こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。
インビザライン・ファーストとは、子どもの歯列矯正方法のひとつです。マウスピース型の矯正装置を使用して歯並びを整えます。
インビザライン・ファーストでの治療を検討されている保護者の方のなかには、どれくらいの費用がかかるのか気になっている方もいるでしょう。
そこで今回は、インビザライン・ファーストの特徴や費用、費用を抑える方法などについて解説します。お子さんの矯正方法としてインビザライン・ファーストを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
インビザライン・ファーストの特徴
インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に適応となる矯正方法のひとつです。年齢でいうと、6歳~12歳頃が目安になります。ここでは、インビザライン・ファーストの特徴について解説します。
自由に取り外しができる
インビザライン・ファーストのマウスピースは1日に20〜22時間装着する必要がありますが、自由に着脱が可能です。例えば、食事や口腔ケア、写真撮影の際には取り外しができるので、ストレスを軽減できるでしょう。
透明で目立ちにくい
インビザライン・ファーストでは透明のマウスピースを使用するため、目立ちにくいという特徴があります。周囲の人に気付かれにくいため、見た目が気になるお子さんでも続けやすい矯正方法といえます。
痛みが少ない
インビザライン・ファーストは歯に強い力をかけるワイヤー矯正とは異なり、マウスピースを装着・交換しながら少しずつ歯を動かしていきます。そのため、痛みが少ないという特徴もあります。
また、マウスピースは柔らかいプラスチックでできているため、装置で口の中を傷つけるリスクも低いでしょう。
食べ物の制限がない
インビザライン・ファーストでは食事の際にマウスピースを取り外すことができるため、基本的に食べ物を制限する必要はありません。制限なく好きなものを食べられることは、成長期のお子さんにとって大きなメリットといえます。
普段どおりに歯磨きができる
インビザライン・ファーストでは矯正装置を取り外せるため、普段通りに歯磨きができます。しっかり歯磨きができるため、虫歯や歯周病のリスクを抑えられるのも特徴です。
インビザライン・ファーストの費用とその内訳
インビザライン・ファーストを検討されている保護者の方のなかには、費用面が気になっている方は多いことでしょう。インビザライン・ファーストにかかる費用は、歯並びの状態や歯科医院によって異なりますが、45万〜80万円程度が相場です。
以下に、インビザライン・ファーストでの治療にかかる費用の内訳について解説します。なお、詳しい費用の内訳については歯科医院によって異なりますので、こちらはあくまでも目安としてお考えください。
カウンセリング費用
まずはカウンセリングを行います。矯正治療についてのカウンセリングは、無料で行なっている歯科医院もありますが、1万円ほどかかることもあります。
精密検査の費用
次に精密検査が行われます。精密検査ではレントゲン撮影をして歯の位置や角度、顎の骨の状態などを丁寧に確認します。精密検査の費用は、1万〜5万円程度が相場です。
マウスピースの作製費用
インビザライン・ファーストでの治療にかかる費用として、最も多くを占めるのはマウスピースの作製費用です。
インビザライン・ファーストでは検査結果をもとにオーダーメイドでマウスピースを作製します。マウスピースの作製にかかる費用は40万〜60万円程度です。
治療中の通院や検診費用
インビザライン・ファーストでの矯正期間中は、2ヵ月に1回程度の頻度で通院をしながら進行状況を確認します。1回あたりの通院にかかる料金は3,000〜5,000円ほどです。定期的な通院を怠ると治療に影響がでる可能性があるため、必ず歯科医師の指示通りに受診しましょう。
リテーナーの作製費用
矯正治療後は保定期間が設けられています。保定期間とは整えた歯並びが後戻りするのを防ぐための期間のことです。保定期間中はリテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。リテーナーの作製費用の目安は2万〜6万円ほどです。
保定期間の通院や検診費用
保定期間中にも矯正期間中と同様に、定期的に歯科医院を受診してチェックを受ける必要があります。通院にかかる費用は、1回あたり3,000円〜5,000円程度です。
インビザライン・ファーストで追加料金がかかるケース
