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歯並び治すのに抜歯が必要かなと諦めていませんか?

2023年3月15日

歯並び治すのに抜歯が必要かなと諦めていませんか?

こんにちは。八尾市 もりかわ歯科です。
患者さまから多い悩みで歯並び治すのに抜歯が必要ですかと問合せがあります。
今回は歯並び治すのに抜歯する理由、抜歯せずに治している症例、抜歯をして治している症例など紹介させて頂きます。

歯並びを治すために抜歯しないといけない理由

歯並びを治す時にこどもの時は顎を成長させることができます。
簡単に言うと歯を並べる為に顎を成長させて並べるためのスペースを作ることが出来ます。

スペースが広い

悩ましいのは大人になると顎は成長しないのでスペースを大きくすることが出来ません。
ですので、キツキツのスペースに並んでしまいガタガタになってしまった時は
歯を抜いて歯を並べるスペースを作っていかないと歯が並ぶことが出来ません。

スペースがないので抜歯する

歯を抜かずに並ぶ可能性がある年齢は?

12歳から18歳くらいの患者様は顎の成長の余力が残っています。
出来るだけ抜歯はせずに治療計画を立案しています。
ここで1症例紹介させて頂きます。

12歳の女の子

八重歯が強く上も下も歯並びガタガタが強かった矯正前

他院で抜歯しないと言われた。抜歯は避けたいというのが意見でした。
初診はこんな感じでした。

八重歯が強く上も下も歯並びガタガタが強かったです。
この症例の場合、12歳女の子で身長も今から伸びるということで成長を加味させた治療計画を立案し抜歯なしでインビザライン治療をスタートさせました。

1カ月後

矯正1ヶ月後

2カ月後

矯正2ヶ月後

5カ月後

矯正5ヶ月後

5カ月で抜歯しないでここまで歯が並びました。
年齢的に12歳で上顎の成長の余力を使えたのでここまで並ぶことが出来ます。

5カ月で劇的に変化することが出来ます

5カ月で劇的に変化することが出来ます。

抜歯した場合の変化は?

年齢的に抜歯をしないといけない場合があります。
インビザラインは抜歯せずに並べることが可能になってきます。
抜歯せずに並べるにも限界はあります。
今回は抜歯した症例もご紹介させて頂きます。

50代女性 矯正は考えていたがなかなか踏み出せなかったが
今回勇気を出してスタートされた方です。

矯正前

歯が重なっている状態の矯正前

歯が重なっている状態です。
虫歯や歯周病のリスクも高いです。
歯を並ばすためには抜歯は必要になってしまいます。

3カ月

矯正3ヶ月後

矯正始めて3カ月後です。
抜歯したところに歯が動いていってます。

6カ月後

矯正6ヶ月後

だいぶ歯が並んできました。

9カ月後

矯正9ヶ月後

1年経たずにしてここまで歯並びを整えることが出来ます。

1年経たずにしてここまで歯並びを整えることが出来ます

患者様の声です

「まだ途中段階ですがインビザラインをはじめて1年足らずでここまで歯並びが改善されるとは思っていませんでした。
私の場合歯並びもそうですが、横から見た時の自分の顔が口が飛び出して見えるのがとてもコンプレックスでした。
それが日に日に改善されていき、見た目だけでなく肩こりもかなり改善されました。
これから先の治療も楽しみでしかありません。
はじめは治療をするか迷っていましたが先生が絶対に治します!と言ってくださったので決断して本当によかったと思っています(^^)」

皆様、最初は不安を抱えてスタートしていきます

変化に不安を感じるのは人間誰しも通る道です。
歯並びが悪いままだと歯周病、虫歯が進行してしまい結果、歯を失うことにも繋がります。
失ってからでは歯は戻ってきません。
一度、しっかり自分のお口の中を考える事は将来の健康にも繋がります。

いかがだったでしょうか?

抜歯しないといけないと諦めている方、矯正期間が長くなると不安に思っている方など
いらっしゃいましたら是非、一度ご相談ください。

もりかわ歯科は 全国でも1%しか獲得できないダイヤモンドプロバイダーに認定されていますのでご安心ください。

ダイヤモンドプロバイダーピラミッド

インビザライン治療のIPRについて

2023年3月1日

インビザライン治療IPRについてこんにちは。医療法人 甦歯会 マイデンタルクリニックもりかわ歯科の森川です。
今回は、インビザライン治療において必須であるIPRについてご紹介させて頂きます。

IPRって何?

IPRとは「Inter Proximal Reduction」の略になります。簡単に言いますと「歯と歯の間にヤスリをかける処置」です。

IPR

子供の時は顎の成長があるので顎が成長することで歯を並べるスペースを作っていくことが可能になります。ただ、成長が終わった後に歯を並べようとしたとしても顎の成長でスペースを作ることは難しいです。

並べる手段としては
1、歯を抜いてスペースを作る
2,歯を削ってスペースを作る
3,歯を後ろに下げてスペースを作る
という手段になってきます。

今回は歯を削ることにフォーカスを当ててお話ししていきたいと思います。

IPRの目的は?

IPRの目的は
1つ目は歯と歯の間にスペースを作るため
2つ目は左右の歯の大きさの違いがあるときに0.1㎜単位で大きさを合わせるため

歯を削る量は?

