こんにちは。大阪府八尾市にある医療法人甦歯会 もりかわ歯科です。
インプラント治療を検討中の方のなかには「インプラント治療って痛いの?」「痛みが強い場合はどうすれば良い?」などといった疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。
インプラント治療は、外科手術が必要となるため、痛みについて不安をおもちの方が多いです。痛みを感じるタイミングや痛みがあるときの対処法を把握していれば、万が一痛みが起こっても適切に対処できるでしょう。
この記事では、インプラント治療で痛みを感じやすいタイミングや痛みがあるときの対処法について詳しく解説します。インプラント治療を検討中の方や痛みに不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
インプラントの治療内容
インプラント治療は、歯を失った部分に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に被せ物(クラウン)を取り付ける治療法です。審美性に優れており、自分の歯のような噛み心地を得られる点がインプラント治療の最大のメリットです。
ただし、麻酔や外科手術を伴った治療方法のため、健康状態などによっては治療ができないケースもある点は留意しておきましょう。ここでは、インプラント治療の流れについて解説します。
カウンセリング
インプラント治療を受ける前に行われるのが、カウンセリングです。カウンセリングでは歯科医師が患者さんの口腔内を診察したり、悩みや要望を聞いたりします。インプラント治療が受けられると判断された場合は、治療の流れや費用、リスクなどについて説明があります。
疑問点や不安がある場合はカウンセリングの際に確認すると良いでしょう。
術前検査
カウンセリング後に行われるのが、術前検査です。適切な位置にインプラント体を埋め込むために、レントゲンやCTスキャンなどを用いて神経や血管の位置、骨の厚さなどを検査します。
治療計画
検査結果に基づき、歯科医師が治療計画を立てます。その後、患者さんに治療計画や今後の治療スケジュール、費用などについて説明をします。説明の内容に納得いただけたら治療を開始します。
ただし、歯周病や全身疾患を患っている場合は、病気の治療が優先されるため、すぐにインプラント治療が受けられるわけではありません。健康状態によっては優先する治療が変わることも理解しておきましょう。
1次手術
インプラント治療では1次手術と2次手術の合計2回、手術が行われます。1次手術では、歯肉を切開して顎の骨に穴を開け、インプラント体を埋め込みます。その後、歯肉を被せて縫合し、インプラント体と顎の骨が結合するのを待ちます。
2次手術
2次手術では、再び歯肉を切開し、1次手術で埋め込んだインプラント体を露出させ、人工歯とインプラントを接続させるアバットメントを装着します。
型取り
歯茎の傷が治ってきたら、人工歯を作製するために型取りを行います。型取りをしてから人工歯が完成するまで1〜3週間程度かかります。
人工歯の装着
型取りして出来上がった人工歯を装着します。人工歯を装着する際は歯茎を切開する必要はありません。人工歯を装着したら、噛み合わせなどを細かく調整します。
定期メンテナンス
インプラント治療後も定期的に歯科医院を受診してメンテナンスを受ける必要があります。メンテナンスでは、インプラントに問題はないか、噛み合わせに問題はないか、インプラント周辺組織に炎症は起こっていないかなどを確認します。
万が一、インプラントに問題が起こっていても、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けていれば、早期に発見・対処が可能です。
インプラント治療は痛い?
