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すきっ歯の女の子

子どものすきっ歯が気になる!放置するリスクや治療法を解説

2025年9月3日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

子どもの歯がすきっ歯になっていて、心配になっている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、子どもの成長過程ですきっ歯になることがありますが、永久歯に生え変わることで自然に改善されることもあります。

ただし、すきっ歯の原因が一時的なものでない場合は、放置せずなるべく早く治療を受けたほうが良いでしょう。なぜなら、歯並びだけでなく全身の健康に悪影響を及ぼすことがあるからです。

この記事では、子どもがすきっ歯になる原因や放置することで起こる問題、すきっ歯の治療法について詳しく解説します。

すきっ歯とは

すきっ歯のイメージ

すきっ歯とは、歯と歯の間に隙間が空いている歯並びのことです。歯科用語で空隙歯列(くうげきしれつ)や歯間離開(しかんりかい)と呼ばれています。すきっ歯には、前歯だけに隙間が空いているケースや全体の歯に隙間が空いているケースなどがあります。

子どものすきっ歯は、現在生えている歯が乳歯であれば、発育空隙(はついくくうげき)の可能性があります。

発育空隙は、永久歯への生え変わりの時期に顎の成長に伴って歯と歯の間にできる隙間のことです。永久歯が適切な位置に生え揃う過程で自然に現れます。永久歯が生え揃うと特別な処置を施さなくても隙間が埋まるケースがほとんどです。

なかには、永久歯に生え変わっても改善しない場合があります。そうなると、発音や噛み合わせに影響を及ぼす可能性があります。治療の要否や方法は、子どもの歯並びの状態などによって異なるので、まずは歯科医院で検査を受けることが大切です。

子どもがすきっ歯になる原因

すきっ歯の原因になる指しゃぶりをする子ども

子どもがすきっ歯になる原因は、先天的なものから生活習慣まで様々です。ここでは、子どもがすきっ歯になる原因についてわかりやすく解説します。

成長過程によるもの

乳歯から永久歯へと生え変わるタイミングですきっ歯になることがあります。これは、永久歯が生え変わる過程で顎が成長するために自然に起こる現象で、多くのケースで特別な治療は必要ありません。

指しゃぶりや舌癖

生後2〜4か月頃から始まる指しゃぶりは、前歯の裏側に力を加えるため、長い間続けているとすきっ歯になる可能性があります。また、無意識のうちに舌で前歯を押す癖などの舌癖も、すきっ歯になる原因です。

このような癖は、歯並びだけでなく噛み合わせにも影響を及ぼす可能性があるため、できるだけ早い段階での改善が望ましいです。

口呼吸が習慣になっている

通常は鼻で呼吸をしますが、鼻詰まりなどの何らかの理由で口呼吸が癖になることがあります。正しい舌の位置は、上の前歯の裏側にあるスポットという位置についている状態です。

しかし、口呼吸が習慣になっていると舌の位置が下がります。そうなると、舌が歯に当たって、すきっ歯や出っ歯などの不正咬合を引き起こす要因となるのです。

過剰歯がある

乳歯は20本、永久歯は28本(親知らずを含むと32本)です。

過剰歯とは通常より多くの歯が口腔内に存在する状態のことをいいます。それらは顎の骨に埋まったまま生えてこないケースも多く、永久歯が正しい位置に生え揃いません。特に、上顎の前歯で起こりやすく、歯が左右に押し開かれてすきっ歯の原因になります。

見た目にも影響を及ぼすため、コンプレックスにならないためにも早めに対処することが推奨されます。

歯の本数が少ない

生まれつき歯が少ないことを先天性欠損と呼びます。歯の本数が不足している先天性欠損の場合、乳歯がそのままの状態で残ります。乳歯と永久歯が混在することで、歯のサイズが合わず隙間ができて、すきっ歯になるのです。

歯と顎のバランスが悪い

歯のサイズに対して顎が大きすぎると、歯と歯の間に余分な隙間ができてすきっ歯になることがあります。また、顎のサイズに対して歯が大きすぎると、出っ歯やガタガタした歯並びになる可能性が高いです。

すきっ歯の原因が顎と歯のアンバランスさである場合は、口周りの筋肉を鍛えるトレーニングと矯正治療で歯と顎のバランスを整える必要があります。

上唇小帯が長い

上唇小帯(じょうしんしょうたい)とは、上唇と歯茎をつないでいるヒダのことで、上の前歯の歯茎部分にあります。このヒダが長いと、すきっ歯になることがあります。成長しても改善しない場合は外科的治療が必要になるでしょう。