歯を削るという表現よりは歯にヤスリをかけるという表現が当てはまるかもしれませんが
基本的に歯と歯の間を0.1㎜単位でスペース作っていきます。

よく質問で
「歯を削って染みたりしませんか?」と聞かれます。
まず、なぜ染みるのかを説明させて頂きます。
歯が染みるのは神経に冷たいものが伝わっているので染みてしまいます。
歯の構造は1層目がエナメル質、2層目が象牙質、3層目が神経といったように3層になっております。

歯は3構造になっています

ポイントは2層目の象牙質なのですが象牙質は冷たい、温かいなど感じるのは象牙質から神経に伝えてくれることによって感じることができます。
エナメル質の役割は、象牙質を保護してくれています。

虫歯の治療の際、痛みを感じたことがあると思いますが虫歯の進行具合によりますが
痛みを感じる場合、虫歯が2層目の象牙質にまで到達しているので治療の際に神経まで振動や水の冷たさが伝わり痛みを感じてしまっています

エナメル質の厚みは平均2~3㎜程です。もし、IPRにて0.1mm単位で削ったとしても到底、象牙質に到達することはないので削って染みることはありません。

なので、処置する時は麻酔なども勿論必要ございません。

ただ、かみ合わせが元々強く歯が染みやすい場合もございます。
処置中にもし、染みるなど痛みを感じるときは必ず医師にお伝え下さい。

インビザライン治療においてIPRすることのメリット

先程もご紹介させて頂きましたが歯を並べるために抜歯が必要になってくることがあります。
ただ、インビザライン治療は歯を抜かずに歯を並べられる可能性がございます。
それを可能にするのがIPRになります。
歯と歯の間にスペースを作ることで抜歯が必要な時でも抜歯が必要なくなったりと症例にもよりますが計画の幅を広げることが可能になってきます。

IPRのデメリット

歯と歯の間にスペースを作ることで治療の幅が広がるというメリットがございます。

ただ、メリットがあればデメリットもございます。

デメリットは歯を削ることによって歯と歯の根の距離が近くなってしまい、歯根膜といって歯の周りの靭帯のようなものが傷ついてしまい影響が出てきてしまいます。

歯根膜の役割は例えば、ポテトチップスでも堅あげポテトとカルビーでは食べた時に食感って違ってきますよね。
それはどこで感知しているのかと言いますと歯根膜が感知して脳に情報を伝達して違いを感じています。
IPRを色んな所で入れてしまうと歯根膜が傷ついてしまい、食感の感じ方が変わってくるかもしれません。

歯根膜の説明図

当院のインビザライン治療におけるIPRの考え方

当院で治療計画を立てる時は

クリンチェックといって歯をどのように動かすのかをシミュレーションするソフトなのですがそこで患者様の歯並びを改善するには歯をどう動かすのかを1歯1歯を0.1mm単位で動かしていくのですがそこでIPRする量が決まってきます。

基本的に当院では歯並びを綺麗にして歯の健康も手に入れられるように考えて計画しています。
IPRを出来るだけ減らすように計画していきます。

どのようにIPRを計画していくのか

1.歯の大きさの不調和があるのか?

歯の大きさの不調和がもしありましたらまずそこからチェックをしてIPRを計画していきます。
歯の大きさもクリンチェックというソフトで計測できるので0.1㎜単位でチェックしていきます。

左右の歯の不調を合わせてあげると見た目もすごく綺麗になります。

2.歯並びが悪くなった原因は?

前歯に叢生(ガタガタ)がある場合、原因としては
・親知らずが生えてることで押されてしまい前歯が叢生(ガタガタ)になってしまった。
・子供の時に成長が乏しくスペースがなく歯が並ぶことが出来なかった。
など原因があります。

親知らずに押される歯

もし、親知らずがあることで歯が倒されて前歯の歯並びに影響しているのでしたらIPRで解消したとしても原因は親知らずにあります。
歯並びは一見きれいになったと思うかもしれませんが原因が残ったままになっていると後戻りの原因になってしまいます。

その場合、今まで親知らずに押されて歯が倒れていることで前歯に叢生(ガタガタ)になっていたので親知らずを抜歯をしてから歯が倒れているのを起こしてあげるとスペースが出来ますので歯を削らずに計画が出来ます。
IPRを計画する前に今の歯並びがどのようにして起こったのかをしっかり考えて原因を考える事が必要になってきます。

当院では、このように考えてIPRを最小限にするようにしております。
ただ、やむを得ず計画に入ってくることはありますがその場合でも患者様と話し合いながら決めていきますのでご安心ください。

患者様に計画の説明

当院の計画提案の仕方

もし、インビザライン治療していくことになりましたらワイヤー矯正とは違う所があります。
ワイヤー矯正は先生の頭の中にはゴールがありますが患者様とゴールの共有は出来ません。
インビザライン治療はクリンチェックというソフトでスタートからゴールの治療計画を共有することが出来ます。
その際に当院では
IPRで歯を並べた計画
IPRと歯を後ろに動かす(遠心移動)で歯を並べた計画
歯を後ろに動かす(遠心移動)で歯を並べた計画
抜歯で歯を並べた計画

このように色々な計画を立ててスタートからゴールまで達成した時に横顔がどのように変化するのかなどを考察して患者さまとご相談させて頂き治療計画を決定させて頂いております。

患者様が納得して頂いた計画にて治療が進んでいきますのでご安心下さい。
ただ、すべての要望を入れ込むのは難しい場合があるのでご相談していきましょう。

いかがだったでしょうか?
今回はIPRについてご紹介させて頂きました。
当院ではインビザライン治療の情報を発信しております。
ホームページ内「マウスピース矯正」のページで矯正について詳しく説明していますので、そちらも覗いてみてください。
今、治療中の方治療を考えられている方に有益な情報になっていますので是非またチェックして下さいね。