくは、違和感や痛みが生じます。そのため、インビザライン治療を開始して数日はマウスピースを外してしまい、そのままになってしまうことがよくあります。

マウスピースの違和感や痛みは、2〜3日程度で慣れてくるため、2〜3日は我慢して装着しましょう。装着して3日以上経過しても違和感や痛みが続く場合は、歯科医師に相談しましょう。

飲み会や会食などのとき

飲み会や会食などのときは、事前にマウスピースを外して参加してしまうことが多いです。

飲み会や会食が終わったら、必ずマウスピースを装着するようにしましょう。

インビザラインをつけ忘れてしまったときの対処法

マウスピースを指さしている

インビザラインをつけ忘れてしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。どれくらいの期間マウスピースを装着しなかったかによって対処法が異なります。

以下では、期間ごとに分けて対処法をまとめてみました。

数時間程度のつけ忘れ

数時間程度のつけ忘れであれば、治療に影響が出ることはほとんどありません。この場合は、いつも通りマウスピースを装着して様子をみましょう。

1日程度のつけ忘れ

1日程度のつけ忘れであれば、後戻りや歯並びなどにほとんど影響はありません。マウスピースの装着期間を1日延ばしましょう。

数日〜1週間程度のつけ忘れ

数日〜1週間程度インビザラインをつけ忘れてしまうと、計画通り歯が動かず、後戻りが起こっている可能性があります。場合によっては、マウスピースが入らないこともあります。この場合は、マウスピースを無理に装着せず、歯科医師に相談しましょう。

もし、マウスピースが入らない場合は、新しくマウスピースを作成することもあります。

1週間〜数ヶ月以上のつけ忘れ

この場合は、歯並びが変化しマウスピースが装着できない可能性があるため、歯科医師に相談しましょう。また、なぜマウスピースをつけ忘れた期間が長くなってしまったのか、歯科医師とともに話し合い、対策を考えましょう。

インビザラインの治療効果は、マウスピースを装着している時間によって異なるため、自己管理が非常に重要です。歯科医師と話し合い、自己管理が難しいと感じる場合は、取り外しのできないワイヤー矯正に変更するなど、自己管理があまり必要ない矯正方法を検討しましょう。

インビザラインのつけ忘れを防ぐ4つの方法

びっくりマークが表示されたスマートフォンを手に持っている

インビザライン治療を計画通りに終了するためには、つけ忘れを防ぐことが非常に大切です。この項目では、インビザラインのつけ忘れを防ぐ4つの方法をご説明します。

インビザラインの装着を習慣化する

インビザラインのつけ忘れを防ぐためには、習慣化することが大切です。習慣化を効率的に行うために「if-then(イフ-ゼン)ルール」を活用しましょう。

if-thenルールを活用することで、人間の心理を利用し、習慣を身に付けられるでしょう。「Aをしたら、Bをする」というように、ある条件(=A)が満たされれば、特定の行動(=B)を行うようにルール化することで、習慣化させることができます。 例えば、マウスピースの装着を習慣化したいのであれば「歯を磨いたら、インビザラインをつける」というようにルールを決めます。

このようにif-thenルールを活用することで、歯を磨いたあとに余計な行動を挟まず、マウスピースの装着ができるため、つけ忘れを防ぐことができるでしょう。

インビザラインを持ち歩く

インビザラインのつけ忘れや破損した場合に対応するために、外出する際は1つ前のマウスピースを持ち歩くようにしましょう。ふだんから使用しているカバンの中にインビザラインを入れておくことをおすすめします。

また、マウスピースが変形しないようにケースの中に入れて保管しましょう。

リマインド機能を活用する

マウスピースのつけ忘れを防ぐための方法として、スマートフォンのリマインド機能を活用することも有効的です。食事や飲み会などが終わる頃に、マウスピースを装着するリマインドのアラームや通知がくるように設定しておくことで、つけ忘れを防げるでしょう。

また、マウスピースの交換時期なども忘れないように、リマインド設定をしておくことをおすすめします。

インビザラインをつけ忘れる場面をメモする

先述したインビザラインをつけ忘れる場面以外にも、人によってつけ忘れしやすい場面があると思います。このような場面に遭遇したときはメモをするようにしましょう。メモをすることによって、次に同じ場面に遭遇したときに、つけ忘れを防ぐ対策をすることができます。

