こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。
前歯のねじれを放置すると、さまざまな悪影響を及ぼします。虫歯や歯周病になりやすい、噛み合わせが悪化するなどの問題につながることが多いです。そのため、前歯のねじれは放置せず、なるべく早く治療したほうがよいでしょう。
今回は、前歯のねじれの原因や、インビザラインで治療するメリット・デメリットについて解説します。インビザラインで前歯のねじれを矯正するための期間や費用もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Contents
前歯がねじれて生える原因
前歯がねじれて生える原因は、以下のとおりです。
顎が小さい
前歯がねじれて生える主な原因は、歯に対して顎が小さいことです。歯がきれいに並ぶスペースが足りないと、本来まっすぐに生えるはずの前歯がねじれて生えます。
永久歯は乳歯と比べると大きいため、顎の発達途中の段階ではスペースが足りずに前歯がねじれてハの字に生える場合があります。前歯が乳歯から永久歯へと生え変わるのは7~8歳頃ですが、顎の成長とともにまっすぐ生えるようであれば問題ありません。
しかし、永久歯が生え揃ったあとも前歯のねじれが改善されない場合は、矯正治療が必要になるでしょう。
親知らずがある
親知らずがまっすぐに生えず、横向きや斜めに生えていると、前歯がねじれることがあります。
親知らずはほかの歯よりも生えてくる時期が遅く、18歳前後に生えるのが一般的です。こどもの頃は問題がなくても、親知らずが原因で大人になってから前歯がねじれることもあるでしょう。
顎に十分なスペースがあればまっすぐに生えますが、日本人は顎が小さい傾向にあります。横向きや斜めに生える場合や、歯茎の中に埋まったままになる場合も珍しくありません。
乳歯が重度の虫歯になった
乳歯が重度の虫歯になると、神経が死んで根の先に膿が溜まることがあります。永久歯に生え変わる際、乳歯の根は吸収されるのが正常ですが、乳歯の先に膿があると膿を避けて永久歯が生えます。
まっすぐに生えられないので、乳歯の虫歯が原因で永久歯がねじれることがあるのです。「乳歯はいつか抜けるから」と虫歯を放置する方もいますが、前歯のねじれにつながる可能性があるので治療しましょう。
前歯のねじれは治したほうがいい?
前歯のねじれは見た目だけでなく、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。前歯のねじれを放置するリスクは、以下のとおりです。
虫歯・歯周病のリスクが高まる
前歯がねじれると、隣り合う歯との重なりが大きくなるため磨き残しが増えます。歯並びがよい方と比べると、虫歯や歯周病になりやすいでしょう。
見た目をコンプレックスに感じる
歯のねじれは上下の前歯に起こりやすいですが、前歯は人目につきやすいです。ご自身の歯並びにコンプレックスを感じることも少なくありません。
口元を手で隠す、大きな口で笑えない、人前に立つことに抵抗を感じるなど、生活をきたすこともあるでしょう。歯並びを整えることは自信を持つことにもつながるため、前歯のねじれは治療するべきといえます。
噛み合わせが悪化する
前歯がねじれているということは、全体的な噛み合わせも悪いということです。前歯が本来の位置に生えていないことで、前歯で食べ物を噛み切りにくくなるでしょう。
ねじれた前歯で唇を傷つける場合や、噛み合わせの悪さからほかの歯に負担がかかる場合もあります。過度な負担がかかると、歯がすり減る・欠けるなどの問題につながる可能性があるでしょう。
インビザラインで前歯のねじれは治せる?