インプラントは外科的手術を伴う治療法ですが、手術中は局所麻酔を使用するため痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、麻酔の効き具合には個人差があり、治療途中で麻酔が切れると痛みを感じる場合があります。麻酔が切れて痛みを感じる場合は追加で麻酔の投与ができるため、痛いと感じた場合はすぐに歯科医師に伝えてください。
インプラント治療中に痛みを感じるタイミング
インプラント治療で痛みを感じるのはどのようなときか気になる方もいるでしょう。ここでは、インプラント治療で痛みを感じるタイミングについて解説します。痛みを感じやすいタイミングを事前に把握しておくことで心の準備がしやすくなるでしょう。
手術中
先ほども解説しましたが、インプラントの手術中は麻酔をするため、痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、麻酔の持続時間には個人差があり、手術する部位によっても左右されるため、痛みを感じる可能性もあります。
また、局所麻酔では歯茎に注射針を刺すため、注射の痛みが苦手な方は注意が必要です。注射の痛みが苦手な方は、事前に歯科医師に伝えましょう。
手術後
手術後に麻酔が切れると痛みを感じるケースがあります。インプラント手術では歯茎を切開して顎の骨を削るため、麻酔が切れると痛みを感じることがあるのです。
痛みは一般的に2〜3日程度で和らぎ、長くても1週間前後で落ち着きます。痛みがあるときは、歯科医院から処方された痛み止めなどを服用して様子をみましょう。
ただし、手術後1週間以上経っても強い痛みがある場合や違和感が続いている場合は、問題が起こっている可能性があるため、我慢せずに歯科医師に相談してください。
抜糸
インプラント手術が終わってから10日ほど経ったら、傷口をふさぐために使用した糸を抜糸します。抜糸する際は歯茎を触るため、患部に痛みを感じる場合があるでしょう。痛みに弱い方は麻酔をしてから抜糸する方法もあるため、事前に歯科医師に伝えてください。
待機期間中
インプラント体と顎の骨が結合するまでの待機期間中に何も問題がなければ痛みを感じることはありませんが、傷口に強い刺激などが加わると痛みを感じることがあります。完全に傷口が治るまで1ヶ月程度かかるため、食事をする際や歯を磨く際は、刺激を与えないように注意しましょう。
数年後
インプラント治療を終えてから、数年後に痛みが現れるケースもあります。インプラント治療後、ケアを怠るとインプラント周囲炎になる可能性があります。インプラント周囲炎とは、インプラントの周辺組織が炎症を起こしている状態です。
インプラント周囲炎が進行すると歯茎の腫れや出血、痛みなどの症状が現れはじめます。さらに進行すると、最悪の場合には顎の骨が溶けて埋め込んだインプラントが脱落する可能性もあるため、痛みを感じた場合は歯科医師に相談し、適切な治療を受けましょう。
インプラント手術後に痛みがあるときの対処法
インプラント手術後に痛みがあるときにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは、インプラント手術後に痛みがあるときの対処法について解説します。
患部を冷やす
インプラント手術後に痛みがあるときは、患部を冷やすことで軽減されることがあります。濡らしたタオルやタオルで包んだ保冷剤などを痛い部分に当てて冷やすと良いでしょう。
ただし、冷やしすぎると回復が遅くなるケースがあるため、注意が必要です。
痛み止めを服用する
インプラント手術後は、歯科医院から痛み止めや細菌感染を予防する抗生物質が処方されるケースがほとんどです。痛みがあるときに処方された痛み止めを服用することで痛みを軽減できます。
運動や入浴を控える
インプラント手術後の入浴や運動はできるだけ避けるようにしましょう。入浴や運動をすると血行が良くなり、出血や炎症、痛みが増す可能性があります。
歯科医師に相談する
上記の方法を試しても痛みが改善されない場合は、歯科医師に相談してください。特に、強い痛みが続く場合は何らかのトラブルが生じている可能性があるため、速やかに歯科医院を受診しましょう。
まとめ
今回は、インプラント治療での痛みについて解説しました。
インプラント治療では顎の骨にインプラント体を埋め込むために外科的な手術を行います。そのため、手術中や手術後に痛みを感じることがあるのです。
インプラント手術後に痛みがあるときは、患部を冷やしたり痛み止めを服用したりすることで痛みを緩和できる場合が多いです。痛みが長く続く場合は、何らかのトラブルが起こっている可能性があるため、速やかに歯科医師に相談してください。
インプラント治療を検討されている方は、大阪府八尾市にある歯医者「医療法人甦歯会 もりかわ歯科」にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療をはじめ、矯正治療や入れ歯・ブリッジ・インプラント治療、予防歯科などさまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、ご予約・お問い合わせも受け付けております。