電話する

予約

地図

メニュー

抜歯をしない?インビザライン治療で遠心移動をするメリットを解説!

2023年12月20日

こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。

「インビザラインは抜歯が不要って聞いたけど本当?」「抜歯の代わりにどんな処置をするの?」など、インビザラインに関する疑問をお持ちの方もいるでしょう。インビザラインは、取り外しができて目立ちにくいマウスピースを使った矯正歯科治療の一つです。

インビザラインでは、抜歯の代わりとして遠心移動を行うことがあります。

今回は、インビザラインの遠心移動について解説します。遠心移動のメリット・デメリット、遠心移動でスペースが確保できない場合の対処法などもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

遠心移動とは?

歯の治療

遠心移動とは、歯を後方(奥歯の方向)へ移動させることを指します。歯並びを改善するためには、乱れて生えた歯を歯列に収めるスペースが必要です。奥歯を後方へ動かすことで、手前の歯が並ぶためのスペースを作ります。

遠心移動は、特にインビザラインで治療するときに用いることが多いです。マウスピースを使って行うインビザラインは、遠心移動が得意なためです。

遠心移動の条件

遠心移動の条件イメージ

インビザライン治療をするすべての人が、遠心移動で歯のスペースを作り出せるわけではありません。遠心移動によって歯並びを改善するには、以下の条件を満たす必要があります。

・奥歯の後ろに十分なスペースがある
・顎間ゴムを適切に使用できる

それぞれ詳しく確認しましょう。

奥歯の後ろに十分なスペースがある

歯は、顎の骨の上に並んでいます。そのため、奥歯の後ろにしっかりと歯を並べられる顎の骨がなければ、遠心移動は行えません。

顎が小さい場合などは、遠心移動をしても期待する効果が得られない可能性が高いです。

顎間ゴムを適切に使用できる

インビザラインで遠心移動をする際は、顎間ゴムやエラスティックゴムとよばれる医療用のゴムを使用することがあります。ゴムを装着するためのボタンに、上下のマウスピースをつなぐようにゴムをかけます。

顎間ゴムは1日20時間以上装着しなければなりません。大きく口を開けると切れる可能性があるため、予備を持ち歩く必要があります。また、ゴムは消耗品なので、毎日新しいものに交換しなければなりません。

決められたルールを守らなければ、歯が計画どおりに移動しないでしょう。そのため、遠心移動が可能な条件として、顎間ゴムを適切に使用できることも挙げられます。

インビザライン治療で遠心移動をするメリット

インビザライン治療で遠心移動をするメリットイメージ

インビザラインで遠心移動をするメリットは、抜歯する可能性を下げられることです。一般的に、歯列矯正では歯をきれいに並べるスペースを作るために、抜歯を検討します。

しかし、健康な歯を抜くことに抵抗や恐怖を感じる方は少なくありません。遠心移動で十分なスペースを確保できれば、健康な歯を抜かずに治療を進められる可能性が高いです。

インビザライン治療で遠心移動をするデメリット

インビザライン治療で遠心移動をするデメリットイメージ

インビザラインで遠心移動をするデメリットは、以下のとおりです。

・親知らずが生えている場合は抜く必要がある
・治療に時間がかかることがある
・症状が改善されないことがある
・後戻りする可能性がある

それぞれ詳しく解説します。

親知らずが生えている場合は抜く必要がある

メリットとして、抜歯する可能性を下げられるとお伝えしましたが、親知らずが生えている場合は抜かなければなりません。親知らずがあると奥歯の後ろにスペースがないので、遠心移動ができないためです。

治療に時間がかかることがある

遠心移動を行う場合、治療期間が長くなる傾向にあります。インビザラインによる遠心移動は、一度にすべての歯を後方に下げるのではなく、少しずつ奥歯を動かしてスペースを確保してから、最後に前歯を並べるためです。

また、顎間ゴムの装着時間や使い方を守らないと、歯が計画どおりに動かないでしょう。

遠心移動だけでは症状が改善されないことがある

遠心移動は、多くのスペースを作り出せる方法ではありません。矯正治療において、スペースを最も作り出せる方法は抜歯です。

遠心移動では十分なスペースを確保できず、理想とする歯並びにならない場合もあるでしょう。遠心移動でスペースを確保できなかった場合は、抜歯やほかの方法でスペースを作り出す必要があります。

後戻りする可能性がある

インビザライン治療を始めたときに親知らずが生えていなくても、治療後に親知らずが生えてくることがあります。親知らずが歯列を後ろから押すことで、後戻りが起こる可能性があるのです。