前歯のねじれの治療は、インビザラインで可能です。インビザラインには部分矯正と全体矯正があり、歯並びの乱れが軽度な場合は部分矯正、重度な場合は全体矯正を選択します。
前歯のみに問題がある場合は、部分矯正で治療可能でしょう。前歯のねじれだけでなく、全体的な歯並びや噛み合わせも整える必要がある場合は、全体矯正が適しています。
患者様の歯並びに合わせたオーダーメイドのマウスピースを使用し、1日20~22時間装着することで歯並びを整えます。
前歯をねじれの矯正にインビザラインを選択するメリット
前歯のねじれの矯正にインビザラインを選択するメリットは、以下のとおりです。
口元が目立たない
インビザラインで使用するマウスピースは透明なので、口元が目立ちません。近くで見ても、口元に注目しなければマウスピースを装着していることに気づかれにくいです。
矯正治療中の見た目が気になる方や、接客業・営業職など人前に立つ機会の多い方に適した治療法です。
違和感や痛みが少ない
インビザラインでは、1日20~22時間マウスピースを装着し、1~2週間ごとに新しいものに交換して歯並びを整えます。ワイヤー矯正と違い、マウスピースを交換しながら徐々に歯を移動させるため、違和感や痛みが出にくいことがメリットです。
薄く表面がなめらかなマウスピースを使用するため、口内炎ができにくいこともメリットでしょう。
マウスピースを取り外せる
インビザラインのマウスピースは、食事や歯磨きの際に取り外せます。食事や歯磨きをふだんどおり行えるので、虫歯や歯周病のリスクは低いでしょう。
金属アレルギーの方でも治療できる
インビザラインのマウスピースには金属を使用していないため、金属アレルギーの心配がある方でも治療可能です。ワイヤー矯正は歯の表面に金属を固定するため、金属アレルギーが理由で矯正治療を断念した方もいるのではないでしょうか。
インビザラインのマウスピースはポリウレタン製なので、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられます。
通院回数が少ない
インビザラインは、ワイヤー矯正に比べると通院回数が少ないです。
ワイヤー矯正は、歯科医師が矯正装置を調整しなければ治療が進まないため、1か月に1回は通院しなければいけません。インビザラインの場合、患者様ご自身でマウスピースを管理して治療を進めるため、通院回数は2か月に1回が一般的です。
前歯をねじれの矯正にインビザラインを選択するデメリット
前歯のねじれの矯正にインビザラインを選択するデメリットは、以下のとおりです。
症例によっては対応できない
インビザラインは、歯を大きく動かす必要のある症例には適していません。前歯のねじれが重度な場合や、本来生える位置から前歯が大きくずれている場合、インビザラインでは治療できないことがあるでしょう。
マウスピースを管理しなければならない
マウスピースの装着時間や交換時期を守れない場合、インビザラインの治療がうまく進まない可能性があります。好きなタイミングでマウスピースを取り外せることはメリットですが、1日の装着時間が20時間未満の場合、歯が移動せず前歯のねじれが改善しないことがあります。
また、治療が予定どおりに進まないと、追加でマウスピースが必要になるかもしれません。治療期間が延びる、費用がかかるなど、患者様の負担が増加することがあります。
インビザライン治療をスムーズに進めるためには、患者様ご自身でマウスピースを管理する必要があるのです。
症例によっては歯を削ることがある
症例によっては、前歯のねじれを改善するために歯を削ることがあります。歯の側面を少し削ることで、ねじれを治すためのスペースを確保して効率的に治療を進めるのです。
歯を削るだけではスペースを確保できない場合、抜歯することもあります。
効率的に治療を進められるものの、健康な歯を傷つける・失うことがデメリットでしょう。
ただし、前歯のねじれを改善する際に必ず歯を削る・抜歯をするわけではありません。患者様の歯並びや希望を考慮して決定するので、事前に歯科医師とよく相談しましょう。
インビザラインで前歯のねじれを矯正するための期間
インビザラインで前歯のねじれを矯正するための期間の目安は、以下のとおりです。
・部分矯正:6か月~1年
・全体矯正:1~3年
前歯のねじれを治すためにかかる期間は、部分矯正か全体矯正かによって異なります。前歯のねじれが軽度な場合は、早ければ6か月程度で治療できるでしょう。
インビザラインで前歯のねじれを矯正するための費用
インビザラインで前歯のねじれを矯正するための費用の目安は、以下のとおりです。
・部分矯正:300,000~500,000円
・全体矯正:600,000~1,000,000円
前歯のねじれだけでなく、全体的な歯並び・噛み合わせを改善する必要がある場合、費用が高くなります。歯を動かす範囲が狭ければ、必要なマウスピースの枚数が少なくなるため費用を抑えられるでしょう。
まとめ
前歯のねじれは、インビザラインでも治療可能です。前歯のねじれのみに問題がある場合は部分矯正、前歯のねじれだけでなく全体的な歯並び・噛み合わせも整える必要がある場合は全体矯正で治療します。
前歯のねじれでお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。