こんにちは。大阪府八尾市のもりかわ歯科「教えて!こうじ先生」へようこそ!!
毎日、矯正治療に関するさまざまなご質問が寄せられる中、私たちは患者様が「先生に聞かなければ分からない」と感じる具体的な情報を、実際のカウンセリング内容や最新の治療技術を交えて分かりやすくお伝えすることに努めています。
今回のテーマ「矯正したら顔は変化しますか?」では、抜歯矯正による口元の下がりや顔貌の変化に関する不安や疑問に正面からお答えし、最新技術を駆使した当院独自の治療方法について詳しくご紹介いたします。
この記事を読むことで、抜歯治療に伴うリスクやその原因、そしてCT連動シミュレーションとマウスピース矯正を組み合わせたオーダーメイド治療のメリットを、具体的な事例とともに理解していただけます。
Contents
この記事を読めば分かること
- 抜歯矯正による口元の下がりと顔貌変化のリスクとそのメカニズム
- CT連動シミュレーション技術を用いた、治療前の予測方法とその信頼性
- マウスピース矯正の特徴と、従来のワイヤー矯正との違い
- 患者様の状態に合わせたオーダーメイド治療の具体的なアプローチ
抜歯と顔貌の関係:抜歯矯正がもたらす口元の下がりとそのリスク
抜歯矯正の現状
矯正治療と言えば、前から4番目(第一小臼歯)の抜歯矯正が一般的です。
しかし、抜歯治療は必ずしも理想的な結果を保証するわけではなく、抜歯後に歯が移動する過程で口元全体が不自然に下がるリスクがあります。
実際、「ほうれい線が深くなった」「人中が長くなった」「顔が老けた」というお悩みを抱える患者様が多く、治療前から不安を抱かれることが少なくありません。
具体的なリスクの詳細
ほうれい線の深まり
口元が下がると皮膚にたるみが生じ、鼻の両側から走るほうれい線が強調されます。
結果、顔全体に老けた印象が与えられる恐れがあります。
人中の長さの増加
抜歯後に歯が抜歯スペースに移動する際、鼻の下から上唇までの人中が相対的に長く見えることがあります。
この変化により、顔のバランスが崩れ、若々しさが損なわれる可能性があります。
全体的な顔貌の変化
口元の下がりは、顔全体のシルエットに影響を及ぼします。
口元が下がることで、顔全体が重く見え、自然な若々しさが失われることも考えられます。
当院の取り組み
当院では、CT(コンピュータ断層撮影)と連動した精密なシミュレーションを導入しております。
これによって患者様の骨や歯の状態を詳細に把握し、抜歯後の歯の移動や口元の変化を事前に予測いたします。
治療計画の段階で変化の程度を確認することが可能となり、無用な恐怖を抱かせることなく安心して治療に臨む体制を整えております。
前歯後部の骨構造と遠心移動:精密診断と最新技術による対策
歯槽骨の重要性
抜歯矯正においては、前から4番目(第一小臼歯)を抜歯し、前歯を抜歯スペースに並べる際に障害となるのが前歯の後ろの骨です。
この骨は抜歯した後の歯の移動に影響を与え、口元が不自然に下がるリスクを高める要因となります。
当院ではこの問題に対処するため、詳細なCT検査を用いて患者様の骨の状態を把握し、抜歯後の歯の動きをシミュレーションすることで適切な治療計画を策定しています。
遠心移動の課題と解決策
「遠心移動」とは、歯を口の外側(後方)に移動させる動作のことです。
従来のワイヤー矯正では、ワイヤーとブラケットを使用するため、細かな力加減が求められ、正確な遠心移動が難しいという課題がありました。
そこで、当院ではマウスピース矯正を導入しています。
この治療法は、コンピュータシミュレーションに基づいて作成されたカスタムメイドのマウスピースを用いることで、0.1mm単位の精密な歯の移動が可能となります。
結果として、無理な遠心移動による口元の下がりを効果的に抑え、自然な歯並びと若々しい顔貌の維持が実現されます。
シミュレーション画像の活用
当院では、患者様のCT画像をもとに、治療前後の予測画像(シミュレーション画像)を作成しています。
この画像は、抜歯の有無や歯の移動量、口元の微妙な変化を0.1mm単位で確認でき、患者様自身が治療後の姿を具体的にイメージする手助けとなります。
さらに、シミュレーション結果は治療目標(Visual Treatment Objective:VTO)の設定にも活用され、治療計画の根拠としても非常に有効です。
この最新技術により、個々の患者様に合わせた最適な治療が可能となり、治療前の不安を大幅に軽減できます。
結論とご提案:患者様の疑問に応える最適治療
患者様の疑問へのお答え
「矯正したら顔はどのように変化しますか?」というご質問は、多くの患者様が抱える不安の一つです。
実際、矯正治療により歯並びや噛み合わせは改善される一方、多少の顔貌変化は生じることも事実です。
しかし、当院では最新のCT連動シミュレーションとマウスピース矯正を組み合わせ、患者様ごとの骨や歯の状態を詳細に分析し、治療前に予測画像で治療後の変化を確認する体制を整えています。
これにより、無用な恐怖感を抱かずに、安心して治療に臨むことが可能です。
当院の最適治療のポイント
まず、CT連動シミュレーションにより患者様の骨や歯の状態を正確に把握し、シミュレーション画像で予測される変化を明確にします。
次に、マウスピース矯正によるオーダーメイド治療で、0.1mm単位の精密な歯の移動を実現し、従来のワイヤー矯正で懸念される遠心移動の問題を解消します。
患者様一人ひとりの主訴に応じた治療計画を策定することで、「ほうれい線が深くなった」「人中が長くなった」「顔が老けた」といった具体的なお悩みに対し、最適な解決策を提供します。
最終的な結論
この症例は、CT連動シミュレーションとマウスピース矯正を組み合わせたオーダーメイド治療が最適と判断しております。
事前に作成したシミュレーション画像で治療後の変化を確認できるため、患者様は無用な恐怖を感じることなく安心して治療に臨むことができます。
まとめ
今回は、抜歯矯正による口元の下がりとそれに伴う顔貌の変化、そして当院が採用するCT連動シミュレーションとマウスピース矯正によるオーダーメイド治療について詳しくご説明いたしました。
従来の抜歯矯正で懸念される「ほうれい線の深まり」「人中の延長」「顔の老け感」を、最新技術を駆使した治療により最小限に抑え、自然で若々しい笑顔を実現することが私たちの目標です。
さらに、患者様一人ひとりの主訴に応じた治療計画と事前シミュレーションによる安心感の提供により、治療開始前の不安を解消する体制を整えています。
矯正治療にご興味のある方、また顔貌の変化に対して不安を感じている方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
あなたの未来の笑顔を守るお手伝いを、私たちは全力でさせていただきます。