後戻りとは、インビザライン治療を含むすべての歯列矯正で起こる可能性のある現象です。ワイヤーやマウスピースを使って歯を移動させたあと、もとの位置に歯が戻ろうとする力のことを指します。

リテーナーを長期間使用して後戻りを防ぎますが、リテーナーの装着時間が足りない場合、後戻りが起こる可能性が高まります。

インビザライン治療で遠心移動が必要な症例

インビザライン治療で遠心移動が必要な症例について考える女性

遠心移動が必要となる可能性の高い症例は、以下のとおりです。

・叢生(ガタガタした歯並び)
・出っ歯
・受け口

上記の症例でも、歯科医師によってはインビザラインによる遠心移動が向かないと判断される場合があります。また、インビザラインの遠心移動に向いているのは、軽度な症例であることが多いです。

重度の出っ歯や、歯の重なりが強い症例、顎の骨格に問題がある症例などは、遠心移動では改善できないでしょう。

遠心移動でスペースを確保する方法

遠心移動でスペースを確保する治療

遠心移動では、まず1番奥の歯を動かします。1番奥と奥から2番目の歯の間にスペースができたら、次は奥から2番目の歯を動かし、3番目の歯との間にスペースを作ります。

順番に繰り返し、最終的に歯列からはみ出した歯を歯列に収める流れで進めるのが一般的です。

遠心移動でスペースを確保できない場合の対処法

歯を抜く

遠心移動でスペースを確保できない場合の対処法は、以下のとおりです。

・抜歯
・IPR
・側方拡大

それぞれ解説します。

抜歯

抜歯は、最も大きなスペースを作り出せる方法です。抜歯をする際は、前から4番目、または5番目の歯を抜くことが多いです。

IPR

IPRとは、歯と歯の間を少量ずつ削ることでスペースを確保する処置です。ディスキング、ストリッピングともよばれます。

虫歯治療のように大きく歯を削るのではなく、歯の表面にあるエナメル質を0.2〜0.5mm程度削ります。IPR処置後に、大きく見た目が変化する、虫歯になりやすくなる、削った部分がしみるなどの心配はほとんどありません。

1本あたりの歯を削る量は少ないですが、複数の歯にIPRを施すことで、歯を動かすスペースを確保します。

側方拡大

側方拡大とは、歯列を横に広げることで歯と歯のすき間を増やし、歯を並べるスペースを確保する方法です。取り外し式の装置を使って、徐々に顎の幅を広げます。

遠心移動の失敗例

遠心移動が失敗した女性

インビザライン治療による遠心移動の失敗例を確認しましょう。

・治療前よりも歯が前に出る
・噛み合わせが悪くなる

奥歯の後ろにスペースがないにも関わらず遠心移動を行った場合、歯を並べるスペースを確保できません。無理に矯正治療を進めたことで、前歯が前方に突き出すことがあります。

また、矯正治療は歯並びだけでなく、噛み合わせも考えて治療計画を立てる必要がありますが、遠心移動がうまくできず噛み合わせが悪くなることがあるでしょう。前歯だけしか噛み合わない、上下の歯と歯の間にすき間が生まれるなど、噛み合わせに不具合が出ることがあるのです。

インビザラインに限らず、矯正治療中は歯を動かすため、噛み合わせが悪くなることはあります。基本的には一時的なもので、治療後は改善されるのが一般的です。

治療完了時にも不具合があれば、歯科医師に相談しましょう。

まとめ

インビザラインのマウスピース

遠心移動とは、後方へ歯を動かして歯を並べるためのスペースを確保する処置です。抜歯せずに歯列矯正できる可能性が高まるメリットがあります。

奥歯の後ろにスペースがあること、顎間ゴムを問題なく使用できることが、遠心移動を行う条件です。遠心移動が必要となる症例には、軽度な叢生、出っ歯、受け口などが挙げられます。

遠心移動を行ってインビザライン治療を進められるかどうかは、歯科医師が判断します。気になる方は、一度歯科医院を受診して相談しましょう。

インビザライン治療を検討している方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。

<< 前のページに戻る

医療法人甦歯会
マイデンタルクリニックもりかわ歯科

所長写真 マイデンタルクリニック(アリオ)
tel.072-922-8148

医療法人甦歯会
リノアス診療所もりかわ歯科

所長写真 リノアス診療所
tel.072-992-8148
10:00〜13:00
14:00〜19:00

※ 最終受付は表示の時間の15分前となります


もりかわ歯科志紀診療所
求人情報
インスタグラム
インスタグラム
© 医療法人甦歯会 もりかわ歯科
マイデンタルクリニック・リノアス診療所