インビザライン・ファーストの治療期間中には、追加で費用がかかるケースがいくつかあります。実際に追加費用が発生するかどうかは歯科医院によっても異なりますので、治療を検討している歯科医院で確認することが大切です。
治療期間が延びた場合
インビザライン・ファーストでは、マウスピースを1日に20〜22時間装着する必要があります。装着時間が不足すると、計画通りに治療が進まずに治療期間が延びる可能性があります。
インビザライン・ファーストでは定期的にマウスピースを交換しながら歯を動かしますが、装着時間が不足すると次の段階のマウスピースが合わなくなる可能性があります。マウスピースが合わないときは作り直さなければならなくなるケースもあるでしょう。
マウスピースを紛失・破損した場合
マウスピースを紛失・破損した場合には作り直しが必要になることがあります。マウスピースの再作成には1ヵ月程度かかるため、その分治療期間も延びることになります。
インビザライン・ファーストでの治療中は、学校にマウスピースを装着していく必要がありますので、適切な扱い方や保管方法などについて指導することも重要です。
治療中に虫歯や歯周病になった場合
インビザライン・ファーストではマウスピースを長時間装着するため、唾液による自浄作用が働きにくくなります。その結果、矯正前よりも虫歯や歯周病のリスクが高まるのです。
万が一、虫歯や歯周病になった場合には、矯正治療を中断して先に虫歯や歯周病の治療を行う必要があります。虫歯治療で歯を削った場合にはマウスピースが合わなくなり、再作製に費用や期間を要することも考えられるでしょう。
インビザライン・ファーストは保険が適用される?
インビザライン・ファーストは基本的に保険適用外の治療となります。自由診療ですので、詳しい費用については歯科医院によっても異なります。
ただし、厚生労働大臣が指定する疾患が原因で噛み合わせに問題がある場合には保険が適用されることもありますので、まずは歯科医院へご相談ください。
インビザライン・ファーストの費用の負担を抑える方法
上述のとおり、インビザライン・ファーストでの治療には高額な費用がかかりますので、少しでも費用を抑えたいと考える方は多いでしょう。ここでは、インビザライン・ファーストの費用負担を抑える方法について解説します。
医療費控除を申請する
医療費控除とは、1年間に支払った医療費の合計が10万円を超えた場合に受けられる所得控除のことです。医療費控除は生計をともにする家族の医療費もまとめて申請できますので、経済的な負担の軽減に役立つでしょう。
ただし、医療費控除の対象となるのは、噛み合わせなどの問題によって矯正治療が必要と判断された場合です。医療費控除の対象となるかは、歯科医師に確認するとよいでしょう。
デンタルローンを利用する
デンタルローンとは、歯科治療に利用できるローン制度のことです。利用するためには審査を受ける必要がありますが、デンタルローンを利用できれば、治療費を分割で支払うことができます。
また、クレジットカードの分割払いよりも金利が低いことも多いので、検討するとよいかもしれません。なお、デンタルローンに対応していない歯科医院もあるため、事前に確認しましょう。
治療期間を延ばさない
追加費用を発生させないためには、マウスピースの装着時間や装着方法、保管方法などを守り、治療期間が延びないようにすることも大切です。また、口腔ケアを丁寧に行い、虫歯や歯周病を防ぐことも心がけましょう。
まとめ
インビザライン・ファーストは着脱可能なマウスピースを使用する治療方法です。インビザライン・ファーストでの治療は基本的に保険が適用されないため、費用は高額になります。
さらに、治療期間が延びたり、マウスピースを紛失・破損したりすると追加で費用がかかる可能性があるため注意しなければなりません。そのため、マウスピースの管理を徹底することが大切です。マウスピースの装着時間や保管方法は守りましょう。
また、医療費控除やデンタルローンなどを活用することで経済的な負担を軽減できる場合があります。インビザライン・ファーストにかかる詳しい費用は症例や歯科医院によっても異なりますので、まずはカウンセリングにて詳しい費用を確認しましょう。
小児矯正を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療をはじめ、矯正治療や入れ歯・ブリッジ・インプラント治療、予防歯科などさまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、ご予約・お問い合わせも受け付けております。