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歯周病の女性

全身の健康にも影響が?歯周病が引き起こす病気を詳しく解説!

2024年4月3日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

歯周病は歯や口の中にのみ影響が出ると思っている方も多いでしょう。

しかし、歯周病は全身の健康にも影響を及ぼすものと考えられています。

本記事では、歯周病が全身におよぼす影響について詳しく解説します。また、歯周病の予防法についても解説するため、歯周病について気になる方は参考にしてみてください。

歯周病とは?

歯周病の人

まずは、歯周病がどういった病気なのか基礎知識を押さえておきましょう。歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性の病気です。

日本人の40歳以上の約8割が歯周病であると考えられています。ここでは歯周病の原因やメカニズムを解説します。

歯周病の原因

歯周病の原因は、歯周病原菌といわれる細菌です。歯磨きが十分でないとプラークと呼ばれる歯垢が付着します。この歯垢には1mgあたり1億個以上もの細菌が含まれていると考えられています。

この細菌が毒素を産生し、歯茎に炎症を引き起こすことから歯周病が起こるのです。

歯周病のメカニズム

歯磨きをしない、あるいは歯磨きがしっかりとできていないとプラークが付着し、そのなかで細菌がどんどん繁殖します。この細菌が出す毒素によって歯茎が腫れ続けると、歯周ポケットが形成されます。

歯周ポケットの中は酸素が少なく、歯周病菌が活発に活動できる環境です。そのため、歯周病菌がどんどん増殖し、さらに歯茎の奥深くまで進んでいきます。最終的には、歯を支えている歯槽骨を溶かし、歯茎が下がったり歯が抜けたりするのです。

歯周ポケットについて

歯周病を知るうえでポイントとなるのが歯周ポケットです。歯周ポケットとは、歯と歯茎の間にある歯肉溝という溝が、歯周病の原因菌によって深くなった状態のことを言います。

健康な歯茎の方の歯肉溝は1~2mmで、3mm以内であれば、健康な状態と判断されます。歯周ポケットが4~5mm程度だと初期の歯周病、6mm以上だと重度の歯周病と診断されます。

歯周病の症状

歯周病は、まず口の中がねばついたり、口が臭くなったりすることからはじまります。この時点で歯周病に気付ける人はほとんどいません。

歯周病が進行してくると、歯茎に炎症が起こっているため、赤く腫れたり歯茎から血が出やすくなったりします。歯周病が進行すると歯磨きをしているだけで出血するでしょう。

目で見ても分かるくらい歯茎が下がってきて、最終的には歯がぐらぐらし抜けてしまうのです。

歯周病になりやすい人

歯周病になりやすい4つの因子があると考えられており、これに当てはまると歯周病になりやすいと考えられています。

まず1つ目は、歯周病の原因菌の存在と歯の磨き方です。同じくらいの時間磨きをしていても、歯周病になりやすい人とそうでない人がいます。自分よりも歯を磨いていない人のほうが歯周病になりにくいケースもあるでしょう。

2つ目は喫煙の有無です。喫煙者は非喫煙者と比べて3倍以上歯周病にかかりやすいといわれ、また進行しやすいとされています。

3つ目は口呼吸であることです。口呼吸の人は口の中の粘膜や歯茎が乾燥しやすくなり、炎症を起こしやすいとされています。

4つ目は、噛み合わせや歯ぎしりの癖です。噛み合わせが悪い人や歯ぎしりの癖がある人も歯に負担がかかるため、歯茎に炎症が起こりやすいといわれています。

ほかにも、金属やプラスチック製の被せ物や詰め物は歯との間に隙間ができやすいです。ここにプラークが溜まり、歯周病のリスクを高めるとされています。

歯周病が引き起こす病気とは?