まとめ

水色の背景の前で左手にマウスピースを持ち、右手でグッドサインを出している女性

今回は、インビザラインのつけ忘れについて説明しました。1日程度のつけ忘れでは、矯正治療に問題が生じることはほとんどありません。

しかし、それ以上のつけ忘れは歯列が変化し、マウスピースが入らないといったトラブルが起こることがあります。このような場合は、無理をせず歯科医師に相談しましょう。また、インビザラインは患者様がマウスピースをどれだけ装着できるかで治療効果が大きく異なります。長期のつけ忘れを防ぐためにも、今回ご紹介した「つけ忘れが起きやすい場面」や「つけ忘れを防ぐ方法」を参考にしてください。

当院では、矯正前のカウンセリングなども行なっていますので、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にお気軽にご相談ください。

歯の虫歯治療を受ける女性の口元

マウスピース矯正中に虫歯が見つかったら!矯正中に虫歯になりやすい理由や予防ついて解説!

2023年3月5日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

マウスピースなどの歯科矯正は、長期にわたり器具を装着しなければなりません。そのため、矯正していない歯と比較すると、多少虫歯になりやすい状態であるといわれています。

しかし、マウスピース矯正中の虫歯は適切なケアを行うことで予防することができます。

今回は、安心して矯正ライフを過ごせるよう、マウスピース矯正中の虫歯予防についてわかりやすく解説していきます!

マウスピース矯正前に虫歯が見つかったら

水色の背景の前で両手を口元に当てて驚いている女性

マウスピース矯正を行うにあたり、まずはお口のチェックを行います。虫歯があるとわかった場合、虫歯治療が終了してからマウスピース矯正を行います。

「マウスピース矯正と虫歯治療を同時に始めてはいけないのか」と思う方もいるでしょう。なぜ虫歯治療が優先されるのでしょうか。

マウスピース矯正は、もともとの歯並びや歯の形のデータに沿って治療計画を立てたうえで、マウスピースを選択していきます。そのため、虫歯治療を終えた歯に合わせて治療計画を立てていかないと、途中で歯の形や歯並びが変わってしまい、治療がスムーズにいかなくなるリスクがあります。また、虫歯は早期治療が大切であるため、まずは虫歯治療を優先し、口腔内を清潔にしたうえでマウスピース矯正を行っていく必要があるのです。

マウスピース矯正中に虫歯が見つかったら

白い背景の前で人差し指を立てた右手を顎に当てて考えている女性

マウスピース矯正には、5か月~2年程度の治療期間が必要といわれています。

マウスピース矯正中に虫歯ができてしまった場合、虫歯の進行度によって対応が変わります。例えば、虫歯が初期段階で、治療によって歯の形が大きく変わることがない場合は、虫歯の治療中のみマウスピースを外し、治療が終了したら再度装着することで矯正に影響することなく虫歯治療を行うことができます。

しかし、虫歯が進行してしまっている(抜歯が必要など)場合は、マウスピース矯正を一度中断して虫歯治療を優先することがあります。

もし、マウスピース矯正と違う痛みがあったり、見た目に変化があったら、早めに歯科医師に相談しましょう。せっかく始めたマウスピース矯正が中断とならないためにも、虫歯予防をしっかり行っていくことが大切です。

マウスピース矯正中に虫歯になりやすい理由

ピンクの背景の前に歯磨き粉で描かれたクエスチョンマークがある

マウスピース矯正は、基本的に1日20~22時間以上の装着を推奨しており、長時間装置を装着する必要があります。

歯が長時間マウスピースに覆われている状態となるため、唾液に触れる時間が短く、唾液による自浄作用が得られにくくなります。また、マウスピースと歯の間に食べかすなどが入ることで、歯を長時間汚染してしまい、虫歯になりやすくなるのです。マウスピースが清潔に保たれていないと、口腔内が常に汚染された状態になり虫歯菌が増えてしまいます。

しかし、マウスピース矯正は自身で取り外すことができるため、ワイヤー矯正などと比較すると虫歯になりにくいとされています。適切なケアを身に付けて、虫歯を予防していきましょう。

マウスピース矯正中の虫歯予防

デンタルフロスを口に咥えている女性

マウスピース矯正中の虫歯の予防方法は、以下の6つです。

飲食中はマウスピースを外す

飲食する際には必ずマウスピースを外しましょう。

マウスピースを装着したまま飲食をしてしまうと、食べかすや糖分が歯とマウスピースの間に残ってしまい、虫歯になりやすくなります。糖分の入っていない水などを飲む際はマウスピースを外さなくても問題ありませんが、ジュースは糖分が多いため、面倒であっても適宜外して飲むことが大切です。