すきっ歯を放置することで起こる問題

すきっ歯が恥ずかしくて口元を隠す女の子

すきっ歯を放置していると子どもの心身の成長に影響を及ぼすことがあります。ここでは、すきっ歯を放置することで起こる問題についてまとめています。それぞれみていきましょう。

口腔内環境が悪化する

すきっ歯は、歯と歯の間に隙間がある状態のため食べかすが残りやすく、口腔内の環境が悪化します。通常より歯磨きも難しいため、虫歯や歯周病になりやすい状態になります。虫歯や歯周病が進行すると、最終的には歯を失うリスクも高まるでしょう。

ストレスやコンプレックスにつながる

すきっ歯の場合、歯と歯の間に隙間があるため、空気が漏れて特定の音を正しく発音できなくなることがあります。子どもの発話やコミュニケーションに悪影響を及ぼし、コンプレックスになることもあるでしょう。

また、見た目が原因でコンプレックスを抱えた場合、自己表現にも影響を及ぼし、ストレスにつながる可能性があるため注意が必要です。

子どものすきっ歯の治療法

すきっ歯をワイヤー矯正中の男の子

すきっ歯の原因が子どもの成長に伴う一時的なものでない場合、治療が必要です。ここでは、子どものすきっ歯の治療法についてご紹介します。

歯並びや噛み合わせが原因の場合

歯並びや噛み合わせが原因ですきっ歯になっている場合には、矯正治療を行います。主な矯正方法としては、マウスピース型の装置を使用した方法があります。マウスピース型の矯正装置は取り外しが可能で目立ちにくいという特徴があります。

永久歯が生え揃ってからもすきっ歯が解消されない場合には、マウスピース矯正やワイヤー矯正が選択肢になります。ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを取り付け、そこにワイヤーを通して歯並びを整える治療法です。矯正治療中は常に装着して過ごさなければなりません。

先天性欠損や矮小歯が原因の場合

永久歯のサイズが小さい場合、レジンで隙間を埋める・被せ物をするなどの治療で対処します。通常より小さい歯は、大きく見せるためにレジンを充填します。

また、歯の本数が足りない場合は、ブリッジやインプラントで歯を補います。これにより見た目だけでなく機能性も回復させることが可能です。

ただし、インプラントは顎の骨が成長段階にある子どもには適応となりません。顎の成長が完了する20歳前後まで待つ必要があります。

過剰歯が原因の場合

歯茎の中に埋まっている歯が邪魔してすきっ歯になっている場合、過剰歯を抜歯する必要があります。その後、矯正治療を行うことですきっ歯を改善できるでしょう。

上唇小帯の異常が原因の場合

上唇小帯の異常が原因ですきっ歯になっている場合は、上唇小帯の形成手術を行うことがあります。余分な部分を除去し、上唇小帯の位置や長さを調節したあとに、矯正治療を行うことが多いでしょう。

生活習慣が原因の場合

指しゃぶりや口呼吸、舌で前歯を押す癖が原因ですきっ歯になっている場合は改善する必要があります。不適切な舌の位置や嚥下・呼吸法などの習慣を正すことを目的とした口腔筋機能療法(MFT)が有効です。

歯並びを整えるためには、正しい舌の位置を覚え、歯並びに影響を及ぼす癖や習慣を改善することが大切なのです。

まとめ

すきっ歯を治療して綺麗な歯並びで笑う男の子

乳歯から永久歯へと生え変わるタイミングで一時的にすきっ歯になることがあります。子どもの場合は、ほとんどのケースで経過観察となりますが、原因によっては全身の健康に悪影響を及ぼすことがあります。

治療法には、口腔筋機能療法(MFT)や外科的治療、マウスピース矯正などがあり、子どもの成長に合わせてアプローチを行います。永久歯が生え揃ってもすきっ歯が改善されない場合は、一度歯科医院を受診して相談しましょう。

お子さんの歯並びにお悩みの方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

当院では、虫歯・歯周病治療をはじめ、矯正治療や入れ歯・ブリッジ・インプラント治療、予防歯科などさまざまな診療を行っています。ホームページはこちらご予約・お問い合わせも受け付けております。

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