歯周病で病気になった人

歯周病と聞くと口の中の病気だと考える方も少なくありません。

しかし、歯周病の状態が長期的に続いた結果、全身疾患につながる可能性があることが分かっています。歯周病菌が作る毒素と、歯周病によって炎症を起こしている歯茎から産生される物質は、毛細血管を通じて全身に運ばれます。

その結果、さまざまな病気へとつながるのです。歯周病によって起こり得る病気は、次の通りです。

心臓病

歯周病菌や炎症物質が毛細血管に入ると、心臓へと到着します。心血管に歯周病菌が残ると、冠動脈を硬くします。心臓の弁や内膜に歯周病菌がつくと、心臓内部で炎症を起こし、その結果として狭心症や心筋梗塞、感染性心内膜炎のリスクを高めるのです。

とくに、狭心症や心筋梗塞では、歯周病菌が産生するサイトカインが炎症を増加させて血栓を作りやすくすることが分かっています。また、感染性心内膜炎になった方の病巣からは歯周病菌が発見されています。

糖尿病

重度の歯周病は糖尿病に深く関係することが分かっています。歯周病によって産生されるサイトカインは、筋肉細胞や脂肪細胞に作用して糖代謝を妨げます。ほかにも、炎症によって生じるCPRはブドウ糖の代謝を障害します。

その結果として、インスリンが作用しにくくなり糖尿病が悪化するのです。また、もともと糖尿病の既往がある方も歯周病になりやすいなど、深い相関関係が指摘されています。

呼吸器疾患

歯周病菌やサイトカインは唾液にも混じります。その唾液を誤嚥して気管に入ると、気管や気管支粘膜に歯周病菌がついて炎症を引き起こし、結果として気管支炎や肺炎といった呼吸器疾患を引き起こすのです。

低出生体重児

妊娠中に歯周病になって歯周病菌やサイトカインなどが血液中に入ると、子宮を収縮させたり胎児の成長に影響を及ぼしたりといったことが指摘されています。そのため、結果として低出生体重児や早産のリスクが高まります。

歯周病を予防するためには

歯磨きする男性

歯周病は予防が可能です。ここでは、歯周病の予防方法についてご紹介します。

正しい方法で歯磨きをおこなう

歯周病の原因は磨き残しによって産生されるプラークであるため、磨き残しをなくし、プラークを産生させないことが予防法としてもっとも大切です。そのためには、正しい方法で歯磨きをしましょう。

歯の表面を磨いて汚れを落とすことはもちろんですが、歯ブラシの毛先を歯と歯茎のさかい目に向けて、45°の角度に当てて歯茎や歯周ポケットのなかも磨きましょう。できれば歯は1本ずつ磨くことがポイントです。

また、歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスも活用しましょう。歯と歯の間は歯ブラシのみで汚れを落とすことはむずかしいです。歯間ブラシとフロスを併用すれば、歯と歯の間の汚れも落とせて、プラークの産生を防げます。

歯科医院で定期的にクリーニングを受ける

自分でどんなに丁寧にクリーニングをしていても限界があります。そのため、定期的に歯科でクリーニングをしてもらいましょう。

とくに歯石は歯ブラシでは取り除けないので、歯科医院で専門の機械を使って落とす必要があります。3~4か月に1回程度のタイミングで、歯科医院によるクリーニングを受けましょう。

また、歯科医院では歯磨きの方法を直接指導してもらえるため、今の歯磨きが自分に合っているのか悩んでいる方は歯科医院で指導をしてもらうとよいでしょう。

歯周病の原因になる要素を回避する

歯周病のリスクを高める要素を回避することも、歯周病予防として効果的です。とくに喫煙は歯周病のリスクを高めることが分かっているので、できれば禁煙をしましょう。

また、ゆっくりとよく噛んで食べることで、歯周病のリスクを高める肥満を予防できるほか、唾液の分泌量が増えます。唾液の分泌量が増えれば唾液の自浄作用によって食べかすを洗い流してくれるため、プラークの産生を予防できます。

食生活を見直し、よく噛んで食べることを意識しましょう。

まとめ

口腔ケアアイテム

歯周病は、口の中だけでなく全身の健康にも影響します。歯周病が原因でかかった病気によって命を落とすこともあるため、歯周病にならないようにすることは非常に重要です。

歯周病を予防するためには、歯磨きといったセルフケアにくわえ、歯科医院で専門的な機械を使ってクリーニングしてもらうことも効果的です。歯周病を予防して、いつまでも健康的な身体を維持しましょう。

歯周病でお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

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