飲食の際にマウスピースを外すことで、マウスピースへの食べかすや糖分の付着を防げるため習慣付けていきましょう。

積極的に水を飲む

長時間マウスピースを装着していることで、歯が唾液に触れにくくなり、口腔内全体に唾液が充満しにくくなります。そのため、マウスピース矯正中に「口が乾く」といった症状を訴える方も多く見られます。

唾液が充満せず口が乾いた状態だと、唾液による殺菌作用や自浄作用が得られなかったり、乾燥により虫歯菌などの菌が繁殖しやすくなったりします。乾燥を防ぐためには、水をこまめに飲むことが大切です。水をこまめに飲むことで、口腔内の乾燥を防げ、体内に水がしっかり吸収されることで、唾液分泌の促進にもつながります。

マウスピース矯正中は、ふだんよりも意識して水を摂取することが虫歯予防につながります。

マウスピース装着前は歯磨きをする

マウスピースを再び装着する際は、必ず歯磨きをしましょう。

汚れた状態の歯にそのままマウスピースを装着してしまうと、歯に唾液が届かず、虫歯ができやすくなります。また、装着前に歯磨きをしないと、マウスピース自体も汚れる原因になるため習慣付けていきましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを使用する

デンタルフロスや歯間ブラシを用いて、歯と歯の間をきれいに掃除しましょう。

歯ブラシと併用して使用することで、歯垢除去率を上げることができ、虫歯予防につながります。

フッ素塗布をする

フッ素は、菌の増殖を予防し歯を強くするため、虫歯だけでなく歯周病の予防などにも役立ちます。

フッ素入りの歯磨き粉や、歯科医院にてフッ素塗布をすることで、マウスピース矯正中の虫歯予防に努めていきましょう。

マウスピースのお手入れをする

日常的にマウスピースのお手入れをすることで、マウスピースの汚れや口腔内の細菌繁殖を防ぐことができます。

マウスピースのお手入れ方法について、以下に説明していきます。

毎日のお手入れ方法

マウスピースを外し、常温かぬるま湯の水道水で流します。60度以上の熱いお湯を使用すると、マウスピースが変形してしまう恐れがあるため、注意が必要です。

清潔な指や口腔用スポンジブラシ(毛先のやわらかい歯ブラシでも可)を使用して、マウスピース全体を優しく洗っていきます。この際に、歯磨き粉は基本的には使用しません。歯磨き粉には研磨剤(スクラブ)という成分が含まれていることが多く、マウスピースが傷付くことで細菌が繁殖したり破損につながるためです。使用する場合は研磨剤の入っていないものを選びましょう。

最後にまた水道水で流してお手入れは終了です。

お手入れ後、ケースに入れて保管する場合は、マウスピースをしっかり乾燥させることで細菌の繁殖を防げるでしょう。1つのマウスピースは1~2週間程度で交換します。

洗浄剤を用いたお手入れ方法

上記のお手入れだけでは汚れが気になるという方は「マウスピース専用」の洗浄剤を用いたお手入れ方法がおすすめです。マウスピース専用の洗浄剤を使用してお手入れを行うことで、菌の繁殖を予防やマウスピースの着色予防につながります。

マウスピース専用の洗浄剤は、タブレットタイプや泡タイプ、スプレータイプなどがあります。それぞれ値段や使用頻度、使用方法が異なるため、自分に合ったものを選択しましょう。

タブレットタイプ(漬けおきタイプ)は、お湯にタブレットを入れて、マウスピースを漬け置きするものです。コップなどを漬け置きしておく場所が必要になるため、家庭内での洗浄に向いています。

一方、泡タイプとスプレータイプは、マウスピースに吹きかけて使用します。漬け置きする場所が不要なので、外出先での洗浄に向いているでしょう。泡タイプとスプレータイプは手軽にお手入れが完了しますが、洗い方によっては隅々までお手入れが行きわたらない可能性があります。用途によって使い分けることが重要です。

また「入れ歯用の洗浄剤を使いたい」という方もいるでしょう。入れ歯用の洗浄材は、商品によってはマウスピース用の洗浄剤よりも洗浄作用が強力であり、マウスピースへの使用が推奨されていないものもあります。入れ歯用の洗浄剤を使用する場合は、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。

まとめ

水色の背景の前にタオル、コップ、歯ブラシ2本が置かれている

今回は、マウスピース矯正前や矯正中の虫歯予防や虫歯になってしまったときの対処法について説明しました。マウスピース矯正は、適切なケアを行えば、ほかの矯正方法と比較して虫歯になりにくいといわれています。適切なケアを身に付け、虫歯にならないように矯正治療を行っていきましょう。

マウスピース矯正に少しでも興味がございましたら、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にお気軽にご相談ください。